2026年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社が公表している業績予想(第2四半期累計・通期)に対する修正は無し。第1四半期の実績は「概ね会社予想どおりだが、営業利益・純利益は通期比進捗が良好(上振れ寄り)」。
  • 業績の方向性:増収増益(売上収益4,523百万円、前年同期比+12.0%/営業利益682百万円、同+62.0%)。
  • 注目すべき変化:営業利益率が改善(前年同期10.4% → 当第1四半期15.1%)し、利益の伸びが売上の伸びを上回る。物流機器部門が高成長(同+57.9%)で寄与。
  • 今後の見通し:通期予想(売上17,800百万円、営業利益1,650百万円、親会社帰属当期利益1,000百万円)に対して第1四半期の進捗は売上25.4%、営業利益41.3%、親会社帰属利益44.1%であり、利益面は前倒しで進捗。会社は予想修正を行っていない。
  • 投資家への示唆:原材料高や建設市況の不確実性は残るが、販売とレンタルの両軸展開、M&Aによるグループ体制強化、コスト削減施策で収益性が改善している点がポイント。自己株式取得と配当方針の維持(年間32円)は株主還元を継続していることを示す。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:信和株式会社
    • 主要事業分野:仮設資材(くさび緊結式足場、次世代足場、施工・レンタル等)及び物流機器(パレット等)の製造・販売・レンタル
    • 代表者名:代表取締役 則武 栗夫
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月4日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結、2025年4月1日〜2025年6月30日)
    • 決算補足説明資料:作成あり、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 単一報告セグメント(仮設資材及び物流機器の製造・販売)。内部では仮設資材部門、物流機器部門に分けて管理。
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:14,103,000株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(第1Q累計):13,773,843株
    • 自己株式数:576,850株(当第1Q)、180,434株(前期)
    • 時価総額:–(開示無し)
  • 今後の予定:
    • 次回決算等の予定:決算予想は5月14日発表分から修正無し(第2四半期累計・通期の数値を継続)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想は発表済の第2四半期累計・通期数値との比較)
    • 売上高:第1Q実績4,523百万円。通期予想17,800百万円に対する進捗率25.4%(通期ベースの標準進捗25%とほぼ同水準)/第2Q累計(上期)予想8,800百万円に対する進捗率51.4%。
    • 営業利益:第1Q実績682百万円。通期予想1,650百万円に対する進捗率41.3%(通期標準進捗を上回る、利益は前倒し)。第2Q累計(上期)予想880百万円に対する進捗率77.5%。
    • 親会社帰属当期利益:第1Q実績441百万円。通期予想1,000百万円に対する進捗率44.1%。
  • サプライズの要因:
    • 物流機器部門の受注好調(パレットが大幅増)と、仮設資材部門での販売・レンタル両面の提案強化、グループ再編(ヤグミグループの寄与)およびコスト削減施策の効果により営業利益率が上昇。
    • IFRS16に基づくリース関連売上の増加(第1Qで278,455千円→前期109,525千円)も売上に影響。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想を据え置き。第1Qの利益進捗は良好で、利益目標達成に向けた上振れ余地はあるが、原材料高・建設需給の不確実性があるため現時点で修正は行っていない。

