2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期予想を据え置き(修正なし)。第1四半期の実績により業績予想の修正は行っておらず、特段の上振れ/下振れの開示は無し。ただし、親会社株主に帰属する四半期純利益は固定資産売却益等で前年同期を上回る(上振れ要素)。
  • 業績の方向性:売上高は減収(△7.5%)、営業利益は減益(△9.8%)→ 増収増益ではなく「減収減益寄り」だが、純利益は特別利益で前年同期比増(+4.0%)。
  • 注目すべき変化:塗料関連事業が大型物件の反動で売上大幅減(売上50.4億、△17.9%)、自動車製品関連もアジアの自動車市況低迷で減収(10,092百万円、△1.2%)。持分法投資利益が増加(649百万円、前年458百万円)が経常面を下支え。
  • 今後の見通し:会社は通期業績予想(売上63,000百万円、営業利益2,700百万円等)を据え置き。第1四半期の進捗は売上で約24%、営業利益で約29%と概ね想定内で、現時点で予想達成の可否に関する修正は無し。
  • 投資家への示唆:需要変動(特に塗料の大型案件依存)と自動車市場の地域別リスクが短期の業績変動要因。財務は高い自己資本比率で余力あり。配当は110円(会社予想)と高い配当性向(約60%)を見込むため、配当重視の投資家は着目すべき点。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:日本特殊塗料株式会社(証券コード 4619)
    • 主要事業分野:塗料関連事業(建築・構築物用塗料等)、自動車製品関連事業(吸・遮音材等)、その他(保険代理業等)
    • 代表者名:代表取締役 社長執行役員 遠田 比呂志
    • 問合せ先:執行役員 経営企画部長 石田 敦英(TEL 03-3913-6136)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算補足資料・説明会:作成・開催ともに無
  • セグメント:
    • 塗料関連事業:建築・構築物用塗料等の販売・工事関連(集合住宅大規模改修含む)
    • 自動車製品関連事業:自動車用吸・遮音材等
    • その他:保険代理業 等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式):23,611,200株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数:1,859,920株
    • 期中平均株式数(四半期累計):21,751,460株
    • 時価総額:–(資料なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表(通期/四半期)は会社公表スケジュールによる(今回通期予想の修正無し)。株主総会・IRイベント:–(資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社は通期予想の修正無し)
    • 売上高:15,136百万円(前年同期16,356百万円、△7.5%) — 会社予想からの修正無し(第1四半期単独の会社予想開示は無し)。達成率(通期ベースに対する進捗):約24.0%(15,136/63,000)。目安:やや前倒し感なし。
    • 営業利益:797百万円(前年同期884百万円、△9.8%) — 通期予想2,700百万円に対する進捗率:約29.5%。目安:進捗は比較的良好。
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,158百万円(前年同期1,114百万円、+4.0%) — 通期予想4,000百万円に対する進捗率:約29.0%。
  • サプライズの要因:
    • マイナス要因:塗料事業の大型物件反動減、自動車市場の一部地域での需要減、原材料・エネルギー高止まり、為替変動や米国関税等の外部リスク、戦略投資による販管費増。
    • プラス要因:持分法投資益の増加(649百万円、前年458百万円)、固定資産売却益(207百万円)が純利益を押上げ。
  • 通期への影響:現状、会社は通期予想を据え置き。第1四半期の進捗は利益面でやや好調(進捗率約29%)である一方、需要の不確実性(特に塗料大型案件や自動車販売)が残るため、今後の受注・為替・原材料動向次第では下振れリスクあり。

