2026年6月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社公表の通期予想に変更はなく、四半期実績も大きな修正材料はないため「ほぼ予想通り」。市場コンセンサスは本資料に記載なし(–)。
  • 業績の方向性:売上収益は前年同期比で減収(△14.9%)だが、営業利益はほぼ横ばい(△0.7%)、親会社株主に帰属する四半期利益は増益(+16.4%)。増収増益ではないが利益は下支えされている。
  • 注目すべき変化:英国事業売却による売上高剥落で売上は減少したものの、売上総利益率が前年同期比で2.8ポイント上昇し27.1%に改善(主要要因:ポートフォリオ最適化による高収益事業比率の相対的上昇)。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上収益171,000百万円、営業利益16,500百万円等)に変更はなし。第1四半期の進捗は売上高進捗率約24.1%でやや遅れ、営業利益進捗率約25.0%で計画ペース。通期達成の見通しは概ね維持だが、買収・自社株買い・配当の資金配分により短期的な資金動向に注意。
  • 投資家への示唆:売上減は事業ポートフォリオの入れ替え(英国売却、アジア重視)による構造変化が主因。粗利率改善とキャッシュ配分(配当増・自社株取得)を重視する方針が継続している点が最重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社オープンアップグループ
    • 主要事業分野:機械・電機領域、IT領域、建設領域、海外領域に対する技術者派遣・請負・委託および関連サービス
    • 代表者名:代表取締役会長兼社長 CEO 西田 穣
    • URL: https://www.openupgroup.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月7日
    • 対象会計期間:2026年6月期 第1四半期連結累計(2025年7月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント(報告セグメント)
    • 機電領域:機械・電機領域の開発・設計・運用保守向け派遣・請負・委託
    • IT領域:ITインフラ・開発の設計・構築・運用・保守向け派遣・請負・委託
    • 建設領域:建設業向け施工管理技術者やCADオペレーターの派遣
    • 海外領域:海外(主に中国等アジア)における技術・製造分野の派遣・請負・紹介
    • その他:オンライン学習サービス、障がい者雇用関連等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):91,812,102株(2026年6月期1Q)
    • 期末自己株式数:6,901,670株(2026年6月期1Q)
    • 四半期累計平均株式数(四半期累計):85,729,953株
    • 時価総額:–(株価情報なしのため省略)
  • 今後の予定:
    • 決算説明会資料は2025年11月7日に掲載予定
    • その他(株主総会・IR等):–(本資料に明記なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較)
    • 売上収益:41,160百万円(前年同期比△14.9%)。通期予想171,000百万円に対する進捗率=約24.1%(四半期としてはやや遅れ)。
    • 営業利益:4,120百万円(前年同期比△0.7%)。通期予想16,500百万円に対する進捗率=約25.0%(計画どおりの進捗)。
    • 親会社帰属四半期利益:2,777百万円(前年同期比+16.4%)。通期予想11,800百万円に対する進捗率=約23.6%。
  • サプライズの要因(上振れ/下振れ)
    • 主因(売上減):前期に実施した英国事業売却による売上剥落。
    • 利益改善要因:売上総利益率が2.8pp改善(27.1%)し、営業利益はほぼ横ばいを確保。税負担が軽減され四半期利益が増加。
    • キャッシュ面:自社株取得(約3,983百万円)と配当支払(約3,902百万円)により現金は減少、短期借入金を5,000百万円増加。
  • 通期への影響
    • 会社は通期予想を据え置き。第1四半期の進捗は営業利益面は順調だが、売上はポートフォリオ変化で低下しており、通期達成には下期の回復または追加のM&A/事業寄与が必要。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計:118,276百万円(前期末122,702百万円、△3.6%)
    • 負債合計:44,495百万円(前期末43,834百万円、+1.5%)
    • 資本合計:73,781百万円(前期末78,867百万円、△6.4%)
    • 現金及び現金同等物:16,668百万円(前期末20,353百万円、△3,684百万円)
  • 収益性(第1四半期/前年同期比)
    • 売上収益:41,160百万円(△14.9%、前年48,366百万円)
    • 売上総利益:11,150百万円(△4.9%、前年11,727百万円)
    • 売上総利益率:27.1%(前年同期比 +2.8ポイント)→ ポジティブ(採算改善)
    • 営業利益:4,120百万円(△0.7%、前年4,149百万円)
    • 営業利益率:4,120/41,160 = 10.0%(おおむね維持)
    • 税引前利益:4,176百万円(+5.2%、前年3,971百万円)
    • 親会社の所有者に帰属する四半期利益:2,777百万円(+16.4%、前年2,387百万円)
    • 1株当たり四半期利益(EPS):基本 32.40円(前年27.49円、+17.9%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期の進捗)
    • 売上高進捗率:41,160 / 171,000 = 約24.1%(四半期比ではやや遅れ)
    • 営業利益進捗率:4,120 / 16,500 = 約25.0%(通常の進捗ペース)
    • 純利益進捗率:2,777 / 11,800 = 約23.6%(やや遅れ)
    • 比較コメント:営業利益は見込み通り進捗、売上と純利益はやや遅れだが大きな乖離ではない。
  • 財務の安全性
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):62.3%(安定水準、目安40%以上)
    • 負債/資本比率(負債合計44,495 / 資本73,781):約60.3%(低負債)
    • 流動比率(流動資産43,294 / 流動負債39,824):約108.7%(100%超、ただし余裕は限定的)
    • 有利子負債の動向:短期借入金が5,030→10,015百万円に増加(短期借入金増加は資金調達目的)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は約10.0%で前年同水準。総資産回転率等詳細は資料外(–)。
  • セグメント別(第1四半期)
    • 機電領域:売上 15,694百円(+7.2%)、セグメント利益 1,666百円(△11.2%)
    • IT領域:売上 10,276百円(+1.8%)、セグメント利益 934百円(△2.2%)
    • 建設領域:売上 14,616百円(+16.6%)、セグメント利益 1,993百円(+4.6%)
    • 海外領域:売上 141百円(△98.7%)、セグメント利益 73百円(△60.3%) — 英国事業売却の影響大
    • その他:売上 794百円(+1.0%)、セグメント利益 45百円(△58.4%)
  • 財務の解説
    • 売上減少は英国事業売却が主要因。だがグローバル・国内ポートフォリオの再編で粗利率改善、販管費抑制努力により営業利益は踏み止まった。資金面では配当・自社株買いで現金が減少し短期借入金を増やしている点は留意。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年6月期(実績):中間 30円、期末 45円、合計 75円
    • 2026年6月期(予想):中間 35円、期末 50円、合計 85円(直近予想修正なし)
  • 配当性向(予想):通期EPS(会社予想)135.76円に対し年間配当85円 → 配当性向 ≒ 62.6%(やや高め)
  • 配当利回り:株価情報がないため算出不可(–)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:配当増額と積極的な自己株式取得(第1Qで約3,983百万円取得)を継続。株主還元を重視していることが確認できる。

