2026年3月期 第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 第2四半期累計は売上・営業利益ともに計画通りで、通期業績予想(2026年3月期)に変更はなし。クラウド移行・AI機能強化を加速させる方針。
- 業績ハイライト: 売上高 2,383 百万円(前年同期比 +5.7%)、営業利益 345 百万円(前年同期比 △9.5%)、経常利益 354 百万円(前年同期比 △2.1%)、四半期純利益 263 百万円(前年同期比 △7.4%)。営業利益減はソフトウェア減価償却費増(前年同期比 +118 百万円、+63.5%)が主因。
- 戦略の方向性: 1) 全セグメントでリカーリング型(ARR)収益の拡大、2) ネットワークは「AssetView Cloud+」でクラウド比率向上、3) セールスDXはAIエージェント(HotProfileのAI拡張、2025年6月リリース)で差別化、4) AIデータエントリーはDX OCRの普及とBPO/従量課金の最適化。
- 注目材料: クラウドARRの堅調成長(全社ARR前年同期比+9.0%、ネットワークのクラウドARR +26.5%)、セールスDXのARR +14.7%、DX OCR(2024年10月リリース)の導入進展、AIエージェントの商用化、BPaaS(AI BPaaS)とM&A投資方針(2025年4月に日本サイバーセキュリティファンドへ出資)。
- 一言評価: クラウド・AIを軸にリカーリング化を推進中だが、投資回収(減価償却増)や一部従量課金の落ち込みが当面の利益変動要因となっている。
基本情報
- 企業概要: 株式会社ハンモック(証券コード 173A)、法人向けソフトウェアの開発・販売(ネットワークソリューション、セールスDX、AIデータエントリー)。代表者:若山 大典。
- 説明者: 発表者(役職)および発言概要:資料上の代表的発言は、「売上・営業利益は計画通り」「通期予想に変更なし」「クラウド化・AI拡張で成長を継続」など(具体の担当者名・役職のスピーカーノートは資料内に明確記載なし)。
- セグメント:
- ネットワークソリューション(情報システム部門向け): AssetView 系(オンプレ/クラウド、AssetView Cloud+等)。
- セールスDXソリューション(営業部門向け): ホットプロファイル、ホットアプローチ等(SFA/MA/名刺管理等)。
- AIデータエントリーソリューション(業務部門向け): AnyForm OCR、WOZE、DX OCR 等(クラウド・オンプレ・BPO含む)。
業績サマリー
- 主要指標(2026年3月期 第2四半期累計 実績 vs 前年同期)
- 営業収益(売上高): 2,383 百万円(前年同期比 +5.7%)
- 営業利益: 345 百万円(前年同期比 △9.5%)、営業利益率 14.5%(前年同期 16.9%)
- 経常利益: 354 百万円(前年同期比 △2.1%)
- 純利益(四半期純利益): 263 百万円(前年同期比 △7.4%)
- 1株当たり利益(EPS): –(四半期EPS記載なし。通期予想は148円91銭)
- 注記: 営業利益減は主にソフトウェア減価償却の増加(前年同期比 +118 百万円、+63.5%)。
- 予想との比較
- 会社予想に対する達成率(対通期予想の2Q進捗率、資料記載)
- 売上高進捗率:46.5%(通期予想 5,119 百万円に対する2Q累計の進捗)
- 営業利益進捗率:39.7%(通期予想 870 百万円)
- 四半期純利益進捗率:42.0%(通期予想 626 百万円)
- サプライズの有無: 今回は「計画通り」で通期予想の修正はなし(特段のサプライズは無し)。
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗(上記進捗率参照)。営業利益は期初計画比でやや低めの進捗だが会社は計画内と説明。
- 中期経営計画(CAGR等)に対する達成率: 中期目標(2021/3期→2026/3期 計画のCAGR 約10%)に沿った成長を狙うが、達成率の定量比較は資料に明確数値なし。
- 過去同時期との進捗比較: 売上は堅調、営業利益は前年同期から減少(減価償却が主因)。
- セグメント別状況(第2四半期累計実績)
- ネットワークソリューション: 売上 1,500 百万円(構成比 約62.9%)、前年同期比 +6.9%。クラウド売上・ARRが伸長。
