2025年12月期 第3四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 第3四半期は「本業の利益創出が定着しつつある」ことを強調。一方でストックオプション戻入や外貨建て有価証券の評価・為替変動など本業以外の変動要因が大きく、通期予想の据え置き(慎重姿勢)を表明。
- 業績ハイライト: 第3四半期累計で営業利益は613百万円(会社予想に対する進捗170.5%)と予想を大きく上回る。売上収益は5,830百万円で通期進捗率68.5%(やや良好)。
- 戦略の方向性: AI領域(AI駆動開発、レガシーのモダナイゼーション=Code Rebuild AI、PoCプラットフォームMonstarX等)を成長の中心に据え、Enterprise DX組織や社長直轄のCoEで体制強化。大口顧客の深耕と高付加価値案件獲得を重視。
- 注目材料: PoC開発プラットフォーム「MonstarX」の国内外ローンチ(SaaS、月額$20~、プライベートLLM対応)、生成AI活用ツール「Code Rebuild AI(CRA)」の展開、Enterprise DX組織立上げ。
- 一言評価: 本業改善が明確に出始めたが、短期的には一時要因(ストックオプション戻入・為替・有価証券評価)が業績変動を大きくしており、決算の読み解きには因果の切り分けが必要。
基本情報
- 企業概要: 企業名:株式会社モンスターラボ(Monstarlab)、主要事業分野:デジタルコンサルティング/ソフトウェア開発・AIソリューション提供(グローバル開発・デリバリー)
- 事業の特徴:レベニューセンター(日本・西欧・北米等)とデリバリーセンター(東南アジア・南米等)でグローバル開発を実施
- 代表者名: –(資料に明記なし)
- 説明会情報: 開催日時:2025年11月14日(資料日付)/説明会形式:–/参加対象:–(資料は決算説明資料)
- 説明者: 発表の代表者は資料上明示なし。松島栄一(常務執行役員/APAC地域エンタープライズ統括責任者)がデータ・エンタープライズ強化の責任者として紹介されている(発言概要:同領域の組織立上げ・経験による事業展開を説明)。
- セグメント:
- APAC:主に開発・デリバリー(東南アジア中心)。生成AI・高付加価値案件で伸長。
- AMER:ペイメント領域等の安定案件、デリバリーセンター活用で採算確保。
- EMEA:2024年に拠点撤退等の構造改革を実施(比較から除外して示している旨)。
- その他:Enterprise DX(2025年4月組織改編で立上げ)等のソリューション横断組織
業績サマリー
- 主要指標(単位:百万円、前年同期比は%表記)
- 売上収益(累計Q3):5,830 百万円(通期予想8,517に対し進捗68.5%) — 目安:進捗はやや良好
- 営業利益(累計Q3):613 百万円(前年同期比:–、通期予想360に対し進捗170.5%)、営業利益率:約10.5%(613/5,830) — 目安:良好(予想超過)
- 税引前利益(累計Q3):234 百万円(通期予想274に対し進捗85.7%) — 目安:概ね順調
- 親会社株主に帰属する当期純利益(累計Q3):300 百万円(前年同期比:–、通期予想206に対し進捗145.9%) — 目安:良好(当期は黒字化)
- 1株当たり利益(EPS):–(資料に非表示)
- 四半期(Q3)主要値(資料内の単四半期指標)
- 売上収益(Q3):2,051 百万円、前四半期比 +9.2%(QoQ)/前年同期比 -7.6%(YoY) — 売上はQoQ増だがYoYは減少
- 売上総利益(Q3):1,007 百万円(粗利率49.1%)、QoQ +46.5%、YoY +279.5% — 粗利率大幅改善(良)
- 営業利益(Q3):487 百万円(営業利益率23.8%)、QoQ +1392.3% — 大幅改善。ただし一時要因の影響あり
- 予想との比較:
- 会社予想に対する達成率(累計Q3対通期予想):売上 68.5%、営業利益 170.5%、税引前利益 85.7%、当期純利益 145.9%(達成率は営業利益・当期純が大幅に上振れ)
- サプライズの有無と内容:営業利益と当期純利益が会社予想を大きく上回ったが、主因は(1)ストックオプション関連の株式報酬費用戻入(売上原価127百万円・販管費122百万円で営業利益に約250百万円プラス)および(2)為替評価益(約150百万円)など一時要因が寄与。従って「本業改善+一時要因」がサプライズ。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗率:売上68.5%、営業利益170.5%、純利益145.9%(営業利益・純利益は大幅進捗)
