2026年5月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は通期予想の修正を行っておらず、四半期実績は会社計画に沿った「増収・減益」の進捗。市場予想との比較は–(市場コンセンサス不明)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高:1,223億24百万円、前年同期比+3.3%/営業利益:10億53百万円、前年同期比△59.1%)。
- 注目すべき変化:ASKUL関東DC稼働に伴うリース資産・減価償却費等の固定費増(リース資産増加、リース債務増等)により販管費が上振れ、営業利益が大幅減少。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上高500,000百万円、営業利益11,000百万円)は修正なし。第1四半期の営業利益進捗は低く(約9.6%)下期での回復(顧客数回復、物流効率化)が前提。
- 投資家への示唆:短期は固定費上昇と立ち上げコストの影響で利益が圧迫される点を注視。中期(2027年のV字回復)に向けた物流再編の効果(配送費改善、減価償却の吸収度合い)と顧客数の回復が鍵。
基本情報
- 企業名:アスクル株式会社
- 主要事業分野:eコマース事業(ASKUL事業、LOHACO事業)、ロジスティクス事業、その他(製造等)
- 代表者名:代表取締役社長 CEO 吉岡 晃
- 問合せ先:取締役 CFO 玉井 継尋(TEL 03-4330-5130)
- 報告概要:
- 提出日:2025年9月16日
- 対象会計期間:2026年5月期 第1四半期(2025年5月21日〜2025年8月20日)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
- セグメント:
- eコマース事業:ASKUL事業(法人向け中心)、LOHACO事業(一般消費者向け)、グループ会社取引
- ロジスティクス事業:ASKUL LOGISTによる物流受託等
- その他:製造事業等(嬬恋銘水など)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):94,771,300株
- 期中平均株式数(四半期累計):92,408,211株(前年同期 96,059,257株)
- 自己株式数:5,241,900株(期末)、自己株式取得あり(当第1Qに3,992,600株取得)
- 今後の予定:
- 次回決算発表:–(当資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較・達成率)
- 売上高:通期予想500,000百万円に対し第1Q実績122,324百万円→進捗率24.46%(通期ベースで順調に見える水準:第1Qで約25%は比較的高め)
- 営業利益:通期予想11,000百万円に対し第1Q実績1,053百万円→進捗率9.57%(低水準;固定費先行計上の影響)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:通期予想6,600百万円に対し第1Q実績344百万円→進捗率5.21%(低い)
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:売上総利益率は為替改善などにより25.1%(前年同期比+1.1ポイント)に改善。
- 下振れ要因:ASKUL関東DC稼働による立ち上げ一時コストおよび減価償却費等の固定費増加(資料にある合計コスト表記あり)、基幹システムリプレイスに伴う費用、配送費や人件費等の販管費増。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。第1Qの低い営業利益進捗は計画織込み済みとの記載だが、通期達成は下期での売上回復と物流効率化の実現が前提。
- 予想修正の有無:無し(2025年7月公表予想から変更なし)
財務指標
- 損益(第1四半期累計:百万円)
- 売上高:122,324(前年同期118,384、+3.3%/+3,940百万円)
- 売上総利益:30,312(前年27,977、+8.3%)
- 販売費及び一般管理費:29,258(前年25,402、+15.2%)
- 営業利益:1,053(前年2,574、△59.1%) 営業利益率:0.86%(前年約2.17%)
- 経常利益:938(前年2,510、△62.6%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:344(前年1,544、△77.7%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):3.73円(前年16.08円)
- 主要バランスシート(当第1Q末、百万円)
- 総資産:233,128(前期末227,782、+53,346)
- 純資産:73,486(前期末81,254、△7,768)
- 自己資本比率:30.0%(前期末34.2%)→ 目安:40%以上が安定。30.0%はやや低下(注意)
- 自己資本(参考):70,022百万円
- 負債の状況
- 負債合計:159,642百万円(前期末146,527、+13,115)主因:リース債務の増加(12,651→24,561百万円)
