2026年3月期 第1四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 第1四半期は売上高・各段階利益とも過去最高を更新。上期・通期予想に対して順調に進捗しており、受注残高も過去最高水準で財務健全性を維持している点を強調。
- 業績ハイライト: 売上高371.11億円(前年同期比+20.9%)、営業利益25.18億円(前年同期比+12.0%)。第1四半期として売上高・各段階利益が過去最高を更新。
- 戦略の方向性: ストック事業(賃貸収入・中古アセット・サ高住)や土地有効活用事業へ投資を強化し、収益基盤の安定化と資本効率向上を両立。サービス付き高齢者向け住宅を注力分野に位置付ける。
- 注目材料: 受注契約残高590億円(第1四半期末、前年同期比+4.0%)で「当期売上見込み分461億円+賃貸・管理250億円=約711億円」はほぼ確実視。SDGs関連のサステナビリティ金融(サステナビリティ・リンク・ローン等)やポジティブ・インパクト融資の獲得。
- 一言評価: 第1四半期は「受注・在庫・利益進捗の良好さ」が表れており、ストック寄与の拡大と引渡し偏在の管理が鍵となる決算。
基本情報
- 企業概要: フジ住宅株式会社(証券コード:8860)、主要事業は分譲住宅販売、住宅流通(中古買取再販)、土地有効活用(個人投資家向け一棟売賃貸・建築請負等)、賃貸及び管理(賃貸管理・サ高住運営等)、建設関連。代表者名:–(資料に明記なし)。
- 説明会情報: 開催日 2025年8月1日、形式:決算説明資料(資料配布・説明)※オンライン/オフラインの明示は資料からは不明、参加対象:個人投資家・機関投資家向けIR資料。
- 説明者: 発表の要旨に基づくスライド記載(IR室/経営陣による説明)。主要メッセージは資料冒頭の「第1四半期ハイライト」部分。
- 報告期間: 対象会計期間 第1四半期(2025年4月~2025年6月)。報告書提出予定日:–。配当支払開始予定日:–(配当方針は資料参照)。
- セグメント: 分譲住宅(新築分譲戸建・分譲マンション等)、住宅流通(中古買取再販)、土地有効活用(賃貸住宅建築請負・一棟売賃貸アパート等)、賃貸及び管理(賃貸料収入・管理手数料・サ高住運営等)、建設関連(グループ内外の建築請負等)、その他。
業績サマリー
- 主要指標(単位:百万円、前年同期比は必ず%表記)
- 営業収益(売上高): 37,111 百万円、前年同期比 +20.9%(増収:良い)
- 営業利益: 2,518 百万円、前年同期比 +12.0%(営業利益率 6.8%:前年同期は約7.3% → やや低下だが増益)
- 経常利益: 2,379 百万円、前年同期比 +14.3%(増益:良い)
- 四半期純利益: 1,604 百万円、前年同期比 +13.5%(増益:良い)
- 1株当たり利益(EPS): –(Q1実績のEPSは資料に明示なし。通期予想EPSは101.77円(2026年3月期予想))
- 予想との比較
- 会社公表の上期予想に対する達成率(上期予想は2025/5/2公表)
- 売上高進捗率(上期) 55.6%(当Q1で既に上期の55.6%を達成) — 良好
- 営業利益進捗率(上期) 60.0% — 良好
- 通期予想に対する進捗率(通期:売上高126,000 百万円、営業利益7,200 百万円)
- 売上高 29.5%、営業利益 35.0%、経常利益 41.7%、四半期純利益 43.4% — 通期ベースでも上振れ余地がある(第1Q偏重は販売の引渡時期特性による)
- サプライズの有無: 特段のネガティブサプライズは見当たらず、想定以上の進捗(上期比での高い進捗)がポジティブと評価。
- 進捗状況
- 通期に対する進捗(上記参照)。会社は受注残高内で当期売上見込み461億円、賃貸・管理売上予定250億円の合計711億円を「ほぼ確実」と説明。残り178億円は建売住宅・竣工済マンション・中古住宅販売・土地有効活用の追加受注等で確保可能と判断。
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率: 資料では通期目標に対して第1Q段階で比較的順調と表明。中期計画の進捗(ROE目標やネットD/E低下)は、投資・仕入れ強化で一時的にネットD/Eが上昇している点に留意。
- 過去同時期との進捗比: 過去Q1比較で売上・利益は過去最高。
- セグメント別状況(2026年3月期 第1四半期:2025年4月~6月、単位:百万円)
