2026年2月期第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 2026年2月期の通期業績予想に変更はなく、3Q以降にODMの特定取引先向け納品回復とキャラクターIPの大口案件、EC(Amazon US含む)での成長加速を見込む。為替やインドへの生産シフト等により四半期の変動はあるが、通期計画は維持。
- 業績ハイライト: 2Q累計売上高は4,657百万円(前年同期比 △6.0%)と減収だが、売上総利益は1,081百万円(+5.8%)に改善。為替の影響で1Qは為替差損324百万円、2Qは為替差益329百万円となり、経常利益は239百万円(前年同期比 +624.2%)に拡大。
- 戦略の方向性: ODM(既存小売の深掘り+新業態開拓)、キャラクターIPの周辺商材展開、EC(国内での拡大および米国Amazonでの本格展開)を三本柱とし、海外/業務用などの中長期拡張を目指す。
- 注目材料:
- インドへのサプライチェーン移管に伴う一部納入遅延・在庫調整(特定大口顧客)→3Q以降解消見込み
- Amazon US(Towel Laboratory)販売開始(2025/8/28)およびタオル研究所のAmazonランキング上位商品(ハンカチ)が好調
- 為替予約残高:第2四半期末61万ドル、平均予約レート139.28円(期中平均レート:146.97円)
- 一言評価: 為替・サプライチェーンの影響で四半期の変動はあるが、通期計画維持のもとECとIPでの成長期待が示された説明。
基本情報
- 企業概要: 伊澤タオル株式会社(証券コード:365A)、タオルの企画・販売(ファブレス)、自社ECブランド「タオル研究所」。代表取締役社長:伊澤 正司。
- 説明会情報: 資料日付 2025年10月10日(「2026年2月期 第2四半期決算説明資料」)。説明会形式:–(資料のみの提供形式、オンライン/オフラインの明記はなし)。参加対象:投資家向け(個人投資家含む想定)。
- 説明者: 発表者の氏名は資料に明記なし(代表等の発言要旨は資料本文に基づく)。
- 発言概要:為替影響の説明、インド生産シフトによる一部納期遅延と在庫調整の状況、EC(Amazon US含む)・IP・ODMの進捗と今後の見通し。
- セグメント: 単一セグメント「タオル製品等の企画・製造及び販売(ファブレスモデル)」。販売チャネル別に実務上はODM生産、キャラクターIP製品、EC(タオル研究所)で管理。
業績サマリー
- 主要指標(2Q累計、単位:百万円。前年同期比は%で表記)
- 売上高:4,657(前年同期比 △298、△6.0%) — 減収(良くない目安)
- 売上総利益:1,081(+59、+5.8%) — 増益(良い目安)
- 売上総利益率:23.2%(+2.6ポイント)
- 営業利益:285(△59、△17.2%) — 減益(良くない目安)
- 営業利益率:6.1%(△0.8ポイント)
- 為替差損益:4(前期 △302 → +306改善)
- 経常利益:239(+206、+624.2%) — 大幅改善(為替差益が寄与)
- 中間純利益:139(+120、+631.6%)
- 1株当たり利益(EPS):–(資料記載なし)
- 予想との比較
- 会社予想(通期)に対する進捗(2Q累計/通期予想):
- 売上高進捗率:4,657 / 10,884 = 42.8%
- 営業利益進捗率:285 / 900 = 31.7%
- 経常利益進捗率:239 / 849 = 28.1%
- 当期純利益進捗率:139 / 499 = 27.8%
- サプライズの有無:通期予想は据え置き。為替差損益が四半期で大きく変動した点が注目(1Qマイナス324百万円→2Qプラス329百万円)。
- 進捗状況
- 売上進捗は42.8%で通期に対しやや前倒し。利益項目の進捗は30%前後で、通期計画に対する余地あり。
- 中期経営計画達成率:資料に数値なし(進捗は通期見通し維持)。
- 過去同時期比較:2Q累計は前年同期比で売上は△6.0%だが、売上総利益率は改善。
- セグメント別状況(チャネル別・リベート控除前のシェア等)
- チャネル構成(2026年2月期2Q累計、リベート控除前売上ベース):
- ODM生産:58.9%
- キャラクターIP製品:18.3%
