2025年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想の修正はなく、発表値は会社予想と整合(上振れ/下振れの会社公表は無)。市場予想は提示なし。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+7.5%、営業利益+15.7%、経常利益+17.2%、四半期純利益+17.9%、前年同期比)。
- 注目すべき変化:主力のストレージ事業が好調で増収増益(売上高17,030百万円、+16.1%;営業利益4,652百万円、+17.0%)。土地権利整備事業は方針通り縮小(売上高2,524百万円、−27.6%)。
- 今後の見通し:通期予想(売上高26,000百万円、営業利益5,350百万円等)に対する第3四半期累計の進捗は高水準(売上高進捗約79.7%、営業利益約81.8%、当期純利益約86.0%)で、現時点では達成可能性は高いと判断される。ただし金利負担増(支払利息の増加)や出店投資等の動向は留意点。
- 投資家への示唆:ストレージ(ハローストレージ)の出店・稼働拡大が業績牽引。一方で借入金増加に伴う利息負担の増加が見られるため、利息負担の推移とストレージの稼働維持・新規出店の採算性を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:エリアリンク株式会社
- 主要事業分野:ストレージ事業(レンタル収納スペースの賃貸・販売)、土地権利整備事業(底地・借地権等の売買・整備)、その他運用サービス事業(アセット事業、オフィス事業等)
- 代表者名:代表取締役社長 鈴木 貴佳
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月29日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計、非連結)
- 決算説明資料:作成有、決算説明会:無
- セグメント:
- ストレージ事業:トランクルーム等の賃貸・販売(「ハローストレージ」)。サブセグメントは「ストレージ運用」「ストレージ流動化」。
- 土地権利整備事業:借地権・底地等の権利調整・売買。
- その他運用サービス事業:保有不動産の賃貸・管理(アセット)、小規模オフィス等。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):25,881,800株(2025年9月30日時点、株式分割前)
- 期末自己株式数:465,706株
- 中間平均株式数(四半期累計):25,403,435株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料(第3四半期)提出済
- IRイベント:決算説明資料あり(説明会は開催なし)
- その他:株式分割(普通株1株→2株)を2025年11月1日効力発生日で実施予定(発行済株式数は分割後51,763,600株)。
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較は“通期予想に対する進捗”で評価)
- 売上高:第3四半期累計20,734百万円。通期予想26,000百万円に対する進捗率 20,734/26,000 ≒ 79.7%(高進捗)
- 営業利益:第3四半期累計4,374百万円。通期予想5,350百万円に対する進捗率 4,374/5,350 ≒ 81.8%(高進捗)
- 純利益:第3四半期累計2,940百万円。通期予想3,420百万円に対する進捗率 2,940/3,420 ≒ 86.0%(高進捗)
- サプライズの要因:
- ポジティブ要因:ストレージ事業の出店増・稼働改善、販売(ストレージ流動化)での計上(土地付きストレージ14件)が寄与。移転補償金や有価証券売却益等の営業外・特別収益も増加。
- ネガティブ懸念:支払利息が増加(144,009千円→246,729千円)しており、金融費用の増加が見られる。
- 通期への影響:現状は高い進捗率から通期予想達成の可能性は高い。会社は業績予想の修正は行っていない。
財務指標
- 要点(千円単位は四半期資料を基に)
- 総資産:59,746,365千円(+3,826,747千円 vs 前期末)
- 純資産:28,431,449千円(+1,661,570千円 vs 前期末)
- 自己資本比率:47.6%(安定水準。目安:40%以上で安定)
- 流動資産:22,430,517千円、流動負債:8,036,365千円 → 流動比率(current ratio) ≒ 279%(良好)
- 負債合計:31,314,916千円。負債/自己資本(負債比率) ≒ 31,315/28,431 ≒ 110%(負債が自己資本とほぼ同等の水準)
- 現金及び預金:15,079,376千円(ほぼ横ばい)
- 長期借入金:18,621,290千円(長期借入金が増加、前期比+2,038百万円)
- 減価償却費:1,342,168千円(前年同期1,059,128千円から増加)
- 収益性(第3四半期累計・対前年同四半期)
- 売上高:20,734百万円(+7.5%、前年同期19,297百万円)
- 営業利益:4,374百万円(+15.7%、営業利益率 ≒ 4,374/20,734 ≒ 21.1%)
- 経常利益:4,187百万円(+17.2%)
- 四半期純利益:2,940百万円(+17.9%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):115.76円(前年同期98.30円)※株式分割の影響については注記あり
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:約79.7%(通常ペースに比べ高い)
