2025年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社予想・市場予想との直接比較データは開示資料に記載がないため不明。ただし前年から営業・経常は赤字化した一方で、当期純利益は小幅ながら黒字転換(前期大幅損失の反動)が確認される。
- 業績の方向性: 増収増益(売上高は増収 +1.7%)だが、営業・経常は減益転落(営業損失47百万円、経常損失26百万円)。親会社株主に帰属する当期純利益は2百万円の黒字(前期は△377百万円)。
- 注目すべき変化: 金属熱処理加工事業のセグメントで営業赤字転落(セグメント損失102百万円、前期はセグメント利益20百万円)。一方、運送事業は売上増(+12.3%)かつセグメント利益が大幅増。
- 今後の見通し: 2026年6月期は売上5,138百万円(+1.7%)、営業利益107百万円、経常利益97百万円、親会社株主帰属当期純利益65百万円と黒字回復を見込む(会社予想)。
- 投資家への示唆: 前期の特別損失(大幅減損)と保険収入の反動を踏まえると、当期の「純利益黒字」は構造的改善と一線を画す。肝要は金属熱処理事業の採算改善(生産集約、コスト削減、多能工化等)の進展と、会社の通期予想達成性。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 株式会社オーネックス(証券コード 5987)
- 主要事業分野: 金属熱処理加工事業(浸炭、窒化、焼入・焼戻等)およびそれに付随する運送事業
- 代表者名: 代表取締役社長 鶴田 猛士
- 問合せ先: 常務取締役管理本部長 田島 圭子(TEL 046-285-3664)
- 報告概要:
- 提出日: 2025年8月13日
- 対象会計期間: 2025年6月期(連結、2024年7月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 金属熱処理加工事業: 熱処理加工(浸炭、窒化、焼入など)
- 運送事業: 工業製品・機械の運送および荷役
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式): 1,660,000株(自己株式含む)
- 期中平均株式数: 1,655,708株
- 時価総額: –(開示無し)
- 今後の予定:
- 定時株主総会予定日: 2025年9月27日
- 配当支払開始予定日: 2025年9月30日
- 有価証券報告書提出予定日: 2025年9月30日
- 決算説明会資料の有無: 決算補足資料作成の有無は欄ありだが該当情報は–(資料参照を推奨)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 売上高: 5,053百万円(前年同期比 +1.7%) — 会社の当期見通しとの比較データは開示資料に記載なし(達成率: –)
- サプライズの要因:
- 営業・経常が赤字化した主因は「金属熱処理加工事業」での受注減(自動車関連・建設機械関連の減少)と人件費増加など経費増。
- 前期に計上された大幅な減損損失(456,888千円)および受取保険金(392,318千円)の反動が当期比較を歪めており、当期の純利益「黒字」は前期特殊要因の反動が大きい。
- 通期への影響:
- 会社は2026年6月期に営業利益107百万円、当期純利益65百万円を計画。通期見通しは黒字回復を見込むが、主力顧客の需要動向・人件費などコスト面が鍵。予想修正は現時点で無し(資料による)。
財務指標
- 連結主要数値(百万円)
- 売上高: 5,053(+1.7%/前期 4,967)
- 営業利益: △47(前期 +55)
- 経常利益: △26(前期 +41)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 2(前期 △377)
- 1株当たり当期純利益(EPS): 1.75円(前期 △227.97円)
- 財政状態(連結)
- 総資産: 8,676百万円(前期 8,886百万円、△209百万円)
- 純資産: 5,252百万円(前期 5,276百万円、△23百万円)
- 自己資本比率: 60.5%(前期 59.4%) — 安定水準(目安: 40%以上)
- キャッシュ・フロー(連結)
- 営業CF: 698百万円(前期 826百万円、減少)
- 投資CF: +97百万円(前期 △222百万円、固定資産売却による収入が寄与)
- 財務CF: △574百万円(前期 △423百万円、借入返済の増加)
- 現金及び現金同等物期末: 2,928百万円(前期 2,707百万円)
- 収益性(率、概算)
- 営業利益率: △0.9%(5,053→△47) 前期 1.13%(4,967→55) — 悪化
