2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想/市場予想との比較は資料に記載なしのため不明(会社予想に対する上振れ/下振れの判定:–)。
  • 業績の方向性:売上高9,587百万円(△1.2%)でほぼ横ばいだが、営業利益495百万円(△38.8%)、親会社株主帰属当期純利益379百万円(△45.5%)と減益(減収減益)。
  • 注目すべき変化:本社・本社工場の移転に伴う一時費用と減価償却費の発生により販管費・減価償却費が増加し、営業利益率が前年の約8.3%→5.2%へ低下。環境関連装置の売上が大幅減少(383百万円、△40.5%)した点も重要。
  • 今後の見通し:2025年3月期予想は売上9,497百万円(△0.9%)、営業利益296百万円(△40.1%)と更なる利益減を見込む。通期予想の修正は今のところ無し(次期見通しを発表)。達成可能性は鉄鋼業の景況や固定費負担の影響を受けやすく不確定要素あり。
  • 投資家への示唆:主力は工事施工(売上比大)で顧客集中(日本製鉄等)リスクあり。移転による設備投資・減価償却負担が当面の収益性抑制要因であるため、利益回復は需要回復とコスト低減の両面が必要。

基本情報

  • 企業概要
    • 企業名:特殊電極株式会社
    • 主要事業分野:溶接材料の開発・製造・販売、溶接技術を生かした工事施工(トッププレート、肉盛溶接等)、環境関連装置の製造・販売(主に自動車業界向け)。
    • 代表者名:代表取締役社長 西川 誉
    • URL:https://www.tokuden.co.jp
    • 主要顧客:日本製鉄(売上1,320,131千円)、JFEスチール(967,534千円)など(2024年3月期)。
  • 報告概要
    • 提出日:2024年5月15日(決算短信)
    • 対象会計期間:2023年4月1日~2024年3月31日(連結・通期)
    • 決算説明資料の作成:無、決算説明会:無
  • セグメント(報告セグメント)
    • 工事施工事業:溶接工事、トッププレート施工等(主力)
    • 溶接材料事業:フラックス入りワイヤ、被覆アーク溶接棒、TIG/MIG 等の線材・粉末材
    • 環境関連装置事業:アルミインゴット加熱・冷却装置等の装置販売・工事
    • その他:自動車向けアルミダイカスト機部品等
  • 発行済株式等
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):1,602,000株(2024/3/31)
    • 期中平均株式数:1,580,964株(2024年)
    • 時価総額:–(資料に記載無し)
  • 今後の予定
    • 定時株主総会:2024年6月25日(開催予定)
    • 配当支払開始予定日:2024年6月26日
    • 有価証券報告書提出予定日:2024年6月26日

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較は資料に記載なしのため達成率は不明)
    • 売上高:9,587百万円(前期比△1.2%) — 会社予想比:–(達成率:–)
    • 営業利益:495百万円(前期比△38.8%) — 会社予想比:–(達成率:–)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:379百万円(前期比△45.5%) — 会社予想比:–(達成率:–)
  • サプライズの要因(業績下振れ要因)
    • 本社・本社工場移転に伴う引越等の一時費用と、2023年10月竣工分の減価償却費の発生により販管費・減価償却費が増加。
    • 環境関連装置分野の受注減(売上△40.5%)が利益を押し下げた。
    • 一方、溶接材料は増収(合計1,398百万円、+3.2%)で販売は堅調。
  • 通期への影響
    • 2025年3月期見通しは保守的(営業利益296百万円と更に減益見込み)。直近の固定費負担(減価償却)と鉄鋼業界の不確実性がネガティブ要因。業績予想の修正は現時点で無し。

財務指標

  • 主要財務ハイライト(連結、単位:百万円)
    • 売上高:9,587(△1.2%)
    • 営業利益:495(△38.8%)/営業利益率:5.2%(前年 8.3%)
    • 経常利益:518(△37.2%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:379(△45.5%)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):240.10円(前年 440.53円)
    • 総資産:11,575百万円(前期10,947)
    • 純資産:7,259百万円(前期6,938)
    • 自己資本比率:62.2%(安定水準)
    • 現金及び現金同等物期末残高:1,990百万円(前期2,472)
  • 貸借対照表要点(千円単位で原資料あり)
    • 流動資産合計:7,181,811千円(△221,401千円) — 現金及び預金が482,117千円減少、売掛金116,890千円減少。
    • 固定資産合計:4,393,729千円(+849,091千円) — 建物・構築物の純額が大幅増(本社移転による計上)。
    • 有利子負債(長期借入金):784,500千円(前期594,700千円、増加)。
    • 負債合計:4,316,106千円 → 負債/純資産比(負債比率):約59.4%(計算値)。
  • キャッシュ・フロー(百万円)
    • 営業CF:308(前期85) — 営業CFは改善(減価償却の増加等の非資金費用が寄与)
    • 投資CF:△894(前期△944) — 主に有形固定資産取得(本社・工場移転関連)858百万円
    • 財務CF:101(前期473) — 長期借入れ300百万円の増加等で収入はあるが前期より縮小
    • 現金期末:1,990(前期2,472)
  • 収益性・効率性(ポイント)
    • 売上高は微減だが販管費・減価償却の増加で営業利益率低下(8.3%→5.2%)。
    • 総資産回転率(簡易)=売上9,587 / 総資産11,575 ≒ 0.83回(前年値同等程度)。
  • 財務安全性評価
    • 自己資本比率62.2%(安定水準)
    • 長期借入金増加により有利子負債は増加傾向だが、現金約1,990百万円を保有。
    • 流動比率は(流動資産7,181 / 流動負債2,903)≈247%と短期支払能力は良好(目安:100%以上で良好)。

