2025年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社予想(通期)に対する大幅な修正は無く、現時点で「上振れ/下振れ/ほぼ予想通り」を判断する市場予想は提示されていない。四半期累計の進捗を見ると、売上は通期計画に対して進捗良好、営業利益はやや遅れ、純利益は進捗良好であり、総じて「概ね会社予想の範囲内だが営業面の利益率低下が懸念材料」と言える。
- 業績の方向性: 増収減益(売上高 +2.0%/営業利益 △25.9%/親会社株主に帰属する四半期純利益 △15.7% vs 前年同期)
- 注目すべき変化: 工業用ポンプの生産量減少による原価率上昇および販売費・一般管理費の増加が営業利益大幅減の主因。セグメントでは農林業用機械が国内で伸長(+5.9%)、工業用機械と「その他の機械」は減収。
- 今後の見通し: 会社は通期予想(売上高41,000百万円、営業利益1,200百万円、当期純利益700百万円)を修正していない。現状では売上・純利益は通期見通しに概ね沿うが、営業利益はコスト動向次第で達成に不透明感あり。会社は値上げやコストダウン等の施策効果を注視するとしている。
- 投資家への示唆: 営業利益率の回復(原価改善、固定費削減、価格転嫁の実行状況)とキャッシュポジション(現金減少・在庫増加)の動向を優先的にチェックすべき。配当は据え置き予想で配当性向はやや高め(下記参照)。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 株式会社丸山製作所
- 主要事業分野: 農林業用機械・工業用機械・消防などの各種機械設計・製造・販売および不動産賃貸等
- 代表者名: 代表取締役社長 内山 剛治
- 報告概要:
- 提出日: 2025年8月8日
- 対象会計期間: 2025年9月期 第3四半期累計(連結、2024年10月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 農林業用機械: 刈払機、動力噴霧機、大型防除機など(主力)
- 工業用機械: 工業用ポンプ等
- その他の機械: 消防機械など
- 不動産賃貸他: 不動産関連収益等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む): 5,029,332株
- 期末自己株式数: 1,046,556株
- 期中平均株式数(四半期累計): 4,053,884株
- 時価総額: –(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明資料作成: 無
- 決算説明会: 無
- 株主総会/IRイベント: –(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期、以下は第3四半期累計実績との比較)
- 売上高: 29,674百万円(通期予想41,000百万円に対する進捗72.4%)→ 進捗良好(目安: Q3で70%超は順調)
- 営業利益: 812百万円(通期予想1,200百万円に対する進捗67.7%)→ 進捗遅れ(営業面での圧迫)
- 純利益: 574百万円(通期予想700百万円に対する進捗82.0%)→ 進捗良好
- サプライズの要因:
- 営業利益が前年同期比で大幅減となった主因は、工業用ポンプの生産減少による原価率上昇、販売費及び一般管理費の増加、支払利息の増加(36→70百万円)など。
- 売上は国内の農林業用機械(大型防除機・動力噴霧機等)が拡販し増加。一方で北米向けの工業用ポンプ・刈払機の減少が海外売上を押下げ。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。売上・純利益は通期見通しに概ね沿っている一方、営業利益はコスト削減・値上げの効果次第で達成が不透明。会社は必要に応じて速やかに見直す方針。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 貸借対照表(2025/6/30)
- 総資産: 38,597百万円(前年同期比 △108百万円)
- 純資産: 19,975百万円(前年同期比 +144百万円)
- 自己資本(参考): 19,782百万円
- 損益計算書(第3四半期累計)
- 売上高: 29,674百万円(+2.0%)
- 営業利益: 812百万円(△25.9%)営業利益率 = 812/29,674 = 2.74%(前年は 1,096/29,089 = 3.77%→ 低下:悪化)
- 経常利益: 922百万円(△14.9%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 574百万円(△15.7%)
- キャッシュフロー: 四半期連結キャッシュ・フロー計算書の作成は無し(注記)。現金及び預金は4,778→3,338百万円へ減少(△1,440百万円、△30.1%:懸念)。
- 収益性(前年同期比は必ず%で表示)
- 売上高: 29,674百万円(+2.0% / +585百万円)
- 営業利益: 812百万円(△25.9% / △284百万円)営業利益率 2.74%(低下:悪化)
- 経常利益: 922百万円(△14.9% / △162百万円)
- 純利益: 574百万円(△15.7% / △107百万円)
- 1株当たり利益(EPS): 141.69円(前年同期160.39円、△11.6%)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗:第3四半期累計)
- 売上高進捗率: 72.4%(29,674/41,000)→ 通常ペース以上(概ね順調)
- 営業利益進捗率: 67.7%(812/1,200)→ 若干遅れ(要確認)
