2026年3月期第2四半期決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 府中倉庫の本稼働や設備投資(成田新倉庫・ジョージア倉庫)で事業基盤を強化し、「オペレーションからソリューションへ」の転換を進める。国内の工作機械取扱い回復を見込み成長を目指す。
- 業績ハイライト: 第2四半期は売上高が前年同期比増(+358百万円、+3.7%)の9,953百万円、営業利益は前年同期比減(▲32百万円、▲7.3%)の408百万円。中間純利益は230百万円(+31百万円、+15.6%)。(良い目安:増収・増益、悪い目安:減収・減益)
- 戦略の方向性: 倉庫・国際一貫物流の拡充(府中/ジョージア/成田)、DX投資(ロジメーター等)、梱包の環境改善(木箱→段ボール)による付加価値提供と収益性改善を推進。
- 注目材料: 府中倉庫本稼働による大型精密機器取扱い増加、成田新倉庫(竣工予定:2026年7月)・ジョージア倉庫(2025年8月竣工予定)の進捗、設備投資の大幅増(2026予想 設備投資4,300百万円)。
- 一言評価: 倉庫稼働・投資で成長基盤を整備する局面。ただし米国事業の関税等影響と設備投資に伴う短期的な利益圧迫が見られる。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 株式会社サンリツ(証券コード:9366)
- 主要事業分野: 物流・梱包・倉庫・輸送・賃貸ビル(工作機械、精密機器、医療機器等の物流ソリューション)
- 説明会情報:
- 開催日時: 2025年12月12日
- 説明会形式: –(資料のみ/形式明記なし)
- 参加対象: –(投資家向け説明資料)
- 説明者:
- 発表者(役職): –(問い合わせ先:企画部と明記)
- 発言概要: 決算概要、中期経営計画(2024–2026)、2026年3月期通期業績予想、サステナビリティの取り組み等を説明
- 報告期間:
- 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間)
- セグメント:
- 賃貸ビル: 本社ビル等の賃貸・運用
- 倉庫: 倉庫運営(例:府中、成田、新倉庫、米国ジョージア等)
- 運輸: 国内外輸送サービス(医療機器・精密機器等)
- 梱包: 包装・梱包サービス(重量物の段ボール化等ソリューション)
業績サマリー
- 主要指標(単位:百万円、前年同期比は%で表示)
- 営業収益(売上高): 9,953(前年同期 9,595) +358、+3.7%(良い目安:増収)
- 営業利益: 408(前年同期 440) ▲32、▲7.3%(営業利益率 4.1% ← 前年同期 4.6%、▲0.5pt)(悪い目安:減益/利幅低下)
- 経常利益: 356(前年同期 314) +42、+13.4%(良い目安:増加)
- 中間純利益(親会社株主帰属): 230(前年同期 199) +31、+15.6%(良い目安:増加)
- 1株当たり利益(EPS): –(資料に未記載)
- 予想との比較(第2四半期 vs 会社予想=資料中比較)
- 売上高: 実績 9,953 対 会社予想 9,800 → 達成率 約101.6%(予想比 +1.6%)
- 営業利益: 実績 408 対 予想 310 → 達成率 約131.6%(予想比 +31.6%)
- 経常利益: 実績 356 対 予想 180 → 予想比 +97.8%
- 中間純利益: 実績 230 対 予想 120 → 予想比 +91.7%
- サプライズ: 中間純利益等が会社予想を大きく上回る(Q2段階での予想超過)
- 進捗状況(通期予想に対する進捗率:第2四半期実績÷通期予想)
- 通期売上高予想(2026予想): 21,000 → 進捗率 9,953 / 21,000 = 約47.4%(概ね中間として妥当。良い目安:50%程度に近いのは順調)
- 通期営業利益予想: 950 → 進捗率 408 / 950 = 約42.9%(やや未達感)
- 通期当期純利益予想: 490 → 進捗率 230 / 490 = 約46.9%
- 中期経営計画(2026計画)に対する進捗: 売上・営業利益とも最終年度目標(売上22,000、営業利益1,100)に向け増収投資中(達成度は中間地点で評価保留)
- 過去同時期との進捗比較: –(資料に直接の比較表なし)
- セグメント別状況(第2四半期)
