2024年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想の修正は無し。四半期単体の会社提示目標(四半期ごとの明細)は開示がなく、市場予想との比較データも提供されていないため、四半期実績は「会社予想に対する明確なサプライズ無し(通期予想に対しては進捗未達)」と整理。
  • 業績の方向性:減収・減益(第1四半期:売上高 9.99億円、前年同期比▲5.3%、営業損失1.36億円に拡大)。
  • 注目すべき変化:営業損失・純損失が前年同期から拡大(営業損失▲1.36億円←前年同期▲0.79億円、親会社株主帰属四半期純損失▲1.38億円←前年同期▲0.74億円)。文具事業での売上停滞と金地金価格高騰が損益悪化の主因。
  • 今後の見通し:通期予想は据え置き(通期売上 51.0億円、営業利益 0 百万円、当期純損失▲0.15億円)。第1四半期の進捗は売上で約19.6%(計画に対して遅れ)、通期予想達成には上期以降の回復が必要。直近の予想修正は無し。
  • 投資家への示唆:短期的には海外販売の回復や金価格(原材料)動向、ロボット事業の受注回復が鍵。第1四半期は構造改革の効果が売上・収益にまだ十分反映されておらず、通期見通しの信頼性は上期以降の実績次第。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:セーラー万年筆株式会社(コード 7992)
    • 主要事業分野:文具事業(万年筆、万年筆用インク等)およびロボット機器事業(取出機等)
    • 代表者名:代表取締役社長 町 克哉
    • 問合せ先:常務取締役管理本部長 木村 孝 TEL 03-6670-6601
  • 報告概要:
    • 提出日:2024年4月30日(四半期決算短信公表日)
    • 対象会計期間:2024年12月期 第1四半期(2024年1月1日~2024年3月31日)
    • 四半期報告書提出予定日:2024年5月15日
  • セグメント:
    • 文具事業:万年筆・万年筆用インク等の企画・販売(高付加価値製品群の拡充を推進)
    • ロボット機器事業:主に取出機等の製造販売(既存顧客の更新需要獲得、新規顧客開拓を継続)
  • 発行済株式:
    • 発行済株式数(期末、自己株式含む):29,659,554 株
    • 期末自己株式数:16,153 株
    • 期中平均株式数(四半期累計):29,643,427 株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 四半期決算説明会:無し(補足資料作成も無し)
    • 株主総会、IRイベント等:–(資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 会社予想との比較(第1四半期単体について会社から個別の四半期目標値は開示されていないため、通期予想との進捗で評価)
    • 売上高:実績 999 百万円。通期予想 5,100 百万円に対する進捗率 19.6%(999/5,100)。通期比の通常想定ペース(四半期均等だと25%)より低い進捗(やや遅れ)。
    • 営業利益:実績▲136 百万円。通期予想 0 百万円に対して赤字進捗で未達。
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:実績▲138 百万円。通期予想▲15 百万円に対して大幅な赤字超過で未達。
  • サプライズの要因:
    • 増収に至らなかった主因は海外市場中心の販売停滞(文具)、およびロボット事業での設備投資回復が緩やかな点。加えて金地金価格の高騰が原材料コストを押し上げ、文具(高付加価値製品)での採算悪化を招いた。賞与引当金の増加など一時費用も影響。
  • 通期への影響:
    • 現時点で会社は通期予想を修正していないが、第1四半期の進捗(売上19.6%、大幅赤字)を踏まえると、上期以降の販売回復・コスト抑制がない場合は通期見通し達成は厳しくなる可能性がある(会社見解は据え置き)。

