2025年9月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社予想(通期)からの修正はなし。市場予想は提示がないため比較不可(–)。
- 業績の方向性: 増収(売上高 +87.7%)だが通期ベースでは営業損益はほぼトントン(第3Q累計は営業損失約0.6億円)。経常損失・親会社株主帰属四半期純損失は継続(経常△3.49億円、純損失△4.06億円)。
- 注目すべき変化: M&A の連結効果で売上が大幅増(買収による売上連結計上が主因)、不動産セグメントの黒字寄与が拡大(セグメント利益24.0億円)した一方、外食・服飾は引き続き赤字。
- 今後の見通し: 会社は通期予想(売上180億円、営業利益6.2億円、当期純利益0)を据え置き。第3四半期累計の売上進捗は約71%で売上は概ね到達ペースだが、営業利益は現時点で未達(累計は営業損失)で、通期目標達成には賃料収入の安定化や外食・服飾の収支改善が必要。
- 投資家への示唆: 売上拡大はM&Aによる寄与が大きく、収益性改善(特に外食・服飾の黒字化)と財務レバレッジ(自己資本比率29.2%)のバランスに注目。のれん・買収関連費用、借入金増加がリスク要因。
基本情報
- 企業名: 株式会社ランドビジネス(証券コード 8944)
- 主要事業分野: 不動産関連事業(賃貸オフィス・レジデンス等)、外食事業、服飾事業(婦人服の企画・販売)
- 代表者名: 代表取締役社長 森作 哲朗
- 問合せ先: 取締役管理部担当兼管理部部長 柴田 享 TEL 03-3595-1371
- 報告概要:
- 提出日: 2025年8月1日
- 対象会計期間: 2025年9月期 第3四半期累計(2024年10月1日~2025年6月30日、連結)
- セグメント:
- 不動産関連事業: 賃貸物件の保有・管理・売買等
- 外食事業: 飲食店の運営・出店
- 服飾事業: 婦人服の企画・製造・販売(株式会社フランドル等)
- その他: 報告セグメントに含まれない事業
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む): 26,780,800株
- 期末自己株式数: 6,934,685株
- 期中平均株式数(四半期累計): 19,846,115株
- 時価総額: –(公表資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会の有無: –(補足資料の有無は未記載)
- 株主総会・IRイベント: –(本資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(第3四半期累計: 単位 百万円)
- 売上高: 実績 12,854(前年6,847、+87.7%)。通期予想18,000に対する進捗率 約71.4%(到達ペースだがM&A寄与が大きい)。
- 営業利益: 実績 △6(営業損失6百万円、前年は営業損失876百万円)。通期予想620百万円に対する進捗はマイナス(現状は損失)。
- 純利益(親会社株主帰属): 実績 △406(△405,878千円、前年△333,927千円、損失拡大)。
- サプライズの要因:
- 売上の大幅増は企業結合(フランドル等)や新たな連結子会社(寿月興産、村田商事)の取り込みによる連結範囲拡大が主因。
- 不動産セグメントでの利益改善(稼働率向上・賃料上昇・リビルド等)によりセグメント利益が大幅増。
- 一方、外食・服飾は依然としてセグメント損失を計上。のれん関連の減損や償却、買収関連費用も収益性を押し下げる要因。
- 通期への影響:
- 会社は通期見通しを変更しておらず(2024/12/20公表の予想据え置き)。売上は到達見込みだが、営業利益の黒字化が不確実。特に外食・服飾の損益改善がなければ通期営業利益目標の達成は厳しい可能性あり。
財務指標(要点)
- 貸借対照表(主要項目、単位 百万円 = 千円切捨てで表示を百万換算)
- 総資産: 54,863百万円(前期末 52,033百万円、+2,830百万円)
- 純資産: 16,006百万円(前期末 16,499百万円、△492百万円)
- 自己資本比率: 29.2%(前期末 31.7%) ← 40%未満(注意水準)
- 流動資産: 38,056百万円、流動負債: 7,203百万円(流動比率 ≒ 528%:流動性は高い)
- 短期借入金: 2,831百万円(増)、長期借入金: 24,632百万円(増)、社債: 2,647百万円
- 損益計算書(第3四半期累計、単位 百万円)
- 売上高: 12,854百万円(前年6,847、+87.7%)
- 売上総利益: 6,183百万円
- 販管費: 6,189百万円
- 営業損益: △6百万円(前年△877百万円:大幅改善)
- 経常損失: △349百万円(前年△1,168百万円:改善)
- 親会社株主に帰属する四半期純損失: △406百万円(前年△334百万円:損失拡大)
- EPS(1株当たり四半期純利益): 表示 20.45円(前年16.83円)※同社の純損失表示との整合性が見えず、注記参照
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗: 通期は売上18,000百万円、営業利益620百万円、親会社帰属当期純利益0)
- 売上高進捗率: 12,854 / 18,000 = 71.4%(一応順調。ただしM&A効果が中心)
- 営業利益進捗率: △6 / 620 → 実績は赤字(通期目標との整合は困難)
- 純利益進捗率: 通期0に対し△406(未達。数値計算不可)
- 過去同期間比較: 売上は大幅増、営業損失はほぼ解消されたが純損失は拡大(のれん償却や買収関連費用の影響)
- 財務安全性:
- 自己資本比率 29.2%(目安40%以上に対して低め→要注意)
- 負債合計 38,857百万円、純資産 16,006百万円 → 負債/純資産 ≒ 243%(高レバレッジ)
