2025年12月期第3四半期 決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: mRNA標的の創薬プラットフォーム(ibVIS®)を核に、共同創薬の進展と核酸医薬パイプライン構築を推進。米国の関税措置は現時点で事業への特段の影響はないと判断。
  • 業績ハイライト: 2025年12月期 第3四半期累計(1–9月)で事業収益65百万円(前年同期比△60.1%)、事業費用353百万円(前年同期比+23.3%)、四半期純損失285百万円(前年同期比▲約+96%)。(売上減・費用増で赤字拡大)
  • 戦略の方向性: 共同創薬契約拡大による短〜中期収益の確保と、自社核酸医薬(ASO)を中心とするパイプライン創出→特許出願・臨床移行を目指す。海外展開・適応拡大も視野。
  • 注目材料: ①ibVIS®に関する米国特許査定(2025年7月)、②三菱ガス化学との核酸医薬共同研究開始(3年)、③塩野義製薬との共同研究でリード化合物取得、④2025/10/14に通期業績予想を修正(新規契約見込みの変化)。
  • 一言評価: 研究面・知財・共同研究で前進している一方、契約タイミング依存の収益性と人件費増で短期業績は厳しい。

基本情報

  • 説明会情報: 開催日:2025年11月11日(決算説明資料日付)。説明会形式:資料の公開(説明会開催の有無・形式の詳細は資料に明示なし)。参加対象:個人投資家向け資料想定(詳細:–)。
  • 説明者: 発表者(役職):資料内で個別の発表者名や役職の記載なし(CSOの学会登壇等の記載あり)。発言概要:資料に記載のハイライトを説明。
  • セグメント:
    • プラットフォーム事業:mRNA標的の低分子創薬プラットフォーム(ibVIS®)を基盤に、製薬企業向けの共同創薬契約・研究支援・マイルストーン収入等を獲得。
    • パイプライン事業:自社で核酸医薬(ASO)等の創出を進めるパイプライン開発(対象疾患:心臓血管手術後の虚血性急性腎不全など)。

業績サマリー

  • 主要指標(単位:百万円、前年同期比は必ず%表記)
    • 営業収益(事業収益): 65 百万円、前年同期比 △60.1%(悪い目安:大幅減収)
    • 営業利益: △287 百万円(営業損失)、前年同期比(損益ベースで悪化、前年△121) ー(営業利益率 = △287/65 ≒ △441.5%:大幅赤字)
    • 経常利益: △283 百万円、前年同期比 ー(前年△143 → 悪化)
    • 純利益(四半期純利益): △285 百万円、前年同期比 ー(前年△145 → 悪化)
    • 1株当たり利益(EPS): –(非開示)
  • 予想との比較:
    • 会社予想に対する達成率:通期(修正後)事業収益見込91百万円に対し、累計65百万円で進捗率約71.4%(65/91)。(良い目安:進捗率高め/ただし収益の季節性・契約時期の偏在を考慮)
    • サプライズの有無:2025/10/14に通期業績予想を修正(新規契約4件中1件の成約が見込めなくなったため)と発表→ネガティブサプライズ。
  • 進捗状況:
    • 通期予想に対する進捗率(売上):上記約71.4%(良い/悪いの目安:一見進捗良好だが、通期見込みが修正されている点に留意)。
    • 営業利益・純利益に対する進捗率:通期の損益予想(修正後の数値)は開示されておらず進捗率は算出不可(–)。
    • 中期経営計画や年度目標に対する達成率:KPI(新規契約4件、パイプライン創出1本、事業収益目標等)について、2025年度は新規契約で一部未達が発生、パイプラインは年度内特許出願予定(第4四半期)。達成率は部分的(2件確定、他は進行中/未達)。
    • 過去同時期との進捗比較:事業収益はFY2024 Q1–Q3合計165→FY2025 Q1–Q3合計65(△60.1%)。
  • セグメント別状況:
    • プラットフォーム事業:共同創薬の進捗によりマイルストーン収入・研究支援金などで65百万円(第1–3四半期累計)のうち、マイルストーン収入10百万円(15.4%)、研究支援金等55百万円(84.6%)。(良い/悪い:研究支援比率が高く短期安定化に寄与する一方、契約タイミング依存)
    • パイプライン事業:自社ASOプロジェクト着手(対象:虚血性急性腎不全)だが、売上寄与は現時点で無し(開発段階)。