財務指標

  • 財務諸表(要点、単位:百万円、四捨五入等は資料に準拠)
    • 損益計算(第1四半期累計:2024/1/1–3/31)
    • 売上高:999 百万円(前年同期 1,055 百万円、前年同期比▲5.3%)
    • 売上原価:760 百万円(前年同期 743 百万円)
    • 売上総利益:239 百万円(前年同期 313 百万円、減少)
    • 販売費及び一般管理費:376 百万円(前年同期 393 百万円、微減)
    • 営業損失:▲136 百万円(前年同期▲79.9 百万円)
    • 経常損失:▲134 百万円(前年同期▲69.1 百万円)
    • 四半期純損失(親会社株主帰属):▲138 百万円(前年同期▲74.7 百万円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):▲4.67 円(前年同期▲2.52 円)
    • 貸借対照表(2024/3/31)
    • 総資産:5,420 百万円(前期末 5,554 百万円、▲134 百万円減)
    • 流動資産合計:3,560 百万円(主な内訳:現金及び預金 654 百万円、受取手形・売掛金等 852 百万円、商品 733 百万円、原材料等 894 百万円)
    • 固定資産合計:1,860 百万円
    • 負債合計:3,161 百万円(前期末 3,158 百万円、ほぼ横ばい)
    • 純資産合計:2,260 百万円(前期末 2,396 百万円、▲136 百万円減)
    • キャッシュフロー計算書:–(四半期CFの詳細は資料に未掲載)
  • 収益性(第1四半期):
    • 売上高:999 百万円(前年同期比▲5.3%)→ 減収(悪い)
    • 営業利益:▲136 百万円(前年同期は▲79.9 百万円)→ 損益悪化(悪い)
    • 経常利益:▲134 百万円(前年同期▲69.1 百万円)→ 悪化(悪い)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:▲138 百万円(前年同期▲74.7 百万円)→ 悪化(悪い)
    • EPS:▲4.67 円(前年同期▲2.52 円)→ マイナス(悪い)
  • 進捗率分析(第1四半期→通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:19.6%(999 / 5,100)→ 四半期均等想定(25%)より低い(遅れ)
    • 営業利益進捗率:計画値が0のため進捗評価困難だが、実績は赤字
    • 純利益進捗率:計画▲15 百万円に対し▲138 百万円で大幅未達
    • 過去同期間との比較:前年同期も赤字だが、損失幅は拡大
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率:41.5%(前期 43.0%)— 41.5%(安定水準:40%以上で安定と一般に評価)
    • 流動比率:流動資産3,560 / 流動負債2,011 ≒ 177%(流動性は良好)
    • 負債比率(負債/自己資本):3,161 / 2,260 ≒ 1.40 → 140%(やや高めだが直ちに問題視される水準ではない)
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率:営業損失のためマイナス(低下)
    • 総資産回転率:–(売上/総資産で試算可能:999/5,420 ≒ 0.184 回転/年、やや低い)
  • セグメント別(第1四半期、単位:百万円)
    • 文具事業:売上 758 百万円(前年同期比▲3.7%)、セグメント損失▲70 百万円(前年同期は▲13 百万円)→ 利益面で大幅悪化(主因:販売停滞と金価格高騰)
    • ロボット機器事業:売上 241 百万円(前年同期比▲9.9%)、セグメント損失▲66 百万円(前年同期▲66 百万円とほぼ同水準)→ 依然損失
  • 財務の解説:
    • 売上の減少は海外販売の弱さが主因。文具では高採算の万年筆系販売の停滞、原材料(金)高騰が粗利を圧迫。ロボット機器は設備投資回復が鈍く売上減少。賞与引当金増加などで短期負債が一部増加した。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当:0.00 円(無し)
    • 期末配当(予想):0.00 円(無し)
    • 年間配当予想:0.00 円(前年から変更なし)
    • 配当利回り:–(株価データが資料にないため計算不可)
    • 配当性向:–(今期は純損失のため比率算出不能)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載無し

セグメント別情報

  • セグメント別状況(第1四半期)
    • 文具事業:売上 758 百万円(▲3.7%)、セグメント損失▲70 百万円(前年同期▲1.3百万円の損失→悪化)。主因は海外での販売停滞と金地金価格高騰による原価上昇、好採算製品の販売停滞。
    • ロボット機器事業:売上 241 百万円(▲9.9%)、セグメント損失▲66 百万円(前年同期ほぼ同水準)。設備投資需要の回復が緩やかであり、既存顧客の更新需要獲得や新規顧客開拓を継続中だが回復は限定的。
  • セグメント戦略:文具はブランド価値向上・高付加価値製品の拡充を継続。ロボットは更新需要と新規顧客開拓に注力。第1四半期では改革の効果がまだ売上・利益に十分反映されていない。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料中に具体的KPIや中期数値目標の記載なし。ただし、経営体制を刷新し事業構造見直し・積極販売を掲げている。進捗は遅れている旨の記載。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社との比較データは資料に記載無し(–)。相対的な市場シェア等は不明。
  • 市場動向:国内は経済活動の正常化で緩やかな回復だが、海外は高金利・地政学リスク等で個人消費や設備投資の回復が限定的。万年筆等の文具市場では高付加価値品の需要動向、原材料(特に金)価格が採算に影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正有無:無し(2024年2月14日発表の予想から変更なし)
    • 次期予想:資料に次期(来期)予想は無し
    • 会社予想の前提条件:特段の為替・原油等の前提詳細は資料に記載無し(–)
  • 予想の信頼性:第1四半期の進捗(売上の低調、損失拡大)を踏まえると、通期見通し(営業利益0)を達成するには上期以降の需給回復およびコスト改善が必要。過去の予想達成傾向についての記載は無し(–)。
  • リスク要因:
    • 原材料(特に金)価格の高騰
    • 海外市場での需要低迷・為替変動
    • 世界的な政策金利高止まりや地政学リスクによる消費・設備投資の停滞
    • ロボット事業の設備投資回復の遅れ

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結範囲の変更(子会社異動):無し
  • 四半期レビュー:本四半期決算短信は公認会計士または監査法人による四半期レビューの対象外
  • その他重要事項:特筆すべき特別配当や一時的な特別損益の記載無し

(注)本資料は開示された決算短信の記載内容に基づく整理であり、投資助言や個別銘柄推奨を目的とするものではありません。不明箇所は「–」で表記しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7992
企業名 セーラー万年筆
URL http://www.sailor.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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