2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は通期予想を修正しておらず、今回の第1四半期実績も概ね会社予想に沿う。ただし親会社株主に帰属する四半期純利益は受取保険金(1,896百万円)計上により大幅上振れ(非経常要因)。営業利益はやや上振れ/改善、経常利益は為替差損等で大幅減少。
- 業績の方向性:売上高は増収(+3.9%)/営業利益は増益(前年3百→176百万円)/経常利益は減少(△84.0%、923百→147百円)/当期純利益は大幅増(+125.4%)だが非継続要因が大きい。
- 注目すべき変化:四半期純利益の大幅増は、2024年10月発生の火災に対する確定受取保険金1,896百万円を特別利益で計上したことが主因(特別損失の火災損失56百万円は小幅)。経常ベースでは為替差損の発生等で利益が圧迫。
- 今後の見通し:通期業績予想に変更はなし。売上は通期見通しに対し進捗約22.2%で順調だが、営業利益の進捗は4.1%にとどまり、経常利益の回復と為替動向が通期達成の鍵。四半期純利益の進捗(31.3%)は保険金の影響で参考値。
- 投資家への示唆:営業・経常の足腰を見ると、為替影響や海外市況の変動で利益が揺れやすい点に注意。純利益の大幅増は一時要因のため、トレンド把握にはセグメント別営業利益と通期進捗に注目すること。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ホクト株式会社
- 主要事業分野:きのこ生産・販売(国内外)、きのこ加工品、化成品(包装資材・農業資材等)
- 代表者名:(代表取締役社長)水野 雅義
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日〜2025年6月30日)
- セグメント:
- 国内きのこ事業:生産・販売、品種開発、菌活マーケティング等
- 海外きのこ事業:米国・台湾・マレーシア等の現地法人による販売
- 加工品事業:水煮・冷凍・調理加工品、乾燥品等の製造販売
- 化成品事業:包装資材、工業資材、農業資材、自社製品
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):33,359,040株
- 期末自己株式数:2,076,381株
- 期中平均株式数(四半期累計):31,271,314株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会:決算補足資料作成有、説明会は無
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較は通期予想ベース。四半期単独の会社予想は開示なし)
- 売上高:18,524百万円(前年同四半期比 +3.9%)/通期予想83,600百万円に対する進捗率 22.2%(目安:四半期×4=100%の単純比較では順調)
- 営業利益:176百万円(前年同四半期 3百万円 → 増益)。通期予想4,280百万円に対する進捗率 4.1%(低め)
- 経常利益:147百万円(前年同四半期 923百万円 → △84.0%)/通期予想4,650百万円に対する進捗率 3.2%(圧迫)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,358百万円(前年602百万円、+125.4%)/通期予想4,340百万円に対する進捗率 31.3%(ただし非継続の保険金影響)
- サプライズの要因:
- 純利益上振れの主因は特別利益「受取保険金」1,896百万円(火災に関する確定保険金)。これがなければ純利益は大幅に低下していない可能性が高い。
- 経常利益が大幅減少した要因は、前年に計上された為替差益(765百万円)がなく、当期は為替差損207百万円を計上したことなど、営業外損益の悪化。
- 営業面は国内きのこ・化成品が堅調で営業利益増。海外・加工品の一部地域・子会社で計画未達。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正しておらず、現時点での見通し維持。だが為替や海外市況、海外子会社の回復状況が経常・営業利益の通期達成に影響を与える可能性あり。
財務指標
- 財務諸表要点(単位:百万円)
- 売上高:18,524(+3.9%)
- 売上原価:14,156
- 売上総利益:4,368
- 販管費:4,191
- 営業利益:176
- 経常利益:147
- 四半期純利益(親会社株主):1,358
- 総資産:109,491(前期末107,620 → +1,871)
- 純資産:57,689(前期末56,808 → +881)
- 収益性(前年同期比は必須)
- 売上高:18,524百円(+3.9% YoY)
- 営業利益:176百円(前年3百 → 増加、営業利益率 0.95%(176/18,524) ※低い水準)
- 経常利益:147百円(△84.0% YoY)
- 純利益:1,358百円(+125.4% YoY、ただし特別利益の影響大)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):43.43円(前年19.00円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:22.2%(18,524 / 83,600)
- 営業利益進捗率:4.1%(176 / 4,280) → 低め(通年ペースでは不足)
- 純利益進捗率:31.3%(1,358 / 4,340) → ただし一時金の影響で参考値
- 過去同期間との比較:売上は前年並み〜やや上、営業利益は前年と比べ改善だが経常は大幅悪化(為替影響)
- 財務の安全性
- 自己資本比率:52.7%(安定水準)※目安40%以上で安定
