2026年4月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社計画に対して上振れ(資料中は「対計画(累計)+12%」と記載)。市場予想は不明のため–。通期予想の修正は無し。
- 業績の方向性:増収増益(売上高4,807百万円、前年同期比+46.8%/営業利益360百万円、前年同期は△531百万円)。
- 注目すべき変化:経常利益・当期純利益が大幅黒字化(経常利益2,012百万円、当期純利益1,701百万円)──主因は為替差益(外貨建て子会社貸付金等の評価差益)によるもの。営業面では米国の消化器内視鏡分野が成長牽引。
- 今後の見通し:通期業績予想は未修正。通期達成の可能性は売上・営業利益の進捗は良好(特に営業利益は高進捗)だが、経常・純利益は為替変動に依存するため不確実性あり。営業キャッシュ・フローは依然マイナスで、継続企業の前提に関する重要な不確実性を会社も認識。
- 投資家への示唆(判断・助言は行わない):事業の収益性改善(特に消化器内視鏡領域のマス化)が進展している一方、業績の「見かけ上の良化」は為替差益による非営業性要素が大きい点、かつ営業CFはマイナス継続で資金調達リスクが残る点を最重要事項として注目すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社スリー・ディー・マトリックス
- 主要事業分野:自己組織化ペプチドを基盤とした医療製品の開発・製造・販売(主に吸収性局所止血材「ピュアスタット」等)。日米欧で製造販売承認を有し、特に消化器内視鏡領域で販売拡大中。
- 代表者名:代表取締役社長 岡田 淳
- 報告概要:
- 提出日:2025年12月11日
- 対象会計期間:2026年4月期 第2四半期(中間期)連結(2025年5月1日~2025年10月31日)
- 決算補足資料・決算説明会:有(動画配信のみ)
- セグメント:
- 単一セグメント(医療製品事業)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:120,212,757株(2026年4月期中間期)
- 期中平均株式数(中間期):114,384,892株
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表(今回):2025年12月11日(済)
- 株主総会・IRイベント:–(直近公表分無し)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社公表の通期予想との比較)
- 売上高:中間実績4,807百万円。通期予想9,283百万円に対する進捗率51.8%(達成率換算) → 半期でほぼ計画通り以上(通期の約過半を確保)。対会社計画(累計)では上振れ(資料で対計画+12%と記載)。
- 営業利益:中間実績360百万円。通期予想400百万円に対する進捗率90.2%(高進捗)。
- 純利益:中間実績1,701百万円。通期予想301百万円に対する進捗率565.8%(非常に高いが為替差益の影響)。
- サプライズの要因:
- 売上増加は主に米国(+80.5%)を中心とした製品販売の拡大(消化器内視鏡領域が牽引)。
- 経常・当期利益の大幅改善は、子会社への外貨建貸付金評価による為替差益(期首→期末の円安進行)による非営業収益が主因。これらはキャッシュフローを伴わない評価益である点に留意。
- 通期への影響:会社は現時点で通期予想を修正せず。営業面では良好な進捗だが、経常・当期は為替変動に左右されるため通期予想の信頼性は為替動向依存。
財務指標
- 財務諸表の要点(中間期:千円単位→百万円表記で要約)
- 売上高:4,807百万円(前年同期3,274百万円、+46.8% = +1,533百万円)
- 売上総利益:3,704百万円(前年同期2,314百万円、+60.0%)
- 営業利益:360百万円(前年同期△531百万円、前年比改善)
- 経常利益:2,012百万円(前年同期△797百万円)※為替差益含む
- 親会社株主持分に帰属する中間純利益:1,701百万円(前年同期△806百万円)
- 1株当たり中間純利益(希薄化後):14.88円(前年同期 △8.79円)、潜在株式調整後13.12円
- 財務状況(期末:2025/10/31)
- 総資産:6,799百万円(前期末6,513百万円、+286百万円)
- 純資産:3,954百万円(前期末2,216百万円、+1,738百万円)
- 自己資本比率:51.1%(安定水準。前期末26.8%から大幅改善)←良い目安は40%以上
- キャッシュ・フロー(中間累計)
- 営業CF:△38百万円(前年同期は△1,004百万円。大幅改善するもマイナス継続) ← 営業キャッシュの改善は良いがマイナスは注意
