2025年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想の通期数値に対する「四半期累計の進捗」は売上高進捗率約68.5%、営業利益進捗率約170.5%、親会社帰属四半期利益進捗率約145.8%と、通期予想に対して上振れ(市場予想との比較は不明のため省略:–)。
- 業績の方向性:前年同期(2024年Q1–Q3)に対して「減収→減収(△26.6%)だが損失から黒字へ転換(営業損失→営業利益)」と大幅な収益性改善。
- 注目すべき変化:構造改革(不採算拠点撤退、EMEA縮小、人員削減等)と株式関連の資本政策(種類株式発行、増資、MSワラント行使など)により債務超過を解消し、損益は黒字化。営業利益の主な押し上げ要因に「ストックオプション失効等による株式報酬費用の戻入(約197,825千円)」がある点は重要(非継続性の可能性)。
- 今後の見通し:通期業績予想に修正は無し。現時点の進捗は通期予想を上回っており達成可能性は高いが、営業CFは依然マイナス(△156,789千円)であるためキャッシュ創出の継続が鍵。
- 投資家への示唆:収益性は回復しているが、1) 株式報酬戻入は一過性要因、2) 営業CFはまだマイナス、3) 借入金残高は依然大きい(長期借入金約5,799,591千円)──これらを踏まえ、業績の持続性(特に営業CF改善)と金融機関との協議・資本政策の進捗をフォローすることが重要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社モンスターラボ
- 主な事業分野:デジタルコンサルティング事業(DX支援:コンサル~システム開発・運用)およびプロダクト等のその他事業(RPA、音楽配信等)
- 代表者名:代表取締役社長 いな川 宏樹
- 上場市場・コード:東証 5255
- URL:https://monstar-lab.com/jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月14日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期 累計、IFRS連結)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(オンデマンド配信)
- セグメント:
- デジタルコンサルティング事業:企業/自治体向けDX支援(地域区分:APAC、AMER)
- その他事業:RPA等プロダクト、音楽配信等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(2025年12月期3Q):64,900,722株
- 期中平均株式数(四半期累計):54,005,990株
- 期末自己株式数:243,300株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 通期業績予想の修正:直近の修正なし(発表時点で「無」)
- 株主総会・IRイベント等:個別予定は資料に明記なし(決算説明会は実施済)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期のみ。四半期累計実績 vs 通期予想の進捗で評価)
- 売上収益:5,830,819千円(前年同期比 △26.6%);通期予想8,517,000千円に対する進捗率 ≒ 68.5%(通常は70–75%が妥当だが年度内集中度に依存)
- 営業利益:613,740千円(前年同期は△7,766,992千円の損失);通期予想360,000千円に対する進捗率 ≒ 170.5%(上振れ)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:300,484千円(前年同期は△7,735,278千円);通期予想206,000千円に対する進捗率 ≒ 145.8%(上振れ)
- サプライズの要因:
- ポジティブ要因:不採算拠点の整理・コスト削減(販売費及び一般管理費で前年同期比1,068,355千円の減少)、既存顧客での売上伸長、生成AI等先進案件の受注、資本政策による財務改善
- 一過性要因:ストックオプションの失効等による株式報酬費用の戻入(約197,825千円)が営業利益を大きく押し上げている点(非継続性)
- その他:エクイティファイナンス(種類株式、新株予約権の行使等)による資金調達でバランスシートを改善
- 通期への影響:
- 通期予想は修正なし。現時点での進捗は通期予想を上回っているため達成可能性は高い。ただし営業CF改善の継続性や一過性項目の占める割合を確認する必要あり。
財務指標
(単位:千円。%は前年同期比)
- 損益要点(累計:2025年1月1日–9月30日)
- 売上収益:5,830,819(前年同期7,942,630、△26.6%、△2,111,811千円)
- 売上総利益:2,431,729(前年同期812,971、+198.9%)
- 販管費:△1,901,651(前年同期△4,722,316、削減1,068,355千円)
- 営業利益:613,740(前年同期△7,766,992→黒字転換)
- 税引前四半期利益:234,697(前年同期△7,804,946→黒字転換)
- 親会社所有者に帰属する四半期利益:300,484(前年同期△7,735,278→黒字転換)
- EPS(基本):5.56円(前年同期△225.34円)
- 進捗率分析(四半期累計 vs 通期予想)
- 売上高進捗率:5,830,819 / 8,517,000 ≒ 68.5%(通常ペースに近い)
- 営業利益進捗率:613,740 / 360,000 ≒ 170.5%(通期見通しを大きく上回る)
- 親会社帰属当期利益進捗率:300,484 / 206,000 ≒ 145.8%(上振れ)
- 過去同期間との比較:前年は大幅赤字、今年は黒字転換で進捗が良好
- 貸借対照表(2025/9/30)
- 資産合計:9,959,921(前期末7,589,119)
- 流動資産:5,592,204(前期末2,723,335)うち現金及び現金同等物4,070,265(前期末1,550,889)
- 非流動資産:4,367,717(前期末4,865,784)
- 負債合計:8,463,880(前期末12,365,839)
- 資本合計:1,496,041(前期末△4,776,719)→債務超過解消
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):15.5%(前期末は△62.4%)
