2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し(直近公表予想からの変更なし)。四半期単独での会社予想提示はなく、サプライズは限定的。
- 業績の方向性:減収(売上高24百万円、前年同期比△25.0%)だが、損失幅は縮小(営業損失139百万円→前年同期△179百万円から改善)。増収増益ではなく「減収・減損(損失縮小)」の局面。
- 注目すべき変化:第三者割当増資により資本金・資本剰余金が各250百万円増加し、自己資本比率が66.0%→85.6%に大幅改善(85.6%:安定水準)。一方で再生可能エネルギー関連等の子会社3社を2025年6月30日付で譲渡し、連結範囲を縮小。
- 今後の見通し:通期予想(売上281百万円、営業損失△344百万円等)に対するQ1の進捗は売上8.8%、営業損失進捗約40.4%と、損失が通期見込みに対して既に一定程度計上済み。会社はAIインフラ事業へ経営資源を集中する戦略を示しており、今後数十億円規模の資金調達が必要とされる(SPV設立等で対応予定)。通期予想は修正なしだが、継続企業の前提に関する重要な不確実性が注記されている。
- 投資家への示唆:営業損失は縮小しているが依然として赤字。資本増強で財務余力は改善した一方、AIインフラ展開は大規模投資を伴い資金調達リスクが存在。事業整理(非中核事業の譲渡)と資本注入が短期的な安定性に寄与している点は注目。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社ベクターホールディングス
- 主要事業分野:ICT事業(ソフトウェアダウンロード販売、電子契約サービス「ベクターサイン」、ポイントモール「QuickPoint」等)、(従来は再生可能エネルギー事業なども保有していたが当四半期に譲渡)
- 代表者名:代表取締役社長 轟木 一博
- 上場市場/コード:東証/2656
- URL:http://www.vector.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月14日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、四半期)
- 決算補足説明資料:無、決算説明会:無
- セグメント:
- ICT事業:ソフト販売、電子契約「ベクターサイン」、ポイントモール「QuickPoint」等(主力)
- 再生可能エネルギー事業:当期に運営会社(株式会社ベクターワークス等)を6月30日付で譲渡し連結範囲から除外
- その他の事業:譲渡した子会社(株式会社ベクターエネルギー、株式会社ベクタービジョンファンド)に関する事業(連結除外対象)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):2026年3月期1Q 23,807,000株(前期 20,047,000株)
- 期中平均株式数(四半期累計):2026年3月期1Q 20,539,580株(前年同四半期 19,664,855株)
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表、株主総会、IRイベント等:直近の予定記載なし(–)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 売上高:実績24百万円(対通期会社予想281百万円に対する進捗率8.8%)、会社は四半期単体予想を開示しておらず、通期予想の修正は無し。
- 営業利益:実績 △139百万円(営業損失)、通期予想 △344百万円に対する損失進捗率約40.4%。
- 純利益:実績 △166百万円、通期予想 △395百万円に対する進捗率約42.0%。
- サプライズの要因:
- 売上はソフトウェア販売のセールとQuickPoint、ベクターサインの伸長でICTは増収(ICT売上 24,342千円、前年同期比+19.1%)だが、サイト広告等の減少で全体では減収。損失縮小は販売費及び一般管理費の削減や特別利益(役員退職慰労引当金戻入 2.5百万円)等の影響。
- 連結範囲の変更(子会社3社の譲渡)により前年実績との比較が影響を受けている点に留意。
- 通期への影響:
- 現時点で業績予想の修正は無し。ただし、継続企業の前提に関する重要な不確実性が注記されており、AIインフラ事業に伴う大規模資金需要(数十億円規模)と資金調達の成否が今後の達成可否に影響する可能性あり。
財務指標(主要数値:単位 百万円)
- 財務諸表の要点:
- 資産合計:680百万円(前期末353百万円、+326百万円)
- 負債合計:92百万円(前期末116百万円、△24百万円)
- 純資産合計:588百万円(前期末237百万円、+351百万円)
- 収益性:
- 売上高:24百万円(前年同期32百万円、△25.0%/△8百万円)
- 売上総利益:22百万円(前年21.9百→22.45百 ※注:売上総利益は千円表記差異のため比率のみ注目)
- 営業利益(損失):△139百万円(前年同期△179百万円、損失縮小 約40百万円)
- 営業利益率:△139/24 = △579%(赤字のため参考値。損失幅は改善)
- 経常利益(損失):△168百万円(前年△183百万円、損失縮小 約15百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△166百万円(前年△183百万円、損失縮小 約17百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):△8.09円(前年△9.34円、改善)