- セールスDXソリューション: 売上 676 百万円(構成比 約28.4%)、前年同期比 +6.9%。OEM除くARRは前年同期比 +14.7%。
- AIデータエントリーソリューション: 売上 206 百万円(構成比 約8.6%)、前年同期比 △5.5%。DX OCR の導入は順調だが、WOZEの従量課金が減少。
業績の背景分析
- 業績概要: 売上は全体で増収(+5.7%)で堅調。クラウド/リカーリング収益の拡大が寄与。営業利益は減価償却増加により減益。
- 増減要因:
- 増収の主要因: ネットワークのクラウド(AssetView Cloud+)導入加速、セールスDXの大手企業導入とアップセル。リカーリング売上(ARR)の積み上げ(全社ARR前年同期比 +9.0%)。
- 減収/増減要因(セグメント別): AIデータエントリーはDX OCR導入進むも、WOZEの従量型利用が減少し減収要因に。
- 増益/減益の主要因: ソフトウェア減価償却費の増加(+118 百万円)により営業利益は前年同期比で36 百万円減少(△9.5%)。
- 競争環境: 市場はクラウド移行・AI活用がトレンド。ハンモックの強みは単機能から拡張できるモジュール設計、企業DB(約480万社)と組合せたセールスDX、特許OCR技術(WOCR)。チャーンレートは低水準(ネットワーククラウド 0.3%台、セールスDX <1%)。
- リスク要因: 為替(資料で為替差損の減少が経常利益に影響と明記)、減価償却負担の増加、従量課金サービスの利用動向(WOZEの減少)、競合のAI機能強化、サプライチェーン影響は限定的だが顧客IT投資動向に依存。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 中期は「リカーリング型ビジネスモデルへ移行」し安定収益と利益率向上を目指す。
- ハンモックサイクル(市場ニーズ把握→自社開発→提案型営業)を高速化して新製品・アップセルで成長。
- AIを“事業成長のエンジン”に置き、顧客体験・差別化・価値創出を推進。
- 進行中の施策:
- ネットワーク:AssetView Cloud+の機能強化(SaaS管理・アーカイブ強化、Microsoft365連携、SAML対応、人事情報連携等)で導入加速。
- セールスDX:AIエージェント(HotProfileのAI拡張、2025年6月リリース)で営業支援のAI化、企業DB強化、ARR拡大。
- AIデータエントリー:DX OCR(2024年10月リリース)のスマホ版やDirectCloud連携、BPO提供による利用シーン拡大。
- セグメント別施策と成果:
- ネットワーク:クラウドARR前年同期比 +26.5%、クラウド売上比率上昇(ネットワーク全体でクラウド比率 43%超、低チャーン維持)。
- セールスDX:OEM以外での新規導入・アップセルが順調、ARR +14.7%で継続的増収。
- AIデータエントリー:DX OCRの導入は順調だが、WOZEの従量課金減少が短期的マイナス。
- 新たな取り組み:
- BPaaS(AI BPaaS)構想:SaaS×BPO×AIを組み合わせたサービス提供の拡大。
- M&A等による事業投資検討(非連続成長の模索)。2025年4月に日本サイバーセキュリティファンドへ出資。
将来予測と見通し
- 次期(2026年3月期)業績予想(通期)
- 売上高: 5,119 百万円(前期比 +8.8%)
- 営業利益: 870 百万円(前期比 +10.0%)、営業利益率 17.0%(前期 16.8%→+0.2pt)
- 経常利益: 890 百万円(前期比 +7.4%)
- 当期純利益: 626 百万円(前期比 +1.3%)
- EPS(通期予想): 148円91銭
- 配当: 1株当たり 40円(前期比 +10円、配当性向 26.9%)
- 予想の前提条件: 資料内に為替前提等の詳細は明記なし。売上はクラウド・DX製品の普及とAI機能に基づく増収を前提。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 第2四半期は計画通りで通期予想は維持。ARRやクラウド、AIの導入が継続的な収益源となる前提で計画。
- 予想修正: 2026年通期予想に変更なし(今回の発表時点)。
- 中長期計画:
- 中期CAGR(2021/3期→2026/3期計画): 全社で約10%、セールスDXは約16%等。資料では中期成長ステージ別に目標を示している。
- 進捗状況: ARR拡大やプロダクト投入で中期目標の方向性を示すが、減価償却増等で利益率変動の余地あり。
