2026年3月期 第1四半期 決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 物価高・物流費上昇といった厳しい環境下でも、帳合獲得や高付加価値商材拡充、販促強化で売上・利益の着実な拡大を図り、中期計画「PALTAC VISION 2027」達成に向け進める(通期計画は期初から変更なし)。
  • 業績ハイライト: 2026年3月期第1四半期(4-6月)
    • 売上高 3,160億円、前年同期比 +4.3%(+131億円) — 良い: 増収
    • 営業利益 76億円、前年同期比 +2.6%(+1億円) — 良い: 増益だが率は小幅改善
    • 売上総利益 236億円、前年同期比 +6.0%(+13億円) — 良い: 売買差益改善が寄与
    • 販管費 160億円、前年同期比 +7.7%(+11億円) — 悪い: 物流費・人件費の上昇
    • 四半期純利益 62億円、前年同期比 +2.7%(+1億円)
  • 戦略の方向性: 高付加価値商材の拡充、迅速な販促提案、物流効率化(共同配送、自動運転実証)、ESG施策推進(温室効果ガス削減・ESG自己株式取得)を軸に成長を目指す。
  • 注目材料:
    • 通期業績予想は期初計画据え置き(売上高 12,300億円、営業利益 290億円)。
    • 共同配送(㈱あらた)開始、自動運転トラック実証参画、サプライチェーン大賞受賞、アジア太平洋気候変動リーダー選定、ESG連動の自己株式取得(取得期間 2025/8/5–2026/5/29、取得上限 50億円・150万株、自己株式消却 100万株)。
  • 一言評価: 増収増益で総じて堅調だが、物流費・人件費上昇が利益率の上振れを抑えており、コスト動向が今後の焦点。

基本情報

  • 説明会情報: 開催日時:2025年8月4日(資料日付)。説明会形式:資料に基づく決算説明(オンライン/オフラインの明記なし)/参加対象:投資家・アナリスト等(資料上の詳細なし)。
  • 説明者: 発表者(役職):–(資料に氏名・役職の明記なし)。発言概要:上記経営メッセージ(増収施策、物流費上昇の影響、通期見通し据え置き、中期計画継続)。
  • セグメント(資料上の分類):
    • 商品別(商品分類): 化粧品、日用品、医薬品、健康・衛生関連品、その他(各カテゴリ売上・構成比を管理)。
    • 販売先業態別: ドラッグストア、ディスカウントストア、コンビニ、ホームセンター、スーパーマーケット、GMS、その他。

業績サマリー

  • 主要指標(第1四半期:4-6月、単位は億円または円)
    • 売上高:3,160億円、前年同期比 +4.3%(+131億円) — 良い: 増収
    • 売上総利益:236億円、前年同期比 +6.0%(+13億円) — 良い: 売買差益改善
    • 販管費:160億円、前年同期比 +7.7%(+11億円) — 悪い: 物流・人件費上昇
    • 営業利益:76億円、前年同期比 +2.6%(+1億円)/営業利益率 2.41%(対売比 △0.04ポイント) — 部分的に良い: 増益だが率はほぼ横這い
    • 経常利益:85億円、前年同期比 +2.6%(+2億円)
    • 四半期純利益:62億円、前年同期比 +2.7%(+1億円)
    • 1株当たり利益(EPS):1.97円(前期 2.01円、△0.04円、約 △2.0%) — 注意: EPSは前年同期比で小幅減
  • 予想との比較:
    • 会社予想に対する達成率(通期計画基準)
    • 売上高進捗:3,160/12,300 = 25.7%
    • 営業利益進捗:76/290 = 26.2%
    • 四半期純利益進捗:62/220 = 28.2%
    • サプライズの有無:通期見通しは変更なし。第1四半期実績は概ね期初計画と整合(特段の上方/下方修正無し)。サプライズは特になし。
  • 進捗状況:
    • 通期見通しに対する進捗(上記):売上・営業利益ともに約25–28%で、四半期比では概ね均等進捗(1Qで25%超は通常水準)。良い/悪いの目安:進捗が通期比で概ね均等以上 → 良い。ただし季節性や年次集中度に依存。
    • 過去同時期との進捗比較:前年同期(売上 3,029億)比で増収、進捗率はほぼ同等かやや上回る。
  • セグメント別状況(第1四半期 YoY変化)
    • 商品別(売上高・増減)
    • 化粧品:+30億円 / +4.2%(構成比 24.0%) — 成長(外出・インバウンド需要)
    • 日用品:+77億円 / +5.7%(構成比 45.8%) — 主力で伸長
    • 医薬品:△5億円 / △1.6%(構成比 11.3%) — 減少(特定医薬品の販売減)
    • 健康・衛生関連品:+24億円 / +4.7%(構成比 17.3%)
    • その他:+4億円 / +8.9%(構成比 1.6%)
    • 販売先業態別
    • ドラッグストア:+130億円 / +6.7%(構成比 65.4%) — 主要顧客で好調
    • ディスカウントストア:+16億円 / +6.4%(構成比 8.9%)
    • コンビニエンスストア:+27億円 / +12.1%(構成比 8.0%)
    • ホームセンター:△3億円 / △1.3%(構成比 7.5%)
    • スーパーマーケット:△1億円 / △1.0%(構成比 4.3%)
    • GMS:+4億円 / +4.1%(構成比 3.4%)
    • その他:△42億円 / △34.8%(構成比 2.5%) — 減少幅大

