2026年3月期第1四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 第1四半期は売上・営業利益ともに会社計画を上回って推移しており、通期業績予想(増収・増益)に変更はない。クラウド化・AI機能強化を成長ドライバーと位置付ける(資料より、代表若山大典・CFO冨來美穂子のメッセージを含意)。
- 業績ハイライト: 第1四半期売上高1,137百万円(前年同期比+8.0%:増収=良い)、営業利益99百万円(前年同期比△9.4%:減益=悪い)。営業減益は「ソフトウェア減価償却費の増加」が主因と説明(調整ベースでは増益)。
- 戦略の方向性: リカーリング(サブスク/クラウド)比率の向上、AIを組み込んだプロダクト強化(セールスDXでAIエージェント導入、ネットワークでAssetView Cloud+拡充、AI-OCRのDX OCR拡販)、BPaaS(AI BPaaS)やM&Aによる事業拡大を推進。
- 注目材料: クラウド(AssetView Cloud+)の導入加速でクラウドARRが増加(ネットワークのクラウドARR前年同期比+22.2%)、セールスDX(ホットプロファイル)でOEM除くARR+14.8%、DX OCR(2024年10月リリース)導入順調。通期配当は40円(前年30円→10円増配)。
- 一言評価: リカーリング化とAI強化で成長の骨格は整いつつあるが、ソフトウェア償却拡大による短期利益への影響が確認された四半期。
基本情報
- 企業概要: 株式会社ハンモック(証券コード 173A)/法人向けソフトウェアの開発・販売(ネットワーク管理・セキュリティ、営業支援、AI-OCR 等)/代表者:若山 大典
- 説明者: 資料上の経営陣(代表取締役社長 若山大典、取締役CFO 冨來美穂子 等)。発言概要(資料ベース):第1四半期の実績説明、通期見通し維持、クラウドとAI投資による成長戦略を強調。
- 報告期間: 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月〜6月)/有価証券報告書提出予定日:–/配当支払開始予定日:–(通期配当は40円予定)
- セグメント:
- ネットワークソリューション(情報システム部門向け):AssetView 系(オンプレ/クラウド=AssetView Cloud+等)
- セールスDXソリューション(営業部門向け):ホットプロファイル、ホットアプローチ 等
- AIデータエントリーソリューション(業務部門向け):WOZE、AnyForm OCR、DX OCR 等
業績サマリー(第1四半期 実績→前年同期比)
- 主要指標(百万円、前年同期比を必ず%で表記)
- 売上高:1,137 百万円、+8.0%(増収:良い)
- 売上総利益:450 百万円、+4.8%(良い)
- 販管費:351 百万円、+9.6%(増加:利益圧迫要因)
- 営業利益:99 百万円、△9.4%(営業利益率 8.7% → 前年同期10.4%)(減益:悪い)
- 経常利益:93 百万円、△33.2%(為替差益→損の反動影響含む)
- 当期純利益:63 百万円、△33.1%
- 1株当たり利益(EPS):–(四半期EPS非開示。通期予想は148円91銭)
- 予想との比較
- 会社予想に対する達成率・サプライズ:会社は第1四半期の売上・営業利益が計画を上回ったと明言。通期予想に変更なし。
- サプライズ:特段の修正開示はなし。為替影響(前期の為替差益→当期は為替差損)で経常・純利益は大きく悪化。
- 進捗状況
- 通期(2026年3月期)予想に対する進捗率(資料数値)
- 売上高進捗率:1,137 / 5,119 = 約22.2%(計画通りの進捗:ほぼ見込み)
- 営業利益進捗率:99 / 870 = 約11.4%(計画通りの進捗)
- 当期純利益進捗率:63 / 626 = 約10.1%
- 中期経営計画・年度目標に対する達成率:資料上は通期計画(2026年3月期)に対して順調と表明(詳細進捗は段階別で一部指標のみ公表)
- 過去同時期との進捗比較:前年同期より売上は増加、営業利益は減少(主因は償却費増)
- セグメント別状況(第1四半期実績)
- ネットワークソリューション:売上 713 百万円、前年同期比 +11.3%(寄与率:約62.7%) — クラウド売上好調、クラウドARR前年同期比+22.2%(良い)
