2026年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:四半期実績は前年同期比で大幅悪化(営業利益・当期利益ともに下振れ)。通期業績予想は据え置き(決算発表時点の会社予想から修正なし)。市場予想との比較は資料に不明のため記載不可。
  • 業績の方向性:売上高は減収(△4.2%)、営業利益は大幅減益(△59.7%)、親会社帰属当期損失(△14,516百万円)へ転落(減収減益)。ただし在庫評価影響を除くと営業利益相当額は増益(営業外の在庫影響が主因)。
  • 注目すべき変化:前年同期の親会社帰属四半期利益81,641百万円→当期は△14,516百万円(大幅悪化)。在庫影響(売上原価への評価差)で848億円の損失計上(前年同期は377億円の利益)など会計上の在庫評価が業績を大きく押し下げ。非支配持分には利益(19,846百万円)が計上。
  • 今後の見通し:会社は通期計画(売上11,700,000百万円、営業利益360,000百万円、親会社帰属当期利益185,000百万円)を据え置き。Q1の進捗は売上進捗約24.5%、営業利益進捗約14.0%で季節要因や在庫影響を考慮すると通期達成の可否は下期動向(商品市況・為替・在庫評価)次第。
  • 投資家への示唆:表面上の四半期損益は在庫評価やその他包括利益(為替差等)の影響が大きい。基礎的な事業収益力(在庫影響除く営業利益相当額)は改善しており、商品市況・為替変動および持分法適用(JX金属の持分法適用化)や一時的な売却益等の影響を見極めることが重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:ENEOSホールディングス株式会社
    • 主要事業分野:石油精製販売・基礎化学品・潤滑油・ガス・水素、石油・天然ガス開発、機能材(合成ゴムなど)、電気(発電・小売等)、再生可能エネルギー(風力・太陽光等)、その他(建設・非鉄金属・不動産等)
    • 代表者名:代表取締役 社長執行役員 宮田 知秀
    • URL:https://www.hd.eneos.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)/IFRS(連結)
    • 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け、2025年8月8日開催)
  • セグメント(報告セグメントの名称と概要)
    • 石油製品ほか:石油精製販売、基礎化学品、潤滑油、ガス、水素
    • 石油・天然ガス開発:探鉱・開発、採取・加工・輸送、CCS等
    • 機能材:合成ゴム、二次電池材料等
    • 電気:発電、小売、都市ガス、海外再エネ、VPP等
    • 再生可能エネルギー:風力、太陽光、バイオマス
    • その他:アスファルト・建設、非鉄金属製品・リサイクル、不動産賃貸、グループ共通業務
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):2,706,766,549株(2026年3月期1Q)
    • 期末自己株式数:16,691,854株(2026年3月期1Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):2,690,012,335株(当期)
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本第1四半期(2025年8月8日)実施済
    • 株主総会/IRイベント:通期関連は通期発表時等に予定(詳細は会社発表)
    • 決算説明会資料は同日ウェブ掲載予定