業績の背景分析

  • 業績概要: 帳合(取引獲得)や高付加価値商材拡充、外出・インバウンド需要回復、気温上昇による夏物需要で売上増。売買差益が改善し売上総利益が増加。一方、配送費・庫内人件費など物流費上昇とFDC神奈川稼働に伴う費用計上で販管費が増加。
  • 増減要因:
    • 増収の主要因:帳合獲得、外出関連商材・健康食品の伸長、夏物(制汗剤・殺虫剤等)需要、値上げによる単価上昇、新規取扱商材拡充、物流受託拡大。
    • 減収の主要因:マスク等衛生関連の需要後退、一部医薬品販売減。
    • 増益の主要因:売買差益改善(高付加価値商材・値上げ効果)、売上拡大による固定費吸収。
    • 減益の主要因:配送費・庫内人件費の上昇、センターフィ増(取扱量増や物流費上昇が要因)、FDC神奈川稼働での賃借料・消耗品等。
  • 競争環境: ドラッグストア向け卸として主要顧客との取引拡大で強固な顧客基盤を維持。市場シェアや主要競合との定量比較は資料に未記載 → –。差別化要因は高付加価値商材の提案力と物流機能。
  • リスク要因: 為替(輸入品比率に応じ)、物価・賃金上昇による物流コスト増、ドライバー不足、需要の季節変動・インバウンド回復の不確実性、規制・法改正、サプライチェーン障害。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 中期計画「PALTAC VISION 2027」を推進。具体は高付加価値商材強化、迅速で効果的な販促提案、物流効率化、ESG推進。
  • 進行中の施策:
    • 高付加価値商品訴求(イベント:K-INNER BEAUTY POP-UP等で若年層認知拡大)
    • 物流協働(㈱あらたと共同配送開始、積載率向上で効率化)
    • 自動運転トラックの幹線実証(2025/7/3実証開始、レベル2にて走行検証)
    • 一括物流(非食品・食品一括)による効率化でサプライチェーン大賞受賞
    • ESG施策:温室効果ガス削減(Scope1+2 2025年度実績 19.0%削減 vs 2020年)、環境配慮型車両・再エネ導入
    • 自己株式取得(ESG自己株式取得)と100万株消却
  • セグメント別施策:
    • 化粧品・健康食品:インフルエンサーイベント等で若年層へ直接訴求、付加価値商材拡充
    • 物流:共同配送・自動運転実証・一括物流による効率化とCO2削減
  • 新たな取り組み: ESG自己株式取得(市場買付で発生するアウトパフォーマンス相当額をESG投資に拠出)、自動運転トラック実証、他社との非競争領域での協働拡大。

