2025年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想からの修正は無し。第3四半期累計の進捗は売上高76.6%、営業利益97.6%、親会社帰属当期利益99.98%で、営業利益・純利益は通期見通しに対してほぼ達成ペース(市場予想との比較は資料に記載なし:–)。
  • 業績の方向性:増収減益ではなく「減収減益」。売上高は前年同期比△3.2%、営業利益は△22.0%、親会社帰属当期利益は△28.3%と減益幅が大きい。
  • 注目すべき変化:機械部門(売上比率約87%)の海外販売減(特に北米・建設機械、トラクタ)が主因で、部門営業利益は前年同期比△25.4%。一方で水・環境部門は売上+6.8%、セグメント利益+79.5%と改善が鮮明。
  • 今後の見通し:通期業績予想は据え置き(前提為替:USD=145円、EUR=161円)。第3四半期累計ベースで営業利益・純利益はほぼ通期目標達成水準に到達しており、通期達成の可能性は高いが、米国関税・販売構成悪化等の下振れリスクは残る。
  • 投資家への示唆:機械部門の北米販売と関税コスト影響が短期的な業績変動要因。水・環境部門は成長・収益改善を示しており、セグメント構成のバランスが今後の企業業績安定化の鍵になる。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 株式会社クボタ
    • 主要事業分野: 農業機械・エンジン・建設機械等の機械部門、パイプシステム・産業機材・環境プラント等の水・環境部門、各種サービス等のその他部門
    • 代表者名: 代表取締役社長 北尾 裕一
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年11月7日
    • 対象会計期間: 2025年12月期 第3四半期累計(2025年1月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明会: 有(機関投資家・アナリスト向け、電話会議)
  • セグメント:
    • 機械部門: 農業機械・農業関連商品、エンジン、建設機械(売上の約87.4%)
    • 水・環境部門: ダクタイル鉄管・合成管等のパイプシステム、産業機材、環境プラント・ポンプ等(売上の約12.0%)
    • その他部門: 各種サービス等(売上の約0.6%)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数: 1,150,896,846株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数: 13,831,634株
    • 四半期累計平均株式数: 1,143,948,445株
    • 時価総額: –(資料無し)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表等: 通期決算発表は期末(2025年12月期)に予定。IR資料は同社ウェブサイトへ掲載予定。

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との整合性)
    • 売上高: 累計2,204,282百万円。通期予想2,880,000百万円に対する進捗率 76.6%(達成ペースは良好)。(会社予想からの修正:無)
    • 営業利益: 累計214,690百万円。通期予想220,000百万円に対する進捗率 97.6%(非常に高い進捗)。(会社予想からの修正:無)
    • 親会社帰属当期利益: 累計141,962百万円。通期予想142,000百万円に対する進捗率 99.98%(ほぼ通期達成)。(会社予想からの修正:無)
  • サプライズの要因:
    • 営業・純利益が前年同期比で大幅減(営業△22%、純△28%)となった主因は機械部門の海外販売減(北米の建設機械・トラクタ減)および販売構成悪化、さらに米国関税によるコスト増。ただし、インセンティブ削減や追加値上げで一部対応。
    • 水・環境部門は値上げ効果と増販でセグメント利益が大幅増(+79.5%)。
  • 通期への影響:
    • 通期見通しは据え置き。第3四半期累計の進捗は営業利益・純利益ともに通期目標にほぼ到達しており、通期達成可能性は高い。ただし、北米需要の変動・関税動向・為替変動が下振れリスク。