- 目安:40%以上で「安定水準」→ 15.5%は低い(要改善)
- キャッシュ・フロー(累計)
- 営業CF:△156,789(前年同期△3,191,224;改善だが依然マイナス)
- 投資CF:+63,206(前年同期△336,359)
- 財務CF:+2,685,848(前年同期+3,027,441;増資・借入等で資金調達)
- 現金期末:4,070,265(前期末1,550,889)→流動性は確保
- 財務安全性
- 自己資本比率:15.5%(目安40%以上→低い水準だが、前年の債務超過から回復)
- 負債比率(負債/自己資本):約566%(8,463,880 / 1,496,041)→高い(要注意)
- 流動比率:流動資産5,592,204 / 流動負債2,019,816 ≒ 277%(流動性は良好)
- 効率性・その他
- 売上高営業利益率:613,740 / 5,830,819 ≒ 10.5%(改善:黒字化)
- 総資産回転率や詳細の過去推移は資料断片のため要確認(–)
- セグメント別(当期累計)
- デジタルコンサルティング事業:売上(外部)5,500,684、セグメント損益388,538
- その他事業:売上(外部)319,104、セグメント損益12,737
- 調整額にストックオプション失効等の費用戻入197,825千円を含むため、連結営業利益に大きく寄与
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0.00円(2025年12月期も0.00円)
- 期末配当:0.00円(予想:0.00円)
- 年間配当予想:0.00円
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向:–(配当実績なし)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:現状は無配。自己株式の無償取得(243,300株)あり(事情は子会社株式譲渡に伴う無償取得)。将来の株主還元は資本状況・業績次第。
セグメント別情報
- デジタルコンサルティング事業(地域別)
- APAC:売上 4,701,464千円(前年同期比△0.8%)、営業利益 261,265千円(前年は営業損失305,998千円)→黒字転換、生成AI・データ案件が伸長
- AMER:売上 799,220千円(前年同期比+6.6%)、営業利益 127,349千円(前年は営業損失75,092千円)→既存大手クライアント中心に安定
- その他事業:売上 330,134千円(APACに含む)、セグメント損益小幅プラス
- セグメント戦略:ヘルスケア/ライフサイエンスや金融領域に注力、位置情報や価格戦略等の自社技術への投資、生成AI(MonstarXのグローバル提供開始:2025/11/6)
- コメント:構造改革の効果がセグメント損益に反映。APACは既存顧客が効いている点がポイント。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料中の「中期計画」詳細は記載なし(–)。だが、事業構造の合理化・成長領域への選択集中が進められている。
- KPI達成状況:具体KPIは開示無し(–)。重要KPI(営業CFの黒字化、自己資本比率改善等)は引き続き注視すべき。
競合状況や市場動向
- 市場動向:DX投資・生成AI需要は継続的に旺盛との記載。Monstarは生成AI関連プロダクト(MonstarX)やデータ/エンタープライズ案件で追い風。
- 競合比較:同業他社との定量比較データは資料にないため省略(–)。相対的には複数リージョン展開と生成AI投入は強みだが、財務安全性は要改善。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2025年12月期)予想:売上収益 8,517,000千円(△14.8% YoY)、営業利益 360,000千円、税引前利益 274,000千円、親会社帰属当期利益 206,000千円、EPS 5.27円
- 直近公表の業績予想からの修正:無
- 会社予想の前提条件:為替等の前提は別添資料参照(本要約では明示なし)
- 予想の信頼性:過去に大幅な減損・債務超過状態から資本政策で改善しており、資金面は当面安定化。ただし営業CFはまだマイナスである点、営業利益に一過性要因が含まれている点から「継続的な実績」に対する慎重な確認が必要。
- リスク要因:
- 一過性要因(株式報酬戻入等)により利益が拡大している点(持続性リスク)
- 借入金残高や金融機関との条件(返済猶予等)依存
- 海外(特に過去のEMEA/AMER)事業の展開リスク、プロジェクト遅延リスク
- 人材確保・テクノロジー競争の激化、為替変動など
重要な注記
- 会計方針の変更:無し(IFRSベース、表示区分の地域再分類あり:従来のEMEAをAPACへ組替)
- 継続企業の前提:当第3四半期時点で「継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められない」との判断。ただし取引金融機関から借入金返済猶予を受けており、引き続き金融機関との協議を継続。
- 主要な資本政策:2025/3/28に種類株式(A種)33,000,000株発行で3,300,000千円調達、MSワラント行使で約2,843,084千円調達、その他増資で計上。資本金・資本剰余金の減少・振替により累積損失を16,122,541千円で補填し、債務超過を解消。
- 子会社の整理:EMEAに属する複数子会社(Monstarlab Denmark等)で支配喪失/破産等の事象あり(負債総額の開示あり)。過去に大規模減損を計上済。吸収合併や子会社売却等のグループ再編を実施。
(注記)
- 本文は提供資料(2025年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕連結)に基づき事実を整理した要約です。市場コンセンサスや株価情報は資料に含まれていないため「–」としております。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5255 |
| 企業名 | モンスターラボ |
| URL | https://monstar-lab.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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