- 進捗率分析(通期予想281百万円ベース)
- 通期売上高進捗率:24 / 281 = 8.8%(通期予想に対するQ1進捗)
- 通期営業利益進捗率:損失ベースでは 139 / 344 = 40.4%(通期見込み損失に対する発生割合)
- 通期純利益進捗率:166 / 395 = 42.0%
- 過去同期間との比較:前年Q1は売上32百万円(前年通期予想データが本資料に無いため通期比での比較は–)
- 財務安全性:
- 自己資本比率:85.6%(安定水準、前期 66.0%から大幅改善)
- 負債比率(負債/純資産):91.8 / 588 ≒ 15.6%(低め、良好)
- 流動比率:流動資産608 / 流動負債64 ≒ 950%(非常に高い、短期支払余力は良好)
- 効率性:
- 総資産回転率等の詳細指標は通期データ比較の制約あり省略(—)
- セグメント別(当四半期)
- ICT事業:売上 24,342千円(前年同期20,443千円、+19.1%)、セグメント損失△15,981千円(前年△21,164千円、損失縮小)
- 再生可能エネルギー事業:売上 0(連結除外扱い、除外前の実績含む)、セグメント損失△6,916千円(前年△48,008千円、損失大幅縮小)※子会社譲渡の影響あり
- その他の事業:売上240千円(前年12,159千円、△98.0%)、セグメント損失△15,328千円(前年△5,570千円、損失拡大)
- 財務の解説:
- 流動資産増(現金預金+332百万円、短期貸付金+72百万円)と第三者割当増資(資本金・資本剰余金各+250百万円)により資本基盤が強化された。貸倒引当金の計上(△172,003千円)等の項目に注意。
配当
- 中間配当:0.00円(予想:0.00円、修正なし)
- 期末配当:0.00円(予想:0.00円)
- 年間配当予想:0.00円
- 配当利回り:0.00%(配当無し)
- 配当性向:該当無し(赤字のため計算不能)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の記載無し
セグメント別情報
- セグメント別状況(概要、前年同期比)
- ICT事業:売上増(+19.1%)、損失縮小。ベクターサイン会員増、QuickPointの新規登録者増、ソフト販売のセール好調が寄与。
- 再生可能エネルギー事業:子会社譲渡により連結範囲から除外。除外前の期中実績は含むが、譲渡に伴い今後継続的な寄与は不可。
- その他:売上ほぼ消滅(ほとんど譲渡済)、損失は拡大。
- セグメント戦略:非中核(再生可能エネルギー等)事業から撤退し、ICT・AIインフラ事業に経営資源を集中。AI事業部を新設し、SPV(Vector Fund1)を設立してAIインフラ投資を推進。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:詳細な数値目標は本資料に記載なし(–)。ただし方針としてICT(特にAIインフラ)に注力し、非中核事業を整理する方向。
- KPI達成状況:ベクターサインの登録者増加等は言及ありが、定量KPIの進捗は明示されていない(–)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内のDX推進、AI(生成AI・LLM)需要の高まりが追い風。ただし為替変動・地政学リスク等の不確実性あり(会社言及)。
- 競合他社との比較:本資料に記載なし(–)。相対的な市場シェア等の評価は資料からは判断不能(–)。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし):売上281百万円(前期比+73.5%)、営業損失△344百万円、経常損失△394百万円、親会社株主に帰属する当期純損失△395百万円、1株当たり当期純損失△19.85円。
- 次期予想:記載なし(–)。
- 会社予想の前提条件:特定の為替・原油等の前提は明示無し(–)。
- 予想の信頼性:過年度より継続的に営業損失が続いており、継続企業の前提に関する重要な不確実性が注記されているため、予想達成は資金調達等の実行状況に依存。
- リスク要因:
- 継続企業に関する注記(過年度からの営業損失あり)
- AIインフラ事業のための大規模な資金需要(数十億円規模)
- 事業再編や子会社譲渡の影響(収益構造の変化)
- 外部環境リスク(為替・物価・国際情勢等)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の重要な変更:有(再生可能エネルギー事業等の子会社3社を2025年6月30日付で譲渡、連結範囲から除外)
- 継続企業の前提に関する注記:営業損失が継続しているため重要な不確実性あり。四半期連結財務諸表は継続企業前提で作成されているが影響は反映していない旨の注記あり。
- その他の重要事象:AIインフラ事業推進のための社内組織改編(AI事業部新設、2025年7月18日)、SPV(合同会社Vector Fund1)設立(2025年8月8日、子会社)。
(注)本まとめは提供資料に基づく情報整理であり、投資助言や売買推奨を行うものではありません。不明な項目は「–」と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2656 |
| 企業名 | ベクターホールディングス |
| URL | https://corp.vector.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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