業績の背景分析

  • 業績概要: 第3四半期累計で共同創薬は進展したものの、前年度に比べ事業収益は大幅減、研究員増員により事業費用(人件費等)が増加。結果として赤字が拡大。
  • 増減要因:
    • 減収の主要因:新規契約の成約時期・件数の差(期待していた契約が一部成立見込み外となったこと)、契約報酬の受領タイミングの違い。
    • 増益(減益)の主要因:研究員増員等による人件費等の上昇(事業費用+23.3%);売上構成(前期に比べ一時金/大型マイルストーンの受領が少ない)。
  • 競争環境: mRNA標的・核酸医薬の分野は技術競争が激しく、創薬プラットフォームの優位性(ibVIS®の特許査定や共同研究でのリード化合物取得)が競争力の源泉。競合他社との直接比較データは非開示(–)。
  • リスク要因: 契約タイミング依存の収益構造、研究開発の成功確率の低さ(創薬成功率の一般論)、資金調達環境変化、サプライチェーン・規制・為替の影響、主要パートナーへの依存度。米国の関税措置は現時点で「特段の影響なし」との判断。

戦略と施策

  • 現在の戦略: ibVIS®を用いたmRNA標的低分子創薬で共同研究案件を拡大し短〜中期収益を確保すると同時に、自社で核酸医薬(ASO)パイプラインを創出して中長期の販売収益を目指す。海外展開・適応拡大を視野。
  • 進行中の施策:
    • パートナーシップの拡充:三菱ガス化学(核酸医薬の創出・製造法確立、共同研究3年)、塩野義製薬(リード化合物取得)、ラクオリア創薬等。
    • 人員強化:新川崎研究所に研究員増員(+2名)。
    • 知財強化:ibVIS®関連で米国特許査定(2025年7月)。
  • セグメント別施策:
    • プラットフォーム:CDA(NDA)交渉を継続し、新規契約の獲得(KPI:年度内4件)を目指す。Q4で残りの新規契約1件の締結を想定しているが、既に1件は成約見込み外となり通期見込みを修正。
    • パイプライン:心臓血管手術後の虚血性急性腎不全を第一候補にASOプロジェクトを開始、Q4に特許出願予定。
  • 新たな取り組み: 東京慈恵会医科大学との共同研究開始(薬効向上と副作用低減を目指す)。

将来予測と見通し

  • 業績予想:
    • 次期業績予想(数値):通期の事業収益見込 91 百万円(2025/10/14修正)。売上以外(営業利益・経常利益・純利益等)の通期予想は資料に具体値記載なし(–)。
    • 予想の前提条件:新規契約件数・受領タイミングに基づく契約収益の積み上げ。為替などの前提は資料に明示なし(–)。
    • 経営陣の自信度:契約ベースの収益見込みは慎重に修正しており、現状は慎重見通し(通期修正の実施)。
  • 予想修正:
    • 通期予想の修正有無:あり(2025/10/14)。理由:新規契約4件中1件の成約が見込めなくなったため。影響:通期事業収益見込を下方修正(多数のKPIに影響し、最終赤字見込み)。
  • 中長期計画:
    • 中期経営計画の進捗状況:ibVIS®の特許化、複数の共同研究契約、パイプライン創出の継続が進行中だが、収益化のタイミングは契約・開発進捗に依存。
    • 新たな目標:パイプラインの特許出願・創出、国外展開・適応拡大の検討。
  • 予想の信頼性: 収益は契約受領時期に大きく左右されるため予想のブレ幅は大きい。過去の四半期推移からも収益の変動が見られる(保守的な修正が行われている)。
  • マクロ経済の影響: 為替・関税等の外部要因については、米国の関税措置について「現時点で特段の影響なし」との企業見解。ただし将来の政策変更や景気変動は影響し得る。