- 分譲住宅: 売上 14,017(構成比 37.8%)、前年同期比 +27.4%、セグメント利益 1,007(構成比 33.3%)前年同期比 ▲0.4%(増収だが素地販売の前年特殊要因により利益率や利益は僅減)
- 住宅流通: 売上 6,785(18.3%)、前年同期比 +39.1%、セグメント利益 237(7.8%)前年同期比 +84.6%(仕入強化による在庫確保で販売戸数と単価増、利益大幅増)
- 土地有効活用: 売上 7,648(20.6%)、前年同期比 +7.6%、セグメント利益 728(24.1%)前年同期比 +1.0%(一部保有目的取得増で費用計上影響により利益率低下)
- 賃貸及び管理: 売上 8,251(22.2%)、前年同期比 +10.6%、セグメント利益 1,025(33.8%)前年同期比 +16.8%(賃貸料収入・サ高住運営の進展で安定収益拡大)
- 建設関連: 売上 357(1.0%)、前年同期比 +68.7%、セグメント利益 ▲8(損失縮小)
- その他: 売上 50、前年同期比 +21.1%、セグメント利益 38、前年同期比 +34.8%
業績の背景分析
- 業績概要: 全セグメントで増収、特に住宅流通(中古マンション)の仕入強化が奏功し販売戸数・単価が上昇、分譲マンションの大型竣工引渡しで分譲住宅が増収。賃貸・管理・土地有効活用も堅調。
- 増減要因
- 増収の主要因: 大型分譲マンション竣工引渡し、住宅流通の在庫確保による中古マンション販売増、個人投資家向け一棟売賃貸アパートの引渡増。
- 減益・利益率変動の要因: 売上総利益率は前年同期を下回った(主因:前年同期に収益性の高い大型素地販売を計上していたためのベース差)。土地有効活用で一時保有物件増加に伴い消費税等を一般管理費に計上し、売上高比セグメント利益率が低下。
- 一時的要因: 前年同期の特殊売上(素地販売等)。
- 競争環境: 主要エリア(主に大阪府・阪神間)で地域密着の強みを保持。中古買取再販で全国上位、サ高住運営棟数は全国1位(大阪中心)という優位性を持つ。
- リスク要因: 金利上昇による資金コスト、地価高騰での仕入れ制約、建築資材・人件費の上昇、引渡し遅延/竣工偏重による業績四半期集中、政策・税制変更、為替は直接影響小(主に国内事業)。ネットD/Eは1.55倍に増加(前期比+0.06pt)で財務健全性は維持するが注意必要。
戦略と施策
- 現在の戦略
- ストック事業(賃貸・サ高住・中古アセット)への投資拡大で収益基盤の安定化。
- 資本効率重視の投資(土地有効活用・賃貸管理への注力)。
- ESG/SDGsを含むサステナビリティ経営の推進とそれに紐づく資金調達(サステナビリティ・リンク・ローン、ポジティブ・インパクト・ファイナンス)。
- 進行中の施策
- DX推進(次世代基幹システム、電子契約、ITANDI導入、egaku導入、施工管理アプリ等)で業務効率化とデータ活用。
- 仕入強化による中古在庫確保(住宅流通)と中古アセット運用強化(保有数973戸)。
- サ高住等の運営棟数拡大(運営棟数250棟超で全国1位)と関連融資の活用。
- セグメント別施策
- 分譲住宅: 自由設計・高付加価値(炭の家/ピュアエア、住宅性能評価等)で差別化。
- 住宅流通: 買取再販の仕入強化、フジホームバンクを通じた中古アセット運用。
- 土地有効活用: 一棟売賃貸アパートの選別仕入れと高い管理力で稼働率向上(稼働率97.6%)。
- 賃貸及び管理: 仲介会社との強い連携、物件管理の標準化・分業化で高稼働を維持。
- 新たな取り組み: サステナビリティ金融の活用(紀陽ポジティブ・インパクト等)、DXの新規導入(SmartHR、サイバーインシデントガード)等。
将来予測と見通し
- 業績予想(会社公表・通期 2026年3月期)
- 売上高: 126,000 百万円
- 営業利益: 7,200 百万円
- 経常利益: 5,700 百万円
- 四半期純利益(通期): 3,700 百万円
- 予想の前提条件: 受注契約残高の一部(461億円)と賃貸・管理売上250億円が当期計上見込み、残りの178億円は建売・竣工済マンション・中古販売・追加受注等で確保可能と想定。
- 経営陣の自信度: 第1Q進捗を踏まえ「達成可能」との表明。ただし残り売上の達成は市場動向・追加受注状況に依存。
- 予想修正: 第1Q時点で通期予想の修正はなし(資料記載)。今後の修正は引渡・受注動向により判断。
- 中長期計画: 中期経営計画ではROE向上、ネットD/E低減・自己資本強化を目標。ストック事業拡大を通じた安定収益化を進める計画。
