2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ: 四半期(中間)実績は会社が公表している通期予想との整合性が高く、特に売上・最終利益で前年同期を大きく上回る結果(上振れ寄与)。市場予想との比較データは未提示のため記載不可。
  • 業績の方向性: 増収増益(売上高+16.3%、営業利益+62.9%、中間純利益+188.0%)
  • 注目すべき変化: 回路保護素子事業の伸長が顕著(売上+29.3%、セグメント利益+44.9%)。全社で営業外の為替差益計上や営業CF改善も寄与。
  • 今後の見通し: 通期予想(修正済)に対する進捗は売上で49.9%、営業利益で44.0%、当期純利益で58.2%と概ね達成可能圏。ただし「一部製品の生産終了」に伴う特別損失計上等の影響があり、詳細は別途公表資料を要確認。
  • 投資家への示唆: 自動車向け需要が引き続き牽引。短期的業績は堅調だが、事業構造改革(生産終了)による一時的コストや特別損失が通期業績に影響するため、今後の特別損失額・構造改革効果を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 松尾電機株式会社
    • 主要事業分野: タンタルコンデンサ、回路保護素子、フィルムコンデンサ等の電子部品製造販売(非連結)
    • 代表者名: 代表取締役社長執行役員 陳 怡光
    • 問合せ先: 常務取締役執行役員経理部門長 網谷 嘉寛(TEL 06-6332-0871)
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年11月13日
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間期) 2025年4月1日~2025年9月30日(日本基準、非連結)
    • 備考: 第2四半期決算短信は監査(レビュー)の対象外
  • セグメント:
    • タンタルコンデンサ事業: 主にタンタルコンデンサ製品(カーエレクトロニクス、医療機器向け等)
    • 回路保護素子事業: 回路保護デバイス(主に車載向けが拡大)
    • その他: フィルムコンデンサ事業(報告セグメント外の「その他」)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む): 3,210,000株
    • 期中平均株式数(中間期): 3,207,061株(当中間期)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日: 2025年11月13日
    • 株主総会・IRイベント: –(本資料に未記載)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 売上高: 2,497百万円(前年同期比+16.3%)。通期予想5,000百万円に対する進捗49.9%(ほぼ計画どおりの進捗)。
    • 営業利益: 272.969百万円(前年同期比+62.9%)。通期予想620百万円に対する進捗44.0%(やや進捗遅れ)。
    • 純利益: 中間純利益227.989百万円(前年同期比+188.0%)。通期予想392百万円に対する進捗58.2%(進捗良好)。
  • サプライズの要因:
    • 回路保護素子事業の需要増(特にカーエレクトロニクス)による売上・利益の大幅増。
    • 為替差益の計上(営業外収益の一部:4,251千円)や、前年に計上された独占禁止法等関連損失(前期48,771千円)の反動。
    • 営業CFの大幅改善(マイナスからプラスへ)により資金面の余裕が増加。
  • 通期への影響:
    • 通期予想は既に修正済で、Q2実績から見ると売上・当期純利益は通期見通しに対して順調。ただし「一部製品の生産終了」に伴う特別損失計上があるため、特別損失の確定額と構造改革後の利益改善効果を踏まえた継続的検証が必要。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計: 6,678百万円(前期末6,593百万円 → +85百万円)
    • 負債合計: 3,690.937百万円(前期末3,833.342百万円 → −142百万円)
    • 純資産合計: 2,987.160百万円(前期末2,759.278百万円 → +227百万円)
    • 現金及び現金同等物(中間末): 551.774百万円(前年同期657.154百万円 → −105.380百万円)
  • 収益性(当中間期 vs 前中間期)
    • 売上高: 2,497,099千円(前年同期2,146,215千円 → +16.3% / +350,884千円)
    • 営業利益: 272,969千円(前年同期167,581千円 → +62.9% / +105,388千円) 営業利益率 10.9%(272,969/2,497,099)(改善:前年約7.8%、向上は良好)
    • 経常利益: 261,848千円(前年同期152,881千円 → +71.3%)
    • 中間純利益: 227,989千円(前年同期79,175千円 → +188.0%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS): 71.09円(前年同期24.69円)
  • 進捗率分析(通期予想との比較)
    • 売上高進捗率: 49.9%(2,497/5,000) — 通期売上の約半分を達成(通常ペース)
    • 営業利益進捗率: 44.0%(272.969/620) — やや遅れ(通期での下期比重に注意)
    • 純利益進捗率: 58.2%(227.989/392) — 進捗良好
    • 過去同期間との比較: 収益・利益ともに前年比で大幅改善(特に利益面)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率: 44.7%(安定水準、目安40%以上は良好)
    • 負債合計: 3,690.937百万円。負債/自己資本(負債比率)= 3690.937 / 2987.160 ≒ 123.6%(参考:やや高めだが資本比率は良好)
    • 流動比率: 流動資産4,355,950 / 流動負債2,528,594 ≒ 172%(流動性良好)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率の改善(約7.8%→約10.9%)は効率改善を示す(良い傾向)
    • 総資産回転率等の詳細数値は未計算(必要であれば算出可)
  • セグメント別(要点)
    • タンタルコンデンサ事業: 売上1,569,260千円(+8.7%)、セグメント利益91,205千円(+0.3%)
    • 回路保護素子事業: 売上832,120千円(+29.3%)、セグメント利益383,659千円(+44.9%)
    • その他(フィルムコンデンサ): 売上95,718千円(+62.7%)、セグメント利益16,440千円(+22.0%)
    • 全社費用調整(営業利益への配賦外):△218,336千円(当中間期)
  • 財務の解説: 売上増により粗利が拡大し、販管費増もあるが営業利益率が改善。営業CFが大きく改善した点がキャッシュ面でプラス。借入金は短期1,430百万円が依然として存在するが、自己資本比率44.7%でバッファあり。

