1. 企業情報
- 事業内容などのわかりやすい説明
共同ピーアールは独立系のPR(パブリックリレーションズ)会社で、企業や組織のパブリシティ活動の支援およびコンサルティングを主力事業としています。メディアリレーションズ、戦略PR、危機管理、広報セミナー、デジタルマーケティングなど幅広いサービスを提供しています。近年ではインフルエンサーマーケティングやAI・ビッグデータソリューションにも注力しており、海外にも拠点を展開する大手企業です。 - 主力製品・サービスの特徴
- PR事業(連結売上構成比74%): 企業広報・戦略PRのコンサルティングが中心で、高付加価値サービスへの転換を図っています。生成AIの導入による効率化と専門性の強化を進めています。
- インフルエンサーマーケティング事業(連結売上構成比13%): タレントマネジメントやSNS連動プロモーションを手掛け、特に美容領域で大型案件が好調です。
- AI・ビッグデータソリューション事業(連結売上構成比12%): 「CERVN」などのWebモニタリングやWebスクレイピングサービス、SaaS型データ提供サービスを提供し、Webディレクター向けの製品投入も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性や課題について
共同ピーアールは独立系のPR会社として長い歴史と実績を持ち、大手企業としてのブランド力と幅広い顧客基盤を有しています。近年はAI・テクノロジーの導入に積極的であり、「フルAIシフト宣言」を掲げています。これにより、効率化と高付加価値サービスの提供を両立し、競合他社に対する技術的な優位性を確立しようとしています。特にAI・ビッグデータソリューション事業はその中核を担います。課題としては、AI事業への先行投資による一時的なセグメント利益率の低下や、広告・マーケティング市場の景気変動に左右される可能性がある点が挙げられます。 - 市場動向と企業の対応状況
国内景気は回復基調にあり、企業の広報・マーケティング活動の需要は堅調です。特にデジタル化の進展に伴い、インフルエンサーマーケティングやビッグデータ活用への関心が高まっています。企業はこれらのニーズに対応するため、AI技術の活用やヘルスケア領域など新たな専門分野の子会社連携を進めています。人手不足や原材料高はコスト面での課題として認識されていますが、高付加価値サービスへのシフトで対応を図っています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣が掲げるビジョンや戦略
経営陣は、「フルAIシフト宣言」に基づき、AIと人の組合せによるサービス差別化を推進しています。PR事業ではAI導入による効率化とコンサルティング機能の強化、AI・ビッグデータ事業ではSaaSプロダクトの開発・提供による収益基盤の安定化を目指しています。また、管理栄養士を擁する子会社の連結化により、ヘルスケア領域におけるサービス展開も強化しています。 - 中期経営計画の具体的な施策や重点分野
決算短信に具体的な中期経営計画数値目標の記載はありませんが、AIドリブン化とSaaS/プロダクト化による事業構造の変革が主要な戦略です。ヘルスケア分野の子会社連携や、インフルエンサーマーケティングにおける大型案件獲得も重点的に推進しています。 - 新製品・新サービスの展開状況(決算短信参照)
AI・ビッグデータソリューション事業において、「CERVN for Webディレクター」などの新製品が投入され、売上増加に貢献しています。PR事業でも生成AIを活用したコンサルティングサービスの展開を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
共同ピーアールは、伝統的なPRサービスに加え、インフルエンサーマーケティングやAI・ビッグデータソリューションといった成長分野へ事業を拡大しています。特にAIの導入は、市場のデジタル化ニーズへの適応を示すものであり、SaaS化による安定的な収益確保を目指す方向性は持続可能性を高めると考えられます。サービス形態もコンサルティング寄りへシフトしており、高付加価値化を進めています。 - 売上計上時期の偏りとその影響
データからは売上計上時期の具体的な偏りは読み取れませんが、広告・マーケティング業界では一般的に年度末や四半期末に大型案件の受注が増える傾向が見られることがあります。企業は多様なサービスラインを持つことで、一部の事業の季節性リスクを分散していると考えられます。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向や独自性
