決算短信：丸山製作所（6316）

2025年９月期 決算短信〔日本基準〕（連結）

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社予想（当期の事前開示）は本資料に記載なしのため比較不可。市場予想も開示なし（予想との差異：–）。
• 業績の方向性：増収減益（売上高は前年同期比+3.2％の増収、営業利益は△7.5％の減益）。ただし親会社株主に帰属する当期純利益は+24.4％増（営業減益と純利益増の乖離が注目点）。
• 注目すべき変化：国内販売の改善で農林業用機械セグメントが売上・営業利益ともに増加（売上 32,020 百万円、+5.9％／営業利益 1,309 百万円、+16.3％）。一方で海外（特に北米）向けが減少し、工業用機械セグメントの売上・利益が減少（売上 6,581 百万円、△3.5％／営業利益 1,269 百万円、△11.8％）。
• 今後の見通し：2026年9月期は通期で売上 42,000 百万円（+1.8％）、営業利益 1,500 百万円（+38.9％）を見込む。営業利益の大幅上振れ見込みの実現には、販管費抑制や海外／新規事業の寄与が必要。通期予想の修正は現時点ではなし。
• 投資家への示唆：営業利益は減少したものの、営業キャッシュ・フローの大幅改善（214 → 1,871 百万円）と自己資本比率52.7％（安定水準）により財務基盤は堅調。来期の利益計画はやや楽観的（営業利益+38.9％）であり、海外回復や新規事業の進展が鍵。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：株式会社丸山製作所
  • 主要事業分野：農林業用機械（動力噴霧機、大型防除機、刈払機等）、工業用機械（高圧ポンプ、洗浄機、ウルトラファインバブル製品等）、その他（消火器等）、不動産賃貸・売電
  • 代表者名：代表取締役社長 内山 剛治
  • URL：https://www.maruyama.co.jp/
• 報告概要:
  • 提出日：2025年11月14日
  • 対象会計期間：2024年10月1日～2025年9月30日（2025年9月期、連結）
  • 決算補足説明資料：作成有（決算説明会は無）
• セグメント:
  • 農林業用機械：動力噴霧機、大型防除機、刈払機等の製造販売
  • 工業用機械：工業用高圧ポンプ、高圧洗浄機、ウルトラファインバブル製品等
  • その他の機械：消火器、防災関連機器等
  • 不動産賃貸他：不動産賃貸、売電事業
• 発行済株式:
  • 発行済株式数（期末、自己株式含む）：5,029,332 株
  • 期末自己株式数：1,075,185 株
  • 期中平均株式数：4,032,293 株
  • 時価総額：–（決算短信に記載なし）
• 今後の予定:
  • 定時株主総会：2025年12月18日
  • 配当支払開始：2025年12月19日
  • 有価証券報告書提出予定：2025年12月17日
  • 決算説明会：開催なし（補足資料有）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（会社予想との比較：当該期の期初業績予想の開示なしのため達成率算出不可）
  • 売上高：41,266 百万円（前期比 +3.2％）
  • 営業利益：1,080 百万円（前期比 △7.5％）
  • 純利益（親会社株主帰属）：743 百万円（前期比 +24.4％）
• サプライズの要因：
  • 売上増（国内中心、特に大型防除機等の拡販）がある一方で、販管費増加等で営業利益は減少。経常・当期純利益が増加した背景には為替差益の拡大や受取配当の増加等の営業外収益増（営業外収益：163 → 309 百万円）および税金費用の減少等が寄与している（税金等合計は451 → 386 百万円）。
• 通期への影響：
  • 来期（2026年9月期）予想は営業利益1,500 百万円（今期1,080 → +38.9％）と高い伸びを見込む。達成の可否は海外（北米）回復、新規事業（ウルトラファインバブル等）と販管費コントロール次第。現時点で予想修正はなし。

財務指標

• 財務諸表要点（百万円）
  • 総資産：39,101（前年 38,706、+395）
  • 純資産：20,794（前年 19,830、+964）
  • 売上高：41,266（前年 40,006、+1,260）
  • 営業利益：1,080（前年 1,168、△88）
  • 経常利益：1,173（前年 1,109、+64）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益：743（前年 597、+146）
  • EPS：184.32 円（前年 141.36 円、+30.4％）
  • 1株当たり純資産（BPS）：5,208.85 円（前年 4,764.79 円）
• 収益性
  • 売上高：41,266 百万円（前年同期比 +3.2％、+1,260 百万円）
  • 営業利益：1,080 百万円（前年同期比 △7.5％、△88 百万円）、営業利益率 2.6％（前年 2.9％）→ やや低下（悪化）
  • 経常利益：1,173 百万円（前年同期比 +5.8％、+64 百万円）
  • 純利益：743 百万円（前年同期比 +24.4％、+146 百万円）
  • EPS：184.32 円（前年同期比 +30.4％）
• 財務安全性
  • 自己資本比率：52.7％（前年 50.8％）→ 安定水準（目安 40％以上で安定）
  • 有利子負債・流動負債：短期借入金は減少（5,827 → 5,179 百万円）、１年内返済予定の長期借入金は増（53 → 443 百万円）
  • 流動比率：流動資産 22,700 ／ 流動負債 15,070 → 約150.6％（流動性は良好）
  • 債務償還年数：3.8 年（改善、前期 33.9 年）→ 良化（数値低いほど短期間で返済可能）
  • インタレスト・カバレッジ・レシオ：19.1 倍（前期 3.9倍）→ 非常に良化（利払い余力高い）
• 効率性
  • 売上総利益は10,621 百万円（前年 10,311 百万円）で若干改善
  • 総資産回転率等の詳細数値は開示なし（計算ベースデータは可算だが該当欄は省略）
• セグメント別（売上高・営業利益）
  • 農林業用機械：売上 32,020 百万円（+5.9％）、営業利益 1,309 百万円（+16.3％）→ 主力、増収増益
  • 工業用機械：売上 6,581 百万円（△3.5％）、営業利益 1,269 百万円（△11.8％）→ 北米向けの減少が影響
  • その他の機械：売上 2,472 百万円（△10.4％）、営業利益 126 百万円（+25.4％）
  • 不動産賃貸他：売上 400 百万円（△5.3％）、営業利益 247 百万円（+5.4％）
• 財務の解説
  • 営業CFが大幅改善（214 → 1,871 百万円）した反面、投資CFは拡大（△1,454 → △1,974 百万円）。投資は有形固定資産取得の増加（1,565 → 1,834 百万円）。財務CFは自己株取得や短期借入金の返済等で使用（1,504 → △836 百万円）。結果、期末現金は3,490 百万円（前期 4,431、△940）。