将来予測と見通し

  • 業績予想(通期 2026年3月期、期初計画から変更なし)
    • 売上高:12,300億円(前期 11,880億円、+3.5%)
    • 売上総利益:928億円(+4.3%)
    • 販管費:638億円(+4.6%)
    • 営業利益:290億円(+3.5%)
    • 経常利益:322億円(+1.6%)
    • 当期純利益:220億円(△3.8%)
    • 1株当たり純利益(通期予想):356.70円(前期 366.46円、△2.7%)
  • 予想の前提条件: 為替レート等の具体値は未開示。前提として「物価上昇や人手不足に伴う物流費上昇など、先行き不透明な環境は続く」と明示。売上は値上げや高付加価値商材で確保する計画。
  • 予想修正: 通期見通しの修正は無し(期初計画から変更なし)。
  • 中長期計画: PALTAC VISION 2027(2年目)を継続。目標達成に向け、厳しい環境下でも売上・利益拡大を狙う。具体的進捗数値は提示なし。
  • 予想の信頼性: 物価・物流費の先行きに不確実性あり、特に物流費・人件費が利益に与える影響が大きい。過去期の達成傾向は資料記載なし → 注意が必要。
  • マクロ経済の影響: 物価上昇(インフレ)、人件費上昇、訪日外国人数(インバウンド)回復、気候要因(季節商材需要)、燃料費・運送単価の変動が主要影響要因。

配当と株主還元

  • 配当方針: 資料に明確な配当方針の変更記載なし。ESG自己株式取得を通じて「株主還元」と「ESG投資資金拠出」を両立する方針を提示。
  • 特別配当: なし(記載なし)。
  • その他株主還元: 自己株式取得(ESG自己株式取得)
    • 取得期間:2025/8/5–2026/5/29
    • 取得方法:東証での市場買付
    • 取得金額上限:50億円
    • 取得株式数上限:150万株
    • 自己株式消却:100万株(消却は取締役会で決議、消却後比率 1.59% ※消却前比率に対する記載)
    • 注:取得により生じるアウトパフォーマンス相当額の上限をESG投資資金に拠出する仕組み。

製品やサービス

  • 主要製品: 化粧品、日用品、医薬品、健康・衛生関連品等。新規・高付加価値商材の取り扱いを拡充(韓国インナービューティー等)。
  • サービス: 物流受託、一括物流(非食品・食品統合管理)、FDC(フルフィルメント系拠点)の稼働。提供先は主にドラッグストア等小売チェーン。
  • 協業・提携: ㈱あらたとの共同配送、発注企業・小売等との連携、自動運転実証で大王製紙・㈱T2等と協働。
  • 成長ドライバー: 高付加価値商材販売拡大、インバウンド・外出需要回復、物流効率化(共同配送・自動運転)、販促力強化。

Q&Aハイライト

  • 経営陣の姿勢(資料からの読み取り):増収施策と中期計画へのコミットメント、コスト上昇を見据えた投資(人財確保・物流改善)を継続する姿勢。
  • 未回答事項:中長期での定量的目標達成度、配当方針の詳細、為替・原料変動などの具体前提は不明 → 質問時の確認事項。
  • ポジティブ要因:
    • 第1四半期は増収増益(売上・売上総利益率改善)。
    • ドラッグストア向け主力商材が堅調で構成比高い(顧客基盤の強さ)。
    • 物流効率化(共同配送、自動運転実証)、ESG取組(気候変動リーダー選定)で中長期競争力強化の期待。
    • 自己株式取得・消却により1株当たり価値向上が期待されうる(ただし市場買付の実績次第)。
  • ネガティブ要因:
    • 物流費・人件費の上昇が販管費を押し上げ、利益率上振れを抑制。
    • 一部カテゴリー(医薬品、衛生関連)の需要低下。
    • マクロ環境(物価、労働市場、燃料費等)の不確実性。
  • 不確実性:
    • インバウンド需要の継続性、気候要因による季節変動、物流費の回復阻害リスク。
    • 自動運転や共同配送の効果実現(コスト削減・稼働率改善)が期待通り進むか。
  • 注目すべきカタリスト:
    • 自己株式取得の実行状況と消却完了(株式数変動)
    • 共同配送の拡大効果(西関東以外への展開)
    • 自動運転トラック実証の結果(運用コスト・品質の実データ)
    • 通期業績見通しの修正有無(物流費・人件費動向次第)
    • 中期計画 PALTAC VISION 2027 の中間指標発表

重要な注記

  • リスク要因(資料上の注記含む): 将来見通しは不確実性を含む旨の開示(外部環境変化により見通しが不正確となる可能性)。
  • その他: 自己株式取得関連の株数・金額・期間、及び100万株消却の決議有り(2025/8/4取締役会)。中期目標として2031年3月期にScope1+2 50%削減目標(基準年は2020年度)、2025年実績は19.0%削減。

(不明な項目は — と表記しています。投資助言は行っておりません。)


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 8283
企業名 PALTAC
URL http://www.paltac.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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