2025年9月期 第3四半期 決算短信(IFRS)(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想(未修正)と比較すると、通期予想に対する累計進捗は売上高71.5%、営業利益134.4%、親会社帰属当期利益135.2%と進捗が良く、通期見通しに対して上振れの結果と言える(市場予想は提示なし)。ただし会社は通期予想の修正を行っていない。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比+8.4%、税引前は+17.0%だが、親会社帰属の当期利益は△33.5%)
  • 注目すべき変化:税金負担が増加し実効税率が約12.4%→約33.2%へ上昇(税引前利益は増加した一方で、法人所得税の増加により当期利益が大幅減少)
  • 今後の見通し:会社は通期予想(売上 28,000百万円、営業利益 2,000百万円、親会社帰属当期利益 1,200百万円)を据え置き。既に累計で営業利益・当期利益が通期目標を超過しているため、通期達成の可能性は高いが、税務影響や4Qの損益動向が鍵。
  • 投資家への示唆:コアのオンライン旅行事業は堅調で利益創出力が強い(売上・利益とも増加)。一方で実効税率の急上昇が純利益を圧迫しており、今後の税負担動向と会社の通期見直し有無を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社エアトリ
    • 主要事業分野:オンライン旅行事業(自社サイト「エアトリ」ほか)、訪日旅行・Wi-Fiレンタル、メディア、地方創生、クラウド、マッチングプラットフォーム、HRコンサル等、並びにITオフショア開発事業、投資事業
    • 代表者名:代表取締役社長 兼 CFO 柴田 裕亮
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月14日
    • 対象会計期間:2025年9月期 第3四半期累計(2024年10月1日~2025年6月30日)
    • 決算説明資料:作成有、決算説明会:開催有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • オンライン旅行事業:エアトリ旅行事業、訪日旅行・Wi‑Fiレンタル、メディア、地方創生、クラウド等
    • ITオフショア開発事業:ラボ型オフショア開発・BPO
    • 投資事業:成長・再生企業への投資・育成
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):22,397,965株(2025年6月30日)
    • 期中平均株式数(第3Q累計):22,392,275株
    • 時価総額:–(資料記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本資料が第3四半期決算短信(8/14)
    • IRイベント:決算説明会実施(機関投資家・アナリスト向け)
    • その他:通期業績予想の修正がある場合は速やかに開示予定

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社の通期予想との進捗比較)
    • 売上高:実績20,027百万円、通期予想28,000百万円に対する進捗率71.5%(順調、通期見通しを上回るペース)
    • 営業利益:実績2,687百万円、通期予想2,000百万円に対する進捗率134.4%(累計で通期想定を既に超過)
    • 親会社の所有者に帰属する当期利益:実績1,622百万円、通期予想1,200百万円に対する進捗率135.2%(累計で通期想定を既に超過)
    • (注)市場コンセンサス:–(資料に記載なし)
  • サプライズの要因:
    • ポジティブ要因:オンライン旅行事業の需要回復により売上・セグメント利益が拡大(売上+12.3%、セグメント利益+5.0%)
    • ネガティブ要因:法人所得税等の増加により税引後利益が圧迫され、親会社帰属当期利益は前年同期比で大幅減(△33.5%)。実効税率が大きく上昇(前年第3Q累計で約12.4%→今回約33.2%)した点が主要要因
  • 通期への影響:
    • 現時点で会社は通期見通しを修正していない。累計で営業利益・当期利益が通期目標を上回っているため通期達成の可能性は高いが、税負担の年次実効税率見直しや4Qの業績動向(季節性・マーケティング投資等)で最終数値は変動し得る。

