2025年11月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社公表の通期予想に対する修正はなし(市場予想との比較情報は提供資料に無し)。第3四半期累計の進捗は総じて上振れ寄り(特に利益面)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高45,477百万円、前年同期比+8.1%;営業利益2,803百万円、同+40.1%)。
  • 注目すべき変化:ファインケミカル事業の営業損失→営業黒字化(営業利益10,800百万円)などセグメント構造の改善が大きい。化学品事業は売上・利益ともに減少(売上68.08億円、前年同期比-12.3%)。
  • 今後の見通し:通期予想(売上64,000百万円・営業利益3,100百万円)に対し、第3四半期累計で売上進捗約71.1%、営業利益進捗約90.4%と高い進捗率。現時点で予想未修正のため達成可能性は高いと考えられるが、買収(池田産業)等の統合コストや景況変化のリスクは留意。
  • 投資家への示唆:利益進捗が良好で、ファインケミカル・HBC/食品・医薬の寄与が明確。ただし自己資本比率は36.7%と目安(40%)をやや下回るため、負債増(短期借入等の増加)や買収の資金負担に注意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:アステナホールディングス株式会社(コード:8095)
    • 主要事業分野:ファインケミカル(CMC/CDMO/原料プラットフォーム等)、HBC・食品(化粧品原料・食品原料・ライフサイエンス等)、医薬(医薬品流通、美容医療)、化学品(表面処理薬品・設備)およびその他(地方創生等)
    • 代表者名:代表取締役社長 瀬戸口 智
    • 問合せ先:財務企画部長 上山 勇(TEL 03-3279-0481)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月10日
    • 対象会計期間:2025年11月期 第3四半期連結累計(2024年12月1日~2025年8月31日)
    • 決算説明会:無(決算補足説明資料は作成あり)
  • セグメント:
    • ファインケミカル事業:医薬開発受託(CMC/CMO)、原料プラットフォーム、CDMO等
    • HBC・食品事業:食品原料、化粧品原料、ライフサイエンス、化粧品製販等
    • 医薬事業:医薬品流通・販売、美容医療(医療機関向け化粧品等)
    • 化学品事業:表面処理薬品、表面処理設備等
    • その他:地方創生・ソーシャルインパクト、ヘルスケア関連
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株含む):41,097,566株(2025年11月期3Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):40,322,262株(2025年11月期3Q)
    • 自己株式数:736,154株(2025年11月期3Q)
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本資料(第3四半期)提出済(2025/10/10)
    • 株主総会:–(期末は2025年11月期末に合わせ予定と推定だが資料に明記なし)
    • IRイベント:決算説明会は開催無し。補足資料あり。

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社公表の通期予想との比較=達成率:第3四半期累計残高÷通期予想)
    • 売上高:45,477百万円/通期予想64,000百万円=進捗率71.1%(良好。第3Q時点で7割超)
    • 営業利益:2,803百万円/通期予想3,100百万円=進捗率90.4%(非常に良好)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:1,635百万円/通期予想1,800百万円=進捗率90.8%(非常に良好)
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:ファインケミカル部門の開発受託・CMOの生産能力向上、HBC・食品の輸入化粧品や自社企画品(Torriden等)の販売拡大、医薬・美容医療の一部品目好調等による営業増益。
    • 下振れリスク要因:化学品事業での需要低迷、原材料不足による一部製品供給停止、原料費や人件費上昇による利益圧迫(HBC・食品の一部等)。
  • 通期への影響:会社は通期予想を修正していない。第3四半期時点の利益進捗は高く、現状では通期予想達成の可能性は高いが、設備受注動向や買収関連の費用、為替・マクロ要因により変動余地あり。

