2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無く、今回の中間実績は通期予想との整合性に問題なし。市場コンセンサスは不明のため市場差異は–。概ね「想定内(ほぼ予想通り)」と判断できます。
- 業績の方向性:増収減益(売上高90,363百万円で前年同期比+2.6%、親会社株主に帰属する中間純利益4,731百万円で▲13.6%)。
- 注目すべき変化:営業費用(販売費及び一般管理費)が増加し、ライフ・エナジー事業の営業利益が前年同期比で大幅減(▲38.1%)となった点が利益減少の主因。受取ロイヤリティーや補助金収入の減少も経常・純利益の下押し要因。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上200,000百万円、営業利益12,300百万円、当期純利益7,700百万円)に変更は無し。中間進捗は売上約45%、営業利益約51%、純利益約61%で、現時点で通期達成見込みに大きな矛盾はないと示唆。
- 投資家への示唆:砂糖事業が収益の基軸を維持する一方、ライフ・エナジーの成長は見られるものの、販管費増加や外的要因(ロイヤリティー減など)で利益率が圧迫。通期見通しは据え置きだが、費用動向と受取ロイヤリティー等の回復が鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:DM三井製糖株式会社
- 主要事業分野:砂糖事業(国内・海外の原料調達と製糖・販売)、ライフ・エナジー事業(健康食材、ニュートリケア等の食品・機能性素材)、不動産事業(保有不動産の賃貸等)
- 代表者名:代表取締役社長 森本 卓
- IR資料・URL:https://www.msdm-hd.com/
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月31日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明会:無(補足説明資料は有)
- セグメント:
- 砂糖事業:原料調達(海外粗糖)、国内製糖・販売。売上・利益の中核。
- ライフ・エナジー事業:食品素材、発酵・バイオ、栄養療法食品、宅配弁当等。
- 不動産事業:賃貸物件の運用(本店ビル等)。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):31,464,780株(2026年3月期中間期)
- 期中平均株式数(中間期):31,397,287株
- 自己株式数:347,980株(期末、信託保有含む)
- 時価総額:–(株価未提示のため省略)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月10日
- 配当支払開始予定日:2025年12月5日
- 株主総会/IRイベント:–(本短信に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社公表の通期予想に対する進捗)
- 売上高:中間実績90,363百万円/通期予想200,000百万円 → 進捗率 45.2%
- 営業利益:中間実績6,324百万円/通期予想12,300百万円 → 進捗率 51.4%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:中間実績4,731百万円/通期予想7,700百万円 → 進捗率 61.4%
- サプライズの要因:
- プラス要因:海外生産拠点の稼働回復や海外粗糖相場の軟化による原材料調達コストの吸収、和田製糖受託生産の本格稼働等で売上・砂糖事業の利益は堅調。
- マイナス要因:販管費(広告宣伝費、運賃等)増、受取ロイヤリティー減少、補助金収入の減少、ライフ・エナジーの販管費増が営業利益・経常利益・純利益を圧迫。
- 通期への影響:
- 現時点で通期予想に修正は無く、進捗率は概ね標準的。ただし販管費や受取ロイヤリティーの動向が続く場合、利益面で下振れリスクあり。会社は必要時に速やかに見直す旨を表明。
財務指標
- 財務諸表 要点(連結、百万円)
- 売上高(中間):90,363(前年同期88,071、+2.6%)
- 営業利益(中間):6,324(前年同期6,496、△2.6%)
- 経常利益(中間):6,455(前年同期6,969、△7.4%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:4,731(前年同期5,474、△13.6%)
- 総資産:195,929(前期末202,196、△6,267)
- 純資産:117,235(前期末119,341、△2,105)
- 自己資本比率:57.6%(安定水準、前期56.7%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):150.69円(前年同期169.64円、△11.2%)
- 収益性
- 売上高:90,363百万円(前年同期比+2.6%)
- 営業利益:6,324百万円(前年同期比△2.6%)、営業利益率 = 6,324 / 90,363 ≒ 7.0%
- 経常利益:6,455百万円(前年同期比△7.4%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:4,731百万円(前年同期比△13.6%)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:45.2%(過去同期間比の通常ペース。季節性等を勘案すると標準的)
- 営業利益進捗率:51.4%(利益の進捗はやや良好)
- 純利益進捗率:61.4%(税・特別要素等で進捗が良く見える面あり)
- 財務安全性