- EC(タオル研究所):22.8%
- セグメント別成長率(対前年同四半期、四半期ベース)
- 売上高(四半期)合計 2,472百万円(前年同四半期比 90.8%)
- ODM:89.2%(前年同)
- IP:72.2%(前年同)
- EC:138.9%(前年同) — ECが牽引
- リベート控除前売上高(四半期) 2,580百万円(前年同四半期比 91.0%)
- ODM:89.4%、IP:72.2%、EC:127.6%
業績の背景分析
- 業績概要・トピックス
- 売上はリベート控除後で若干減少。ECは好調でAmazon US取引開始が寄与。IPは1Qに大口納品が無かったが2Qは複数の大口企画を受注・納品済み。ODMはインドへの生産移管で一部納入遅延・在庫調整が発生。
- 売上総利益は期中の円高進行およびインド生産シフトで改善。
- 為替の期中変動により営業外で差損益が発生(1Q△324百万円、2Q+329百万円)。
- 増減要因
- 増収要因:EC(国内+Amazon)、IPの2Q受注・納品、リベート控除前ベースの一部増加。
- 減収要因:ODMでの特定取引先向け納入遅延・在庫調整(大口顧客の方針変更)、リベート控除後売上の影響。
- 増益要因:円高による仕入れ低下(粗利改善)、インド生産シフトによる原価改善、2Qの為替差益。
- 減益要因:販管費増(上場関連費用、人員増、マーケティング、欧米特許出願費用、支払手数料増加)。
- 競争環境
- 同社はファブレスで企画力・研究開発力(特許20件)を有し、小売向けタオルでの取引実績が強み。参入障壁は高く、大手小売向けのシェアを確保している点が競争優位。
- ただし、ODM領域では価格競争や生産移管によるサプライチェーンリスクが存在。
- リスク要因
- 為替変動(粗利・為替差損益に影響)— 期中平均レートと期末レートが業績に影響。
- サプライチェーン移管(インド生産)による納期遅延、関税変動(資料で米国向けのトランプ関税前駆け込み生産の影響を指摘)。
- 大口顧客の在庫調整・発注方針変更。
- リベート(取引先クーポン・セール費用)増加による売上計上額の圧迫。
戦略と施策
- 現在の戦略(中期経営計画/事業戦略)
- ODM:既存大手小売の深掘りでオーガニック成長、新業態(ドラッグストア、ホームセンター等)への展開。
- キャラクターIP:タオル素材を活かした雑貨・周辺商材への展開と大口受注の取り込み。
- EC(タオル研究所):国内ECの拡大(Amazon等での強化)と米国EC(Amazon.comで8月販売開始)による海外展開。
- 中長期:業務用(病院・ホテル等)、周辺領域への拡張、ブランド認知拡大によるシェア向上。
- 進行中の施策
- インド協力工場への生産シフト(2Qから生産進捗、3Q以降順次納品予定)。
- Amazon USでの販売開始(2025/8/28)と国内Amazonでのマーケティング強化(プライムセール参加等)。
- タオル研究所の新商品の投入(ハンカチ等)とWebマーケティング強化。
- セグメント別施策
- ODM:既存顧客の製品呼び水で新規小売業態の獲得(スギ薬局との取引本格化)。
- IP:プロダクト拡充(タオル以外のブランケット、ポーチ等)と大口企画の受注。
- EC:新製品投入とAmazonでの販促・セール参加により販売加速。
- 新たな取り組み
- 米国市場進出の本格化(ブランド名『Towel Laboratory』での販売)。
- 特許出願の強化(欧米での出願費用計上)。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期、単位:百万円)
- 売上高(予想):10,884(前期9,825、前年同期比 +10.8%)
- 営業利益(予想):900(前期638、+41.1%)
- 経常利益(予想):849(前期980 → 下方ではなく設定変化。資料注記あり)
- 当期純利益(予想):499(前期579)
- 予想の前提条件:事業年度末の為替レートは未確定につき為替差損益は考慮せず(為替は主要リスク)。3Q以降のODM・IP・ECの売上進捗加速を前提。
- 経営陣の自信度:通期予想を据え置き、3Q以降の受注・納品回復に強い期待を表明。
- 予想修正
- 通期予想の修正はなし(発表時点)。