財務指標

  • 財務諸表の要点(単位:百万円)
    • 売上高(第3Q累計):45,477(前年同期42,077、増加+3,400、+8.1%)
    • 営業利益:2,803(前年同期2,001、増加+802、+40.1%)
    • 経常利益:2,714(前年同期2,015、増加+699、+34.7%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,635(前年同期1,138、増加+497、+43.7%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):40.56円(前年28.54円)
  • 貸借対照表(主要項目、当第3Q末 vs 前期末、単位:百万円)
    • 総資産:71,269(前期末64,595、増加+6,674)
    • 負債合計:44,986(前期末39,293、増加+5,693)
    • 純資産:26,283(前期末25,302、増加+981)
    • 自己資本比率:36.7%(前期末39.0%)→ 36.7%(やや低め。目安40%以上で安定)
  • 流動性・負債
    • 流動資産:45,816 / 流動負債:35,050 → 流動比率 ≒ 130.7%(良好)
    • 短期借入金の増加:11,390→16,019(増加4,629百万円)、長期借入金も増加(3,445→6,303、増加2,858百万円)。負債増加は主に借入金増。
    • 負債/自己資本(簡易):44,986 / 26,283 ≒ 1.71(171%)(やや高め、注意)
  • 効率性
    • 売上総利益:16,138百万円(前年13,935、+15.8%)
    • 販管費:13,334百万円(前年11,933、+11.7%)
    • 営業利益率:2,803 / 45,477 ≒ 6.16%(前年は2,001/42,077 ≒ 4.76% → 改善:良い)
  • 減価償却等
    • 減価償却費:1,553百万円(前年1,494)
    • のれん償却額:209百万円(前年同額)
  • セグメント別(第3四半期累計:単位 百万円、前年同期比は本文の記載を参照)
    • ファインケミカル:売上 17,171(前年比+12.9%)、セグメント営業利益 1,080(前年は営業損失132 → 黒字化)
    • HBC・食品:売上 12,147(前年比+14.4%)、営業利益 544(同+75.8%)
    • 医薬:売上 9,318(前年比+10.1%)、営業利益 881(前年同期比では減益だが構成は好調と記載)
    • 化学品:売上 6,808(前年比-12.3%)、営業利益 412(同-44.6%)
    • その他:売上 31(前年比+33.7%)、営業損失 -278(損失拡大)
  • キャッシュ・フロー:
    • 第3四半期累計の連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(資料記載)。ただし現金及び預金は6,101→10,108(増加4,007百万円)。
  • 財務の解説:
    • 総資産の増加は現金・預金、商品・製品、建設仮勘定の増加が主因。負債増は短期・長期借入金増が主因で、買収資金や設備投資、運転資金の増加を示唆。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 期中(第2四半期)中間配当:9.00円(2025年11月期)
    • 期末予想:9.00円(通期予想 合計18.00円)→ 会社予想に修正なし
    • 配当利回り:–(株価情報非提示のため算出不能)
    • 配当性向:通期予想の純利益1,800百万円に対する年間配当額(1株当たり18.00円×発行済株式数ベースの算出が必要)→ 資料に明示なし
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(資料に明記なし)

セグメント別情報(概要)

  • ファインケミカル事業:受託開発(MicroED等)や中分子原薬の受注増、CMO生産能力向上で売上・利益ともに好調。前年の営業損失から黒字化(営業利益1,080百万円)は注目点。
  • HBC・食品事業:i-Platto利用増、輸入化粧品(Torriden等)や高付加価値商品が牽引。売上は堅調だが原材料・人件費上昇で一部利益は圧迫。
  • 医薬事業:一部後発品や供給停止の影響はあるが、美容医療(NAVISION等)が好調。売上増だが販管費(研究開発前倒し等)で利益は低調。
  • 化学品事業:主要販先の需要回復遅延で設備受注が減少。設備以外(修理・部品販売)は過去最高だが全体として減収減益。
  • その他事業:地方創生やヘルスケア新ブランド(NAIA)で売上は拡大するも、PR先行投資等で営業損失。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(2027年11月期目標)や2030年ビジョンに基づく取り組みを継続中。ファインケミカルやHBC領域の強化、プラットフォーム化を進める方針。
  • KPI等の進捗:資料では具体的KPIの数値開示は限定的だが、受注拡大・チャネル拡充・M&A(池田産業)によるシナジー創出を目指すと明記。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との直接比較データは資料に無し。医薬・化粧品原料、CDMO分野は競争激化の一方で高付加価値化で差別化可能との記載。
  • 市場動向:国内は景気回復基調だが、海外(米中)の景気不透明感・地政学リスク、原材料価格上昇がリスク要因。

今後の見通し

  • 業績予想:通期予想は7月公表の内容から変更なし(売上64,000百万円、営業利益3,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,800百万円)。
  • 会社側前提:資料中に為替等の詳細前提は限定的。予想は入手可能な情報に基づく旨の表明あり。
  • 予想の信頼性:第3Q時点で利益進捗が高く達成見込みは高いが、買収の会計処理(のれん等)や統合費用、原料供給・販需要給の変動が短期的リスク。過去の予想達成傾向は資料に記載無し。
  • 主なリスク要因:為替変動、原材料価格上昇、主要顧客の需要動向、供給体制の不安(原料不足)、買収関連(池田産業)の統合リスク。

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する基準)を第1四半期より適用。四半期財務への影響は軽微。
  • 追加情報(重要事後事象):連結子会社(イワキ株式会社)が池田産業株式会社の株式を取得し子会社化(議決権95%取得、企業結合日2025年9月1日)。取得原価等は現時点で未確定。統合によるシナジー期待(化粧品・食品原料の機能強化等)。
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:当第3四半期累計では作成していない(注記あり)。

(注)不明な項目や資料未記載の数値は「–」としました。資料は百万円単位で表示されています。本文中の比率や良/悪の目安は参考情報であり、投資助言ではありません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 8095
企業名 アステナホールディングス
URL https://www.astena-hd.com/
市場区分 プライム市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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