- 投資CF:△22百万円(有形固定資産取得等)
- 財務CF:△8百万円(前期は+1,725百万円:前期の大きな資金調達が反映)
- 現金及び現金同等物期末:1,579百万円(前期末1,580百万円、ほぼ横ばい)
- 効率性:
- 売上高営業利益率(中間):360 / 4,807 = 7.5%(営業利益率改善;業界比較は個別に判断必要)
- 総資産回転率(中間、年率換算ベースは算出困難):–(参照情報不足)
- 財務安全性:
- 自己資本比率51.1%(安定水準)
- 流動比率:流動資産6,719 / 流動負債1,678 = 400.6%(非常に高い=短期支払能力は良好)
- 固定負債の大幅減(転換社債性社債の償還等により固定負債は1,166百万円、前期2,718百万円から減少)
- セグメント別:単一セグメントのため省略
配当
- 中間配当:0.00円(実績)
- 期末配当(予想):0.00円
- 年間配当予想:0.00円(変更無し)
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向:–(配当無しのため実効的に0%)
- 特別配当/自社株買い:無し(特記事項なし)
セグメント別情報
- セグメント:医療製品(単一)
- 地域別売上(中間)
- 米国:2,584百万円(前年同期1,431百万円、+80.5%)
- 欧州:1,276百万円(前年同期992百万円、+28.7%)
- 日本:646百万円(前年同期567百万円、+13.9%)
- その他:300百万円(前年同期282百万円、+6.1%)
- コメント:米国の消化器内視鏡領域が強く伸長。欧州は代理店チャネルで堅調。日本は浸透拡大中だが競合製品の動向を注視。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料では「損益分岐点に到達してまもなく」「営業利益獲得に近い」と記載。今回の営業利益獲得は中期計画の進捗としてプラス。
- KPI達成状況:売上成長率・営業利益獲得は順調。ただしキャッシュ改善が課題で、資金調達計画の実行が重要。
競合状況や市場動向
- 競合:日本国内で粉末型止血材を提供する競合品が販売開始(影響を注視)。
- 市場動向:消化器内視鏡向け止血材需要が高く、米国市場での成長が顕著。代理店チャネルと直販の使い分けで地域毎の戦略を実行中。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年4月期)予想:売上9,283百万円(前期比+33.9%)、営業利益400百万円、経常利益346百万円、当期純利益301百万円、1株当たり当期純利益2.73円
- 予想修正:直近期の発表から修正なし
- 会社の前提条件:為替等の詳細前提は添付資料(8ページ)参照(為替変動は経常・当期に大きく影響)
- 予想の信頼性:
- 売上/営業利益は現状の進捗から達成可能性は高いが、経常利益/純利益は為替要因に依存し変動が大きい(過去半期の評価差益は一時的要因)。
- 過去の資金調達動向や営業CFのマイナスを踏まえると、資金繰りに関する不確実性が残る(会社も継続企業の前提に関する重要な不確実性を開示)。
- リスク要因:
- 為替変動:当中間期の経常・純利益の大幅改善は為替差益によるため逆方向の為替変動リスクあり。
- 資金調達リスク:新株予約権等に依存する資金調達が計画どおり進まない可能性。借入条項や転換条項の早期償還リスク。
- 競合製品の投入による市場シェア圧力(国内での粉末止血材の登場等)。
- 研究開発リスク:多領域での臨床・承認の不確実性。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 継続企業の前提:会社は営業利益は確保しつつあるが営業キャッシュ・フローがマイナスであるため「継続企業の前提に関する重要な不確実性」を開示。改善策として(1)事業収益拡大とコスト削減(重点分野へのリソース集中)、(2)資金調達(転換社債発行、コミットメントライン等)を掲げる。
- 発行済株式の増加:第6回CBの権利行使等により資本金・資本剰余金が増加(資本金16,258,678千円、資本剰余金16,248,398千円:当中間期末)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7777 |
| 企業名 | スリー・ディー・マトリックス |
| URL | http://www.3d-matrix.co.jp |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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