配当

  • 当期配当(2024年3月期)
    • 中間配当:44円、期末配当:48円、年間合計:92円(配当性向:38.3%)
    • 配当支払予定日:2024年6月26日(期末)
  • 次期予想(2025年3月期):年間93円(第2四半期46円、期末47円) — 前期比微増。
  • 配当方針:DOE(連結株主資本配当率)2%を目安に安定配当を継続。
  • 配当利回り:–(株価が資料に記載されていないため算出不可)
  • 特別配当:無し。自社株買い:直近報告内に大規模な自社株買いの記載無し(期末自己株式数は21,039株)。

セグメント別情報

  • 概況(2024年3月期・連結)
    • 工事施工
    • 売上高:7,138,642千円(+0.3%)
    • セグメント利益:1,091,200千円(△5.2%)
    • コメント:トッププレート工事、プラズマ粉体肉盛工事は増加したが、粉砕ミル工事や鉄鋼関連保全工事の受注は減少。
    • 溶接材料
    • 売上高:1,398,372千円(+3.2%)
    • セグメント利益:171,730千円(△8.1%)
    • コメント:直販体制で新規顧客開拓・既存顧客深耕を実施。フラックス入りワイヤ等が伸長。営業増で売上は増加するも利益率は下落。
    • 環境関連装置
    • 売上高:383,721千円(△40.5%)
    • セグメント利益:16,241千円(△71.9%)
    • コメント:アルミインゴット加熱装置等の受注減が大幅減収要因。
    • その他(自動車向けアルミダイカスト部品等)
    • 売上高:666,774千円(+14.6%)
    • セグメント利益:35,152千円(+50.2%)
  • 貢献度:工事施工が売上比で最も大きく、収益の主柱。溶接材料は増収で安定収入源だが利益改善余地あり。環境関連装置は変動が大きく短期業績に影響。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料に明確な数値目標の記載なし(–)。
  • KPI達成状況:明示されたKPIは無し。経営コメントでは「販売強化・提案型営業・品質管理強化・コスト削減」に注力するとしており、短期では固定費増を吸収するための収益性強化が課題。

競合状況や市場動向

  • 市場依存度:国内売上が連結の90%以上を占め、かつ主要顧客に鉄鋼大手が含まれるため、鉄鋼業の構造変化(高炉休止等)や国内需要に強く左右される。
  • 競合比較:同業他社との詳細比較は資料に無し(–)。ただし、溶接材料と溶接施工を同時に提供できる点は競争優位性の一端とみられる。
  • マクロ要因リスク:原材料価格の高騰、海外景気の下振れ、地政学リスク等が業績に影響を与える可能性大(会社も指摘)。

今後の見通し

  • 業績予想(会社公表:2025年3月期)
    • 売上高:9,497百万円(△0.9%)
    • 営業利益:296百万円(△40.1%)
    • 経常利益:305百万円(△41.0%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:211百万円(△44.3%)
  • 予想の前提:主に国内外の経済情勢、業界需要、原材料価格等を踏まえた保守的な見通し。減価償却費の継続発生を前提にしているため収益性回復には需要とコスト削減が必要。
  • 予想の信頼性:約款にある通り、外部要因により実績が見通しと乖離する可能性あり。過去の予想達成傾向についての明確な記載は無し(–)。
  • リスク要因(主なもの)
    • 鉄鋼業界の構造変化(高炉停止等)による需要縮小
    • 原材料価格上昇(製造コスト増)
    • 受注集中による顧客リスク(上位顧客依存度が高い)
    • 固定費(減価償却)増加による利益圧迫

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し(会計基準の変更等なし)。
  • 連結子会社数:2社(TOKUDEN TOPAL CO., LTD.、特電佐鳴(南通)機械製造有限公司)。
  • 重要な事象:本社・本社工場の取得・移転(2023年10月竣工/2024年1月移転)に伴う設備計上と減価償却費、移転関連費用が業績に影響。
  • 監査:決算短信は公認会計士・監査法人の監査対象外と明記。
  • 役員異動:取締役予定候補 片岡 達哉(管理本部長兼経理部長、就任予定日2024年6月25日)。

(注)本資料は提出された決算短信の内容を整理したものです。投資助言や推奨は行いません。不明な項目は“–”で表記しています。数字は原資料(決算短信)に基づき記載しました。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3437
企業名 特殊電極
URL http://www.tokuden.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 金属製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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