2026年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期予想の修正を行っておらず「修正なし」。中間決算の結果自体に関しても特段の予想修正はなく、開示内容は概ね想定内。ただし中間時点で営業損失を計上しており、通期黒字(会社予想)を達成するには下期で大幅な改善が必要。
  • 業績の方向性:減収減益(売上高4,248百万円、前年同期比△4.6%、営業損失△399百万円、前年同期は△350百万円)。
  • 注目すべき変化:中間純損失が前年同期の△221百万円から△432百万円へ悪化(+211百万円悪化)。一方で第2四半期は備蓄米放出を背景に精米器・炊飯器が好調で、売上・粗利は第1四半期から改善(第2Q営業損失は47百万円に圧縮)。
  • 今後の見通し:通期予想は据え置き(売上10,500百万円、営業利益150百万円、当期純利益100百万円)。ただし中間時点の業績からは下期で営業利益を約549百万円上積みする必要があり(達成ハードル高い)。
  • 投資家への示唆:下期の季節要因(第4四半期が稼ぎ時)と価格改定・新製品投入の効果が鍵。財務面では自己資本比率・流動性は良好だが、下期での収益回復が確認されるか注視が必要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社ツインバード(TWINBIRD)
    • 主要事業分野:家電製品事業(家庭用家電の企画・開発・製造・販売)/FPSC事業(フリー・ピストン・スターリング・クーラーの開発・製造・販売、医薬・バイオ向け等)
    • 代表者名:代表取締役社長 野水 重明
    • 上場取引所・コード:東(コード 6897)
    • 開示形態:非連結決算(日本基準)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月10日(決算短信)
    • 対象会計期間:2026年2月期 第2四半期(中間期)=2025年3月1日~2025年8月31日(非連結)
    • 決算補足説明資料:作成・開示あり。決算説明会:あり(機関投資家・報道向け、2025/10/31開催予定。動画掲載予定)
  • セグメント:
    • 家電製品事業:精米器、炊飯器、冷蔵庫、洗濯機、コーヒーメーカー等。年末年始・新生活商戦での季節変動が大きい(第4Q集中)。
    • FPSC事業:フリー・ピストン・スターリング・クーラー(医薬・バイオ分野の低温冷凍用等)。国際認証(PQS)や医療分野向け実績あり。
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):10,906,300株(中間期末)
    • 期中平均株式数(中間期):10,651,628株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年10月14日
    • 配当支払開始予定日:2025年11月11日
    • 決算説明会:機関投資家・報道機関向け(2025年10月31日)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較は「通期」での比較。中間に対する会社の期中予想開示は無し/通期見通しは修正なし)
    • 中間 売上高:4,248百万円(前年同期比△4.6%)。通期予想10,500百万円に対する進捗率:約40.5%(通常ペース:第2四半期時点で約50%が目安だが、同社は下期偏重の季節性あり)。
    • 中間 営業利益:△399百万円(前年同期△350百万円)。通期予想営業利益150百万円に対する進捗:現時点はマイナス(通期達成に向け下期で約549百万円の改善が必要)。
    • 中間 純利益:△432百万円(前年同期△222百万円)。通期見通し当期純利益100百万円に対する進捗:現時点マイナス(下期で約532百万円の改善が必要)。
  • サプライズの要因:
    • マイナス面:為替差損の計上(23,968千円の為替差損等)や支払利息の増加(支払利息14,613千円)により営業外・経常で悪化。棚卸資産の増加や売掛金の減少等の影響で税引前損失が拡大。
    • プラス面(Q2寄与):備蓄米放出による精米器・炊飯器の販売好調、価格改定の効果で第1Q比で売上総利益・利益率が改善。第2Qの営業損失は47百万円に圧縮(第1Q比で304百万円改善)。
  • 通期への影響:通期見通しは据え置き。だが中間の数値から見ると、下期で大幅な収益改善(新製品投入、価格改定の浸透、販管費削減等)が必須。会社は下期の新製品展開・海外販売拡大・FPSCの医療分野強化により増収増益を見込むとしている。

