2025年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社は通期予想の修正を行っておらず、公表値との整合性に特段の乖離はないため「ほぼ予想通り」。市場予想は不明(–)。
- 業績の方向性: 増収増益(売上高+7.3%、営業利益+49.1%、四半期純利益+101.8%)。前年同期比で利益率が改善。
- 注目すべき変化: 回路保護素子事業の伸長(売上+22.2%、セグメント利益+29.5%)が全体増益を牽引。特別損益の改善(前年の大規模特別損失が縮小)も利益押上げに寄与。
- 今後の見通し: 会社は通期(売上高4,700百万円、営業利益460百万円、当期純利益330百万円)の見通しを据え置き。第3四半期累計の進捗率は売上72.3%、営業利益77.3%、純利益74.3%で、通期達成は現時点でおおむね可能性が高いと判断できる(ただし、季節性や下期需要に依存)。
- 投資家への示唆: 主要教示は(1)回路保護素子の成長(特に車載・リチウムイオン電池向け)と(2)利益率改善が継続している点。自己資本比率は改善しているが40%には至らず(資本構成の改善余地あり)。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 松尾電機株式会社
- 主要事業分野: タンタルコンデンサ事業、回路保護素子事業、フィルムコンデンサ等(その他)
- 代表者名: 代表取締役社長執行役員 陳 怡光
- 報告概要:
- 提出日: 2025年2月12日
- 対象会計期間: 2025年3月期 第3四半期累計(2024年4月1日~2024年12月31日、非連結)
- セグメント:
- タンタルコンデンサ事業: 車載向けチップタンタル減少だが産業向け増加
- 回路保護素子事業: 車載・リチウムイオン電池向け高電流ヒューズ等
- その他: フィルムコンデンサ事業等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数: 3,210,000株(自己株式含む)
- 期末自己株式数: 2,867株
- 期中平均株式数(四半期累計): 3,207,183株
- 今後の予定:
- 決算発表: 本資料公表日(2025/2/12)
- IRイベント: 決算説明会の有無は記載なし(決算補足説明資料の作成/説明会開催の有無: 記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較は通期ベースで評価)
- 売上高: 第3四半期累計 3,400百万円。通期予想4,700百万円に対する進捗率 72.3%(達成ペースはやや下期寄りで均等割の75%に近いが概ね順調)
- 営業利益: 第3四半期累計 355百万円。通期予想460百万円に対する進捗率 77.3%(進捗良好)
- 純利益: 第3四半期累計 245百万円。通期予想330百万円に対する進捗率 74.3%(概ね順調)
- サプライズの要因:
- 上振れ要因: 回路保護素子事業の需要拡大(車載・Li-ion向け)と製品ミックス改善、前年の大きな特別損失が縮小したことによる利益改善
- 下振れ要因: 特段の下振れ要因は見当たらず。支払利息の増加はコスト要因(支払利息 21.7百万円へ増加)
- 通期への影響:
- 現時点で会社は業績予想を修正しておらず、第3四半期累計の進捗からは通期予想の達成可能性は高いと見られる。ただし、自動車向け需要の変動や原材料・為替・規制関連の不確実性は残る。
財務指標
- 財務諸表要点(百万円単位で表記)
- 売上高(第3四半期累計): 3,400百万円(前年同期比+7.3% / 増加額 約232.7百万円)
- 営業利益: 355百万円(前年同期比+49.1%)
- 経常利益: 332百万円(前年同期比+56.8%)
- 四半期純利益: 245百万円(前年同期比+101.8%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS): 76.45円(前年同期 37.88円、+101.8%)
- 損益率等
- 営業利益率: 355 / 3,400 = 約10.5%(前年同期約7.5%→改善:良い)
- 経常利益率: 332 / 3,400 = 約9.8%
- 貸借対照表(主要項目、期末: 2024/12/31)
- 総資産: 6,774百万円(前期末 6,606百万円、増加168百万円)
- 純資産: 2,554百万円(前期末 2,309百万円、増加245百万円)
- 自己資本比率: 37.7%(前期末 35.0%)(目安: 40%以上が安定 → 現状はやや低めだが改善)
- 流動資産: 4,477百万円、流動負債: 2,795百万円、流動比率 = 4,477 / 2,795 = 約160.1%(良好)
- 負債合計: 4,220百万円、負債/純資産(負債比率) = 4,220 / 2,554 = 約165.2%(やや高め)