- 売上高(25.3期2Q → 26.3期2Q)
- 梱包: 6,815 → 6,944(+129、+1.9%)
- 運輸: 1,340 → 1,317(▲23、▲1.7%)
- 倉庫: 1,312 → 1,569(+257、+19.6%) ← 大幅増(良)
- 賃貸ビル: 127 → 122(▲5、▲3.9%)
- セグメント利益
- 梱包: 769 → 736(▲33、▲4.3%)
- 運輸: 113 → 159(+46、+40.7%)
- 倉庫: 227 → 233(+6、+2.6%)
- 賃貸ビル: 39 → 39(±0、横ばい)
- 収益構成: 梱包(主力売上)、倉庫の伸びが寄与。運輸は売上減だが価格転嫁で利益改善。
業績の背景分析
- 業績概要・トピックス:
- 国内:工作機械の取扱いが回復し、府中倉庫稼働で大型精密機器の取り扱いが増加 → 売上増
- 海外(米国):関税等の影響で米国子会社の工作機械取扱いが低調 → 売上・利益を圧迫
- 倉庫事業は新倉庫稼働と顧客集約で増収増益、梱包は増収だが米国影響で減益
- 増減要因:
- 増収要因: 府中倉庫稼働、国内工作機械・電力変換装置の取扱い増
- 減収要因: 米国での工作機械取扱い減(関税・顧客調達方法の変更)
- 増益要因: 運輸で輸送費の顧客への転嫁が進み利益率改善(前年同期比で運輸利益率+3.7pt)
- 減益要因: 関税等による米国子会社の手当や取扱量減、売上原価率上昇(2Qで売上原価率79.4%、+1.2pt)
- 競争環境:
- 市場トレンドとして半導体、医療機器、FA機器等の需要増加(ただし半導体関連は地域別で差異)
- 競争優位: 大型機器の取り扱いノウハウ、国際一貫物流網(米国西海岸・ジョージア拠点)と倉庫ネットワーク
- 競合比較: 明確な競合比較データは資料にないため、相対優位は倉庫・特殊梱包の技術力に依存
- リスク要因:
- 為替変動(資料想定 USD/JPY=148.6–149.0 を使用)
- 関税・輸出規制や地政学リスク(米国の関税影響を実際に受けた)
- 顧客の調達方法変更(米国での売上減の主因)
- サプライチェーン混乱、輸送費高騰、設備投資による財務負担
戦略と施策
- 現在の戦略(中期経営計画 2024–2026の要点)
- 目標(2026.3計画): 売上高22,000百万円、営業利益1,100百万円、営業利益率5.0%
- 方針: 「オペレーションからソリューションへ」転換(顧客対話→真のニーズの抽出と提案)
- 収益性強化: 適正価格の追求、値上げ交渉、材料費・人件費上昇の価格転嫁
- 進行中の施策:
- 設備投資: 成田新倉庫、SLA Georgia Branchの投資(2026通期の設備投資見込 4,300百万円)
- DX: ロジメーター、キントーン等による効率化横展開(DX投資総額 約1億円想定)
- サステナビリティ: 木箱から段ボール梱包への転換提案、共同輸送・集約提案
- 品質強化: X線検査装置導入によりKS/RA制度対応で検査効率化
- セグメント別施策:
- 倉庫: 府中倉庫(SANKEILOGI府中)本稼働で顧客集約、AUTOSTORE等導入で省人化・JIT実現
- 運輸: 顧客への価格転嫁を進めて利益率改善
- 梱包: 段ボール化による環境負荷低減と作業負担軽減(受賞実績あり)
- 新たな取り組み:
- 国際一貫物流拡張(米国西海岸倉庫稼働、ジョージア新倉庫建設)
- 欧州進出は見送り(リソースを米国に集中する判断)
将来予測と見通し
- 業績予想(2026年3月期 通期、単位:百万円)
- 売上高: 21,000(前期 20,122) +878、+4.4%(良:増収)
- 売上原価: 16,610(前期 15,721) +889、+5.7% → 売上原価率 79.1%(前期78.1%)
- 販管費: 3,440(前期 3,365) +75、+2.2%
- 営業利益: 950(前期 1,034) ▲84、▲8.1%(営業利益率 4.5%)
- 経常利益: 730(前期 802) ▲72、▲9.0%
- 当期純利益: 490(前期 468) +22、+4.7%
- 予想の前提条件: 為替想定 USD/JPY=149.00(資料明記)、国内で府中稼働や工作機械取扱いの復調を前提、米国は一部減少想定
- 予想の根拠と自信度: 倉庫稼働等の増収を根拠にする一方、米国の不確実性・関税問題を経営は認識
- 予想修正:
