2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期予想は当日修正(修正有)されており、中間実績は修正後の通期見通しと概ね整合。市場予想は提示されていないため市場差異は不明。中間実績単体は会社の通期進捗ベースで概ね想定内。
  • 業績の方向性:増収(売上高 +1.1%)だが損失継続(営業損失 △119百万円、前年同期比で損失幅は縮小)。増収増益ではなく「微増収・損失縮小(増収減損幅)」の状況。
  • 注目すべき変化:文具事業が製造効率化・価格改定等で大幅改善しセグメント黒字化(3.7百万円)、一方でロボット機器事業は受注停滞で依然大幅赤字(△123.0百万円)。中国市場の落ち込みが文具の海外売上に影響。
  • 今後の見通し:会社は通期予想(売上 4,537百万円、営業損失 △176百万円、親会社株主帰属当期純損失 △206百万円)に修正済み。中間実績の進捗は売上進捗率46.7%、営業損失は通期見通しに対する累積で約67.6%(損失が縮小しているための進捗評価)。通期達成可能性は修正後見通しに合わせた対応が前提。
  • 投資家への示唆:文具事業の改善策(リブランディング、新インク、販売体制強化)は効果が出ているが、ロボット機器事業の回復が通期黒字化の鍵。財務面は現金保有(約601百万円)と親会社(プラス)からの支援で当面の資金繰りは確保されているが、自己資本比率25.0%は低水準(目安40%以上が望ましい)。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:セーラー万年筆株式会社
    • 主要事業分野:文具事業(万年筆・インク等の企画・製造・販売)、ロボット機器事業(取出ロボット・特注自動化装置等)
    • 代表者名:代表取締役社長 田村 光
    • URL:https://sailor.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月7日
    • 対象会計期間:2025年12月期 第2四半期(中間期:2025年1月1日~2025年6月30日)
    • 半期報告書提出予定日:2025年8月8日
    • 決算説明会資料作成の有無:無、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 文具事業:主力の万年筆、万年筆インク等の国内外販売。リブランディングとエントリー製品投入で裾野拡大を図る。
    • ロボット機器事業:取出ロボット・特注自動化装置の開発・販売。米国市場の拡大を重点に据えるが受注遅延・先行き不透明。
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):29,659,554株(中間期)
    • 期中平均株式数(中間期):29,643,260株
    • 時価総額:–(本資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年8月8日
    • 株主総会:–(本資料に記載なし)
    • IRイベント:決算説明会は無し(当期)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(当中間期実績と通期修正予想との進捗)
    • 売上高:中間実績 2,117,877千円(2,117.9百万円)、通期予想 4,537,000千円 → 進捗率 46.7%(やや下期寄りだが概ね想定内)
    • 営業利益:中間実績 営業損失 △119,330千円、通期予想 営業損失 △176,000千円 → 中間累積は通期見通しの約67.6%(損失幅は前年から縮小)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:中間実績 △130,188千円、通期予想 △206,000千円 → 進捗率 約63.1%
  • サプライズの要因:
    • 文具事業でのコストダウン・価格改定・プロダクトミックス改善が想定以上に寄与してセグメント損益が黒字化。
    • 一方でロボット機器事業は米国展開の人事承認遅延、米国関税問題による設備投資見送り等で受注が伸びず、売上減少が継続。
    • 原材料(特に金地金)高騰が採算にマイナス寄与。
  • 通期への影響:会社は通期予想を修正済み(修正内容は別途リリース参照)。中間実績は修正後計画と整合しており、主要リスクはロボット事業の受注回復と原材料価格の動向。

