2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(通期)からの修正は無し。ただし第1四半期は売上・利益ともに会社予想に対する進捗が弱く、実績は「ほぼ予想通り」ではない(下振れ懸念)。
  • 業績の方向性:減収・減益(四半期ベース)── 売上高:2,310百万円(前年同期比△23.1%)、営業損失:42.7百万円(前年同期は損失40.3百万円)。
  • 注目すべき変化:新株予約権の行使により資本金・資本準備金が計138,628千円増加し、発行済株式数が大幅増(期末 8,591,700株)。これにより純資産が増加し自己資本比率は17.4%→23.7%に改善。
  • 今後の見通し:通期予想(売上 10,356百万円、営業益 52百万円、当期純利益 38百万円)に対し、第1四半期は売上進捗22.3%と一見順調。ただしQ1で営業損失を計上しているため、通期で黒字化するには残り期間で大幅な利益改善(営業で約94.7百万円の上積み)が必要。会社は予想修正を行っていない。
  • 投資家への示唆:財務基盤は新株発行で改善したが、収益性の改善が急務。売上回復とコスト効率化(人員最適化、WMS活用等)および運転資金確保の進展状況が今後の注目点。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 株式会社イー・ロジット
    • 主要事業分野: Eコマース領域向けのフルフィルメント(通販物流代行)、BPO(業務プロセスアウトソーシング)、コンサルティング・人材育成
    • 代表者名: 代表取締役社長 池田 忠史
    • 上場市場/コード: 東証 / 9327
    • 参考URL: https://ec.bpo.e-logit.com/
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年8月13日
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期累計(2025年4月1日〜2025年6月30日)/日本基準(非連結)
    • 決算補足説明資料: 作成有(説明会なし)
  • セグメント:
    • 単一セグメント:BPOサービス事業(フルフィルメント等)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む): 8,591,700株(2026年3月期第1Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計): 7,836,025株(当第1四半期)
    • 時価総額: –(記載なし)
    • 備考: 第6回・第7回新株予約権の行使により普通株式合計で3,268,000株が増加(468,000株+2,800,000株)、資本金・資本準備金の増加を実施
  • 今後の予定:
    • 決算説明会: 開催無し(補足資料は後日掲載予定)
    • 株主総会・IRイベント: –(記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社が公表している通期予想との比較、単位:百万円)
    • 売上高: 実績 2,310 / 通期予想 10,356 → 進捗率 22.3%
    • 営業利益: 実績 △42.7 / 通期予想 52 → 第1四半期は営業損失、通期目標に対し大幅な改善が必要(残り期間で約94.7百万円の上積みが必要)
    • 純利益: 実績 △45.0 / 通期予想 38 → 残り期間で約83.0百万円の黒字化が必要
  • サプライズの要因:
    • 売上の大幅減(前年同期比△23.1%)が主因。販売費及び一般管理費は削減したが売上減が利益改善を上回った。特別損失として移転費用を計上(0.63百万円)。
    • 新株予約権行使による資本増強はキャッシュ確保面でプラス(発行総額で約652M円の調達)。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想の修正を行っていないが、第1四半期の損失計上状況を踏まえると、残り期間で収益性を素早く改善できるかが鍵。資金調達(引受枠・コミットメントライン・第三者割当等)や営業キャッシュフロー改善が予定通り進めば達成可能性はあるが不確実性は高い。