- 通期予想の修正有無: 資料では通期予想(21,000等)を示しているが、第2四半期発表での通期修正に関する明確記載はなし(発表時点では修正なしと読み取れる)
- 中長期計画:
- 中期最終年度(2026)目標値:売上22,000、営業利益1,100、営業利益率5.0%
- 進捗: 倉庫稼働・海外倉庫拡充等で基盤強化中。達成可能性は設備投資の効果発現と米国動向に依存
- 予想の信頼性: 過去の実績では業績のシクリカル要素(工作機械等)で上下があるため、保守的/楽観的かは案件次第(資料上は目標に対する慎重な前提提示)
- マクロ経済の影響: 為替、輸送費(燃料価格)、地政学リスク、輸出規制(半導体等)が見通しに影響
配当と株主還元
- 配当方針: 連結配当性向30% を目途に検討、2026.3期は配当性向30%程度を維持予定
- 配当実績:
- 2025.3期(実績): 1株当たり31円
- 2026.3期(予想): 1株当たり27円(資料内チャートに表示)※配当性向 約30.8%(資料)
- 前年比較: 31円 → 27円(予想)で減配見込み(ただし配当性向目標はおおむね維持)
- 特別配当: なし(資料に記載なし)
- その他株主還元: 自社株買い・株式分割等の記載なし
製品やサービス
- 製品(取扱製品群):
- 小型精密機器、大型精密機器、医療機器、工作機械、その他(電力変換装置等)
- 備考:府中倉庫稼働で大型精密機器の取扱い増加
- サービス:
- 梱包(重量物の段ボール化等)、倉庫(保管・在庫管理)、運輸(国内外輸送)、賃貸ビル運営
- 国際一貫物流サービス(米国西海岸・ジョージアの倉庫ネットワーク)
- 協業・提携:
- ジャパンハートへの医療機器の輸送受託と寄付など社会貢献連携
- 成長ドライバー:
- 府中・成田・米国(ジョージア)等の倉庫稼働拡大、梱包ソリューション(段ボール化)、DX導入(効率化)、医療機器・精密機器分野の需要増
Q&Aハイライト
- 説明会資料内のQ&A記載: –(資料にQ&Aの詳細は掲載なし)
- 重要質問例(想定): 米国事業の回復見通し、成田倉庫の稼働スケジュール、設備投資の財務負担、配当方針の持続性 等(資料に対話記録はなし)
- 経営陣の姿勢: 顧客理解深化・ソリューション提供へ注力し、設備投資とDXで長期成長を図る姿勢
- 未回答事項: 米国の関税対応の中長期見通し、成田倉庫の具体的稼働時期と稼働率見込み(詳細は一部しか記載なし)
- ポジティブ要因:
- 府中倉庫本稼働・成田・米国倉庫の拡充による売上拡大期待
- 国内での工作機械・精密機器取り扱い回復
- 梱包革新(段ボール化)でコスト・環境負荷削減の実績(受賞)
- 配当方針(連結配当性向30%目途)を維持する方針
- ネガティブ要因:
- 米国子会社での関税影響・顧客調達変更による売上減少
- 売上原価率上昇、営業利益率低下の兆候(通期予想でも営業利益は減少見込み)
- 大型設備投資(4,300百万円)がキャッシュフローを圧迫(第2Qで投資支出増)
- 不確実性:
- 米国側の規制・関税・顧客調達の変化(短中期で影響大)
- 成田新倉庫やジョージア倉庫の稼働スピードと稼働率(収益化のタイミング)
- 為替変動(USD/JPY前提が変わると業績影響)
- 注目すべきカタリスト(今後の株価・業績に影響しうるイベント):
- 成田新倉庫の竣工・稼働(2026年予定)
- ジョージア倉庫の竣工(2025年8月予定)
- Q3/Q4決算による通期予想の修正(あれば重要)
- 米国の関税等に関する動向や主要顧客の調達方針の変化
重要な注記
- 会計方針: 資料における特段の会計方針変更記載なし
- リスク要因(資料上の特記事項): 将来予測は前提条件に基づくもので保証しない旨の注記あり(経営環境の変化で実績が異なる可能性)
- その他: 問い合わせ先は企画部(資料最終ページに記載)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9366 |
| 企業名 | サンリツ |
| URL | http://www.srt.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 倉庫・運輸関連業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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