財務指標

  • 貸借対照表(主要項目、千円)
    • 総資産:4,443,104千円(前期末 4,763,721千円、前期比 -6.7%)
    • 流動資産:3,532,836千円(同 3,886,829千円、前期比 -9.2%)
    • 現金及び預金:601,444千円(約601百万円)
    • 受取手形・売掛金・契約資産:854,123千円(前期 1,252,916千円 減少)
    • 商品及び製品:904,051千円(増加)
    • 固定資産:910,268千円(前期比 +3.9%)
    • 負債合計:3,322,611千円(前期 3,498,936千円、前期比 -5.0%)
    • 純資産合計:1,120,493千円(前期 1,264,784千円、前期比 -11.4%)
    • 自己資本(参考):1,110,000千円(自己資本比率 25.0%)(目安:40%以上が安定)
  • 損益計算書(中間、千円)
    • 売上高:2,117,877千円(+1.1% YoY、前期中間 2,094,648千円)
    • 売上総利益:678,007千円(前期 502,117千円、改善)
    • 販管費:797,338千円(前期 782,199千円)
    • 営業損失:△119,330千円(前期 △280,082千円、損失幅縮小:改善率 約57.4%)
    • 経常損失:△117,532千円(前期 △220,810千円、改善率 約46.8%)
    • 親会社株主に帰属する中間純損失:△130,188千円(前期 △244,912千円、改善率 約46.9%)
    • 1株当たり中間純利益(損失):△4.39円(前期 △8.26円)
  • キャッシュフロー(概要)
    • 現金及び預金は601,444千円(中間期末)。営業CF等の詳細は短信では項目別提示が省略されているため詳細は半期報告書参照。
  • 進捗率分析(中間→通期予想比)
    • 売上高進捗率:46.7%(通期計画に対してやや下期寄り、ただし例年の季節性による影響確認が必要)
    • 営業利益進捗率(損失ベース):約67.6%(累積損失が大部分を占める構図だが前年より改善)
    • 純利益進捗率(損失ベース):約63.1%
    • 過去同期間との比較:前年同期に比べ損失幅が大幅に縮小し改善トレンド
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:25.0%(低水準。目安 40%以上を「安定」)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):3,532,836 / 2,321,884 ≒ 152%(短期支払い能力は概ね確保)
    • 有利子負債(短期借入金等):短期借入金 1,200,000千円、関係会社短期借入金 500,000千円、長期借入金 124,970千円(合計借入金は大きめ)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率:中間はマイナス。売上総利益改善は見られるが販管費増で営業損失が残る。
  • セグメント別貢献度(中間、千円)
    • 文具事業:売上 1,593,953千円(+4.9% YoY)、セグメント利益 3,679千円(前年同期は△156,348千円 → 大幅改善・黒字化)
    • ロボット機器事業:売上 523,923千円(△8.9% YoY)、セグメント損失 △123,010千円(前年同期ほぼ同水準)

配当

  • 中間配当:0.00円(無配)
  • 期末配当予想:0.00円(通期年間配当予想も 0.00)
  • 配当性向:–(配当なしのため算出不可)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:当期は配当・自社株買い等の還元は実施予定なし(直近公表の配当予想に変更無し)。

セグメント別情報

  • 文具事業(主力)
    • 売上:1,593,953千円(+4.9% YoY)。欧州ハイエンドは好調、しかし中国市場の落ち込みが総体を圧迫。
    • 利益:3,679千円(前年同期は大幅赤字→改善)。要因は製造効率化、価格改定、プロダクトミックス改善。ただし原材料(特に金地金)高騰がマイナス材料。
    • 戦略:リブランディング(21金特殊ペン先等)、エントリー〜ミドル帯拡充、新開発インクの投入、プラスグループとの販売協力強化。
  • ロボット機器事業
    • 売上:523,923千円(△8.9% YoY)。米国展開の遅延、受注先の設備投資先送りで減収。
    • 利益:△123,010千円(赤字継続)。コスト圧縮は実施するも売上減が利益を圧迫。
    • 戦略:米国現地営業強化、医療機器分野の横展開、製品標準化・設計効率化、IoT搭載による付加価値化。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:詳細数値は本短信に記載なし。中期的には文具事業のブランド強化とロボット事業の海外展開で収益基盤回復を目指す。
  • KPI達成状況:セグメント別の利益改善(文具の黒字化)はプラス、中長期計画の前提に沿った改善が見られるが、ロボット事業の受注回復が課題。

競合状況や市場動向

  • 競合他社比較:同業他社との明確比較データは本資料に記載なし。文具高級品市場では欧州高級ブランドと競合、差別化はペン先技術等。
  • 市場動向:国内個人消費は物価高で鈍化する一方、インバウンド回復や欧州ハイエンド需要は追い風。ロボット市場は米国の産業回帰期待があるが関税・政策リスクあり。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2025年12月期)連結業績予想(修正後):売上高 4,537百万円(△3.0% YoY)、営業損失 △176百万円、経常損失 △180百万円、親会社株主に帰属する当期純損失 △206百万円、1株当たり当期純損失 △6.95円。
    • 直近公表の業績予想から修正有(詳細は別リリースにて)。
  • 予想の信頼性:中間実績は通期修正予想と整合。ただしロボット事業の受注動向や原材料価格(特に金地金)によりリスク大。
  • リスク要因:為替・原材料価格高騰(特に金地金)、中国市場の景況、米国の通商政策・関税、受注タイミングの遅延、資金調達環境の変化。

重要な注記

  • 会計方針:2025年中間期より「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等を期首適用。短信上では当該変更による中間連結財務諸表への影響はないと記載。
  • 継続企業の前提:過年度からの継続的な損失計上により重要な疑義は認識しているが、現金保有(約601百万円)や親会社プラス株式会社からの資金調達含め、取組みにより「継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められない」と判断している。
  • その他重要事項:中間決算は公認会計士・監査法人のレビュー対象外。

(注記)

  • 数値は原資料(千円・百万円単位)に基づく。金額は千円表記を百万円概数に直した場合や端数処理により四捨五入の差異が生じる可能性あり。
  • 本文は提供資料に基づく事実・整理であり、投資判断や助言を行うものではありません。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7992
企業名 セーラー万年筆
URL http://www.sailor.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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