2025年11月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社公表予想との修正は無し(通期予想維持)。市場予想との比較は提示情報に無し。概ね予想通り。
- 業績の方向性:増収微減(△0.8%)でほぼ横ばいの売上だが、営業利益・経常利益・純利益はいずれも減少(増収減益相当の構図)。
- 注目すべき変化:賃貸用不動産取得による固定資産増加・借入金増加と、それに伴う現預金の大幅減少(投資によるキャッシュアウト)。物流の売上は減少した一方で物流セグメントのセグメント利益は増加(コスト削減効果)。
- 今後の見通し:通期業績予想の修正は無し。第3四半期累計の進捗は売上73.9%、営業利益79.5%、純利益81.3%と概ね計画に沿った推移。だが国内荷動き等外部環境の変化には留意が必要。
- 投資家への示唆:事業基盤強化(不動産取得)に伴う投資フェーズ。収益性は比較的堅調だが流動性指標は注意(現預金の減少と流動比率の低下)。配当は年間24円(据え置きの想定ではなく前回予想から修正無し)で配当性向は高め。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:丸八倉庫株式会社
- 主要事業分野:物流事業(倉庫業・保管・荷役等)、不動産事業(賃貸用不動産の賃貸収入等)
- 代表者名:代表取締役社長 峯島 一郎
- URL:https://www.maru8.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月10日
- 対象会計期間:2025年11月期 第3四半期累計(2024年12月1日~2025年8月31日)
- 決算説明会:無し
- セグメント:
- 物流事業:保管料、荷役料、運送料等(既存倉庫の稼働は高水準だが保管料・運送料の減少)
- 不動産事業:賃貸マンション・オフィス等の賃貸収入(今年度に東京23区内の賃貸マンション2棟取得)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む):7,300,000株
- 期末自己株式数:1,378,807株
- 期中平均株式数(四半期累計):5,921,193株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本第3四半期(公表済)以外の予定は資料に記載なし
- IRイベント:決算説明会無し(特記事項なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(第3四半期累計 vs 会社通期予想に対する進捗)
- 売上高:3,693百万円(前年同期比△0.8%)→ 通期5,000百万円に対する進捗率 73.9%(やや早い進捗)
- 営業利益:437百万円(前年同期比△5.8%)→ 通期550百万円に対する進捗率 79.5%
- 経常利益:425百万円(前年同期比△11.6%)→ 通期520百万円に対する進捗率 81.7%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:284百万円(前年同期比△10.6%)→ 通期350百万円に対する進捗率 81.3%
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:受取配当金増加、物流セグメントでのコスト削減によりセグメント利益は増加
- 下振れ要因:新規設備投資に伴う初期コストおよび資金調達コスト(支払利息増)で営業利益・経常利益が減少
- 営業外費用に「支払手数料」33,000千円が計上され、非経常的な費用負担も発生
- 通期への影響:会社は通期予想を据え置き。第3四半期累計での進捗は良好だが、国内荷動きや金利・コスト動向がリスク要素。
財務指標
- 財務諸表(主要値、単位:百万円)
- 売上高(第3Q累計): 3,693(前年 3,721、△0.8%)
- 売上総利益: 918(前年 887、+3.5%)
- 営業利益: 437(前年 464、△5.8%)
- 経常利益: 426(前年 482、△11.6%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 285(前年 318、△10.6%)
- EBITDA(会社開示、償却前利益): 865(前年比△3.1%)
- 1株当たり四半期純利益(累計): 48.07円(前年 53.75円)
- 進捗率分析(通期予想比)
- 売上高進捗率:73.9%(一般的にはQ3時点で75%前後が目安。やや計画寄り)
- 営業利益進捗率:79.5%(良好)
- 純利益進捗率:81.3%(良好)
- 過去同期間との比較:前年同期間と比べ利益が減少しているが計画は維持
- 財政状態(第3Q末:2025/8/31、単位:百万円)
- 総資産:20,483(前期末 18,832、+1,650)
- 純資産:12,739(前期末 12,145、+594)
