2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想に対する四半期単独の市場予想との差は開示なし。通期予想は前回発表から上方修正(営業利益を中心に増額)。総じて「ほぼ予想通り〜やや上振れ」。
  • 業績の方向性:増収増益(中間累計:営業収益126,516百万円(+2.4%)、営業利益21,683百万円(+18.8%)、親会社株主に帰属する中間純利益14,084百万円(+12.2%))。
  • 注目すべき変化:輸送需要の回復(大阪・関西万博やインバウンドの追い風)や、2024年に子会社化した明光バス・通天閣観光が寄与している点。セグメント別ではレジャー・サービスや運輸の利益拡大が顕著。
  • 今後の見通し:通期予想を小幅に上方修正(営業利益36,600→38,500百万円等)。中間の進捗率は売上で約46.6%と通常ペース、営業利益・純利益の進捗が比較的高く(営業利益約56.4%、純利益約62.4%)通期達成は可能性が高いと判断できる(ただし外部要因で変動の可能性あり)。
  • 投資家への示唆:輸送・観光回復やM&A寄与で利益率が改善。自己株式取得を実行しており配当方針(通期50円)と合わせて株主還元を強化している点を確認。だが自己資本比率は31.9%で目安の40%には届かないため財務健全性は「やや保守的に注視」すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:南海電気鉄道株式会社
    • 主要事業分野:鉄道等運輸事業、不動産事業、流通事業、レジャー・サービス事業、建設事業等(複合地域密着型事業)
    • 代表者名:代表取締役社長 岡嶋 信行
    • URL:https://www.nankai.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月31日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)/連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月10日
    • 決算補足説明資料掲載:有(同日、会社HPおよびTDnet)
    • 決算説明会(機関投資家・アナリスト向け):予定 2025年11月13日
    • 配当支払開始予定日:2025年12月5日
  • セグメント:
    • 運輸業:鉄道・バス等の輸送事業
    • 不動産業:不動産賃貸・販売、ホテル等
    • 流通業:駅ビジネス、小売等
    • レジャー・サービス業:観光施設、ビルメンテ等
    • 建設業:完成工事・受託建設等
    • その他の事業:上記以外の収益事業
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):113,402,446株
    • 期中平均株式数(中間期):112,185,324株
    • 期末自己株式数:3,991,340株(前期 175,306株、期中に自己株取得あり)
    • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月10日
    • 決算説明会:2025年11月13日(機関投資家・アナリスト向け)
    • その他IRイベント:–(開示なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(中間累計、単位:百万円)
    • 売上高(営業収益):126,516(前年同期123,579、+2.4%)
    • 営業利益:21,683(前年同期18,256、+18.8%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:14,084(前年同期12,550、+12.2%)
    • 通期予想との進捗(通期予想は今回修正後を使用):
    • 売上進捗率:126,516 / 271,400 = 約46.6%
    • 営業利益進捗率:21,683 / 38,500 = 約56.4%
    • 純利益進捗率:14,084 / 22,600 = 約62.4%
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:大阪・関西万博やインバウンド回復による旅客増、明光バス・通天閣観光の子会社化寄与、コンビニ売上好調やビルメンテ増加によりセグメント利益が想定より堅調。
    • 下振れ要因:不動産販売が下期偏重で中間期は伸び悩み(不動産収益は微減)。
  • 通期への影響:
    • 通期業績予想は前回から増額修正(営業利益などを上方修正)。中間の進捗率は営業利益・純利益が高めであり、現時点では通期予想達成の可能性は高いが、不動産販売の下期配分や投資等で変動し得るため継続観察が必要。

財務指標

  • 財務諸表(主要数値、単位:百万円)
    • 総資産:1,001,098(前期末981,014、+20,084)
    • 純資産:338,906(前期末329,865、+9,041)
    • 自己資本:319,637(参考)
    • 自己資本比率:31.9%(前期末31.7%)(目安40%以上で安定 → 31.9%(やや低めだが前期比横ばい〜微増))
  • 収益性(中間累計 vs 前年中間)
    • 売上高(営業収益):126,516百万円(+2.4%/前年同期比 +2,937百万円)
    • 営業利益:21,683百万円(+18.8%/前年同期比 +3,427百万円)
    • 営業利益率:21,683 / 126,516 = 約17.1%(前年中間は18,256/123,579 ≒14.8% → 利益率改善)
    • 経常利益:20,741百万円(+4.6%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:14,084百万円(+12.2%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):125.55円(前年中間110.84円、+13.2%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:約46.6%(概ね通常ペース)
    • 営業利益進捗率:約56.4%(進捗良好、利益寄与が早い)
    • 純利益進捗率:約62.4%(進捗非常に良好)
    • 過去同期間との比較:利益率改善により進捗が良好(設備投資やM&A効果が寄与)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:31.9%(安定感はあるが目安40%未満のため注意)
    • 有利子負債:長期借入金の増加等で負債合計が増加(負債合計662,192百万円、前期651,149百万円、+110,43百万円)。負債比率は高めで要注視。
    • 流動比率:流動資産109,973 / 流動負債167,347 → 約65.7%(短期的な流動性はやや低め)
  • 効率性
    • 総資産回転率や細目は開示数値からの算出が必要だが、営業利益率は前年より改善(約+2.3ポイント)。
  • セグメント別(中間累計:営業収益 / 営業利益、対前年増減)
    • 運輸業:591億11百万円(59,111百万円、+6.8%)、営業利益98,90百万円(9,890百万円、+28.0%)
    • 不動産業:208億68百万円(20,868百万円、△1.2%)、営業利益65,37百万円(6,537百万円、△1.0%)
    • 流通業:152億10百万円(15,210百万円、+6.4%)、営業利益23,81百万円(2,381百万円、+11.7%)
    • レジャー・サービス業:230億26百万円(23,026百万円、+13.7%)、営業利益19,89百万円(1,989百万円、+83.5%)
    • 建設業:226億7百万円(22,607百万円、△2.8%)、営業利益10,90百万円(1,090百万円、+71.2%)
    • その他:15億44百万円(1,544百万円、+12.8%)、営業損失73百万円(△73百万円、前年は△173百万円)
  • 財務の解説:
    • 総資産増は建設仮勘定や販売用不動産の取得が要因。負債は長期借入の増加が主因。自己株式取得と配当支払いで純資産は増加幅が抑制されるが、中間純利益計上と有価証券評価差額の増加で純資産は増加。企業結合に関する暫定会計処理の確定があり、前期比較数値は修正後の数値を反映。