- 経常利益率: △0.5%(悪化)
- 当期純利益率: 約0.06%(黒字化だが微小)
- 進捗率分析(四半期進捗は四半期開示なしのため省略)
- 財務安全性
- 自己資本比率: 60.5%(安定水準)
- 流動比率(概算): 流動資産4,595 / 流動負債1,778 ≒ 258%(健全)
- 長期借入金残高: 1,085百万円(前期 1,417百万円、減少→負債圧縮)
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産): 5,053 / 8,676 ≒ 0.58回(前期 0.56回、やや改善)
- 売上高営業利益率は赤字化により低下
- セグメント別(百万円)
- 金属熱処理加工事業: 売上 4,450(+0.4%)、セグメント損失 102(前期はセグメント利益20)
- 運送事業: 売上 603(+12.3%)、セグメント利益 34(前期 14.5、+131.4%)
- 財務の解説:
- 固定資産売却(山口工場第二工場売却)で投資CFはプラス転換。長期借入金返済を進め、財務余力は維持。自己資本比率は高水準を維持。
配当
- 配当実績(連結)
- 2025年6月期(実績): 年間合計 約33百万円(支払額 32,695千円)=1株当たりおよそ20円(概算、期中平均株式数から算出)※開示は合計金額ベース
- 配当性向(連結): 約11.4%(資料欄記載)
- 2026年6月期(予想): 第2四半期末 20.00(円/株) 第4期末 20.00(円/株)等の記載(合計等は資料参照)→会社予想では増配見込みの記載あり(合計額等は資料内表記:50.2)
- 特別配当: なし
- 株主還元方針: 自社株買い等明記なし(自己株式取得は小額の取得あり)
セグメント別情報
- 金属熱処理加工事業:
- 売上高: 4,450百万円(+0.4%)
- セグメント損失: △102百万円(前期は+20百万円)
- 背景: 主力顧客(自動車・建設機械)受注減、一方で産業工作機械向けは増加。人件費増等で採算悪化。山口工場第二工場売却により生産集約を進める。
- 運送事業:
- 売上高: 602.9百万円(+12.3%)
- セグメント利益: 33.7百万円(+131.4%)
- 背景: 労務条件改善(休憩所設置、雇用条件改定等)でドライバー確保が進み受注増加。
- セグメント戦略: 生産性向上(機械化・自動化、多能工化)、工場統合によるコスト削減などを推進。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 明示的な中期計画数値は本文に無し(進捗: –)
- KPI達成状況: 開示なし(–)
競合状況や市場動向
- 市場動向: 主力顧客である自動車関連・建設機械関連は受注減、産業工作機械は増。国内は人手不足の継続的リスク、為替(円安)や原材料・エネルギー価格の影響が継続的リスク要因として記載。
- 競合との比較: 同業他社との定量比較データは開示なし(–)
今後の見通し
- 業績予想(会社計画)
- 2026年6月期(通期): 売上高 5,138百万円(+1.7%)、営業利益 107百万円、経常利益 97百万円、当期純利益(親会社株主)65百万円、EPS 39.83円
- 前提条件: 資料内「今後の見通し」参照(為替等具体数値は明示なし)。主に需要回復・コスト対策での改善を前提。
- 予想の信頼性: 過去に大きな特別損益(減損)計上があり業績が変動しやすい点を勘案のこと。
- リスク要因:
- 地政学リスク(ウクライナ、イスラエル・パレスチナ等)
- 米中関係・関税政策
- 円安、原材料・エネルギー価格の変動
- 国内の人手不足・人件費上昇
重要な注記
- 会計方針: 「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等の改正を期首から適用。連結財務諸表への影響はなしと開示。
- 連結範囲の変更: 期中における重要な連結範囲の変更は無し。
- 減損: 当期は減損損失の計上なし(前期は456,888千円の減損を計上)。
(注)本文は会社開示の決算短信に基づく要約・整理です。投資助言は行いません。情報に不明点がある項目は「–」と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5987 |
| 企業名 | オーネックス |
| URL | http://www.onex.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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