「フルAIシフト宣言」に象徴されるように、AI技術の導入と開発に注力しています。PR業務の効率化、データ分析による広報戦略の高度化、そしてSaaS型プロダクトとしてのAI・ビッグデータソリューションの提供は、他社に対する独自性と競争優位性を生み出す可能性があります。特にメディアモニタリングやWebスクレイピング技術は、専門性の高い領域です。 - 収益を牽引している製品やサービス
- PR事業: 連結売上の74%を占める主力事業であり、高付加価値コンサルティングサービスが引き続き収益を牽引しています。効率化とデジタル強化により利益貢献度も高いです。
- インフルエンサーマーケティング事業: 売上が前年同期比+28.8%と好調に推移しており、成長ドライバーとして注目されます。美容領域での大型案件が特に貢献しています。
6. 株価の評価
- EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較
- 現在の株価: 980.0円
- EPS(会社予想): 83.72円 より、予想PER = 980.0円 / 83.72円 = 11.71倍
- BPS(実績): 438.20円 より、実績PBR = 980.0円 / 438.20円 = 2.24倍
現在の株価は、会社予想EPSに基づくと約11.71倍のPER、実績BPSに基づくと約2.24倍のPBRで評価されています。
- 業界平均PER/PBRとの比較
- 業界平均PER: 15.0倍
- 業界平均PBR: 1.2倍
共同ピーアールの予想PER11.71倍は業界平均PER15.0倍と比較して割安水準にあります。一方、実績PBR2.24倍は業界平均PBR1.2倍と比較して割高水準にあります。これは、共同ピーアールがサービス業であり、ブランドや人材などの無形資産がPBRに反映されにくいこと、また高い収益性(ROE16.46%)が評価されている可能性があります。
7. テクニカル分析
- 直近の株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
直近10日間の株価は958円から984円のレンジで推移し、本日終値は980円です。年初来高値が1,026円、年初来安値が627円であることを考慮すると、現在の株価は年初来高値にやや近い水準にあり、直近では高値圏にあると言えます。 - 年初来高値・安値との位置関係
年初来高値1,026円に対しては980円と約46円低い水準にあります。年初来安値627円からは大幅に上昇しており、年間で見れば上昇トレンドの中に位置しています。 - 出来高・売買代金から見る市場関心度
提供データにおいて、本日始値、本日高値、本日安値、出来高、売買代金はすべて「—」となっており、現在の市場関心度を評価するデータはありません。直近の履歴を見ると、平均出来高(3ヶ月)が10.2千株、(10日)が7.19千株と比較的小さく、市場全体の関心は中程度、または特定投資家による取引が多い可能性があります。
8. 財務諸表分析
- 売上、利益、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高: 過去12ヶ月で7,714百万円、2024年12月期予想で7,323百万円、2023年12月期は6,895百万円と、近年は右肩上がりの成長を示しています。前年同期比ではQuarterly Revenue Growthが19.60%と高い成長率です。
- 営業利益: 過去12ヶ月で1,141百万円、2024年12月期予想で1,074百万円。2021年12月期の381百万円から継続して大きく伸長しています。Quarterly Earnings Growthは前年比51.20%と大幅な利益成長を遂げています。
- ROE(実績): (連)16.46%。非常に高い収益性を示しており、株主資本の効率的な活用ができています。
- ROA(実績): 過去12ヶ月で13.45%。企業の総資産を効率的に活用できていることを示しており、優良な水準です。
- 過去数年分の傾向を比較
損益計算書を見ると、Total Revenue、Gross Profit、Operating Income、Net Income Common Stockholdersがいずれも2021年12月期を底に2022年、2023年、2024年(予想)と着実に増加傾向にあります。特に営業利益、純利益の伸びが顕著で、収益力の改善が見られます。 - 四半期決算の進捗状況(通期予想との比較)
2025年12月期第3四半期累計の進捗率は、売上高70.7%、営業利益74.8%、純利益73.8%であり、通期予想に対する進捗は順調です。会社も通期予想を据え置いており、達成可能性は高いと判断されます。