- 予想の信頼性: 会社は通期見通しを据え置き。過去の予想達成傾向の詳細は資料に限定的記載(保守的/楽観的傾向の明示なし)。
- マクロ経済の影響: 為替変動(経常利益に影響)、国内IT投資動向、景気影響やサイバー攻撃増加などが需要に影響する可能性あり。
配当と株主還元
- 配当方針: 安定的な配当を維持しつつ業績に応じて還元(通期での増配実施:30円→40円)。
- 配当実績:
- 中間配当(過去): 30円(前期)
- 期末配当(予定): –(通期合計 40円予定)
- 年間配当(予想): 40円(前期比 +10円)
- 配当性向(予想): 26.9%(通期予想)
- 特別配当: 無し(資料記載なし)。
- その他株主還元: 自社株買い等の記載なし。
製品やサービス
- 主要製品・新製品:
- ネットワーク: AssetView(オンプレ)、AssetView CLOUD、AssetView Cloud+(新ブランド、導入加速)。
- セールスDX: ホットプロファイル(AIエージェント拡張、2025年6月リリース)、ホットアプローチ。
- AIデータエントリー: AnyForm OCR(オンプレ)、WOZE(クラウド BPO型)、DX OCR(クラウド・帳票設計不要、2024年10月リリース)、DX OCRスマホ版、DirectCloud連携。
- サービス領域: ライセンス販売、サブスクリプション(クラウド)、保守、導入支援、BPO(データエントリー)等。
- 協業・提携: DirectCloud連携、NTTドコモへのOEM提供実績あり。2025年4月にサイバーセキュリティ系ファンドへの出資。
- 成長ドライバー: クラウド化(ARR拡大)、AI機能(営業AIエージェント、AI-OCR)、BPOとの組合せ(BPaaS/AI BPaaS)、M&Aによる領域拡大。
Q&Aハイライト
- 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点): 計画遵守を重視し、クラウド・AIの投資を継続して中長期成長を図る姿勢。
- ポジティブ要因:
- リカーリング収益(ARR)拡大中(全社ARR +9.0% yoy、ネットワーククラウドARR +26.5%)。
- セールスDXやAI製品による高付加価値化(AIエージェント、企業DB)。
- 低チャーン維持(ネットワーククラウド 0.3%台、セールスDX <1%)。
- DX OCR等の新製品で新市場獲得余地あり。
- ネガティブ要因:
- ソフトウェア減価償却費の増加が短期的に営業利益を圧迫(第2Qで+118 百万円)。
- WOZE等の従量課金サービスの利用減少が短期的な売上影響に。
- 競合他社のAI/クラウド機能強化に伴う競争激化。
- 為替やマクロ環境の変動。
- 不確実性:
- DX OCRやAIエージェントの導入拡大速度、BPO/従量課金の回復見込み、M&A等の投資効果の大小により業績が変動。
- 注目すべきカタリスト:
- DX OCR(スマホ版/DirectCloud連携)の商用拡大状況。
- HotProfile(AIエージェント)導入によるSFA/MAのクロスセル・ARR寄与。
- クラウド比率(AssetView Cloud+)の更なる上昇・チャーン率動向。
- M&Aや出資の実行・効果(事業領域の拡大)。
重要な注記
- 会計方針: 特段の会計方針変更の記載は資料内に明示なし。ただしソフトウェア減価償却が増加しており、減価償却費の動向が業績に影響。
- リスク要因(資料の注意事項): 将来見通しには市場動向、金利、為替変動等の不確実性あり(資料末尾の開示参照)。
- その他: IR窓口(IR担当 平山、ir@hammock.co.jp)と注意書き(forward‑looking statements)あり。
(資料出所:株式会社ハンモック 「2026年3月期 第2四半期 決算説明資料」 2025年11月14日。情報は同資料に基づく。明確に記載のない項目は "–" と表記)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 173A |
| 企業名 | ハンモック |
| URL | https://www.hammock.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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