配当と株主還元

  • 配当方針: 資料上の配当方針の詳細記載なし(–)。
  • 配当実績:
    • 中間配当:–、期末配当:–、年間配当:–(非開示)
  • 特別配当: なし(記載なし)。
  • その他株主還元: 自社株買いや株式分割の記載なし。ただし2025年第2四半期に資本金を77百万円から10百万円に減少(減資)しており、資本政策の柔軟性・機動性確保を目的とした施策を実施。

製品やサービス

  • 製品: 自社パイプライン(核酸医薬/ASO)を開発中。ターゲット疾患として「心臓血管手術後の虚血性急性腎不全」を設定。ピーク時売上想定 約150億円(薬価100万円想定、国内予防対象約14,900例/年)。
  • サービス: 創薬プラットフォームibVIS®を用いた共同創薬(低分子・核酸)研究支援、スクリーニング・リード化合物の提供など。
  • 協業・提携: 塩野義製薬(リード化合物取得)、三菱ガス化学(核酸医薬の創出・製造法)、LCC Technologies、ラクオリア創薬、東京慈恵会医科大学(共同研究)等。
  • 成長ドライバー: ibVIS®の特許化、共同研究契約の獲得(契約一時金・研究支援金・マイルストーン)、自社パイプラインの臨床移行・適応拡大、国外展開。

Q&Aハイライト

  • Q&Aセッションの内容:資料内に質疑応答記載なし(–)。
  • 経営陣の姿勢:資料からは共同研究・知財強化・KPI達成に注力する姿勢が読み取れる(慎重な業績見通しの修正も実施)。
  • 未回答事項: 通期の損益見通しの詳細、EPS・配当に関する方針、資金繰り・キャッシュランの詳細などは開示がないため不明(–)。
  • ポジティブ要因:
    • 技術・知財:ibVIS®に関する米国特許査定(2025/7)という知財面の前進。
    • 共同研究の進捗:塩野義でのリード化合物取得、三菱ガス化学との核酸医薬共同研究開始などパートナー実績。
    • 財務:自己資本比率が高く(96.9%)、現預金は1,902百万円と一定の余裕あり(良い目安:高い自己資本比率)。
  • ネガティブ要因:
    • 収益の変動性:契約受領タイミングに依存する収益構造で、未成立や遅延が業績に直撃。
    • 操業損失継続:研究員増員等でコストが上がり、赤字拡大(短期的には黒字回復未達)。
    • 創薬リスク:早期段階の技術・パイプラインは成功確率が低く、まだ商業化リスクが高い。
  • 不確実性: 残り契約の成約可否、パイプラインの臨床開発成功、追加資金調達(必要となれば)の条件、マクロ政策変化。
  • 注目すべきカタリスト:
    • 第4四半期に予定される新規契約の締結(Q4で残件の動向)、
    • パイプライン(ASO)に関する特許出願(Q4予定)、
    • 追加のマイルストーン受領やライセンス契約の成立、
    • 学会発表・国際会議での技術・臨床データ公表。

重要な注記

  • 会計方針: 特段の変更記載なし(–)。
  • リスク要因: 既報のとおり、契約ベースの収益依存、創薬成功確率、外部要因(政策・規制・市場)等。
  • その他: 2025年第2四半期に資本金を減少(77百万円→10百万円)している点は資本構成上の重要事項。2025/10/14付で通期予想の修正を実施。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 130A
企業名 Veritas In Silico
URL https://www.veritasinsilico.com/
市場区分 グロース市場
業種 医薬品 – 医薬品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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