配当

  • 中間配当:25.00円(2026年3月期・中間)
  • 期末配当(会社予想):25.00円
  • 年間配当予想(通期):50.00円(前期合計40.00円 → 増配)
  • 配当性向(目安):配当/予想EPS = 50 / 205.33 ≒ 24.3%(おおむね普通配当範囲)
  • 配当利回り:–(株価情報の開示なし)
  • 特別配当の有無:無し(開示なし)
  • 株主還元方針:自己株式取得を実施(当中間期の自己株式取得による支出:8,808百万円)、配当の増額と並び株主還元を積極化。

セグメント別情報

  • 運輸業
    • 売上高:59,111百万円(+6.8%)、営業利益:9,890百万円(+28.0%)
    • 要因:大阪・関西万博、インバウンド回復、明光バス子会社化による輸送人員増
    • 見通し:旅客需要の回復継続が前提。運賃改定等の影響は記載なし。
  • 不動産業
    • 売上高:20,868百万円(△1.2%)、営業利益:6,537百万円(△1.0%)
    • 要因:ホテル等賃貸は好調だが、マンション販売が下期中心で中間期は減収
    • 見通し:販売スケジュールに依存
  • 流通業
    • 売上高:15,210百万円(+6.4%)、営業利益:2,381百万円(+11.7%)
    • 要因:駅ナカコンビニ等が好調
  • レジャー・サービス業
    • 売上高:23,026百万円(+13.7%)、営業利益:1,989百万円(+83.5%)
    • 要因:ビルメンテ収入増、通天閣観光の子会社化
  • 建設業
    • 売上高:22,607百万円(△2.8%)、営業利益:1,090百万円(+71.2%)
    • 要因:完成工事高減少だが利益率向上
  • その他
    • 売上高:1,544百万円(+12.8%)、営業損失:△73百万円(前期△173百万円で損失縮小)

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:開示資料に中期計画の具体KPIは本文に記載なし(詳細は別資料参照)。当中間期の業績はM&A寄与やインバウンド回復で利益改善が見られ、中期目標に向けた収益基盤の改善が進行している可能性あり。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社の数値比較は本資料に記載なし(–)。ただし、鉄道・観光関連は全国的にコロナ後の回復が続いており、同社は関西中心で万博等の地元需要を受けやすい地位にある。
  • 市場動向:インバウンド回復、大型イベント(大阪・関西万博)による一時需要増が業績押し上げ要因。将来は観光需要の持続性や不動産販売のタイミングに依存。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期の修正:前回発表から営業収益僅増(271,200→271,400百万円)、営業利益を36,600→38,500百万円に上方修正、経常利益33,600→35,900百万円、当期純利益21,700→22,600百万円。
    • 前提条件:企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を反映済。為替・原材料等の具体前提は決算短信に詳細記載(別添資料参照)。
  • 予想の信頼性:中間期の進捗や事業環境から通期達成は現時点で可能性が高いが、不動産販売が下期偏重である点や借入増加などで外部ショックには脆弱な面もあるため継続監視が必要。
  • リスク要因:旅客需要の想定下振れ、建設プロジェクト遅延、不動産販売環境の悪化、金利上昇による借入コスト増、有価証券評価の変動等。

重要な注記

  • 会計方針:2026年3月期中間連結会計期間において企業結合に関する暫定的会計処理の確定を行い、2025年3月期の数値はその見直しを反映している。
  • 連結範囲の変更:当期において泉北高速鉄道株式会社が当社を存続会社とする吸収合併により連結範囲から除外(消滅)。
  • 監査:第2四半期(中間期)決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外。
  • その他:自己株式の取得(中間期に8,808百万円を支出)と配当増(通期50円)を実施・予想。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9044
企業名 南海電気鉄道
URL http://www.nankai.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 運輸・物流 – 陸運業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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