2024年12月期 決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: サブスクリプション(LaKeel製品)の積み上がりは順調だが、ライセンス販売や一部のコンサル/案件規模縮小で通期は増収・減益に。2025年はライセンス回復とLaKeel HR等の拡大、AI/データ領域の強化で売上・利益回復を目指す。
- 業績ハイライト: 通期売上高は7,968百万円で前年同期比+4.1%(良い)。営業利益は560百万円で前年同期比△27.7%(悪い)。経常利益543百万円(△32.6%)、親会社帰属純利益362百万円(△32.9%)。
- 戦略の方向性: プロダクト(LaKeel DX/Apps)に注力しサブスク拡大・ARPU向上を推進。LaKeel HRやBI/Data Insight、生成AI(LaKeel AIラインナップ)での製品拡充とコンサル/クロスセルで成長を加速。
- 注目材料: LaKeel製品サブスク売上が通期で+21.7%、MRR(4Q時)+20.0%、ARPU(4Q時)+12.7%。自社株買い実施(合計約6.17億円、合計約57.5万株)で資本政策の一端を示す。
- 一言評価: サブスク基盤は強化されつつあるが、ライセンスと一部案件の影響で利益率が低下。2025年に回復が見込まれるものの、実行と大型案件獲得が鍵。
基本情報
- 企業概要: 株式会社ラキール(LaKeel, Inc.)/事業分野:企業向けDX支援(プロダクトサービス:LaKeel DX/Appsのライセンス・サブスク、コンサルティング/プロフェッショナルサービス:システム開発・保守等)/代表者:代表取締役社長 久保 努
- 説明会情報: 開催日時:2025年2月13日(本資料の発表日)/説明会形式:–(資料は開示されたが資料内に形式明記なし)/参加対象:–(資料に記載なし)
- 説明者: 発表者(役職):–(資料にプレゼン担当者明記なし)。資料・会社情報からの経営メッセージを要約。
- セグメント:
- プロダクトサービス:LaKeel DX、LaKeel Apps群(ライセンス、サブスクリプション、関連製品売上)
- プロフェッショナルサービス:システム開発・保守、コンサルティング、プロフェッショナル(フロー型・リカーリング型)
業績サマリー
- 主要指標(FY2024 通期、単位:百万円/円)
- 売上高(営業収益): 7,968百万円(前年同期比 +4.1%:良い)
- 営業利益: 560百万円(前年同期比 △27.7%:悪い) 営業利益率 7.0%
- 経常利益: 543百万円(前年同期比 △32.6%:悪い)
- 親会社株主に帰属する純利益: 362百万円(前年同期比 △32.9%:悪い)
- 1株当たり当期純利益(EPS): 48.36円(FY2023 70.58円 → 前年同期比 △約31.5%:悪い)
- 予想との比較
- 修正後会社予想に対する達成率:売上 100.6%、営業利益 103.9%、経常利益 103.6%、純利益 102.2%(すべて修正後計画を上回る着地:良い)
- サプライズの有無:修正後計画を上回って着地。特段の特別損益の記載はなし。
- 進捗状況
- 通期予想に対する達成率(最終実績ベース):上掲の通り各項目で100%超(良い、計画比達成)。
- 中期経営計画に対する到達状況:中期目標の明確な数値進捗は資料に細分されず、LaKeel製品強化による長期成長を目指す旨の記載あり。
- 過去同時期との進捗比較:四半期累計推移では第4四半期にかけて売上・利益の伸び鈍化が見られる(下期での減少傾向が継続)。
- セグメント別状況(FY2024 通期、単位:百万円)
- プロダクトサービス売上:4,635百万円(前年同期比 +4.3%:良い)
- 製品(ライセンス):312百万円(△20.7%:悪い)
- サブスクリプション(LaKeel製品):1,183百万円(+21.7%:良い)
- サブスクリプション(その他):117百万円(△11.7%)
- その他:117百万円(+8.7%)
- MRR(4Q時):104.0百万円(+20.0%)、ARPU(4Q時):301千円(+12.7%)