財務指標

  • 財務諸表の要点(中間期末:2025/8/31、単位:千円→百万円換算で一部表記)
    • 総資産:10,780百万円(前期末10,868百万円、前期比△88百万円)
    • 純資産:7,247百万円(前期末7,743百万円、△495百万円)
    • 負債:3,533百万円(前期末3,125百万円、+407百万円)
    • 現金及び現金同等物:396.99百万円(前期末255.67百万円、+141.33百万円)
  • 収益性(中間:2025/3/1–2025/8/31)
    • 売上高:4,248百万円(前年同期4,454百万円、△4.6%、△206百万円)
    • 売上総利益:1,156百万円(前年同期1,171百万円、△1.3%)※ただし第2Qで粗利改善
    • 販管費:1,555百万円(前年同期1,522百万円、+2.2%)
    • 営業損失:△400百万円(前年同期△351百万円、悪化)
    • 経常損失:△430百万円(前年同期△328百万円、悪化)
    • 当中間純損失:△433百万円(前年同期△222百万円、悪化)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):△40.57円(前年同期△20.82円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:4,248 / 10,500 = 約40.5%(同社は下期偏重のため単純比較は注意)
    • 営業利益進捗率:通期150百万円に対して中間で△399百万円(現状では大幅未達)
    • 純利益進捗率:通期100百万円に対して中間で△432百万円(現状では大幅未達)
    • 過去同期間との比較:前年同期比は減収・減益で進捗悪化
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:67.2%(前期末71.2%、△4.0pt)→ 安定水準(目安40%以上)
    • 流動比率(流動資産 / 流動負債):6,056.8 / 2,575.6 ≒ 235% → 良好(短期支払い能力に問題なし)
    • 負債比率(総負債/純資産ベースの目安):負債3,533 / 純資産7,247 ≒ 0.49(49%)→ 適度
    • 有利子負債(短期・長期借入合計)概算:約2,215百万円。借入比率は純資産に対し約30%(2,215/7,247 ≒ 0.31)→ 過度なレバレッジではない。
  • 効率性
    • 売上高営業利益率:中間はマイナス(営業損失のためマイナス)。第2Qの粗利率は31.9%(第1Q比で改善、前年同期比+6.5pt)で回復兆しあり。
  • セグメント別(中間)
    • 家電製品事業:売上4,092百万円(前年同期比△4.7%)、セグメント損失△8.9百万円(前年同期はセグメント利益54.5百万円) — 季節性と市場競争で販売は低調だが第2Qで収益性改善。
    • FPSC事業:売上156百万円(前年同期比△2.3%)、セグメント利益13.6百万円(前年同期比+5百万円) — 医薬・バイオ分野での成長期待。
  • キャッシュフロー(中間)
    • 営業CF:+79.6百万円(前年同期+60.7百万円)→ 回復。主因は売上債権の減少(現金回収)等。
    • 投資CF:△61.7百万円(前年同期△276.0百万円)→ 設備投資は比較的小幅。
    • 財務CF:+123.6百万円(前年同期+143.1百万円)→ 長期借入金による収入等で資金調達。
    • 現金増減:+141.3百万円、期末現金約397百万円。

配当

  • 中間配当:3.00円(支払予定日:2025/11/11、支払開始予定)
  • 期末配当(予想):10.00円(通期合計13.00円、前期合計13円 → 予想に変更なし)
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
  • 配当性向(会社の通期予想に基づく):会社予想EPS(通期)9.39円に対し年間配当13円 → 配当性向約138%(13 / 9.39 ≒ 138%)※高水準/注意(利益見込みに対して配当が上回るため、一時的な自己資本取り崩し等を伴う可能性あり)。
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:自社株買いに関する記載なし(現時点)

セグメント別情報

  • 家電製品事業
    • 売上高:4,092百万円(前年同期比△4.7%)
    • セグメント損益:△8.9百万円(前年同期は+54.5百万円)
    • 状況・戦略:備蓄米放出で精米器・炊飯器が好調。価格改定・新製品投入(匠シリーズ、ドラム式洗濯乾燥機等)やODM、東アジア・東南アジアでのプレミアム製品販売で下期増収増益を見込む。季節変動で第4Qに業績集中。
  • FPSC事業
    • 売上高:156百万円(前年同期比△2.3%)
    • セグメント利益:13.6百万円(前年同期比+5百万円)
    • 状況・戦略:北米での受注は堅調。在庫調整の進展により受注が回復。医薬・バイオ(コールドチェーン)分野へ注力、PQS認証等の実績を活かした海外・医療分野拡販を推進。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(2023-2025年):3年目。重点は「収益構造の再構築」「固定費・変動費の最適化」「成長事業の推進」。2025/6に「軌道修正」を開示済。今回の施策(価格改定・新製品・コスト削減)は中期方針と整合。
  • KPI達成状況:中間時点では収益改善の兆しは見えるものの、通期目標達成には下期での大きな改善が必要。

競合状況や市場動向

  • 競合他社比較:詳細な同業比較データは資料に無し(–)。ただし家電市場は競争が激化しており、同社も価格競争の影響で一部製品の販売低迷を示唆。
  • 市場動向:国内需要は年末年始・新生活期に集中。FPSCはコールドチェーン需要(バイオ・医薬)で中長期成長余地あり。為替・原材料高騰が引き続きリスク。

今後の見通し

  • 業績予想(通期、据え置き)
    • 売上高:10,500百万円(前期比+4.4%)
    • 営業利益:150百万円(前期比+145百万円)
    • 経常利益:120百万円(前期比+180.4%)
    • 当期純利益:100百万円(前期比+201百万円)
    • 1株当たり当期純利益(予想):9.39円
  • 予想の信頼性:中間で赤字計上しているため、下期での新製品投入・価格改定効果・販管費最適化が確実に出るかが鍵。過去の達成傾向は資料に限定的情報のみ(保守的か楽観的かの判定は困難)。
  • 主要前提条件:為替や原材料価格、下期の販売シーズンでの販売状況、新製品の市場受容性。
  • リスク要因:市場競争激化、原材料価格や物流コストの上昇、為替変動(既に為替差損計上)、下期販売の季節変動リスク。

重要な注記

  • 会計方針の変更等:なし。中間財務諸表の作成に特有の会計処理の適用あり(詳細は添付資料参照)。
  • 監査:第2四半期決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外。
  • その他:通期業績予想・配当予想に変更はなし。決算説明会(機関投資家・報道向け)あり(2025/10/31)。

(注)資料に記載のない項目は「–」で示しております。本レポートは提供資料に基づく整理であり、特定の投資行動を勧誘するものではありません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6897
企業名 ツインバード
URL https://www.twinbird.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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