2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ: 会社は業績予想の修正を行っておらず、四半期単独の会社予想は未開示。通期予想に対する進捗は売上高25.44%、営業利益26.78%、四半期純利益23.35%で、おおむね計画線上(やや上振れ寄り)と判断できる。
  • 業績の方向性: 増収増益(第1四半期:売上高1,272百万円、前年同期比+22.3%/営業利益166百万円、前年同期比+93.1%)。
  • 注目すべき変化: 主力のタンタルコンデンサ事業および回路保護素子事業ともに需要増で売上が拡大(タンタル+18.6%、回路保護素子+26.0%)。営業利益率・利益水準が大幅改善。
  • 今後の見通し: 会社は通期予想(売上5,000百万円、営業利益620百万円、当期純利益550百万円)を据え置き。第1四半期進捗は概ね妥当だが、短期借入金が大きく流動負債比率に注意が必要。
  • 投資家への示唆: 需要回復による業績改善が確認される一方で、配当は無配継続・上場維持基準(流通時価総額)非適合の改善期間入りなど、株主還元や市場流動性に関する不確実性に留意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 松尾電機株式会社
    • 主要事業分野: タンタルコンデンサ事業、回路保護素子事業、フィルムコンデンサ等(非連結)
    • 代表者名: 代表取締役社長執行役員 陳 怡光
    • 上場コード: 6969
    • URL: https://www.ncc-matsuo.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年8月12日
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日〜2025年6月30日、非連結)
  • セグメント:
    • タンタルコンデンサ事業: カーエレクトロニクス、医療機器向け等
    • 回路保護素子事業: 主にカーエレクトロニクス向け
    • その他: フィルムコンデンサ事業
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数: 3,210,000株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(四半期累計): 3,207,107株
    • 時価総額: –(資料に記載なし。ただし流通株式時価総額が上場維持基準に適合しない旨の開示あり)
  • 今後の予定:
    • 決算発表: 当該四半期での発表は完了(2025/8/12)
    • IRイベント: 決算説明会の有無: –(資料に明確記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 売上高: 第1四半期実績1,272百万円。会社は第1四半期単体の予想を開示していないため達成率は算出不可。通期予想(5,000百万円)に対する進捗率25.44%。
    • 営業利益: 第1四半期実績166百万円。通期予想(620百万円)に対する進捗率26.78%。
    • 純利益: 第1四半期実績128百万円。通期予想(550百万円)に対する進捗率23.35%。
  • サプライズの要因:
    • 主因は需要増(カーエレクトロニクス向け、医療機器向け)の寄与による売上増とそれに伴う規模効果。為替差益(1,633千円)も営業外収益として寄与。
    • 売上原価は増加しているが、売上増により売上総利益・営業利益が拡大。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を修正していない。第1四半期の進捗は概ね計画線上のため現時点で達成可能性は中立〜やや高い。ただし短期借入金の水準等、資本市場要因(上場維持基準)に留意。