- コンサルティングサービス:2,904百万円(+2.4%)
- プロフェッショナルサービス合計:3,333百万円(+3.9%:微増)
- フロービジネスレベニュー:306百万円(+256.9%:良い)
- リカーリングレベニュー:3,026百万円(△3.1%)
業績の背景分析
- 業績概要・トピックス
- サブスク(LaKeel製品)の純増継続によりMRR・ARPUは増加。一方、ライセンス販売の低調や複数大口案件の規模縮小が売上構成と利益率を悪化させた。
- 第4四半期(10-12月)は売上1,864百万円(△8.9%)、営業利益39百万円(△87.7%)と減収減益。
- 増減要因
- 増収要因:LaKeel製品サブスクの堅調な積み上げ(通期サブスク売上 +21.7%、ユーザー数 +6.5%)。
- 減収要因:ライセンス販売の前期比低下、コンサル・プロフェッショナルの一部案件規模縮小。
- 増益/減益要因:売上総利益率低下(低利益率案件の影響)、販管費(人件費・採用・広告宣伝等)の増加が営業利益を押し下げ。
- 競争環境
- 市場環境はDX需要の拡大という追い風がある一方で、ライセンス型案件は案件依存が大きく受注タイミングで変動しやすい。ポジションはDXプラットフォーム/部品化による差別化を志向。
- リスク要因
- ライセンス依存案件の受注変動、主要顧客(金融:全社比 約41%、プロダクトでは約53%)への依存度、為替・金利等のマクロ影響、サプライチェーンではなく案件遂行リスク。資料の将来見通しに関する留意事項も参照。
戦略と施策
- 現在の戦略
- プロダクトサービス(LaKeel DX/Apps)に注力し、高収益・継続性重視の収益モデル(ライセンス/サブスク)を拡大。
- コンサルティングサービスはDXコンサルとBI分析のハイブリッドを強化。プロフェッショナルサービスは安定収益を維持しつつ、既存顧客へのプロダクト横展開(クロスセル)でLTV向上。
- 進行中の施策
- LaKeel HR販売拡大、LaKeel BI/Data InsightやOnlineMediaService(サブスク)の拡充。
- 生成AIを活用したLaKeel AIラインナップ(AI Navigator、AI Chatbot、AI Dialogue、BI Concierge、AI Discovery等)を製品に統合。
- セグメント別施策
- プロダクト:製品ラインナップ拡充でユーザー数とARPUの拡大を目指す。
- プロフェッショナル:既存リカーリングを維持しつつ、DX誘導によるクロスセルを強化。
- 新たな取り組み
- LaKeel DXを基盤に「LaKeel DXエコノミー」構築(ソフトウェア部品の流通市場化)という中長期の構想提示。
- 生成AI機能の製品化・組込により「誰でも使える」データ利活用・ローコード体験の向上を図る。
将来予測と見通し
- 2025年12月期 業績予想(FY2025)
- 売上高:8,657百万円(FY2024比 +8.6%程度、資料グラフより)/内訳:プロダクト 5,302百万円、プロフェッショナル 3,354百万円(プロダクト比率61.3%)
- 営業利益:800百万円(営業利益率9.2%:増益想定)
- 経常利益:785百万円
- 親会社株主に帰属する当期純利益:506百万円
- 予想の前提条件
- ライセンス販売の回復、LaKeel HRの販売拡大、BI/Data Insight・OnlineMediaServiceの成長、コンサル・プロフェッショナル案件の一定回復。
- 為替・金利の前提は資料に明示なし。
- 予想の根拠と経営陣の自信度
- 根拠は製品ラインナップ拡充と重点製品への引合いの強さに基づく。経営側は翌期に回復を見込む旨を明確に表明しているが、外部要因・大型案件の獲得が鍵。
- 予想修正
- 通期予想の修正有無(FY2024中に修正あり)。FY2024は修正後目標を上回り着地。FY2025は新規予想提示(上記)。
- 中長期計画
- 中期目標の数値目標は資料に具体数値の開示なし。2030年市場想定(DX市場拡大)を前提に2030年に向けた拡大シナリオを提示。
- 予想の信頼性