- 流動負債:108,578百万円、流動比率(流動資産151,569/流動負債108,578)=約139.7%(流動性は確保)
- キャッシュフロー:四半期キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記)。減価償却費は第1Qで3,062百万円(前年2,459百万円)。
- 効率性:
- 売上高営業利益率は低下(約0.86%)→ 利益率改善は必要
- 総資産回転率等の詳細は–(計算用の補足数値不足)
- セグメント別(第1Q、百万円)
- eコマース事業:売上高120,249(前年116,282、+3.4%)、営業利益1,064(前年2,565、△58.5%)
- ASKUL事業:91,002(+3.0%)
- LOHACO事業:10,100(+5.4%)
- グループ会社・内部消去:19,144(+4.5%)
- ロジスティクス事業:売上高1,912(+2.0%)、営業損失33百万円(前年は営業損失25百万円)
- その他:売上高540(△23.2%)、営業利益18(△82.5%)
- 財務の解説:
- ASKUL関東DC稼働によりリース資産・ソフトウエア・建物等の固定資産が増加し、同時にリース債務が増加。これが販管費・減価償却を押し上げ営業利益を下押し。
- 売上総利益率は為替改善や商品構成で上昇しているが、販管費の増加が利益を圧迫。
配当
- 配当実績・予想:
- 2025年5月期:中間配当19.00円、期末19.00円、年間38.00円
- 2026年5月期(予想):中間19.00円、期末19.00円、年間38.00円(修正なし)
- 配当利回り:–(株価不明のため算出不可)
- 配当性向:通期予想の当期純利益6,600百万円、配当総額は(1株当たり38円×発行済株式数)で算出可だがここでは–(詳細算出要)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自己株式取得を実施(当第1Qに自社株取得あり、自己株式増加が純資産を減少させる要因になっている)
セグメント別情報(要点)
- eコマース事業:
- 売上は増加(+3.4%)、ASKUL中心に堅調。LOHACOは販促施策が奏功。
- 営業利益は大幅減(△58.5%)=売上総利回り改善も固定費(ASKUL関東DC稼働による減価償却・一時費用等)の増加で悪化。
- ロジスティクス事業:
- 受託売上増、しかし業務外注費等の費用増で減益。
- その他:
- 嵩む在庫調整や前期の特殊要因(倉庫移転時の一括販売)剥落により減収減益。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(2026年5月期〜2029年5月期):2025年7月公表。リテール事業の再成長と新たな価値提供領域の確立を目標に掲げる。2027年5月期にV字回復を目指す。
- 進捗状況:第1Qは売上回復の兆しはあるが、計画どおり固定費先行投資期。KPI(顧客数回復、物流効率化、販管費比率改善)の進捗を見極める必要あり。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内は雇用・所得改善やインバウンド回復で穏やかな景気回復。ただし国際情勢の不確実性や原材料・エネルギー価格、金融政策の影響に留意。
- 競合比較:同業他社との相対的評価は–(資料に競合比較データなし)。オフィス用品・BtoB ECの競争環境、物流効率の差が競争力に直結する点に注意。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(修正なし):売上高500,000百万円(+3.9%)、営業利益11,000百万円(△21.5%)、当期純利益6,600百万円(△27.2%)
- 会社は第1Qの結果を織り込み済みと説明。下期での利益回復(物流効率化、顧客回復)が前提。
- 予想の信頼性:第1Qで販管費先行増が確認されたため、下期の収益回復実現度に注目が必要。過去の予想達成傾向は–(資料なし)。
- リスク要因:
- 物流センター再編の想定効果が出ない場合の費用負担
- 配送費・人件費・業務外注費の予想以上の上振れ
- 為替・原材料価格・エネルギーコストの変動
- 顧客数(特に中小企業向け)の回復遅延
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:無し
- その他重要事項:
- 当第1Qに自己株式の取得を実施(取得株数3,992,600株)。自己株式金額が増加し純資産を押下げた。
- 第1Qのキャッシュ・フロー計算書は未作成(注記あり)。
(注)不明な項目や資料記載がない項目は「–」で表記しています。本レポートは事実の整理を目的としており、投資助言や売買の推奨は行っていません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2678 |
| 企業名 | アスクル |
| URL | http://www.askul.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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