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 売上高:実績 2,869,974百万円、前年同期比 △4.2%。通期会社予想との比較(進捗):約24.5%(2,869,974/11,700,000)。会社の通期予想は据え置き(修正なし)。
    • 営業利益:実績 50,299百万円、前年同期比 △59.7%。通期会社予想に対する進捗:約14.0%(50,299/360,000)。
    • 親会社の所有者に帰属する四半期利益:実績 △14,516百万円(前年同期 81,641百万円)。通期会社予想(185,000百万円)に対する進捗は非定型(赤字のため進捗算定は参考外)。
  • サプライズの要因:
    • 在庫評価の影響(総平均法・簿価切下)で石油製品ほかセグメントに848億円の在庫評価損を計上(前年同期は377億円の利益)。これが営業利益・当期利益を大きく押し下げた主因。
    • 為替差(その他の包括利益で為替換算差額が大幅マイナス)や持分法利益の変動(JX金属の持分法適用化に伴う影響)、一部売却益等の項目も業績の構成要素に影響。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。Q1の結果は会計上の在庫評価等が主要因であり、商品市況や為替次第で通期業績に影響し得る。通期達成可能性は下期の市況変動と在庫評価の動きに依存。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計:8,617,829百万円(前年同期/前期 8,789,377)
    • 資本合計:3,351,582百万円(前期 3,470,563)
    • 負債合計:5,266,247百万円(前期 5,318,814)
    • 現金及び現金同等物:853,711百万円(8,537億円、期首比 +71億円)
    • 有利子負債:2,712,200百万円(2兆7,122億円)
    • ネット有利子負債:1,816,200百万円(1兆8,162億円、前期比増加288億円)
  • 収益性(当第1四半期)
    • 売上高:2,869,974百万円(前年同期比 △4.2%)
    • 営業利益:50,299百万円(前年同期比 △59.7%)、営業利益率 1.75%(50,299/2,869,974。目安:10%超が高収益、1–3%は低水準)
    • 税引前利益:44,393百万円(前年同期比 △63.3%)
    • 親会社の所有者に帰属する四半期利益:△14,516百万円(前年同期比 大幅悪化)
    • 基本的1株当たり四半期利益(EPS):△5.40円(前年同期 27.59円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:約24.5%(通常:四半期で25%前後が標準。ほぼ通常ペース)
    • 営業利益進捗率:約14.0%(やや低い進捗。在庫影響があるため参考値)
    • 純利益進捗率:当期は赤字のため参考外(通期予想に対する乖離大)
    • 過去同期間との比較:営業面は在庫影響除くと改善(在庫影響除外営業利益相当:1,351億円、前年同期比 +479億円)
  • 財務安全性
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率相当):34.9%(前期末比 -0.4pt。目安:40%以上で安定→34.9%はやや低め)
    • ネットD/Eレシオ:0.60倍(ハイブリッド債調整前)。レシオは小幅悪化(前連結会計年度末比 +0.02pt)。目安:0.5–1倍は中程度の安全性
    • 流動比率(概算):流動資産 3,996,693 / 流動負債 2,600,797 ≒ 153.6%(安全水準)
  • 効率性・その他
    • 総資産回転率やROEの詳細は通期ベースでの算出が必要(資料に記載なし)。営業利益率はQ1で低下。
  • セグメント別(当第1四半期の主要数値・前年同期比)
    • 石油製品ほか:売上高 2,543,800百万円(前年同期比 △5.2%)、営業利益 4,000百万円(前年同期比 △73.6? ※本文は「40億円」)/在庫評価損848億円含む。在庫影響除く営業利益相当額888億円(前年同期比 +489億円)。
    • 石油・天然ガス開発:売上高 50,300百万円(前年同期比 △15.3%)、営業利益 13,200百万円(前年同期比 △9,600百万円)→表記は132億円。
    • 機能材:売上高 84,600百万円(前年同期比 △1.7%)、営業利益 5,300百万円(前年同期比 △1,300百万円)→53億円。
    • 電気:売上高 76,900百万円(前年同期比 +23.0%)、営業利益 8,000百万円(前年同期比 △1,300百万円)→80億円。
    • 再生可能エネルギー:売上高 12,100百万円(前年同期比 △1.6%)、営業利益 300百万円(前年同期比 △400百万円)→3億円。
    • その他:売上高 124,700百万円(前年同期比 +7.5%)、営業利益 20,846百万円(前年同期比 +8,800百万円)→208億円(JX金属の持分法投資利益を含む)。
  • 財務の解説(要旨)
    • 表面上の損益悪化は在庫評価の逆風とその他包括利益(為替差のマイナス等)が主因。事業別では石油製品ほかの販売数量減少や化学製品マージンの圧迫がありつつ、在庫影響を除いたベースは回復傾向。JX金属の上場により金属事業は子会社→持分法適用となり、比較表示の調整が実施。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期 実績:中間 13.00円、期末 13.00円、年間 26.00円
    • 2026年3月期 会社予想:中間 15.00円、期末 15.00円、年間 30.00円(修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
  • 配当性向:通期会社予想での基本的1株当たり当期利益68.77円に対して年間30円(配当性向約43.6%)※目安の算出。
  • 特別配当の有無:無、自己株式処理等はあるが特別配当は無し。
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載は今回短信に明示なし(自己株式の期中変動はあり)。

セグメント別情報(要点)

  • 石油製品ほか:販売数量の構造的減少(燃費向上等)、石油化学マージンの悪化。会計上の在庫評価損(848億円)が大きく影響。在庫影響除く営業利益は改善(888億円)。
  • 石油・天然ガス開発:生産量は一部増(中東増産や権益比率上昇)があるが販売価格下落で売上・利益は減少。
  • 機能材:販売数量横ばいだが原料市況下落・円高でマージン縮小。
  • 電気:発電所稼働や小売販売増で売上増、しかし前年の一過性利益の反動で営業利益は減少。
  • 再生可能エネルギー:発電量増だが開発中プロジェクトで減損発生により減益。
  • その他:建設分野は公共投資底堅く受注改善、金属事業(JX金属)は持分法利益として寄与、売上増・利益増。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:短信における中期計画の詳細記載は無し(進捗は個別セグメントの投資・開発動向で評価が必要)。→記載なし(–)
  • KPI達成状況:特定KPIの開示なし(–)

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 原油(ドバイ)期平均 67ドル/バレル(前年同期比約18ドル安)。期末は69ドル。価格下落が収益を圧迫。
    • 為替:期平均145円/ドル(前年同期比約11円円高)。為替変動は収益に影響。
    • 石油化学市況は米国の関税影響などで軟調。
  • 競合他社との比較:同業他社との相対比較データは当短信に無し(–)。一般論として商品市況・在庫評価の影響は業界共通のリスク。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想:売上高 11,700,000百万円(△5.1%)、営業利益 360,000百万円(+239.3%)、税引前利益 345,000百万円(+291.1%)、親会社帰属当期利益 185,000百万円(△18.2%)、基本EPS 68.77円。会社は5月12日発表の通期予想を据え置き。
    • 在庫影響除く通期営業利益相当額予想:410,000百万円(前年比 +150.5%の想定)。
  • 予想の信頼性:Q1の在庫評価影響や市況の変動が大きく、通期見通しは商品価格と為替の読みが重要。過去の予想達成傾向についての記載なし(–)。
  • リスク要因:原油・石油製品価格の変動、為替(円/ドル)、原材料価格、関税・規制、開発プロジェクトの減損リスク、訴訟等。

重要な注記

  • 会計方針:当第1四半期における会計方針変更は無し。IFRS適用上の変更も無し。
  • 連結範囲の変更:2025年3月19日にJX金属が上場し、当社は一部売却。JX金属は子会社→持分法適用会社へ。これにより前期比較表示の組替あり(非継続事業化)。
  • 監査:要約四半期連結財務諸表に対する任意の期中レビューを受けており、監査法人の結論に異常なし。

(注)記載の数値は決算短信から引用。市場予想や時価総額など資料に記載のない項目は「–」で表記。投資助言は行っていません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 5020
企業名 ENEOSホールディングス
URL https://www.hd.eneos.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 エネルギー資源 – 石油・石炭製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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