- 営業利益進捗率:約81.8%(高い)
- 純利益進捗率:約86.0%(高い)
- 過去同期間の進捗と比較しても順調で、四半期終了時点での通期目標達成可能性は高い水準
- 財務安全性
- 自己資本比率 47.6%(安定水準)
- 負債比率(負債/自己資本) 約110%(やや高めだが直近の自己資本増でバランスは保たれている)
- 流動比率 約279%(流動性良好)
- 効率性
- 売上高営業利益率は約21.1%(高い収益性を示す)
- 総資産回転率は(売上/総資産)=20,734/59,746 ≒ 0.347回(資産効率は業種特性で判断)
- セグメント別(第3四半期累計)
- ストレージ事業:売上 17,030百万円(+16.1%)、セグメント利益 4,652百万円(+17.0%)
- 土地権利整備事業:売上 2,524百万円(−27.6%)、セグメント利益 446百万円(−16.0%)※事業縮小方針の反映
- その他運用サービス事業:売上 1,179百万円(+3.2%)、セグメント利益 333百万円(+4.7%)
- 財務の解説:
- 主力のストレージで出店数・総室数が増加(総室数121,653室、前期末比+11,211室)し、稼働室数の拡大が収益を押し上げた。
- 一方で借入金が増加しており、支払利息の増加が観察されるため、金利負担の推移が利益に与える影響に注意。
配当
- 実績と予想:
- 2025年12月期 中間配当(第2四半期末):25.00円(支払済)
- 2025年12月期 期末配当(予想、株式分割考慮後):11.50円(表記上)。注:2025年11月1日付の株式分割(1→2)を考慮した表示。
- 株式分割を考慮しない場合の期末配当:23円、年間配当(通期)48円(実質変更なし)
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
- 配当性向:–(通期予想ベースでの計算は可能だが、資料の表記に準拠し注記あり)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買いの記載なし。株式分割は流動性向上を目的。
セグメント別情報
- ストレージ事業(主力)
- 売上高:17,030百万円(+16.1%)、セグメント利益:4,652百万円(+17.0%)
- 要因:新規出店室数の増加、出店精度向上による成約増、小型化による出店効率、広報強化、収益性を高める自社出店の比重拡大、キャンペーン抑制等
- 総室数:121,653室(前期末比+11,211室)、稼働率:82.14%(前期末比−3.77ポイントだが依然高水準)
- ストレージ流動化:土地付きストレージ販売14件計上
- 土地権利整備事業
- 売上高:2,524百万円(−27.6%)、セグメント利益:446百万円(−16.0%)
- コメント:良質物件の仕入れに注力し在庫は減少(在庫額2,465百万円)。事業縮小方針の反映で減収減益。
- その他運用サービス事業
- 売上高:1,179百万円(+3.2%)、セグメント利益:333百万円(+4.7%)
- 内訳:アセット事業は管理物件減少で減収だが高稼働維持。オフィス事業は稼働順調で増収。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に直接の中期計画数値は記載無しが、出店目標の延べ室数推移(2023~2025の掲示)から成長投資を継続中。
- 2025年12月期の出店目標15,000室に対し第3Q時点で13,113室(進捗良好)。
- KPI達成状況:
- 総室数・稼働率・出店数が主要KPIと考えられ、出店・稼働は計画進捗良好。
競合状況や市場動向
- 競合との比較:資料に同業他社比較は無し。ストレージ市場は拡大中で出店・稼働の獲得が鍵。相対的には高い営業利益率と成長率を示しているため収益性は良好と評価可能だが、詳細比較は同業決算データ参照が必要。
- 市場動向:トランクルーム需要は堅調で、出店精度向上や小型化による採算性改善が同社の強み。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2025年12月期)に変更なし:売上高26,000百万円(+5.3%)、営業利益5,350百万円(+9.0%)、当期純利益3,420百万円(+6.8%)。会社は現時点で予想維持。
- 1株当たり当期純利益(通期、株式分割考慮後):67.31円(分割考慮前は134.63円)
- 予想の信頼性:第3Q時点で進捗率は高く、達成可能性は高いが、以下のリスク要因は注視必要。
- リスク要因:
- 金利上昇・借入コストの増加(支払利息の増加が観察されている)
- 新規出店の採算性悪化や稼働率低下
- 不動産市況や仕入れ価格の変動、法規制等
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期レビュー:添付の四半期財務諸表に対する公認会計士等によるレビューは無し
- 株式分割:2025年10月31日(基準日)、効力発生日2025年11月1日で1株→2株の分割を実施予定(流動性向上が目的)。1株当たり数値は分割考慮後で表示されている箇所あり。
- その他:特記事項として移転補償金の増加や有価証券売却益の計上が見られる(臨時要素)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8914 |
| 企業名 | エリアリンク |
| URL | https://www.arealink.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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