配当

  • 中間配当: 0.00円(実績)
  • 期末配当(予想): 0.00円(通期予想:年間0.00円)
  • 年間配当予想: 0.00円
  • 配当利回り: 0.00%(株価未提示のため算出不可)
  • 配当性向: –(配当ゼロのため実質0%)
  • 特別配当の有無: なし(今回の開示では特別配当無し)
  • 株主還元方針: 自社株取得は小規模な取得(期中自己株式数増加だが大規模施策は未提示)

セグメント別情報

  • セグメント別状況(当中間期)
    • タンタルコンデンサ: 売上1,569,260千円(+8.7%)、セグメント利益91,205千円(+0.3%)。カーエレクトロニクス・医療機器向けで需要増。
    • 回路保護素子: 売上832,120千円(+29.3%)、セグメント利益383,659千円(+44.9%)。車載向けの伸長が主因。
    • その他(フィルムコンデンサ): 売上95,718千円(+62.7%)、セグメント利益16,440千円(+22.0%)。
  • 前年同期比較: 回路保護素子が最も高成長、次いでその他(フィルム)だが利益寄与では回路保護素子が中心。
  • セグメント戦略: 中期経営計画に基づく事業構造改革を実施中。重要事項としてリード付きタンタルコンデンサおよびフィルムコンデンサの生産終了を決議(特別損失計上の見込み)。構造改革により中長期での収益体質改善を目指す意図。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 「更なる成長の追求」(2025年3月期〜2027年3月期)の2年目。事業構造改革を実行中で生産ライン整理を実施。
  • KPI達成状況: セグメント別売上・利益の改善は中期計画の成長シナリオに整合。ただし生産終了に伴う一時コストが短期的に影響するため、KPI(利益率等)の中期達成には費用・効果のバランス確認が必要。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較: 同業他社データ未提示のため詳細比較不可。一般論として車載・医療向け需要増加は業界共通の追い風。
  • 市場動向: 米国の新たな関税政策等で先行き不透明感は増しているが、日本国内では設備投資が堅調。為替や需給が利益に影響する可能性あり。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(修正後): 売上高5,000百万円(+10.0%)、営業利益620百万円(+26.3%)、経常利益590百万円(+28.3%)、当期純利益392百万円(+12.7%)、1株当たり当期純利益122.23円
    • 次期予想: –(未提示)
    • 会社予想の前提条件: 詳細は別資料「当中間決算に関する定性的情報」を参照(為替等の前提記載は本文中に明示なし)
  • 予想の信頼性: 中間実績が通期予想に対して概ね順調だが、生産終了に伴う特別損失の影響額と今後の構造改革効果が不確定要因。過去の特別損失(前期の独占禁止法関連損失)を踏まえ、追加の一時費用に注意。
  • リスク要因:
    • 生産終了に伴う特別損失および固定費の移管コスト
    • 為替変動(為替差益/差損の影響が発生)
    • 原材料・調達コスト、主要顧客の需要変動
    • 流通株式時価総額等の上場維持基準(過去に適合是正の取り組みあり)

重要な注記

  • 会計方針: 会計基準等の改正に伴う主要な変更の記載はなし。中間財務諸表の作成に特有の会計処理適用あり。
  • その他重要事項:
    • 2025年8月21日に「上場維持基準適合に関するお知らせ」を公表しており、2025年7月31日時点で全基準に適合した旨を開示。
    • 取締役会でリード付きタンタルコンデンサ及びフィルムコンデンサの生産終了を決議。関連して特別損失の計上および通期業績予想の修正を実施(詳細は別途同日公表の資料参照)。
    • 第2四半期短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外。

(注)数値は全て非連結・千円単位の開示ベースから要約。未記載項目は–と表記。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6969
企業名 松尾電機
URL http://www.ncc-matsuo.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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