- 修正がない理由:3Q以降の売上加速見通しに基づくため。為替は不確実で通期織り込み不可。
- 中長期計画
- 中長期の成長戦略(ODM→IP→EC→応用→海外)を提示。海外(米国)や業務用、周辺領域への拡張を目標。
- 進捗は段階的(現状はEC立上げとIP大口等の進捗段階)。
- 予想の信頼性
- 為替・サプライチェーンと大口顧客の発注動向が変数。過去の四半期で為替差損益の振れが大きく、当面不確実性は高い。
- マクロ経済の影響
- 為替(円高/円安)が粗利率と為替差損益に直接影響。米国市場の関税動向や国際物流状況も影響要因。
配当と株主還元
- 配当方針: のれん償却前当期純利益に対する配当性向50%を目安として配当を実施予定。為替変動等を考慮しつつ安定配当を目指す。
- 配当実績/予想(単位:円/株)
- 2024年2月期(実績):65,230.45(注:株式分割前換算)
- 2025年2月期(実績):39.00
- 2026年2月期(予想):35.04
- 配当性向(のれん償却前当期純利益対比):50%(各期目安)
- 特別配当: なし(資料記載なし)。
- その他株主還元: 自社株買い、株式分割等の記載はなし。
製品やサービス
- 製品: 基本タオルから高付加価値タオル、ハンカチ、ブランケット、ポーチ、小型バッグ等。研究開発に基づく吸水性・柔らかさ等の技術を製品に反映。
- サービス: 小売・玩具メーカー向け企画・OEM(ODM)供給、EC販売(タオル研究所/Amazon)。
- 協業・提携: 大手繊維メーカー・大学(信州大学、福井大学)との共同研究、国家プロジェクト(NEDO)参画。スギホールディングス(スギ薬局)との取引本格化。
- 成長ドライバー: EC(国内比率低く伸びしろあり)、米国EC展開、IPの周辺商材化、ODMでの新業態獲得。
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答: 資料にQ&A記載なし(–)。
- 経営陣の姿勢: 為替や供給遅延などの外部要因を明示しつつ、3Q以降の受注回復とEC拡大による通期計画達成に前向きな姿勢を示す。
- ポジティブ要因:
- 売上総利益率の改善(期中の円高・生産シフトで原価改善)。
- EC(国内+米国)とキャラクターIPでの成長シナリオが明確化。
- 大手小売との既存取引基盤と研究開発(特許20件)による参入障壁。
- ネガティブ要因:
- 為替変動による営業外損益の大きな振れ(四半期ベースで±数百百万円の影響)。
- インド生産移管に伴う短期的な納入遅延・在庫調整。
- リベート(取引先クーポン等)増加がネット売上を圧迫。
- 不確実性:
- 大口顧客の発注方針変更や在庫調整の継続期間。
- 期末の為替水準(粗利・為替差損益に影響)。
- 注目すべきカタリスト:
- 3Q以降のODM向け新製品投入と納品回復の状況
- キャラクターIPの大口受注の継続性
- Amazon USでの販売実績進捗および米国市場での受容性
- 為替動向(円高・円安の推移)
(※上記は決算説明資料に基づく整理であり、投資助言ではありません。判断はご自身でお願いします。)
重要な注記
- 会計方針: 収益認識基準に基づき、取引先のセール・クーポン等の将来支払い義務を実質リベートと判断し、売上高から控除する処理を実施(リベート控除前/後の表示あり)。
- リスク要因: 為替変動、サプライチェーン移管リスク、大口顧客の在庫調整、リベート増加等を明記。
- その他: 通期業績予想の前提として為替差損益は考慮していない。財務状況(25/2末 → 25/8末比較):現金預金が1,676 → 941百万円(56.1%)に減少、売上債権は1,734 → 2,180百万円(125.7%)に増加、純資産は3,882 → 3,631百万円(93.5%)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 365A |
| 企業名 | 伊澤タオル |
| URL | https://www.izawa-towel.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 繊維製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。