セグメント別情報(詳細)

  • 機電領域:防衛・航空機・プラントは堅調、半導体装置や自動車分野は地域・投資動向で足踏み。稼働率は人員投入で一時的に低下。売上は増加したが利益率低下。
  • IT領域:DX需要は拡大基調だが生成AI等の技術変化が競争環境を変化させる。組織統合に伴う生産性課題で利益はやや減少。
  • 建設領域:アイアール社の連結寄与で在籍人数増。既存事業では生産性低下が一部ありつつ、売上・利益とも増加。
  • 海外領域:英国事業売却で売上・利益とも大幅減。アジア(中国等)に注力。
  • 戦略的示唆:セグメント構成の見直し(機電・ITを分離)やM&Aで自動車領域を拡張(後述)している点が中期の収益構造に影響。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画の具体値は本資料に記載なし(–)。
  • 進捗・KPI:資料上では「事業ポートフォリオ最適化」「採用強化」「M&Aによる事業拡張」を掲げ、今回の英国売却・エイセブホールディングス買収は計画の一環と読み取れる。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:DX需要や生成AIの普及がIT領域の事業構造に影響。建設領域では人手不足・労働規制で需給がタイト化。機電では防衛・航空機分野が政策支援で成長基調。
  • 競合比較:資料に同業他社比較はないため具体的な相対評価は–。ただし粗利率改善や配当・自社株取得による株主還元は他社との差別化要因になり得る。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更なし):売上収益171,000百円(△9.0%)、事業利益16,245百円(+3.9%)、営業利益16,500百円(+1.6%)、親会社帰属当期利益11,800百円(△6.0%)、基本1株当たり当期利益135.76円
    • 次期予想:–(未提示)
    • 会社予想の前提:特記事項なし(為替等の明示的前提は記載なし)
  • 予想の信頼性:第1Qは営業利益の進捗は順調だが売上はポートフォリオ変化で下振れ。過去の達成傾向の記載なし(–)。
  • リスク要因:
    • 生成AI等による業務自動化で一部サービス需要や単価が変動する可能性
    • 組織統合に伴う生産性低下(既に一部で観測)
    • M&Aによるシナジー不発・のれん等の会計上影響
    • 為替・海外事業の不確実性(海外売上比率の変動)

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し(IFRS適用での変更なし)
  • 連結範囲の変更:無し(ただし2025年10月1日付で株式会社エイセブホールディングスを子会社化。取得対価3,110百万円、のれん等は確定していない)
  • 監査レビュー:四半期レビューは無し
  • その他:配当予想の修正無し。決算説明会資料は同日掲載予定。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2154
企業名 オープンアップグループ
URL https://www.openupgroup.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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