- 流動資産:40,719百円、流動負債:26,143百円 → 流動比率 ≒ 155.8%(良好)
- 有利子負債(短期借入金10,100 + 長期借入金11,877 = 21,977百円)→ 有利子負債/純資産 ≒ 38.1%(良好)
- 負債合計/純資産 = 51,801 / 57,689 ≒ 0.898(負債が純資産に対して約90%)
- 効率性
- 売上高営業利益率:0.95%(低め、改善余地あり)
- 減価償却費(第1Q累計):1,341百円
- セグメント別(当第1四半期)
- 国内きのこ事業:売上 11,790百円(+4.6% YoY)、セグメント利益 456百円(+146.1% YoY)
- 海外きのこ事業:売上 1,822百円(△4.7% YoY)、セグメント利益 231百円(△14.7% YoY)
- 加工品事業:売上 1,674百円(△3.4% YoY)、セグメント利益 16百円(+26.1% YoY)
- 化成品事業:売上 3,237百円(+11.4% YoY)、セグメント利益 107百円(+68.1% YoY)
- 財務の解説:
- 総資産は受取保険金の未収入金(18,896百円)が計上されたこと等で増加。流動負債は短期借入の増加が主因。自己資本比率は引き続き高水準で財務基盤は安定。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:第2四半期中間 10.00円、期末 40.00円、年間合計 50.00円
- 2026年3月期(予想):第2四半期(中間) 10.00円、期末 未定(現時点で未定)→年間は未定
- 直近の配当予想からの修正:なし
- 配当利回り:–(株価情報が未提示のため算出不可)
- 配当性向:–(通期見通し未確定のため算出不可)
- 株主還元方針:特別配当・自社株買いの開示なし
セグメント別情報
- 各セグメントの概況と比較(前年同期比)
- 国内きのこ:売上・利益ともに堅調。新中期経営計画に基づく販路拡大・エリア戦略が寄与(売上 11,790百円、利益 456百円、売上+4.6%、利益+146.1%)。
- 海外きのこ:米国は値上げ浸透で計画超、台湾・マレーシアは猛暑や価格下落/営業組織変更が影響し計画未達(売上 1,822百円、利益 231百円、売上△4.7%、利益△14.7%)。
- 加工品:外食・デリカ向け等が好調も、通信販売の一部苦戦と子会社の受注減で計画下回り(売上 1,674百円、利益 16百円、売上△3.4%、利益+26.1%)。
- 化成品:包装・農業資材等で需要取り込みや自社製品の堅調が寄与(売上 3,237百円、利益 107百円、売上+11.4%、利益+68.1%)。
- 戦略面:国内での需要喚起(「きのこで菌活」など)、海外は顧客開拓と営業体制見直し、化成品は環境配慮型包材の提案強化。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内で新中期経営計画言及あり(販路拡大、エリア戦略、新規開拓)が実施され、国内販売面で成果がみられる。
- KPI達成状況:生産量(ブナシメジ等)やセグメント利益の増加が短期のKPIに寄与。ただし海外の回復が中期計画達成の鍵。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社データは本資料に記載なし(–)。国内は野菜相場の影響できのこ価格が比較的堅調に推移したとの記述。
- 市場動向:国内は雇用・所得改善で需要緩やか回復。海外は地域ごとの天候(猛暑)や価格変動、為替等が業績に影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2026年3月期):売上 83,600百円(+0.6%)、営業利益 4,280百円(△35.4%)、経常利益 4,650百円(△33.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益 4,340百円(△2.3%)、1株当たり当期純利益 138.65円。業績予想に変更はなし。
- 次期予想:–(未提示)
- 会社予想の前提条件:為替等の前提は添付資料参照(資料内参照箇所あり)。
- 予想の信頼性:当期は非経常項目(受取保険金)が結果に影響しているため、営業・経常ベースでの回復力を重視する必要あり。会社は現状で予想を維持。
- リスク要因:為替変動、猛暑などの天候要因、野菜相場・市場価格の変動、海外子会社の販路変動、原材料・エネルギーコストの変動。
重要な注記
- 会計方針:第1四半期における会計方針の変更等は無し。四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用なし。
- その他重要事項:
- 火災損失と受取保険金:2024/10/29の上田第一きのこセンター火災に関し、火災損失56百万円を特別損失、確定保険金18,896百万円を受取保険金として特別利益に計上。これが純利益を大きく押し上げている点に留意のこと。
- 添付の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(第1四半期)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 1379 |
| 企業名 | ホクト |
| URL | http://www.hokto-kinoko.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 食品 – 水産・農林業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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