配当

• 配当実績と予想:
  • 2025年9月期（実績）年間配当：80 円（期末75 円＋創業130周年記念配当5 円）
  • 2024年9月期：75 円（年間）
  • 2026年9月期（予想）：75 円（年間、期末75円）
• 配当金総額：323 百万円（2025年9月期）
• 配当性向（連結）：43.4％（2025年9月期）→ 高め（会社目安は配当性向30％程度）
• 配当利回り：–（株価情報が決算短信に記載なしのため算出不可）
• 特別配当の有無：2025年期末に創業130周年記念配当5円を実施（特別）
• 株主還元方針：配当性向30％程度を目安に安定配当を継続、今後配当性向向上・自己株取得・株主優待充実を検討

セグメント別情報

• 農林業用機械：売上 32,020 百万円（+5.9％）、営業利益 1,309 百万円（+16.3％）。国内で大型防除機・動力噴霧機が増加。主要顧客にクボタ、JA等。今後はインドでの生産拠点やタイ・ベトナムでの現地体制強化を推進。
• 工業用機械：売上 6,581 百万円（△3.5％）、営業利益 1,269 百万円（△11.8％）。欧州向けは増加したが北米向けが縮小。ウルトラファインバブル製品の販路拡大や工業機械市場の開拓に注力。
• その他の機械：売上 2,472 百万円（△10.4％）、営業利益 126 百万円（+25.4％）。消防機械等が中心。利益率改善。
• 不動産賃貸他：売上 400 百万円（△5.3％）、営業利益 247 百万円（+5.4％）。安定収益源。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：第8次中期経営計画（2022.10～2027.9）で「成長事業の創出」を掲げる。重点課題は利益率向上、新規事業確立、海外市場拡大、既存事業成長、財務体質強化等。
• 進捗状況：国内農林業用機械の回復やウルトラファインバブル製品（個人向け製品含む）の立ち上げ、海外拠点設立（インド自社工場着手、ベトナム販売部門、コロンビア法人設立準備）など、計画施策が具体化している。一方で北米需要の弱含みが海外成長目標の障害要因。
• KPI達成状況：具体的KPIの数値開示は限定的。営業利益率向上は未達（営業利益率2.6％、前年より低下）。

競合状況や市場動向

• 市場動向：国内は個人消費やインバウンド復調で持ち直し。北米の経済減速が輸出に影響。資源・エネルギー価格上昇や地政学リスクは外部リスク要因。
• 競合・顧客：主要顧客にクボタ、全国農業協同組合連合会（JA）等。競合優位性は高圧ポンプや防除機等におけるコア技術とアフターサービス網。
• 同業比較：同業他社との詳細比較データは本資料に記載なし（—）。

今後の見通し

• 業績予想（2026年9月期、連結）
  • 通期：売上 42,000 百万円（+1.8％）、営業利益 1,500 百万円（+38.9％）、経常利益 1,500 百万円（+27.8％）、親会社株主帰属当期純利益 900 百万円（+21.1％）、EPS 227.61 円
  • 第2四半期累計（通期内想定）：売上 18,500 百万円（+1.1％）、営業利益 350 百万円 等（四半期累計予想あり）
• 予想の信頼性：過去の業績推移を見ると営業利益は変動があり、来期の大幅増益予想は海外回復や販管費の抑制、新規事業の寄与が前提。予想は現状やや楽観的と評価できる（達成には複数要因の改善が必要）。
• リスク要因：北米需要の弱含み、為替変動、原材料・エネルギー価格上昇、地政学リスク、投資回収の遅れ、会計基準変更の影響（本期は影響なし）。
• 前提条件：為替や原油価格等の具体前提は添付資料「今後の見通し」に記載（本短信では要旨提示、詳細は別添を参照）。

重要な注記

• 会計方針：期首より「法人税等に関する会計基準」改正を適用（連結財務諸表への影響はなし）。その他の会計上の見積り変更・修正再表示は無し。
• 追加情報：退職給付制度移行に伴う処理あり（確定拠出企業年金へ移行、移換額等の未払い額計上あり）。
• その他重要事象：特記事項として重要な後発事象は無し。

（注）

• 数値は決算短信の連結数値に基づく。市場予想・株価等は本資料内に記載がないため「–」と表記。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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