- 流動比率 ≒ 528%(流動性は良好。現金・販売用不動産等に比重)
- 効率性:
- 売上高営業利益率(第3Q累計): 営業損失のためマイナス(-0.05%程度)
- 総資産回転率: 売上12,854 / 総資産54,863 ≒ 0.23回/年(低め=不動産保有が大きい構造)
- セグメント別(第3Q累計)
- 不動産関連事業: 売上 6,145百万円(+99.0%)、セグメント利益 2,401百万円(+144.6%)
- 外食事業: 売上 872百万円(+205.3%)、セグメント損失 723百万円(悪化)
- 服飾事業: 売上 5,684百万円(+71.0%)、セグメント損失 786百万円(悪化)
- セグメント調整(全社費用): △863百万円 → 全社費用が大きく利益を圧迫
- 財務の解説:
- 売上増は主に企業結合・連結範囲拡大(フランドル、寿月興産、村田商事等)の影響。これに伴い無形固定資産(のれん)や土地等固定資産が増加。
- 借入金が増加しており利息負担も継続(支払利息346百万円)。自己資本比率低下は財務リスクとして意識すべき。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年9月期: 中間 0.00円、期末等の表示は資料参照だが総額は整理が必要(資料表記不明瞭)
- 2025年9月期(予想): 年間配当 6.00円(会社公表の予想を据え置き)
- 配当利回り: –(株価情報の記載なし)
- 配当性向: –(通期予想当期純利益が0で算出不可)
- 特別配当の有無: なし
- 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし(当期は自己株式保有あり)
セグメント別情報(詳細)
- 不動産関連事業:
- 売上 6,144.7百万円(+99.0%)、セグメント利益 2,400.8百万円(+144.6%)
- 鍵要因: 連結対象物件の取り込み、稼働率維持・賃料改定、リビルド投資
- 見通し: 安定収益源だが土地・販売用不動産比率が高くキャッシュ化や評価変動リスクあり
- 外食事業:
- 売上 872.4百万円(+205.3%)、セグメント損失 722.6百万円(前年損失526.9)
- 鍵要因: 新規出店準備や既存店改善中だが採算改善は未達
- 見通し: 収益化のため出店効率と既存店の営業改善が必須
- 服飾事業:
- 売上 5,684.0百万円(+71.0%)、セグメント損失 786.2百万円(前年損失599.8)
- 鍵要因: フランドルの連結、製造体制見直し・販売網拡充中。のれん発生および過去の減損影響あり
- 見通し: 製造・販売の一貫体制強化が進行中だが当面は投資負担が続く
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 資料上の詳細計画は未掲示(–)。ただし同社はM&Aで規模拡大と収益基盤強化を狙っている。
- KPI達成状況: 明確なKPI記載なし。セグメント別黒字化・自己資本比率改善・有利子負債削減が注目ポイント。
競合状況や市場動向
- 競合比較: 同業他社との比較データは資料に記載なし(–)。不動産賃貸は市場回復の恩恵を受けつつ、外食・アパレルは消費動向に左右されやすい。
- 市場動向: インバウンド回復や賃上げで国内需要は緩やかに改善。不動産賃料は一部上昇の兆し、だが先行き不透明。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2025/9期): 売上 18,000百万円(+80.4%)、営業利益 620百万円、経常利益 170百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 0百万円(EPS 0.00円)
- 予想修正の有無: 直近公表の業績予想から変更なし
- 予想の前提: 賃料等の市場動向、為替等の外部前提は資料には詳細記載なし(会社の想定に基づく)
- 予想の信頼性: 第3Q累計の売上は進捗良好(71%)だが営業利益は未達。過去の買収関連でのれんや減損が発生しており、予想はM&A効果と各事業の採算改善に依存。
- リスク要因:
- のれん・買収関連の減損リスク(過去にのれんの重要な変動あり)
- 金利上昇や借入金の返済負担(有利子負債が大きい)
- 外食・服飾の消費環境悪化
- 不動産市況の変動(賃料動向、稼働率)
重要な注記
- 会計方針: 第1四半期より「法人税等に関する会計基準」等を適用(四半期財務諸表への影響はなし)。
- 連結の範囲の変更: 寿月興産(連結:2024/10/11取得、みなし取得日2024/12/31)、村田商事(取得日2025/5/23、みなし取得日2025/6/30)を連結に追加。
- のれん等の変動: フランドルに関する暫定処理の確定で過去比較数値に重要な見直し。今回期中に寿月・村田の取得により不動産セグメントでのれん増加(合計約490,886千円)等が発生。過去にはフランドル関連でのれんの減少(減損)も計上済み。
- 四半期キャッシュ・フロー計算書: 第3四半期累計の四半期キャッシュフロー計算書は作成していない(注記あり)。
- 表示上の不整合(注記): 本短信では「親会社株主に帰属する四半期純損失 △405,878千円」とされる一方で「1株当たり四半期純利益 20.45円」との表示がある。純損失とEPS表示の整合性が不明のため、詳細は会社の開示(補足資料・決算説明)を確認することを推奨。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8944 |
| 企業名 | ランドビジネス |
| URL | http://www.lbca.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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