9. 財務健全性分析
- 自己資本比率、流動比率、負債比率の評価
- 自己資本比率(実績): (連)58.8%。直近四半期では65.1%まで上昇しており、非常に安定した財務基盤を築いています。40%以上が目安とされる中、この水準は極めて良好です。
- 流動比率(直近四半期): 3.70(370%)。短期的な支払い能力を示す指標で、200%以上が優良とされる中で非常に高く、資金繰りに余裕があることを示しています。
- 負債比率(直近四半期): Total Debt/Equity 9.22%。負債が純資産に対して非常に少なく、財務安全性は極めて高いです。
- 財務安全性と資金繰りの状況
自己資本比率、流動比率、負債比率のいずれも高い水準にあり、財務安全性は非常に良好です。現金及び預金も3,305百万円と豊富であり、資金繰りに懸念はありません。 - 借入金の動向と金利負担
Total Debt(直近四半期)は398百万円と少なく、現金及び預金3,305百万円を大きく下回るネットキャッシュ状態です。Net Non Operating Interest Income Expenseは過去12ヶ月で-4,604千円と僅かながらマイナスですが、全体収益に与える影響は小さく、金利負担は軽微と言えます。
10. 収益性分析
- ROE、ROA、各種利益率の評価
- ROE(実績): 16.46%
- ROA(過去12ヶ月): 13.45%
- 粗利率(過去12ヶ月): Gross Profit 3,457,815千円 / Total Revenue 7,714,886千円 = 44.8%
- 営業利益率(過去12ヶ月): Operating Income 1,141,650千円 / Total Revenue 7,714,886千円 = 14.8%
- 純利益率(過去12ヶ月): Net Income Common Stockholders 616,867千円 / Total Revenue 7,714,886千円 = 8.0%
いずれの指標も高水準です。特にROEとROAは優れており、効率的な資本利用と資産運用が実現されています。
- 一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%等)との比較
ROE16.46%はベンチマークの10%を大きく上回り、ROA13.45%もベンチマークの5%を大きく上回っています。これは、共同ピーアールの収益性が非常に優れていることを示しています。 - 収益性の推移と改善余地
売上高営業利益率は第3四半期累計で15.9%と高水準を維持しており、前年同期と比べてもわずかに改善しています。AI・ビッグデータ事業では人員投資による先行費用で利益率が一時的に低下しているものの、PR事業やインフルエンサーマーケティング事業の成長で全体をカバーしています。AI事業の投資が将来的に収益化されれば、さらなる利益率改善の余地があります。
11. 市場リスク評価
- ベータ値による市場感応度の評価
ベータ値(5Y Monthly)は-0.54と記載されています。これは一般的に市場全体の動きとは逆相関の関係にあることを示唆しており、市場が上昇する局面では株価が下落しやすく、市場が下落する局面では株価が上昇しやすい、または市場の変動に対して株価の変動が鈍感であることを示します。非常に珍しい値であり、特定の要因(例: 特定事業の構造変化、M&Aなど)によるものか、または計算期間やデータソースに起因する可能性も考慮が必要です。 - 52週高値・安値のレンジと現在位置
52週高値は1,026.00円、52週安値は627.00円です。現在の株価980.0円は、52週高値に接近した位置にあり、過去1年間の価格レンジの上限に近い水準にあります。 - 決算短信に記載のリスク要因(外部環境、為替、地政学等)
決算短信に記載されている主なリスク要因は以下の通りです。- AI導入や技術投資における開発費・人件費の増加による利益圧迫リスク。
- 大型案件の受注・継続性の変動(特にインフルエンサーマーケティング等)による業績変動リスク。
- マクロ要因としての景気変動、為替変動、地政学リスク。
- 人材確保・離職による事業継続リスク。
12. バリュエーション分析
- 業種平均PER/PBRとの比較
- 共同ピーアール(予想PER11.71倍、実績PBR2.24倍)
- 業界平均(PER15.0倍、PBR1.2倍)
PERで見ると、共同ピーアールは業界平均よりも約22%割安に評価されています。PBRで見ると、共同ピーアールは業界平均よりも約87%割高に評価されています。