- 過去の傾向では案件依存で四半期の変動が大きく、計画達成・修正の実績はある(FY2024は修正後計画を上回る着地)。保守的/楽観的傾向はケースバイケース。
- マクロ経済の影響
- DX投資の総額・企業IT投資動向、金利・為替、顧客業況が業績に影響。資料の将来見通し注意事項も参照。
配当と株主還元
- 配当方針: 資料に明確な配当方針の記載なし(–)
- 配当実績:
- 中間配当、期末配当、年間配当の記載なし(–)
- 特別配当: 記載なし(–)
- その他株主還元:
- 自社株買い実施(2024/5/16:総額 3.60億円、23.5万株、2024/11/18–12/20:総額 2.57億円、34万株)。現預金は25.47億円(期末、前年期末比で減少)で買戻しが主因。
製品やサービス
- 主要製品・新製品:
- LaKeel DX(PaaS/ローコード基盤)、LaKeel Apps群(14種:BI、Data Insight、HR、Workflow、Messenger等)、LaKeel HR(戦略人事支援)、LaKeel BI、LaKeel Data Insight、LaKeel OnlineMediaService 等。
- 生成AI系製品:LaKeel AI Navigator、LaKeel AI Chatbot、LaKeel AI Dialogue、LaKeel BI Concierge、LaKeel AI Discovery。
- サービス提供エリア・顧客層: 取引先は幅広い業種(金融・サービスが大きな比率)。顧客数(既存取引社数)約340社(連結単体ベース)。
- 協業・提携: 資料に大きな新提携の記載なし(既存グループ:Legend Applications China Holding 他)。
- 成長ドライバー: サブスクリプション拡大(MRR/ARPU)、LaKeel HRの販売拡大、データ/AI機能の組込、プロダクトへのクロスセル。
Q&Aハイライト
- 説明資料内にQ&Aセッションの記録は掲載なし → 重要なやり取りは資料に記載なし(未回答事項:大型案件の受注進捗や配当に関する方針等、詳細はIR問合せが必要)。
- ポジティブ要因:
- LaKeel製品のサブスクは堅調(通期サブスク売上 +21.7%、MRR +20%、ARPU +12.7%)。
- 高いリカーリング比率(プロフェッショナルサービスでも約90%超のリカーリング売上)により安定収益基盤あり。
- 現預金約25.4億円、自己資本比率約59.6%で財務の余裕あり。自社株買いによる株主還元施策実行。
- AI/データ領域など成長分野への製品投資・ラインナップ強化。
- ネガティブ要因:
- ライセンス売上の減少と大口案件の縮小が利益率低下の主因(営業利益△27.7%)。
- 第4四半期に減収減益と利益率の急低下(営業利益率4Q: 2.1%)。
- 顧客業種が金融に偏る部分(全社で金融41%、プロダクトで53%)により業種特有の影響を受けやすい。
- 不確実性:
- 大型案件の回復・獲得状況、ライセンス販売の回復時期、営業員の採用・投資に対する費用効率、マクロ環境。
- 注目すべきカタリスト:
- LaKeel HRの販売拡大実績や大型契約の獲得発表、AI機能の商用適用・顧客導入実績、四半期ごとのMRR/ARPU推移、次期(2025年)四半期決算。
重要な注記
- 会計方針等: のれんの計上・償却について記載あり(2017年・2018年のMBO/子会社取得に伴うのれん計上、期末残高約367百万円、償却中)。
- リスク要因: 資料の「将来見通しに関する注意事項」に準じ、見通しは外部要因により変動し得る旨を明示。
- その他: FY2024での自社株買い実行(詳細は上記)。配当・詳細なIR問い合わせは lakeel‑ir@lakeel.com へ。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4074 |
| 企業名 | ラキール |
| URL | https://www.lakeel.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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