財務指標

  • 財務諸表の要点(千円単位表記は原資料準拠、説明は百万円単位で表記)
    • 資産合計: 6,648,322千円(=6,648百万円、前期末6,592,620千円)
    • 負債合計: 3,760,630千円(前期末3,833,342千円、減少)
    • 純資産合計: 2,887,691千円(前期末2,759,278千円、増加)
    • 現金及び預金: 1,190,284千円
    • 短期借入金: 1,430,000千円(変動なし)
    • 長期借入金(期末): 568,374千円(前期末605,088千円)
  • 収益性(第1四半期累計、百万円)
    • 売上高: 1,272百万円(前年同期1,041百万円、前年同期比+22.3%、増加は良い)
    • 営業利益: 166百万円(前年同期86百万円、前年同期比+93.1%)、営業利益率=166/1,272=13.05%(改善、良い)
    • 経常利益: 161百万円(前年同期79百万円、前年同期比+103.3%)
    • 四半期純利益: 128百万円(前年同期61百万円、前年同期比+111.4%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS): 40.05円(前年同期18.94円、+111.4%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率: 25.44%(1,272/5,000)——第1四半期としては順調
    • 営業利益進捗率: 26.78%(166/620)——やや上振れ
    • 純利益進捗率: 23.35%(128/550)——概ね計画線
    • 過去同期間との比較: 前年同期比増収増益で改善トレンド
  • 財務安全性
    • 自己資本比率: 43.4%(前期末41.9%)(安定水準、目安40%以上で安定)
    • 負債比率(負債/純資産): 130.3%(3,760,630千円 / 2,887,691千円)——やや高めのレバレッジ
    • 流動比率: 流動資産4,338,208千円 / 流動負債2,558,491千円 = 約169.6%(流動性は良好、100%以上が望ましい)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率の改善(前年Q1 ~8.27% → 今期Q1 13.05%)は効率改善を示す
    • 減価償却費の増加(50,005千円 → 60,276千円)は設備投資や資産基盤の維持に伴う費用増
  • セグメント別(第1四半期、百万円)
    • タンタルコンデンサ事業: 売上820百万円(+18.6%)、セグメント利益71.8百万円(+91.9%)
    • 回路保護素子事業: 売上404.5百万円(+26.0%)、セグメント利益192.3百万円(+37.3%)
    • その他: 売上47.3百万円(+72.0%)、セグメント利益7.7百万円(+31.7%)
    • 全社費用(調整額): △105.8百万円(企業共通費用)
  • 財務の解説:
    • 需要回復により売上と利益が増加。営業外では為替差益が寄与、支払利息は増加(6.67百→7.76百)している。短期借入金の金額が大きく流動負債比率に影響している点は留意。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当: 0.00円(2025年3月期実績)、2026年3月期予想も0.00円
    • 期末配当: 0.00円(予想)
    • 年間配当予想: 0.00円(無配継続)
    • 配当利回り: –(株価情報が資料にないため算出不可)
    • 配当性向: –(配当0のため実質0%、ただし配当性向指標は意味をなさない)
  • 特別配当の有無: なし
  • 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし(現時点では株主還元は限定的)

セグメント別情報

  • セグメント別状況(第1四半期)
    • タンタルコンデンサ: 売上820百万円、セグメント利益71.8百万円。カーエレクトロニクス・医療機器向けが伸長。
    • 回路保護素子: 売上404.5百万円、セグメント利益192.3百万円。カーエレクトロニクス向け需要増が牽引。
    • その他(フィルムコンデンサ): 売上47.3百万円、利益7.7百万円。
  • 前年同期比較: いずれのセグメントも増収増益(特に回路保護素子は売上伸長率が大きい)。
  • セグメント戦略: 中期経営計画(2025〜2027)に沿った需要取り込みを進めている旨の記載。今後は引き続き自動車関連需要などがキー。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 「更なる成長の追求」(2025年3月期〜2027年3月期)の2年目に当たる。第1四半期の実績は中期計画の前提(需要回復)と整合的。
  • KPI達成状況: 明示的KPIの数値は資料に記載なし。売上・利益とも中期成長方向で進捗。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較: 資料に同業他社比較は無し。自動車向け・医療向けコンデンサ市場では需要回復が観測されるが、競争は依然存在。
  • 市場動向: 米国の新関税政策による世界経済の不確実性はリスク要因。国内では設備投資は堅調だが個人消費は低迷。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正: なし(2025年5月14日公表値から修正なし)
    • 通期予想(非連結): 売上5,000百万円(前期比+10.0%)、営業利益620百万円(+26.3%)、当期純利益550百万円(+22.5%)、1株当たり当期純利益171.49円
    • 次期予想: –(未開示)
    • 会社予想の前提条件: 詳細は添付資料「経営成績等の概況」参照(為替等の前提は資料中に明示なし)
  • 予想の信頼性: 第1四半期の進捗は概ね良好で予想達成は現時点で合理的。ただし流通時価総額に関する上場維持基準不適合や外部環境(関税・為替)が不確実性を高める。
  • リスク要因:
    • 為替変動、原材料価格の変動
    • 自動車産業や医療機器需要の想定外の変動
    • 上場維持基準(流通株式時価総額)に係る改善策の実行と市場評価
    • 短期借入金等の資金繰り影響

重要な注記

  • 会計方針の変更や見積りの変更: 特記事項なし(会計基準等の改正に伴う変更もなし)
  • 四半期キャッシュ・フロー計算書: 第1四半期累計期間の四半期キャッシュ・フロー計算書は作成していない
  • 添付監査: 「添付される四半期財務諸表に対する公認会計士又は監査法人によるレビュー」の記載は明記なし(–)
  • 上場維持に関する注記: 2025年6月2日付で「上場維持基準への適合に向けた計画(改善期間入り)」の開示あり(流通株式時価総額の不足による)。これは株主や市場流動性に影響する重要ポイント。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6969
企業名 松尾電機
URL http://www.ncc-matsuo.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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