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率:資料では中期KPIとして大口顧客数・売上の改善を掲げ、Q3で成果が出ているが具体的中期数値との乖離は記載なし(達成率:–)
- 過去同時期との進捗率比較:粗利率・営業利益は前年同期比で大幅改善(粗利率 YoY +279.5%等)、ただし比較可能性のためEMEA除外ベースの表示あり
- セグメント別状況:
- APAC:売上大幅増、AI案件・高単価案件の寄与で営業利益は前年同期比約+100%(高成長・高採算)。ただし受注高・新規案件数は抑える方針で下期は組織強化に注力。
- AMER:ペイメント領域を中心に安定推移。デリバリーセンター活用で営業利益率約15%を確保。新規受注案件数は過去最高水準。
- EMEA:2024年の構造改革・拠点撤退の影響で比較対象から除外している。収益への影響は整理済み。
業績の背景分析
- 業績概要: Q3は「大口顧客からの売上増」「高付加価値AI案件のデリバリー」が売上・粗利を押し上げ、本業での利益創出が継続。加えてストックオプションの費用戻入・為替評価益が当期利益を押し上げた。
- 増減要因:
- 増収要因:大口顧客売上向上、生成AI関連の高単価案件受注(APAC・AMERでの獲得)
- 増益要因:コスト規律(販管費抑制)、高粗利案件の比率向上、ストックオプション費用戻入(営業利益に約250百万円のプラス)、為替評価益(約150百万円)
- 減益リスク要因:外貨建て有価証券の時価評価や為替の変動(円高で評価損の可能性)、将来的な投資先の業績悪化による評価損
- 競争環境: 生成AI・エンタープライズのモダナイゼーションは市場拡大中で競合多数。モンスターラボは「開発力+コンサル力+グローバルデリバリー」を強みとし、AI駆動開発・マルチエージェント等で差別化を図る。
- リスク要因:
- 為替変動:外貨建資産が多く期末為替で評価額が大きく変動(円高で悪化リスク)
- 有価証券評価:投資先の収益変動により評価損計上リスク
- ストックオプションの行使/失効:大量失効時の費用戻入等で通期業績が変動
- 実需の変動:AI投資の顕在化・競合対応による受注環境の変化
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 成長の3本柱:データ・エンタープライズ領域強化、ボーダレスな組織運営による付加価値提供、AI駆動開発・AIソリューション提供(Code Rebuild AI、MonstarX等)
- 大口顧客の深耕による売上拡大と利益率改善
- 進行中の施策:
- 2025年4月にEnterprise DXを立ち上げ(レガシーのモダナイゼーション強化)
- Code Rebuild AI(CRA)によるモダナイゼーションツールの実装・検証(最短2か月でフィージビリティ)
- MonstarX(PoCプラットフォーム)のグローバルローンチ(2025年11月6日)
- 社長直轄の「センター・オブ・エクセレンス」設置によるAI駆動開発強化、ガバナンス・データ基盤整備
- セグメント別施策:
- APAC:AI案件のデリバリー集中、組織強化(人材採用・育成)、パイプライン積上げ
- AMER:ペイメントソリューション企業との提携活用、マーケティング・セールス強化
- EMEA:構造改革の影響を整理し、リソースをAPAC/AMERへ集中
- 新たな取り組み:
- MonstarX:対話形式マルチAIエージェントでPoCを迅速化、企業向けセキュリティ(プライベートクラウド/ローカルLLM)対応、本開発へのシームレス移行を訴求
- CRAを起点としたレガシー刷新ビジネスの積極展開
将来予測と見通し
- 業績予想:
- 次期(通期)業績予想(資料の通期数値):売上高予想 8,517 百万円、営業利益予想 360 百万円、税引前 274 百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 206 百万円(会社はQ3時点で通期予想を据え置き)
- 予想の前提条件:為替レート等の明確な仮定は資料に記載なし(為替感応度は言及あり)
- 経営陣の自信度:本業の進捗は強調するが、評価・為替等の本業外変動要因が大きく通期見積りは慎重に据え置く方針(自信度は条件付き)
- 予想修正:
- 通期予想の修正有無:2025年第3四半期時点で修正なし(据え置き)。理由は期末確定数値の見積りが合理的に困難であるため。
- 中長期計画:
- 中期ではAI駆動開発で業界リーダーを目指す方針、データ・エンタープライズ領域での売上拡大を目標。具体的数値目標や時期は資料での明示なし。
- 予想の信頼性: Q3は一時要因で業績が変動しており、通期達成可能性は為替・有価証券評価・ストックオプションの動向に左右されやすい。過去の予想達成性に関する言及は資料になし(傾向:–)。
- マクロ経済の影響: 為替(円安/円高)が業績に大きく影響。金利等の言及はなし。AI投資の市場動向が需要面の主要因。
配当と株主還元
- 配当方針: 資料に記載なし(方針の詳細は–)
- 配当実績:
- 中間配当:–、期末配当:–、年間配当:–(資料未掲載)
- 特別配当: なしの記載(–)
- その他株主還元: 自社株買い、株式分割等の記載なし(–)
製品やサービス
- 主要製品・新製品:
- Code Rebuild AI(CRA):生成AIを活用したレガシーシステムのモダナイゼーションツール(フィージビリティを最短2か月で検証)
- MonstarX:対話形式のマルチAIエージェントによるPoC開発プラットフォーム(SaaS、月額$20~、企業向けセキュリティ対応)
- DataAnalyze AI、ExpertReview AI等の独自ソリューション群
- サービス: エンタープライズシステム設計・開発、AIエージェント設計・開発、業務プロセス改革支援、UI/UX等の包括ソリューション
- 協業・提携: ペイメント領域でAdyen、Stripe等との連携・案件協業を推進(AMER)
- 成長ドライバー: AI駆動開発の普及、レガシー刷新需要(「2025年の崖」)、MonstarXによるPoCの高速化と本開発移行、Enterprise DXの商流展開
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答: Q&Aの記載は資料に含まれていないため重要問答は–(未提供)
- 経営陣の姿勢: 通期予想を慎重に据え置くなど慎重姿勢が強調され、変動要因(為替・有価証券評価・ストックオプション)を注視するスタンス
- 未回答事項: Q3資料では開示されていない点が多い(配当、EPS、発表担当者の詳細、通期見通しの感応度等)
- ポジティブ要因:
- 本業(受託開発・AI案件)での粗利率・営業利益の改善(Q3で顕著)
- 大口顧客の売上増加・新規高付加価値AI案件獲得
- MonstarXやCRAなど独自ソリューションのローンチで新たな収益源創出の可能性
- 財務基盤は改善傾向(資本 +21.2% QoQ)
- ネガティブ要因:
- Q3の業績改善にはストックオプション戻入や為替評価益など一時的要因が大きく、持続性の見極めが必要
- 外貨建て資産・有価証券の評価による業績変動リスク
- 人員数削減・拠点再編の影響(EMEA整理)や市場競争の激化
- 不確実性:
- 為替動向(期末レートで評価益/損が大きく変わる)
- MonstarX等新サービスの顧客獲得速度とマネタイズ実績
- 投資先企業の業績動向による有価証券評価
- 注目すべきカタリスト:
- MonstarXの採用状況とマネタイズ(顧客数・ARR等の開示)
- CRA案件の受注・導入事例の公表(大手製造業等の受注進捗)
- Q4での為替動向および有価証券評価の期末確定値
- ストックオプションの行使/失効状況(費用戻入の有無)
重要な注記
- 会計方針: 特段の記載なし。ただしストックオプションに係る株式報酬費用の戻入等が発生している点は開示(売上原価127百万円、販管費122百万円の戻入として集計)。
- リスク要因: 外貨建て資産の為替評価変動、投資有価証券の時価評価変動、ストックオプションの行使/失効による業績変動(資料で明示)。
- その他: 資料は監査を受けていない箇所や管理数値が含まれる旨の免責記載あり。資料は有価証券の勧誘を目的とするものではない旨の注意書き。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5255 |
| 企業名 | モンスターラボ |
| URL | https://monstar-lab.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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