- 純利益進捗率: 82.0%(574/700)→ 良好
- 過去同期間との比較: 売上は増加だが利益率の低下で利益面は前年より悪化
- 財務安全性
- 自己資本比率: 51.3%(安定水準、前年同期50.8%より改善)
- 流動比率(流動資産/流動負債): 23,153/15,416 = 150.2%(良好、短期支払余力あり)
- 負債比率(負債合計/純資産): 18,622/19,975 = 93.2%(過度ではない)
- 短期借入金: 5,960百万円(若干増加)、長期借入金: 1,606百万円(増加)
- 効率性
- 減価償却費(第3四半期累計): 851百万円(前年 796百万円)
- 総資産回転率等の詳細は開示資料に明示無し(–)
- セグメント別(売上高・営業利益)
- 農林業用機械: 売上 23,083百万円(+5.9%)、営業利益 1,024百万円(△6.1%)
- 工業用機械: 売上 4,547百万円(△9.5%)、営業利益 692百万円(△15.4%)
- その他の機械: 売上 1,900百万円(△10.6%)、営業利益 141百万円(+28.4%)
- 不動産賃貸他: 売上 318百万円(+0.0%)、営業利益 208百万円(△5.7%)
- 財務の解説:
- 売掛金・在庫増(受取手形等 +651百万円、商品・製品 +992百万円)が資金繰りに影響。現金減少が目立つため運転資金の推移と借入の依存度に注意。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年9月期: 期末 75.00円(年間75.00円)
- 2025年9月期(予想): 期末 75.00円、年間 75.00円(中間配当なし)
- 配当利回り: –(株価情報無しのため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース): 75円 / 169.55円(通期予想EPS) = 約44.3%(やや高め)
- 特別配当の有無: 無
- 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし(直近の修正無し)
セグメント別情報
- セグメント別状況(第3四半期累計)
- 農林業用機械: 国内で大型防除機・動力噴霧機が増加。売上23,083百万円(+5.9%)、営業利益1,024百万円(△6.1%)。
- 工業用機械: 欧州向けは増加したが北米向けが減少。売上4,547百万円(△9.5%)、営業利益692百万円(△15.4%)。
- その他の機械: 消防機械中心で売上1,900百万円(△10.6%)、営業利益141百万円(+28.4%)。
- 不動産賃貸他: 安定的(売上318百万円、営業利益208百万円)。
- 前年同期比較: 上記の通り、農林業用は増収、工業用・その他は減収(ただしその他は営業利益改善)。
- セグメント戦略: 国内の販売促進(創業130周年キャンペーン等)、海外では韓国・台湾の安定確保、北米での販路開拓とアフターサービス強化、ウルトラファインバブル等新製品の市場展開。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 本資料に明示的な中期計画は無し(–)。
- KPI達成状況: 公表KPIの記載なし(–)。
競合状況や市場動向
- 競合他社比較: 本資料に同業他社との定量比較は無し(–)。
- 市場動向:
- 国内:個人消費改善やインバウンド回復で緩やかな景気回復。農林業用機械の国内出荷は持ち直し。
- 海外:北米市場の伸び悩みで輸出が減少。アジア(タイ、フィリピン、インドネシア)や欧州の一部で需要は堅調。
- リスク要素:地政学リスク、為替変動、原材料高、米国の関税動向等。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更無し): 売上高 41,000百万円(+2.5%)、営業利益 1,200百万円(+2.7%)、経常利益 1,200百万円(+8.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益 700百万円(+17.2%)、1株当たり当期純利益 169.55円
- 会社の前提条件: 原材料高騰や経費増に対する値上げ・コストダウン等の効果を見極めた上で必要に応じて見直しを開示する旨。
- 予想の信頼性: 会社は現状で予想を据え置くが、原材料・為替等の外部要因とコスト削減施策の効果次第で実績に変動の可能性あり(保守的/中立/楽観的の分類は資料から明示なし)。
- リスク要因: 為替変動、原材料価格高騰、地政学的リスク、米国の関税政策、北米需要の低迷、在庫・資金繰りの悪化等。
重要な注記
- 会計方針: 「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等の改正を当第1四半期連結会計期間の期首から適用。四半期財務諸表への影響は無し。
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理: 税効果の見積り実効税率を用いた税金費用の計算適用あり。
- その他: 第3四半期は四半期連結キャッシュ・フロー計算書を作成していない点に留意。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6316 |
| 企業名 | 丸山製作所 |
| URL | http://www.maruyama.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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