決算短信：パラカ（4809）

令和7年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕（非連結）

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社側の通期予想に対する修正は無し。第3四半期累計は通期見通しに対して売上・営業・当期利益ともに約73〜75%の進捗（会社予想との乖離は特になし、概ね予想通りの進捗）。
• 業績の方向性：増収増益（売上高＋8.6％、営業利益＋11.0％、経常利益＋9.3％、四半期純利益＋14.2％、前年同期比）。
• 注目すべき変化：駐車場の新規開設等により稼働車室が純増（当第3四半期累計で113件、6,540車室の純増）、これが売上増の主因。保有駐車場・賃借駐車場ともに増収。
• 今後の見通し：通期予想（売上17,500百万円、営業利益3,210百万円、当期純利益1,970百万円）について変更なし。第3Q時点の進捗は比較的順調で、現時点では達成可能性が高いと会社は判断。
• 投資家への示唆：駐車場ポートフォリオの拡大（新規開設・取得）によるストック型収益の拡大が継続。自己資本比率は約41%で安定域ではあるが、流動比率が約93%とやや低めで流動性には留意が必要。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：パラカ株式会社
  • 主要事業分野：駐車場の開発・取得および運営管理（賃借駐車場、保有駐車場等）
  • 代表者名：代表取締役 内藤 宗
  • URL： https://www.paraca.co.jp/
• 報告概要:
  • 提出日：令和7年8月7日
  • 対象会計期間：令和7年9月期 第3四半期累計（令和6年10月1日～令和7年6月30日）
  • 決算補足説明資料の有無：無
  • 決算説明会の有無：無
• セグメント:
  • 単一セグメント（駐車場の開設・運営管理に関する事業）
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数（普通株式、自己株式含む）：10,440,600株（令和7年9月期3Q）
  • 期末自己株式数：297,152株
  • 期中平均株式数（四半期累計）：10,091,898株
  • 時価総額：–（資料に記載なし）
• 今後の予定:
  • 決算発表（当資料が該当）
  • 株主総会、IRイベント等：–（資料に記載なし）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（通期予想に対する第3四半期累計の進捗）
  • 売上高：13,059百万円／通期予想17,500百万円 → 進捗率 74.6%
  • 営業利益：2,349百万円／通期予想3,210百万円 → 進捗率 73.2%
  • 当期純利益：1,430百万円／通期予想1,970百万円 → 進捗率 72.6%
• サプライズの要因：
  • 主に駐車場の新規開設やポートフォリオ拡大（賃借駐車場・保有駐車場の稼働増）が売上・利益を押し上げた。特段の一過性損益は大きく報告されていない（特別損益の主な項目は限定的）。
• 通期への影響：
  • 会社は通期予想の修正を行っていない。第3Qまでの進捗は通期目標に対して概ね順調と判断されるが、Q4の新規稼働・端数要因等で変動し得る旨記載あり。

財務指標

• 財務諸表（要点）
  • 売上高（第3Q累計）：13,059百万円（前年同期12,029百万円、+8.6%、増加額 +1,030百万円）
  • 売上原価：9,162百万円（前年8,480百万円）
  • 売上総利益：3,896百万円（前年3,548百万円）
  • 販管費：1,547百万円（前年1,431百万円）
  • 営業利益：2,349百万円（前年2,116百万円、+11.0%、増加額 +233百万円）
  • 経常利益：2,121百万円（前年1,941百万円、+9.3%、増加額 +180百万円）
  • 四半期純利益：1,430百万円（前年1,252百万円、+14.2%、増加額 +178百万円）
  • 1株当たり四半期純利益（EPS）：141.76円（前年124.91円、+13.5%）
• 収益性指標
  • 営業利益率：2,349 / 13,059 = 約18.0%（前年約17.6%）→ やや改善
  • 経常利益率：約16.2%（前年約16.1%）
  • 当期純利益率：約11.0%（前年約10.4%）→ 改善
• 財政状態（貸借対照表要点）
  • 総資産：48,909百万円（前期末44,456百万円、+4,452百万円、+10.0%）
  • 純資産：20,294百万円（前期末19,390百万円、+904百万円、+4.7%）
  • 自己資本比率：41.4%（前期末43.5% → 低下2.1ポイント。ただし40%以上で安定水準）
  • 負債合計：28,614百万円（前期末25,066百万円、+3,548百万円）
  • 流動資産：4,618百万円、流動負債：4,961百万円 → 流動比率（流動資産÷流動負債）約93%（やや低め、短期流動性に注意）
  • 長期借入金：21,715百万円（固定負債の主要項目）
  • 負債比率（負債÷純資産）：約141%（やや高め）
• セグメント別（※単一セグメントのため内部開示）
  • 賃借駐車場：売上 10,476百万円（前年9,696百万円、+8.0%）
  • 保有駐車場：売上 2,129百万円（前年1,900百万円、+12.0%）
  • その他：売上 453百万円（前年432百万円、+5.0%）

配当

• 配当実績と予想：
  • 6年9月期（通期実績）：年間合計 64.00円（期末64.00円）
  • 7年9月期（予想）：年間合計 67.00円（期末のみ67.00円、 interim 0.00円）
  • 直近で配当予想の修正あり（従来予想から1株当たり2円増額し67円に）
• 配当性向（予想ベース）：配当67円／予想EPS194.96円 = 約34.4%（配当性向の目安：中間30%台）
• 配当利回り：–（株価情報が資料に無いため算出不可）
• 株主還元方針：配当の増額修正あり。自社株買いの記載：–（資料に記載なし）。

セグメント別情報

• セグメント状況（駐車場事業単一）
  • 賃借駐車場が売上の主力（約80%超）で増収。保有駐車場も増収、全体で構成比・収益性ともに良化。
  • 前年同期比：賃借＋8.0%、保有＋12.0%、その他＋5.0%。
• セグメント戦略：新規開設・取得による稼働スペースの増加と既存駐車場の料金変更等で収益拡大を図る。地方・都市部問わず取得を進める旨の記載あり。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：資料上に具体的数値目標の掲載はなし（進捗評価は–）。文中ではポートフォリオ拡大と稼働拡大を継続する方針。
• KPI達成状況：主要KPI（稼働車室数の純増等）は当第3Qまで順調に推移（第3Q累計で113件、6,540車室の純増）。

競合状況や市場動向

• 競合他社比較：本資料に同業他社との比較データはなし（–）。
• 市場動向：個人消費・雇用環境の回復基調で駐車需要は改善。大都市中心に時間貸駐車場の供給不足が続いており、需要は堅調との会社見解。

今後の見通し

• 業績予想：
  • 通期予想の修正：無し（会社は通期見通しを維持）
  • 次期予想：–（資料に記載なし）
  • 会社予想の前提：需要回復・駐車場稼働の拡大を前提（為替・原油などの外部前提は該当性低く記載なし）
• 予想の信頼性：第3Q進捗は通期見通しに整合。ただし新規開設状況や地域別稼働などで変動の可能性ありと会社注記。
• リスク要因：需給悪化、競合増、土地取得・運営コスト上昇、金利上昇による借入負担増、規制・行政対応の変化等。

重要な注記

• 会計方針：会計方針の変更・見積りの変更・修正再表示は無し。
• 四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用あり（詳細は添付資料参照）。
• 四半期財務諸表に対する監査（レビュー）：無し。
• その他：減価償却費は当第3Q累計で450百万円（前年同期388百万円）と増加。

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企業情報

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