- セールスDXソリューション:売上 321 百万円、前年同期比 +3.8%(寄与率:約28.2%) — OEM除くARR+14.8%、チャーン率1%未満(良い)
- AIデータエントリーソリューション:売上 102 百万円、前年同期比 +0.6%(寄与率:約9.0%) — DX OCR導入順調、オンプレ販売も堅調
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- 売上は全体で堅調に増収。クラウド化(AssetView Cloud+)とセールスDXのARR積上げが牽引。
- 営業利益はソフトウェア減価償却費の増加により減益。ただし「ソフトウェア減価償却費の影響を除く営業利益は増益」と会社が注記。
- 為替差損益の反動で経常・当期純利益が前年同期比で大幅減(前期の為替差益29百万円→当期は為替差損10百万円)。
- 増減要因
- 増収要因:クラウドサービス導入加速(AssetView Cloud+)、ホットプロファイル等のARR増、DX OCRなど新機能・新商品導入。
- 減益要因:ソフトウェアの償却費・減価償却費増(投資・開発費の資本化償却)、販管費増(人件費・販売促進等)、為替差損。
- 競争環境
- 市場成長(端末管理・セキュリティ、営業支援、OCR等)は堅調(資料に市場予測掲載)。同社は中堅中小〜大企業まで幅広く導入実績があり、機能拡張とデータベース(480万社超)を競争優位とする。
- 競合比較は資料にポジショニング図があるが、個別他社名との詳細比較は資料範囲外。
- リスク要因
- 為替変動(第1四半期で為替差が業績に影響)、会計上の償却(ソフトウェア償却増)による利益変動、プロダクトの採用・導入遅延、M&AやBPaaS等新規投資の成果不確定性、マクロ経済や顧客IT投資環境の変動。
戦略と施策
- 現在の戦略
- ハンモックサイクル(市場ニーズ把握→自社開発→提案型営業)を高速化し、事業領域拡大・リカーリング化を推進。
- 全ソリューションでリカーリング型ビジネス(クラウド/サブスク/保守等)へ移行することで安定収益化と利益率向上を目指す。
- AIを「事業成長のエンジン」と位置づけ、プロダクト差別化・顧客体験変革に注力。
- 進行中の施策(主なプロジェクト)
- ネットワーク:AssetView Cloud+の機能拡充(情報漏洩対策、SaaS管理、アーカイブ機能等)。
- セールスDX:AIエージェント(ホットプロファイルのAI搭載による次世代営業プラットフォーム、2025年6月リリース済)で営業生産性向上。
- AIデータエントリー:DX OCR(2024年10月リリース)を中心にクラウド&BPOサービス拡大。
- 全社:BPaaS(AI BPaaS)の展開検討、M&Aやファンド出資(2025年4月に日本サイバーセキュリティファンドへ出資)。
- セグメント別施策と成果
- ネットワーク:クラウド比率向上→ARR増加・チャーン低水準維持(チャーン率低位は継続的強み)。
- セールスDX:企業DBと営業データを組合せたAI機能でARR成長、OEM除くARR +14.8%。
- AIデータエントリー:DX OCRとBPOで顧客ニーズ拡大、オンプレ含め既存顧客向け販売堅調。
- 新たな取り組み
- AI BPaaS の検討・推進(SaaS製品+BPO+AIの組合せサービスの構築)。
- M&A等の事業投資を検討(業域拡大のための投資方針明示)。
将来予測と見通し
- 業績予想(2026年3月期 通期)
- 売上高:5,119 百万円、前期比 +8.8%
- 営業利益:870 百万円、前期比 +10.0%(営業利益率 17.0%)
- 経常利益:890 百万円、前期比 +7.4%
- 当期純利益:626 百万円、前期比 +1.3%
- 1株当たり当期純利益:148円91銭(予想)
- 予想の前提条件:為替・金利等の具体前提は資料に明記なし(→–)。資料では第1四半期が計画を上回ったため通期予想据え置きと説明。
- 予想の根拠と経営陣の自信度:第1四半期の計画超過を根拠に通期予想維持。経営陣はクラウド・AIの成長を根拠に自信を示しているが、外部リスク(為替等)には注意を促している。
- 予想修正:第1四半期での通期予想修正は無し。
- 中長期計画:2026年3月期を含む中期で「売上CAGR約10%(2021→2026計画)」を掲げ、各ソリューションで成長率想定(セールスDX 高成長 16% 等)。