- 自己資本比率:62.1%(安定水準:40%以上)
- 現金及び預金:658(前年 2,196、△1,537)→ 大幅減(資金は不動産取得等へ振替)
- 流動資産:1,289、流動負債:1,552、流動比率:83.1%(100%未満で注意)
- 長期借入金:4,597(前期 3,554、増加)
- 負債合計/純資産比(負債÷純資産):7,743 ÷ 12,740 ≒ 0.61(約60.8%=許容範囲だが増加)
- 効率性
- 売上高営業利益率:437 / 3,693 ≒ 11.8%(比較的良好)
- 総資産回転率:売上高/総資産 = 3,693 / 20,483 ≒ 0.18回
- セグメント別(第3Q累計)
- 物流事業:売上 3,198百万円(前年比△48百万円)、セグメント利益 548.7百万円(前年比+18.7百万円)
- 不動産事業:売上 494.9百万円(前年比+20.4百万円)、セグメント利益 241.4百万円(前年比+9.9百万円)
- 財務の解説:
- 不動産取得による有形固定資産・投資有価証券の増加と、それに伴う長期借入金増加が主因で資産負債が拡大。自己資本比率は高水準を維持しているが、現預金を投資で取り崩した結果、流動比率が低下している点は注意。
配当
- 配当実績と予想:
- 第2四半期:0.00円(中間配当なし)
- 期末(予想):24.00円
- 年間予想:24.00円(前回予想から修正無し)
- 配当性向(予想):年間配当24.00円 ÷ 予想1株当たり当期純利益59.11円 ≒ 40.6%(高め)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:特記事項なし(自社株買い等の開示は無し)
セグメント別情報
- 物流事業:
- 売上 3,198百万円(前年比△48百万円、△1.5%)
- セグメント利益 548.7百万円(前年比+18.7百万円、+3.6%)
- コメント:保管料・運送料収入の減少があるが、稼働率は高くコスト削減で利益は改善
- 不動産事業:
- 売上 494.9百万円(前年比+20.4百万円、+4.3%)
- セグメント利益 241.4百万円(前年比+9.9百万円、+4.3%)
- コメント:新規取得の賃貸マンション2棟が稼働し収益貢献。安定収入源として成長寄与
- セグメント戦略:既存顧客との取引拡大、新規顧客獲得、料金適正化と不動産の取得による収益基盤強化
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(2022–2026):具体施策を展開中(倉庫稼働維持、コスト削減、不動産取得)
- KPI(開示項目):EBITDAが主要指標。第3Q累計EBITDA 865百万円(前年比△3.1%)でやや減少。計画達成は投資後の収益化次第。
競合状況や市場動向
- 市場動向:物流業界は人手不足・物価高騰でコスト上昇、競争激化。保管残高は概ね前年並みだが不確実性あり。
- 競合比較:同業他社との詳細比較資料は無しだが、不動産事業の拡充で収益の多様化を図っている点は相対的な強み。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(会社公表): 売上 5,000百万円(+0.2%)、営業利益 550百万円(△11.2%)、経常利益 520百万円(△18.0%)、当期純利益 350百万円(△61.2%)※純利益の▲61.2%は前期比の通期見通しベースの数値(会社公表)
- 通期予想の修正:無し(2025年7月11日公表分から変更なし)
- 前提条件:内外経済動向を想定(為替等の明示的前提は別紙参照)
- 予想の信頼性:第3Q時点での進捗は堅調。過去の予想達成傾向は資料に詳細記載無し。経済・荷動きの変化がリスク。
- リスク要因:
- 国内荷動きの急減、物価・人件費上昇による採算悪化
- 金利上昇や借入金負担の増大
- 不動産市況の変動による賃料下落リスク
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等)を第1四半期から適用。四半期連結財務諸表への影響は無しと開示。
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:第3四半期累計期間の作成は無し(注記あり)。
- 監査レビュー:第3四半期の連結財務諸表に対する公認会計士・監査法人のレビューは無し。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9313 |
| 企業名 | 丸八倉庫 |
| URL | http://www.maru8.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 倉庫・運輸関連業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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