- 目標株価レンジの算出(業界平均倍率適用)
- 業種平均PER基準目標株価: EPS(会社予想)83.72円 × 業界平均PER15.0倍 = 1,255.8円
- 業種平均PBR基準目標株価: BPS(実績)438.20円 × 業界平均PBR1.2倍 = 525.84円
算出される目標株価には大きな乖離があります。これは、PBRがサービス業の無形資産を十分に評価しない可能性、あるいは共同ピーアールの高収益性(ROE16.46%)がPBRを押し上げている可能性を示唆しています。
- 割安・割高の総合判断
PER基準では割安ですが、PBR基準では割高です。しかし、共同ピーアールのROEは業界平均の倍以上(実績16.46% vs ベンチマーク10.0%)と非常に高く、高PBRは高ROEが裏付けているとも考えられます。現在の高ROEを維持できるのであれば、PBRが高いことは正当化され得ます。総合的に見ると、PERベースでは割安感がありますが、PBRベースでは既に高水準にあり、企業価値評価では考慮が必要です。
13. 市場センチメント分析
- 信用取引の状況(信用買残、信用倍率、需給バランス)
信用買残は232,800株で、前週比+500株と微増しています。信用売残は0株であるため、信用倍率は0.00倍です。信用売残がないため、買い方の需給が偏っている状況です。株価が上昇基調にある場合、信用買残の積み上がりは将来的な売り圧力となる可能性がありますが、現状は売り圧力となる信用売りが見られず、短期的な需給だけで判断は難しいです。 - 株主構成(経営陣持株比率、安定株主の状況)
発行済株式数8,809,992株に対し、新東通信が32.63%、テクノグローバル研究所が12.55%、真瀬正義氏4.31%、谷鉄也氏3.76%と、上位株主が比較的高い割合で株式を保有しています。経営陣(石栗正崇氏1.98%等)や自社グループ従業員持株会1.42%の保有もあり、安定株主が一定程度存在すると考えられます。インサイダー保有比率60.22%と非常に高く、大株主による安定度は高いと言えます。 - 大株主の動向
大株主の具体的な直近の売買動向については、提供データからは不明です。
14. 株主還元と配当方針
- 配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り(会社予想): 1.43%(1株配当14.00円/株価980.0円)
- 1株配当(会社予想): 14.00円(2024年の12.00円から増配予想)
- Payout Ratio(過去12ヶ月): 17.18%。これは低水準であり、利益の多くを事業投資や内部留保に回していることを示します。成長投資を優先する方針と見られます。
- 自社株買いなどの株主還元策
2025年3月に自己株式26,741株を処分しています。自社株買いの記載は直近の決算短信にはありませんが、自己資本比率が高いことから、今後の自社株買い余地はあります。 - 株式報酬型ストックオプション等のインセンティブ施策
データには株式報酬型ストックオプション等の具体的なインセンティブ施策の記載はありません。
15. 最近のトピックスと材料
- 適時開示情報の分析(大型受注、新製品、拠点展開等)
2025年12月期第3四半期決算短信において、以下の点が注目されます。- 「フルAIシフト宣言」の推進: PR事業における生成AI導入による効率化と高付加価値化、AI・ビッグデータソリューション事業における新製品投入(CERVN for Webディレクターなど)。
- ヘルスケア領域の拡大: 管理栄養士を擁する子会社の連結化。
- インフルエンサーマーケティングの好調: 美容領域での大型案件獲得。
- 法人税等に関する会計基準改正の適用: 四半期財務諸表に影響なし。
- 子会社VAZのKOLTECH吸収合併: 連結範囲の変更で連結業績への影響は軽微。
- これらが業績に与える影響の評価
AIへの先行投資は、短期的にAI・ビッグデータ事業の利益率を圧迫する可能性がありますが、中長期的にはPRサービスの差別化とSaaS収益の拡大を通じて、持続的な成長と収益性向上に貢献すると期待されます。インフルエンサーマーケティングの好調は短期的な売上・利益を押し上げ、ヘルスケア領域の拡大は新たな成長ドライバーとなるでしょう。全体として、これらの取り組みは企業の成長戦略と合致しており、ポジティブな影響が期待されます。
16. 総評
共同ピーアールは、伝統的なPR事業を基盤としつつ、インフルエンサーマーケティング、AI・ビッグデータソリューションといった成長領域への積極的な投資と事業展開を進めることで、着実に成長を遂げている企業です。財務基盤は非常に強固であり、高い収益性も魅力です。
