2026年3月期 第1四半期決算短信日本基準

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側の通期業績予想に対する修正はなし(発表時点での市場予想との比較は–)。売上は増加したが、営業利益・経常利益・四半期純利益は大幅減少(上振れ/下振れの明示的な社内予想差損の公表はなし)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高+5.6%、営業利益△26.5%、経常利益△68.5%、親会社株主に帰属する四半期純利益△75.5%)。
  • 注目すべき変化:為替差損(114百万円)計上と外部倉庫解約に伴う原状回復費用の計上により経常・営業利益が大きく悪化。倉庫事業は売上は大幅増だが初期費用等で利益率低下。
  • 今後の見通し:会社は通期予想の修正を行っておらず(第2四半期累計・通期予想は据え置き)、売上進捗はおおむね順調だが、利益面は為替や空きスペースの埋め状況次第で通期達成にリスクあり。
  • 投資家への示唆:売上は成長基調だが、短期的には為替変動や倉庫稼働率の回復が利益改善の鍵。通期予想は維持されているが、利益率改善の具体的な兆候を確認する必要がある。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社サンリツ
    • 主要事業分野:梱包事業、運輸事業、倉庫事業、賃貸ビル事業(物流・倉庫管理、輸配送、梱包ソリューション等)
    • 代表者名:代表取締役社長 柴本 守人
    • 問合せ先:執行役員経営企画本部長 熊倉 真由美(TEL 03-3471-0011)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月7日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、四半期累計)
    • 決算補足説明資料:無、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 梱包事業部門:工作機械等の取り扱い、梱包サービス等
    • 運輸事業部門:輸配送(医療機器等含む)
    • 倉庫事業部門:倉庫賃貸・管理(新規府中倉庫稼働)
    • 賃貸ビル事業部門:本社ビル等の賃貸
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式を含む):6,006,373株
    • 期末自己株式数:408,093株
    • 期中平均株式数(四半期累計):5,598,280株
    • 時価総額:–(資料記載なし)
  • 今後の予定:
    • IRイベント:決算説明会は実施予定なし(当四半期)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較、達成率=当第1Q ÷ 会社予想の累計/通期)
    • 売上高:4,840百万円
    • 対第2四半期累計(会社目標9,800百万円)進捗率:49.4%(ほぼ半分)
    • 対通期(21,000百万円)進捗率:23.0%
    • 営業利益:99百万円
    • 対第2四半期累計(310百万円)進捗率:32.0%(利益進捗は低い)
    • 対通期(950百万円)進捗率:10.4%
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:28百万円
    • 対第2四半期累計(120百万円)進捗率:23.3%
    • 対通期(490百万円)進捗率:5.7%
  • サプライズの要因:
    • マイナス要因:為替差損(114,019千円)計上による経常利益の大幅悪化、外部倉庫解約に伴う原状回復費用の計上、倉庫の空きスペースの客付け遅延(収益性低下)。
    • プラス要因:工作機械や電力変換装置の取り扱い増、府中倉庫稼働による売上増、運輸部門では外注費の価格転嫁や不採算業務撤退でセグメント利益は改善。
  • 通期への影響:
    • 現時点で会社は業績予想を据え置き。売上進捗は順調だが、為替動向・倉庫稼働率の回復・原状回復費用の影響が継続する場合、通期の利益目標達成に下振れリスクあり。会社は状況に応じて速やかに開示すると明記。