- 自己資本比率:57.6%(安定水準)
- 流動比率:流動資産94,922 / 流動負債42,593 ≒ 223%(良好)
- 利息負担・有利子負債:短期借入金3,371、1年内社債10,000、長期借入金16,819 → 単純合計の利息負担性債務 ≒ 30,190百万円。現金及び預金41,990百万円のため概算でネットキャッシュ約11,800百万円(資金余裕あり)。
- 負債比率(負債/純資産):78,694 / 117,235 ≒ 0.67(過度なレバレッジではない)
- 効率性
- 売上高営業利益率は約7.0%で、前年同期比では若干低下。
- 総資産回転率等の詳細指標は資料中の別計算が必要(–)。
- セグメント別要点(中間)
- 砂糖事業:売上 76,481百万円(+2.7%)、営業利益 5,501百万円(+2.0%) → 主力で安定的に収益を提供
- ライフ・エナジー事業:売上 12,565百万円(+1.5%)、営業利益 391百万円(△38.1%) → 売上は伸びるが販管費増で利益圧迫
- 不動産事業:売上 1,316百万円(+9.1%)、営業利益 430百万円(△8.0%) → 賃貸稼働は順調も修繕費等で利益減
- 財務の解説:売上は増加、だが販管費(配送費・広告宣伝・運賃等)増、受取ロイヤリティー・補助金の減少が利益にネガティブ。資産構成は現金性資産が厚く、自己資本は高水準で財務余力は良好。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:65.00円(支払予定日 2025/12/05)
- 期末配当(予想):65.00円
- 年間配当予想:130.00円(通期予想からの修正無し)
- 配当利回り:–(株価情報がないため算出不能)
- 配当性向(通期想定):通期当期純利益予想7,700百万円に対して年間配当総額概算約4,090百万円(31.465M株×130円)→ 配当性向 約53%(概算、高めの還元水準)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自己株式取得・消却(1,175,000株を取得し2025/6/2に消却)を実施済。取締役等への株式報酬制度あり(信託保有株式は自己株式として計上)。
セグメント別情報
- 砂糖事業
- 売上:76,481百万円(前年同期比+2.7%)
- 営業利益:5,501百万円(前年同期比+2.0%)
- コメント:海外粗糖相場の変動を受けつつ、海外生産拠点の稼働回復や和田製糖受託生産の本格化で安定した販売量と収益性を確保。
- ライフ・エナジー事業
- 売上:12,565百万円(+1.5%)
- 営業利益:391百万円(△38.1%)
- コメント:売上は堅調(健康素材・宅配弁当等)が、広告宣伝費・運賃等販管費増で利益が大幅に減少。収益性改善が課題。
- 不動産事業
- 売上:1,316百万円(+9.1%)
- 営業利益:430百万円(△8.0%)
- コメント:稼働は順調だが修繕費の増加等で利益は縮小。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:中期経営計画「2026 Diversify into Nutrition & Health」を掲げ、①国内砂糖事業強靭化、②海外事業拡大、③ライフ・エナジー成長、④研究開発力強化、⑤持続可能性を推進。
- 進捗状況:砂糖事業・海外拠点の稼働回復により①・②は進展。ライフ・エナジーは売上増だが利益率改善が課題で③の収益化が今後の焦点。KPI(売上・営業利益等)達成は費用管理次第。
競合状況や市場動向
- 競合・市場動向:砂糖は国際市況(NY粗糖)や為替、エネルギー費の影響を受ける産業。国内では消費者マインドの冷え込みや外食需要の変動が影響。ライフサイエンス分野は成長分野だが競争激化でマーケティング費用がかさむ傾向。
- 相対的な位置付け:砂糖事業での国内基盤と海外展開に強みがあり、ライフ・エナジー領域への投資で事業多角化を進行中。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし):売上高200,000百万円(+11.9%)、営業利益12,300百万円(△11.1%)、経常利益11,800百万円(△18.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益7,700百万円(+22.3%)、1株当たり当期純利益246.17円。
- 次期予想:–(未提示)
- 前提条件:為替・原料市況等詳細は添付資料参照(会社注記)。
- 予想の信頼性:会社は通期予想を据え置き。過去の達成傾向等は明示なし。費用増(販管費)や外部収入(ロイヤリティー・補助金)の変動が実績に与える影響を注視する必要あり。
- リスク要因:国際粗糖相場の変動、エネルギー・物流コスト、消費者需要、広告宣伝費等販管費の増加、補助金やロイヤリティー収入の変動、海外事業の現地リスク(政治・為替)。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の変更:有(当中間期における連結範囲の重要な変更あり、除外1社(社名記載))
- 自己株式の取扱い:取締役等向け信託型株式報酬を採用、信託保有株式を自己株式として計上。2025年6月に自己株式1,175,000株を取得・消却。
- レビュー:第2四半期(中間期)決算短信は公認会計士又は監査法人のレビュー対象外。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2109 |
| 企業名 | DM三井製糖 |
| URL | https://www.msdm-hd.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。