財務指標

  • 財務諸表(主要箇所、単位:百万円)
    • 売上高(第3Q累計):20,027(前年同期18,473、増減 +1,554、+8.4%)
    • 営業利益:2,687(前年同期2,678、+8、+0.3%)営業利益率 ≒ 13.4%(2,687/20,027)
    • 税引前利益:2,610(前年同期2,230、+379、+17.0%)
    • 四半期利益(当期利益):1,742(前年同期2,508、△766、△30.5%)
    • 親会社所有者に帰属する四半期利益:1,622(前年同期2,438、△816、△33.5%)
    • 基本的1株当たり四半期利益(累計):72.46円(前年同期108.97円、△33.5%)
  • 収益性(前年同期比)
    • 売上高:20,027百万円(+8.4% / +1,554百万円)
    • 営業利益:2,687百万円(+0.3% / +8百万円)、営業利益率 ≒13.4%(目安:高いほど良い)
    • 税引前利益:2,610百万円(+17.0% / +379百万円)
    • 親会社帰属当期利益:1,622百万円(△33.5% / △816百万円)
    • EPS:72.46円(△33.5%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計)
    • 売上高進捗率:71.5%(通期28,000百万円に対して)— 通常期の進捗としては良好
    • 営業利益進捗率:134.4% — 既に通期見通しを大幅上回る
    • 親会社当期利益進捗率:135.2% — 既に通期見通しを大幅上回る(ただし年度末で税負担反映の可能性あり)
    • 過去同期間との比較:営業利益・税引前は増加、純利益は減少(税率上昇が主因)
  • 財務安全性
    • 総資産:31,526百万円(前期末28,803百万円、増加2,723百万円)
    • 資本合計:16,144百万円(前期末14,731百万円、増加1,412百万円)
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率相当):47.7%(安定水準)
    • 有利子負債合計(流動+非流動):2,944百万円(1,455 + 1,489)、前期合計約3,245百万円 → 減少(流動比率・負債比率とも良好)
    • 流動比率(流動資産23,086 / 流動負債12,489):約184.8%(良好)
    • ネットキャッシュ(現金11,179 – 有利子負債2,944):約8,235百万円(強い流動性)
  • 効率性
    • 総資産回転率や売上高営業利益率の推移:売上高は増加、営業利益率は高水準(約13%)を維持 → 収益性は堅調
  • セグメント別(第3Q累計)
    • オンライン旅行事業:売上 19,728百万円(+12.3%)、セグメント利益 3,318百万円(+5.0%) — 収益の主力かつ成長
    • ITオフショア開発事業:売上 15百万円(△87.9%)、セグメント損失 △75百万円(改善) — 事業縮小または需要減
    • 投資事業:売上 286百万円(△63.8%)、セグメント利益 390百万円(+15.2%) — 売上は減るも利益貢献
  • 財務の解説:
    • 営業CFが大幅改善(+3,312百万円)し、投資活動支出を差し引いたフリーキャッシュフローもプラス。現金残高増加と有利子負債減少により財務基盤は強化。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(第2四半期末):0.00円(2025年9月期)
    • 期末配当(予想):―(未表示)
    • 2024年9月期の年間配当:10.00円(期末10.00円)
    • 直近公表の配当予想からの修正:無
  • 配当利回り:–(株価情報なし)
  • 配当性向:–(通期見通しに対する配当性向は資料に記載なし)
  • 株主還元方針:自社株買い等の情報なし(新株予約権発行に伴う収入あり)

セグメント別情報

  • オンライン旅行事業:売上収益19,728百万円(+12.3%)、セグメント利益3,318百万円(+5.0%)— 主力で堅調。施策としてUI/UX改善・戦略的マーケティング投資を継続し、エアトリ経済圏の構築を推進。
  • ITオフショア開発事業:売上15百万円(△87.9%)、セグメント損失△75百万円(前期△135)— 受注環境の影響か売上大幅減、損失は縮小。
  • 投資事業:売上286百万円(△63.8%)、セグメント利益390百万円(+15.2%)— 投資先拡大(投資先143社)でキャピタルゲインや協業効果を追求。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「エアトリ ”次のステージへ”」「エアトリ5000」「エアトリ2025」を継続。オンライン旅行事業の成長維持と事業ポートフォリオ構築に注力。
  • KPI達成状況:セグメント別ではオンライン旅行事業が目標に沿った成長を示している一方、ITオフショアは改善余地あり。投資事業は利益貢献。

競合状況や市場動向

  • 競合他社比較:資料に具体的な同業比較は無し。一般的には旅行需要回復の恩恵を受ける業界環境。
  • 市場動向:国内外の旅行需要が回復基調。リスクとして物価上昇、米国の金融政策、地政学リスク、市場ボラティリティ等が挙げられる。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(未修正):売上 28,000百万円(+5.4%)、営業利益 2,000百万円(△15.5%)、税引前利益 1,900百万円(△0.5%)、親会社帰属当期利益 1,200百万円(△40.3%)、EPS 53.57円
    • 通期見通しの前提:資料中に具体的前提(為替等)の記載は限定的。税務の取り扱いと一時的要因が通期でどのように反映されるかが不確定要素。
  • 予想の信頼性:会社は通期予想を保守的に据え置いている可能性がある(累計で通期目標を超過しているが未修正)。過去の予想達成傾向は資料に限定的記載。
  • リスク要因:
    • 旅行需要の変動(感染症・地政学・景気敏感性)
    • 為替変動や航空会社等パートナーとの提携条件変化
    • 税務上の扱い(実効税率の変動)
    • 投資先の業績や評価変動(投資事業)

重要な注記

  • 会計方針:IFRSの新設・改訂(IAS1、IAS7、IFRS7、IFRS16等)適用による会計方針の変更あり。会社は適用による重要な影響はないとコメント。
  • 継続企業の前提:該当事項なし
  • 監査:第3四半期の連結財務諸表に対する監査法人によるレビューは無し
  • その他:添付資料に決算説明資料あり。重要な後発事象なし。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6191
企業名 エアトリ
URL https://www.evolableasia.com/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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