- 現金及び預金: 1,242百万円(前期末 1,789百万円、減少約547百万円)
- 売掛金: 911百万円(前期末 729百万円、増加約182百万円)
- 棚卸資産合計(製品・仕掛品・原材料等)増加(原材料等 787百万円 ← 580百万円)
- キャッシュ・フロー: 四半期キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記)。減価償却費: 161,983千円(約162百万円)
- セグメント別(第3Q累計)
- タンタルコンデンサ事業: 売上 2,258百万円(+2.1%)、セグメント利益 215百万円(+7.0%)
- 回路保護素子事業: 売上 1,038百万円(+22.2%)、セグメント利益 419百万円(+29.5%)
- その他: 売上 103百万円(-2.3%)、セグメント利益 18百万円(改善)
- 財務の解説:
- 利益改善は主に事業セグメントの売上増と製品ミックス改善、ならびに前年の特別損失縮小によるもの。設備投資等で有形固定資産が増加しており、短期的にキャッシュが減少しているが流動比率は良好。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年3月期: 中間 0.00円、期末 0.00円
- 2025年3月期(予想): 中間 0.00円、期末 0.00円(年間合計 0.00円)
- 特別配当の有無: なし
- 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし
セグメント別情報
- セグメント別状況(第3Q累計)
- タンタルコンデンサ事業: 売上 2,258百万円(前年同期比+2.1%)、利益 215百万円(+7.0%)。車載向けは減少したが産業機器向けが増加。
- 回路保護素子事業: 売上 1,038百万円(+22.2%)、利益 419百万円(+29.5%)。車載・リチウムイオン電池向け高電流ヒューズ需要が増加。
- その他(フィルムコンデンサ等): 売上 103百万円(-2.3%)、利益 18百万円(改善)
- セグメント戦略:
- 回路保護素子の成長分野(車載・電池)での拡大が顕著。タンタルは製品ミックスで産業用途の取り込みが進展。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 新中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)の初年度を迎えたと明記。具体KPIの記載は本短信に詳細なし。
- KPI達成状況: 明確なKPI開示がないため進捗は定性的(成長テーマ:回路保護素子の拡大等)。詳細は中期計画資料を参照のこと。
競合状況や市場動向
- 競合比較: 同業他社との定量比較は資料に記載なし(–)。
- 市場動向:
- 車載向けチップタンタルの需要減少が見られる一方、産業用電子機器向けや車載・Li-ion向け回路保護素子の需要は増加。
- 競争優位性に関する直接記載はなし。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(修正無し): 売上高 4,700百万円(+11.6%)、営業利益 460百万円(+80.4%)、経常利益 430百万円(+94.6%)、当期純利益 330百万円(+102.9%)
- 会社予想の前提条件: 特記事項なし(為替・原油等の具体前提の明示なし)
- 予想の信頼性:
- 第3四半期の進捗は概ね順調で、会社が修正していない点から保守的すぎる/適切等の判断は困難(過去の達成傾向は短信中に明示なし)。
- リスク要因:
- 車載市場の需要変動、原材料価格・調達、為替変動、規制・独禁法関連(過去に関連損失あり)、借入金利上昇による支払利息増加等。
重要な注記
- 会計方針: 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更あり(詳細は注記)だが、特記すべき大きな変更は開示なし。
- その他重要事項:
- 第3四半期累計のキャッシュ・フロー計算書は作成していない。
- 添付の四半期財務諸表に対する監査法人レビューの記載: 記載なし(レビュー情報は不明)。
- 業績予想は将来見通しであり達成を確約するものではない旨の注記あり。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6969 |
| 企業名 | 松尾電機 |
| URL | http://www.ncc-matsuo.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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