財務指標

  • 財務諸表要点(当第1四半期末:2025年6月30日、単位:百万円)
    • 資産合計:31,947(前期末29,968、増加1,979)
    • 流動資産:11,375(現金及び現金同等物3,941、棚卸資産3,448)
    • 非流動資産:20,572(のれん12,265、有形固定資産5,421)
    • 負債合計:16,174(前期末14,121、増加2,053)—借入金増加が主因
    • 資本合計:15,774(前期末15,847、減少73)
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):49.4%(前期末52.9%)→ 49.4%(安定水準)
  • 収益性(第1Q累計、百万円)
    • 売上収益:4,523(前年同期4,038、+12.0%、+485)
    • 営業利益:682(前年同期421、+62.0%、+261)
    • 営業利益率:15.1%(前年同期10.4% → 改善、良い)
    • 税引前利益:633(前年同期396、+60.0%)
    • 四半期利益(親会社帰属):441(前年同期265、+66.4%)
    • 1株当たり四半期利益(EPS):32.07円(前年同期19.17円、+)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1Q進捗)
    • 売上高進捗率:25.4%(通常ペース)
    • 営業利益進捗率:41.3%(通期比で上振れ、利益先行)
    • 親会社帰属利益進捗率:44.1%(通期比で上振れ)
    • 過去同期間との比較:利益率・利益額とも大幅改善(前年同期比で営業利益+62%)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:49.4%(安定水準。目安40%以上を満たす)
    • 流動負債:8,003、流動資産:11,375 → 流動比率:約142%(流動資産/流動負債、良好目安100%以上)
    • 有利子負債(借入金):短期5,965+長期6,354=約12,319百万円(前期合計約10,486百万円、増加)
    • 債務増加は自己株式取得(現金支出)や設備等に伴う借入の可能性
  • 効率性
    • 総資産回転率:第1Q売上4,523 / 資産31,947 = 0.141(四半期計算のため参考値)
    • 売上高営業利益率は前年から改善(10.4%→15.1%)
  • セグメント別(売上高、前年同期比)
    • 仮設資材部門:3,424百万円(+2.5%)
    • 物流機器部門:1,099百万円(+57.9%) — 物流機器が高成長で全体を牽引
  • 財務の解説:
    • 資産増加は現金の増加と棚卸資産増、のれんは子会社の買収等による残高。負債増は借入金増加が主因。利益改善は販売ミックス改善(物流機器増、レンタルの伸長)、原価低減施策の効果が寄与。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:中間16.00円、期末16.00円、年間32.00円(実績)
    • 2026年3月期(予想):中間16.00円、期末16.00円、年間32.00円(据え置き、修正無し)
  • 配当性向(会社予想ベース):通期EPS予想71.96円に対して年間配当32.00円 → 配当性向約44.5%(やや高めだが現実的)
  • 自社株買い:第1Qに自己株式395,600株(取得)→自己株式額が増加(株主還元の一環)
  • 特別配当:無し

セグメント別情報

  • 仮設資材部門
    • 売上収益:3,424百万円(前年同期比+2.5%)
    • 構成:くさび緊結式足場、次世代足場、施工・レンタル(施工・レンタルが増加)
    • 戦略:販売とレンタルの併用提案を強化、施工子会社(ヤグミグループ)で施工体制を補完
    • 今後の見通し:原材料高とレンタルシフトが継続リスクだが、レンタル拡大で安定収益化を図る
  • 物流機器部門
    • 売上収益:1,099百万円(前年同期比+57.9%)
    • 牽引製品:パレット、バルクコンテナケージ等
    • 戦略:製品ライン拡充・性能向上・オーダーメイド対応で顧客課題解決を推進
    • 今後の見通し:大型物流倉庫向け需要などで比較的安定した成長期待

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:開示資料に中期計画の詳細は今回短信に記載なし → 進捗評価は限定的(–)
  • M&A・グループ強化:ヤグミグループ(2024年4月子会社化)、凰金属工業(2025年5月子会社化)による事業基盤強化は中長期の戦略と整合

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 建設投資は単価上昇で増加している一方、着工床面積や戸数は縮小傾向。熟練技能者不足や資材高が着工抑制要因(会社説明より)。
    • 原材料価格高止まりがコスト圧迫要因。
  • 競合他社との比較:
    • 個別の他社比較データは開示無し(–)。ただし、同業界ではレンタル比率の高まりと軽量化・安全機能の差別化が競争要因。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 会社は第2四半期累計・通期の見通しを据え置き(第2四半期累計:売上8,800百万円、営業利益880百万円、親会社帰属利益550百万円。通期:売上17,800百万円、営業利益1,650百万円、親会社帰属利益1,000百万円)。
    • 会社予想の前提等の詳細は添付資料(P.4)参照。
  • 予想の信頼性:
    • 第1Qの利益進捗は良好(営業利益・純利益の進捗率が高い)が、原材料価格の動向や建設需要の下振れリスクを理由に会社は保守的に予想を据え置いている様子。
  • リスク要因:
    • 原材料価格高止まり、建設需要の減速、熟練労働者不足、取得済M&Aの統合作業・期待どおりのシナジーが出るか、借入金増加に伴う金利負担増等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し(IFRS関連の変更も無し)
  • 連結範囲の重要な変更:無し(ただし過去に子会社化した事実は記載)
  • 監査/レビュー:第1四半期連結財務諸表に対する公認会計士・監査法人によるレビューは無し
  • その他:
    • IFRS第16号に基づくリースから生じる売上収益が増加(第1Qで278,455千円含む)
    • 第1Qに自己株式395,600株を取得(自己株式額が299,971千円増加)
    • キャッシュ・フロー計算書は第1Qの要約は作成していないが、現金は増加(+1,031百万円)

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3447
企業名 信和
URL http://www.shinwa-jp.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 金属製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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