財務指標

  • 損益主要数値(累計:2025年1~9月)と前年同期比
    • 売上高: 2,204,282百万円(△3.2%:△73,643百万円)
    • 営業利益: 214,690百万円(△22.0%:△60,690百万円)、営業利益率 9.7%(前年12.1%)→(低下は注意)
    • 税引前利益: 227,823百万円(△20.9%)
    • 四半期利益(当期利益): 166,098百万円(△23.7%)
    • 親会社の所有者に帰属する四半期利益: 141,962百万円(△28.3%)
    • 1株当たり四半期利益(基本): 124.10円(前年169.00円)
  • 財政状態(2025.9.30)
    • 総資産: 5,831,745百万円(前期末6,018,665百万円 → △186,920百万円)
    • 資本合計: 2,701,492百万円(前期末2,739,766百万円 → △38,274百万円)
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率): 42.3%(前期末41.2%)(安定水準、目安40%以上)
  • 進捗率分析(通期予想に対する累計進捗)
    • 売上高進捗率: 76.6%(通常期の進捗:やや早め)
    • 営業利益進捗率: 97.6%(非常に早い進捗)
    • 親会社帰属当期利益進捗率: 99.98%(ほぼ達成)
    • コメント: 利益面は通期見通し到達がほぼ確実な水準。ただし第4四半期の需給やコスト動向で最終数値は変動する可能性あり。
  • キャッシュフロー
    • 営業CF: 210,724百万円(前年150,609百万円、増加 +60,115百万円)→運転資本改善等で増加(良い)
    • 投資CF: △109,558百万円(前年△132,115百万円、支出減)→有形固定資産取得の減少
    • 財務CF: △167,063百万円(前年△3,409百万円、支出増)→社債・借入金の返済増、配当・非支配株主配当・自己株式取得あり
    • 現金及び現金同等物期末: 222,135百万円(期首295,130百万円、△72,995百万円)
  • 財務安全性・効率性
    • 流動比率: 流動資産2,725,052 / 流動負債1,623,591 = 約167.9%(良好)
    • 負債合計 / 資本合計 (負債比率): 3,130,253 / 2,701,492 = 約115.8%(許容範囲だが依存あり)
    • 総資産回転率(売上/総資産): 2,204,282 / 5,831,745 ≒ 0.378回(参考)
    • 備考: 社債・借入金の返済が進んでおり流動負債は減少。自己資本比率は改善(42.3%)。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当: 25円(既払)
    • 期末配当(予想): 25円
    • 年間配当予想: 50円(前回予想から修正なし)
  • 配当性向と利回り:
    • 参考配当性向(予想): 配当50円 / 1株当たり当期利益(通期EPS予想124.32円) ≒ 40.2%(やや高めで株主還元を重視している水準)
    • 配当利回り: –(株価情報が資料にないため記載不可)
  • その他株主還元:
    • 自己株式の取得あり(第3Qで自己株式取得による自己株式増加記載)。配当・自社株買い双方で還元実施。

セグメント別情報

  • 機械部門(主力)
    • 売上高: 1,927,181百万円(構成比87.4%、前年比△4.5%)
    • セグメント利益: 216,485百万円(前年290,279→△25.4%)
    • 備考: 国内は農機が堅調で国内売上は+13.5%。海外は北米の建設機械・トラクタ減、欧州トラクタ回復遅れ、タイ等アジアの市場縮小が寄与。
  • 水・環境部門
    • 売上高: 265,268百万円(構成比12.0%、前年比+6.8%)
    • セグメント利益: 24,771百万円(前年13,803→+79.5%)
    • 備考: 値上げ効果や増販で収益性大幅改善。国内中心に環境事業が牽引。
  • その他部門
    • 売上高: 11,833百万円(構成比0.6%、前年比△4.9%)
    • セグメント利益: 780百万円(前年1,119→△30.3%)
  • セグメント戦略的示唆: 機械部門依存度が高く、北米・欧州の回復が中長期の業績鍵。水・環境の伸長はポジティブで、収益ポートフォリオの多様化が重要。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 添付資料に中期計画の詳細記載(本短信では進捗の具体KPIは限定)。今回の進捗は営業利益面で通期見通しに到達間近だが、機械部門の海外回復が中期目標達成の鍵。
  • KPI達成状況: セグメント利益の改善(特に水・環境)は良好。機械部門の販売数量・販売構成改善が必要。

競合状況や市場動向

  • 競合との比較: 同業他社データは提示無し(–)。グローバル建機・農機市場の地域差が業績差を生む点は同業一般の課題。
  • 市場動向:
    • 北米:建機・トラクタは在庫調整や市場減速で弱含み(業績下押し要因)
    • 欧州:トラクタ回復遅れだが建機は増加
    • アジア:国別で差(インドは好調、タイは縮小)
    • コスト面では米国関税が直接コスト増要因

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2025年1月1日~12月31日)会社予想(据え置き): 売上2,880,000百万円(△4.5%)、営業利益220,000百万円(△30.3%)、税引前利益236,000百万円(△29.6%)、親会社帰属当期利益142,000百万円(△38.4%)、1株当たり当期利益124.32円
    • 会社は想定為替をUSD=145円、EUR=161円と明示
  • 予想の信頼性: 第3四半期累計で営業・純利益はほぼ通期目標に到達。過去の修正傾向は本資料では特記無し(保守的/中立/楽観的の評価は限定的だが、今回の据え置きは実績が進捗していることと整合)。
  • リスク要因:
    • 米国関税等の貿易規制コスト
    • 北米・欧州の需要変動
    • 為替(USD/EUR)変動
    • 原材料・エネルギー価格変動
    • 自然災害や農産物市況の変化

重要な注記

  • 会計方針: 当期より社内組織ベースの事業セグメント構成を変更。従来「調整」に含めていた一部費用を各セグメントに配賦しており、前年同期は組替再表示済み。
  • 監査: 任意の期中レビューを受けており、監査法人による期中レビュー報告書で重要な不備はないと判断されている。
  • その他: 業績予想の前提(為替等)は添付資料の該当箇所参照。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6326
企業名 クボタ
URL http://www.kubota.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 機械 – 機械

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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