財務指標

  • 財務諸表(要点、単位:千円/百万円換算は1,000千円=1百万円)
    • 資産合計: 3,039,176千円(前期末 2,844,820千円、+194,356千円、+6.8%)
    • 負債合計: 2,291,174千円(前期末 2,318,561千円、△27,387千円、△1.2%)
    • 純資産合計: 748,001千円(前期末 526,258千円、+221,742千円、+42.1%)
    • 自己資本比率: 23.7%(前期 17.4% → 6.3pt改善、目安40%以上で安定だがまだ低め)
  • 収益性(当第1四半期 → 前年同四半期、単位:百万円)
    • 売上高: 2,310百万円(前年同四半期 3,004百万円、前年同期比 △23.1%/△694百万円)
    • 売上総利益: 119.7百万円(前年 130.8百万円、△8.5%)
    • 販売費及び一般管理費: 162.3百万円(前年 171.1百万円、△5.1%)
    • 営業利益(損失): △42.7百万円(前年 △40.3百万円、損失増加 +5.9%)
    • 経常利益(損失): △42.7百万円(前年 △35.6百万円、損失増加 +20.0%)
    • 四半期純利益(損失): △45.0百万円(前年 △31.0百万円、損失増加 +45.3%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS): △5.75円(前年同期 △8.27円、30.5%改善(損失幅縮小)) — ただし株式数増加の影響あり
  • 進捗率分析(通期予想比)
    • 売上高進捗率: 22.3%(過去のQ1進捗との比較は記載無しだが、通期4分割で考えると概ね標準的。だが利益は未達)
    • 営業利益進捗率: マイナス(通期目標52百万円に対しQ1で△42.7百万円)→ 残りで約94.7百万円の営業利益上積みが必要
    • 純利益進捗率: マイナス(通期目標38百万円に対しQ1で△45.0百万円)→ 残りで約83.0百万円の黒字化が必要
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率 23.7%(改善したが40%未満のためまだ脆弱)
    • 負債構成: 長期借入金は減少(290,267千円→254,113千円)、流動負債はやや増加(1,764,287千円→1,785,099千円)
    • 流動比率: 明確な比率は記載なし(流動資産 1,431,302千円 / 流動負債 1,785,099千円 ≒ 80.1% → 100%未満は短期支払余力にやや懸念)
  • 効率性:
    • 減価償却費増加(17,906千円 → 23,768千円)により非現金コストが上昇
  • セグメント別:
    • 単一セグメント(BPOサービス)のみのためセグメント別内訳は省略

配当

  • 配当実績・予想:
    • 中間配当: 0.00円(2025年3月期)
    • 期末配当: 0.00円(2025年3月期)
    • 2026年3月期の配当予想: 無し(記載なし)
  • 配当利回り・配当性向: –(配当予想無しのため算出不可)
  • 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし

セグメント別情報

  • セグメント: 単一(BPOサービス)
  • セグメント状況: 全社業績により売上・利益が減少。売上減少が主因で収益性低下。
  • 戦略: WMS等システムを活用したDX推進、Northmall事業の育成、配送品質強化による顧客獲得・既存顧客の取引拡大、コスト構造改善(動線見直し、作業生産性向上等)

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 明示的な中期数値目標は本文に記載なし。報告では「収益力の強化」「財務基盤構築」を優先課題と位置付けている。
  • KPI達成状況: 明確なKPIの数値は記載なし。売上・利益水準は当面回復が必要。

競合状況や市場動向

  • 市場動向: Eコマース市場は拡大しているが、出荷数変動や在庫過多、流通プロセスの複雑化等の課題が存在。エネルギー価格上昇や円安等のコスト面リスクも記載あり。
  • 競合との位置付け: 配送品質(遅延の無さ・丁寧な梱包)を差別化要素としている。相対的な順位や市場シェアは開示無し。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更無し): 売上 10,356百万円(+0.9%)、営業利益 52百万円、経常利益 54百万円、当期純利益 38百万円、1株当たり当期純利益 4.85円
    • 前提条件(為替・原油等)の明示は無し
  • 予想の信頼性: 第1四半期は損失計上が継続しており、会社も継続企業の前提に重要な疑義がある旨を開示。新株予約権行使等で資本は改善したが、収益性改善の成果には時間を要するとの注記あり。したがって達成可能性には不確実性が高い。
  • リスク要因:
    • 売上回復が遅れること(顧客離脱、受注減)
    • 人件費・物流費・エネルギーコスト上昇
    • 運転資金不足(流動比率が100%未満で短期支払余力に課題)
    • 資金調達環境の変化(追加増資や融資条件の悪化)

重要な注記

  • 会計方針の変更: 無
  • 監査・レビュー: 四半期財務諸表に対する公認会計士又は監査法人によるレビューは無
  • 継続企業の前提に関する注記: 前事業年度で債務超過は解消したが、第1四半期も継続して営業損失を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義が存在すると開示。会社は資本調達・コスト削減等の対応策を表明しているが、その成果は不確実性を伴う。
  • 重要な後発事象: 第6回・第7回新株予約権の一部行使により、8月12日までに追加で株式発行(第6回:468,000株、発行総額142,920千円/第7回:2,800,000株、発行総額509,040千円)

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9327
企業名 イー・ロジット
URL https://www.e-logit.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 運輸・物流 – 倉庫・運輸関連業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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