- 予想の信頼性:過去の実績推移や第1四半期実績を踏まえ、短期的には償却や為替で変動する可能性がある。会社は通期計画を継続提示しているが、外部環境次第で変動あり。
- マクロ経済の影響: 為替変動、IT投資の景況感、サイバー攻撃や法規制の変化が業績に影響する可能性。
配当と株主還元
- 配当方針: 安定的な配当と配当性向の向上を想定(資料上は配当性向目標や詳細方針の記載は限定的)。
- 配当実績:
- 2025年3月期 実績:年間配当 30円(中間/期末の内訳は資料参照なし)
- 2026年3月期 予想:年間配当 40円(+10円増配:増配=良い)
- 配当性向(予想):26.9%(2026予想)
- 特別配当:無し(資料に特別配当の記載なし)
- その他株主還元: 自社株買い等の記載は資料に無し(→–)
製品やサービス
- 主要製品(主な提供形態)
- ネットワークソリューション:AssetView(オンプレ)、AssetView CLOUD、AssetView Cloud+(クラウド)
- セールスDXソリューション:ホットプロファイル、ホットアプローチ(クラウド)
- AIデータエントリーソリューション:AnyForm OCR(オンプレ)、WOZE(クラウド)、DX OCR(クラウド)
- 新製品・注目:DX OCR(2024年10月リリース)、ホットプロファイルのAIエージェント機能(2025年6月リリース)
- サービス提供エリア・顧客層:国内の官公庁〜大中小企業まで幅広く導入実績あり(約3,785社の導入実績)。
- 協業・提携: OEM提供(例:NTTドコモ等)、外部データ提供/連携等。2025年4月に日本サイバーセキュリティファンドへ出資。
- 成長ドライバー: クラウド化(ARR増)、AI機能による差別化、BPOとの連携(BPaaS)、既存顧客の継続率向上(低チャーン率)。
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答:資料は主に決算説明資料でQ&Aの書面記載なし(→–)。
- 経営陣の姿勢: 成長投資(AI・クラウド)を継続する姿勢。通期目標維持の方針を強調。
- 未回答事項: 為替や特定の費用増(償却の内部内訳)、具体的なM&Aターゲット等は資料上の具体回答無し(→詳細は今後の開示待ち)。
- ポジティブ要因
- 高いリカーリング比率(資料で約87.4%のリカーリング売上比率を示唆)とARRの着実な積上げ。
- クラウド(AssetView Cloud+)とセールスDXのAI機能が成長を牽引(ARRやチャーン率の改善)。
- DX OCR等の新サービスによる市場拡大余地。
- 配当増(30円→40円)で株主還元を強化。
- ネガティブ要因
- ソフトウェア償却(減価償却費)増加による利益率の短期的な低下。
- 為替差損等の一時要因で経常・純利益が大きく変動する可能性。
- AI BPaaS / M&A 等の新規投資の成果が不確定。
- 不確実性
- マクロ環境(企業IT投資、為替)、競合のAI・クラウド攻勢、顧客導入スピード。
- 注目すべきカタリスト
- 四半期ごとのARR推移・チャーン率動向
- ホットプロファイルのAIエージェントの実運用効果・導入事例拡大
- DX OCRのBPO受注拡大・WOZE利用拡大
- M&Aまたはファンド出資に関する新規開示
重要な注記
- 会計方針: 資料ではソフトウェアの償却(減価償却費)増が業績に影響している旨の注記あり。会計方針変更の記載は明確に見られない(→–)。
- リスク要因: 資料末尾に将来見通しに関する注意事項(一般的な業界・市場・為替等のリスク)を明記。
- その他: 2025年4月に日本サイバーセキュリティファンドへ出資など投資活動の開示あり。IR問い合わせ先:ir@hammock.co.jp(資料記載)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 173A |
| 企業名 | ハンモック |
| URL | https://www.hammock.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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