- 全体的な見解
売上・利益ともに成長を続けており、特にAIを活用したビジネスモデルへの転換は、将来の競争優位性を確立する上で重要な戦略です。財務健全性が高く、収益性もROE16%台と優良であり、安定性と成長性を兼ね備えています。一方で、AI事業への先行投資による一時的な利益率の圧迫や、特定の株主による高い持ち株比率は考慮すべき点です。- 強み:
- 主力PR事業が安定成長し、インフルエンサーマーケティングも高成長。
- 「フルAIシフト宣言」による技術革新と高付加価値サービスへの転換。
- 非常に高い財務健全性(自己資本比率65.1%、流動比率370%)。
- ROE、ROAともに業界ベンチマークを大きく上回る高収益体質。
- AI・ビッグデータソリューション事業によるSaaS化と収益基盤安定化への期待。
- 弱み:
- AI・ビッグデータソリューション事業における先行投資による短期的な利益率低下。
- 信用買残があるものの信用売残が0であるため、将来的な需給の偏り。
- PBRが業界平均と比較して割高水準にある点。
- 機会:
- 国内景気回復とデジタルマーケティング市場の拡大。
- AI技術の進化と、広報・マーケティング分野への応用余地。
- ヘルスケア領域など、新たな成長分野へのサービス拡大。
- 脅威:
- 競合他社によるAI・デジタル技術の導入競争激化。
- マクロ経済の不確実性(景気変動、為替、地政学リスク)。
- 人件費や事業運営コストの継続的な上昇。
17. 企業スコア
- 成長性: A
- 売上高は過去数年で着実に増加し、直近の四半期売上高成長率も19.6%と高いです。インフルエンサーマーケティング事業は28.8%、AI・ビッグデータソリューション事業も18.7%と高成長を示しており、今後の事業拡大にも期待が持てます。
- 収益性: S
- 粗利率約44.8%、営業利益率約14.8%と良好な水準です。ROEは16.46%、ROAは13.45%と、一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%)を大きく上回る優良な数値を達成しており、非常に高い収益性を示しています。
- 財務健全性: S
- 自己資本比率65.1%(前期末58.8%)と非常に高く、流動比率も3.70(370%)と極めて良好です。有利子負債も少なく、潤沢な現預金を有しており、財務安全性は極めて優れています。
- 株価バリュエーション: B
- 予想PER11.71倍は業界平均15.0倍と比較して割安水準ですが、実績PBR2.24倍は業界平均1.2倍と比較して割高です。サービス業という特性上、無形資産の評価や高ROEがPBRに反映されている可能性があります。PERベースでは割安感があるものの、PBRベースでは高水準であり、総合的には平均並みと評価します。
企業情報
| 銘柄コード | 2436 |
| 企業名 | 共同ピーアール |
| URL | http://www.kyodo-pr.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 980円 |
| EPS(1株利益) | 83.72円 |
| 年間配当 | 1.43円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 4.9% | 13.5倍 | 1,429円 | 8.0% |
| 標準 | 3.7% | 11.7倍 | 1,178円 | 3.9% |
| 悲観 | 2.2% | 10.0倍 | 931円 | -0.9% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 980円
| 目標年率 | 理論株価 | 現在株価との乖離 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 15% | 590円 | +390円 (+66%) | △ 割高 |
| 10% | 736円 | +244円 (+33%) | △ 割高 |
| 5% | 929円 | +51円 (+5%) | △ 割高 |
【判定基準】○割安:現在株価≦理論株価 / △割高:現在株価>理論株価
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
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なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。