- 予想の信頼性: 同社は過去に比較的保守的な配当・業績公表の傾向を示すが、受注や引渡時期の偏重性があるため四半期変動は大きい点を考慮する必要あり。
- マクロ経済の影響: 金利上昇や地価変動、建設コスト高、住宅需要動向(住宅ローン・個人消費)、人口動態(高齢化によるサ高住需要増)は業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 安定配当を基本とし、累進的配当の導入(2023年10月公表)を継続。株主還元に配慮。
- 配当実績:
- 2026年3月期(予想)年間配当 32円(中間16円、期末16円)、配当性向 31.4%(会社算出)
- 2025年3月期 実績 年間配当 32円(配当性向 24.3%)
- 備考: 2024年は特別配当3円の実施、以前は2018年3月期以降普通配当27円を継続。
- 特別配当: 2024年は普通配当27円+特別配当3円を実施(過去の事例)。
- その他株主還元: 自己株式取得(2024年11-12月に35万株取得)や株主優待(保有株数に応じたクオカード/ギフトカード等)を実施。
製品やサービス
- 製品: 自由設計住宅「フジの家」、分譲マンション(大型物件含む)、炭の家/ピュアエア(室内空気品質訴求)、フジパレスシリーズ(賃貸)。
- サービス: 中古買取再販(フジホームバンク)、賃貸管理(高稼働の管理網)、サービス付き高齢者向け住宅(運営戸数全国1位)、リノベーション事業。
- 協業・提携: 施工パートナー(雄健建設等)、ITベンダー(ITANDI、Release、egaku等)、金融機関とのサステナビリティ融資連携。
- 成長ドライバー: 中古住宅の需要増、サ高住需要(高齢化)、中古アセット保有による安定賃料収入、土地有効活用のニーズ。
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答: 資料にQ&A項は掲載なし(詳細な質疑応答は資料に記載無し)。投資家説明会での個別Q&AはIRに依頼する必要あり。
- 経営陣の姿勢: IR/投資家対応を強化する旨(IR活動の活性化、説明会開催等)を表明。
- 未回答事項: Q&A内容・想定リスクの詳細な感度(例えば金利上昇シナリオでの利益影響等)は資料上に明示なし → 要IR確認。
- ポジティブ要因:
- 第1Qで高い進捗(上期計画に対する売上進捗55.6%、営業利益進捗60%超)。
- 受注残高が第1Q末で過去最高(590億円)で、受注→引渡の見通しがある程度明確。
- ストック事業の拡大(賃貸収入・サ高住・中古アセット)が収益の安定化に寄与。
- 地域密着での強いブランド力(オリコン顧客満足度等)と高稼働(賃貸97%超)。
- サステナビリティ金融・DX投資等、経営基盤強化の施策を実施。
- ネガティブ要因:
- 第1Q比での在庫・仕入強化によるネットD/Eや現預金の減少リスク(現預金の一部定期預金化含む)。
- 引渡しが四半期偏重であるため、引渡遅延や竣工の偏りが業績に与える影響が大きい。
- 地価高や建設費上昇、金利上昇が仕入れ・資金コストに与える影響。
- 不確実性:
- 残り通期分の売上(約178億円)確保の可否は市場需給・追加受注・竣工スケジュール次第。
- 地方政策変更や税制(不動産関連)も影響。
- 注目すべきカタリスト:
- 上期(第2四半期)~通期にかけた竣工・引渡スケジュール、受注の追加動向。
- サ高住の運営棟数増加や中古アセットの再販・保有拡大の収益寄与。
- サステナビリティ関連融資や自己株取得などの株主還元施策の変化。
- 四半期ごとの棚卸資産・現預金・有利子負債の動向(財務指標の改善)。
重要な注記
- 会計方針: 2024年3月期から保険代理店事業に係る収入を「営業外収益」から「売上高」へ表示方法を変更。これにより過去期の組替が行われている旨を注記(2023年3月期は組替対応、2022年3月期は未実施)。
- その他: 不明な項目や資料に記載のない点は "–" としています。詳しいQ&Aや定量的感度分析はIR担当へ照会してください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8860 |
| 企業名 | フジ住宅 |
| URL | http://www.fuji-jutaku.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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