財務指標

  • 財務諸表の要点(単位:百万円、千円表記を百万円に換算して概略)
    • 売上高(第1Q累計):4,840百万円(前年同期比 +5.6%)
    • 営業利益:99百万円(前年同期比 △26.5%)、営業利益率:約2.05%(99/4,840、低い)
    • 経常利益:57.9百万円(前年同期比 △68.5%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:28.2百万円(前年同期比 △75.5%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):5.03円(前年同期 20.68円、△約75.7%)
  • 損益の内訳(主な増減):
    • 売上総利益は前年比で減少(931,823千円 vs 988,285千円)、販管費は若干減少し営業利益は減少。
    • 営業外損益で為替差損114,019千円を計上し経常利益を押下げ。
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率(通期21,000百万円に対して):23.0%(通期目標に対しやや順調)
    • 営業利益進捗率(通期950百万円に対して):10.4%(目標に対して遅れ)
    • 純利益進捗率(通期490百万円に対して):5.7%(遅れ)
    • 過去同期間との比較:売上は前年同期を上回るが利益は大幅に悪化しており「売上は良いが利益率回復が遅い」状況。
  • 財政状態(貸借対照表の要点)
    • 総資産:24,172百万円(前期末 24,674百万円、△501百万円)
    • 純資産:11,396百万円(前期末 11,796百万円、△400百万円)
    • 自己資本比率:46.5%(前期末47.2% → 46.5%(安定水準、目安40%以上で安定))
    • 現金及び預金:2,394百万円(前期末 3,804百万円、△1,409百万円、減少は留意点)
    • 有利子負債(短期借入 + 長期借入):約8,020百万円(前期末約7,468百万円、増加)
    • 流動比率・負債比率:流動資産6,844百万円 / 流動負債5,840百万円 → 流動比率 ≈117%(短期的余裕はあるが現金減少は注意)
  • 効率性:
    • 減価償却費(第1Q累計):211,666千円
    • 売上高営業利益率は低下(前年同期より悪化)、総資産回転率は若干改善か横ばい(売上増により)。
  • セグメント別(第1Q)
    • 梱包事業:売上 3,369百円(+4.3%)、セグメント利益 314百円(△5.2%) — 売上増だが府中倉庫安定化の初期費用で利益減
    • 運輸事業:売上 620百円(△4.1%)、セグメント利益 69.9百円(+39.8%) — 医療機器減収だが外注費転嫁と不採算撤退で利益改善
    • 倉庫事業:売上 787.4百円(+22.4%)、セグメント利益 91.8百円(△18.0%) — 府中倉庫稼働で売上増、原状回復費用等で利益率低下
    • 賃貸ビル事業:売上 63.5百円(ほぼ横ばい)、セグメント利益 19.9百円(+8.3%)
  • 財務の解説:
    • 売上は既存事業+新倉庫で増収だが、営業面では一時的コスト(原状回復費用、府中倉庫の立ち上げ費用)と為替損が利益を圧迫。現金減少と借入の増加により短期的な資金繰りの動向にも注意が必要。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:中間 0.00円、期末 31.00円、年間 31.00円
    • 2026年3月期(予想):中間 0.00円、期末 27.00円、年間 27.00円(前回予想から修正なし)
    • 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
    • 配当性向:通期予想ベースで計算すると(予想当期純利益490百万円、年間配当総額=27円×発行済株式数→発行済6,006,373株×27円=約162.2百万円)配当性向 約33%(概算、普通配当性向は中立〜やや高め)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:特記なし(自社株買い等の記載なし)

セグメント別情報

  • セグメント別状況(第1Q)
    • 梱包事業:売上 3,369,372千円(+4.3%)、セグメント利益 314,127千円(△5.2%) — 工作機械、電力変換装置の取り扱い増加で売上増。府中倉庫安定化費用が利益を圧迫。
    • 運輸事業:売上 620,150千円(△4.1%)、セグメント利益 69,879千円(+39.8%) — 医療機器取扱い減少が売上減だが、外注費転嫁と不採算撤退で利益改善。
    • 倉庫事業:売上 787,356千円(+22.4%)、セグメント利益 91,833千円(△18.0%) — 新倉庫稼働で売上拡大、同時に原状回復費用や空きスペースの客付け遅延で利益率低下。
    • 賃貸ビル事業:売上 63,528千円(△0.3%)、セグメント利益 19,900千円(+8.3%)
  • セグメント戦略・見通し:
    • 倉庫・梱包での新規稼働は中期成長の原動力。ただし、初期投資回収と稼働率向上、顧客集約による空きスペース対策が重要。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2023年7月策定の3ヵ年計画(2024.3期~2026.3期)「オペレーションからソリューションへ」を推進中。
  • 進捗状況:売上面では府中倉庫の稼働等でプラス。利益面では為替や一時費用の影響で計画どおりの収益改善が見えにくい。中期目標達成には、稼働率改善とコスト抑制が必要。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:国際貨物は航空輸出(半導体関連)が増加、海上輸出は低調。国内貨物は建設関連貨物の減少で低調推移。物流業界は需給の二極化や価格転嫁の動きが継続。
  • 競合比較:同業他社との詳細比較データは資料になし(→比較は–)。ただし、外注費の価格転嫁が進む中で運輸部門は収益改善が見られる一方、倉庫稼働率競争や賃料・原状回復コストで差異が出る可能性あり。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 会社は第2四半期累計・通期の予想を変更せず(売上/利益目標は据え置き)。
    • 次期予想(来期):–(資料記載なし)
    • 会社予想の前提条件:資料に詳細は記載(為替前提等の具体値は添付資料参照とあり、本文には明記なし)
  • 予想の信頼性:第1Qで為替差損や一時費用が発生しているため、利益面の達成は為替動向・倉庫稼働回復に左右されやすい。
  • リスク要因:為替変動(実際に為替差損を計上)、倉庫の稼働率・空きスペース回復、原状回復費用、顧客構成変化(医療機器取扱いの減少等)、金利・資金調達条件。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期連結財務諸表に対する公認会計士のレビュー:無し(添付資料の注記)
  • その他:当期にデリバティブ評価益88,119千円も計上されているが、同時にデリバティブ評価損や為替差損が発生しており、金融商品関連の評価変動が損益に影響している点は注意。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9366
企業名 サンリツ
URL http://www.srt.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 運輸・物流 – 倉庫・運輸関連業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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