財務指標

  • 損益要点(第1四半期累計:2025/4/1–2025/6/30、単位:百万円)
    • 売上高:15,136(前年同期16,356、△7.5%)(目安:減収はネガティブ)
    • 売上総利益:3,361(前年3,328、+1.0%)
    • 販売費及び一般管理費:2,564(前年2,443、+4.9%)
    • 営業利益:797(前年884、△9.8%)営業利益率=5.27%(前年5.41%)→ やや低下(目安:5%台は安定だが低下は注意)
    • 経常利益:1,455(前年1,645、△11.5%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,158(前年1,114、+4.0%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):53.28円(前年51.24円、+)
  • 財政状態(2025/6/30 時点、単位:百万円)
    • 総資産:83,790(前期末85,243、減少14,52百万円)
    • 純資産:62,260(前期末64,114、減少18,53百万円)
    • 自己資本(注):56,302(自己資本比率67.2%)→ 67.2%(安定水準:高い)
    • 現金及び預金:16,289(前期16,235、横ばい)→ 流動性は良好(目安:良好)
    • 有利子負債(短期+長期借入金):短期 3,367 + 長期 709 = 4,076(低水準)
    • 流動資産合計:37,431/流動負債合計:16,445 → 流動比率 ≈ 227.6%(健全、良好)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
    • 売上高進捗率:約24.0%(15,136/63,000)→ 通常期(四半期比)として平常範囲
    • 営業利益進捗率:約29.5%(797/2,700)→ 利益はやや前倒し
    • 純利益進捗率:約29.0%(1,158/4,000)→ 利益は比較的順調
    • 過去同期間との比較:前年は売上・営業利益とも第1四半期実績が若干上振れしていた(前年は増収増益)。今年は売上・営業利益とも減少。
  • 効率性
    • 売上高営業利益率:5.27%(前年5.41%、やや悪化)
    • 売上高総利益率:22.2%(前年20.35%、改善)※売上総利益は僅増だが売上減で比率改善
    • 減価償却費:689百万円(前年742百万円、減少)
  • セグメント別(第1四半期、単位:百万円)
    • 塗料関連:売上 5,040(△17.9%)、セグメント利益 201(△21.5%)
    • 自動車製品関連:売上 10,092(△1.2%)、セグメント利益 593(△5.0%)
    • その他:売上 3(+3.9%)
    • 構成比:自動車関連が約66.7%(10,092/15,136)で主力
  • 財務の解説:総じて高い自己資本比率(67.2%)と豊富な現預金で財務安全性は高く、借入依存度も低い。一方、販売費増や戦略投資で営業費用が増加しており、短期的な利益押下げ要因となっている。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(実績):中間 22円/期末 68円=年間 90円
    • 2026年3月期(予想):中間 50円/期末 60円=年間 110円(直近公表の配当予想から修正無し)
  • 配当利回り:–(株価情報なし)
  • 配当性向(会社予想ベース):約59.9%(年間配当110円 ÷ 予想EPS183.85円)→ 高め(目安:60%は株主還元重視)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:配当性向高めの方針を維持している様子。自社株買い等の開示は無し。

セグメント別情報

  • 塗料関連事業:
    • 売上高:5,040百万円(△17.9%)、セグメント利益:201百万円(△21.5%)
    • 要因:大型工事の反動による減収。建築塗料販売自体は概ね前期並みだが工事関連が落ち込む。
    • 見通し:受注動向に左右されやすく、案件獲得状況の確認が重要。
  • 自動車製品関連事業:
    • 売上高:10,092百万円(△1.2%)、セグメント利益:593百万円(△5.0%)
    • 要因:中国を中心としたアジア地域での自動車販売不振が需要減を招く。
    • 見通し:アジア市場の回復状況と顧客(自動車メーカー)向け受注動向が鍵。
  • その他:
    • 主に保険代理業、売上は小額(3百万円)

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:当期より新中期経営計画を開始。製品ポートフォリオ最適化、生産性改善、経営基盤強化、戦略投資を進行中。

競合状況や市場動向

  • 競合他社比較:同業他社の詳細データは資料に記載なし → 比較はできず(–)。
  • 市場動向:原材料・エネルギー価格の高止まり、為替変動、米国関税など外部リスクが継続。自動車市場(特にアジア)が弱含みで、自動車製品事業に影響。塗料事業は大型案件に依存するため需給の山谷が大きい。

今後の見通し

  • 業績予想(会社発表、修正無し)
    • 第2四半期累計(通期累計に対する中間見込):売上 30,600百万円(△6.0%)、営業利益 1,000百万円(△47.8%)、経常利益 2,250百万円(△24.5%)、当期純利益 2,000百万円(△5.4%)
    • 通期:売上 63,000百万円(△4.6%)、営業利益 2,700百万円(△39.4%)、経常利益 5,100百万円(△24.0%)、当期純利益 4,000百万円(△19.1%)
    • 前提条件:資料内の詳細前提は添付資料参照(為替等の具体数値は本短信に記載なし)。
  • リスク要因:為替変動、原材料価格の上昇、米国関税政策、自動車市場の弱含み、大型工事の受注変動。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:適用あり(税金費用の計算に関する注記等)
  • 連結の範囲の変更:当第1四半期よりAutoneum Nittoku Sound Proof Products India Pvt. Ltd.を持分法適用に含める(持分法適用範囲の変更)。これが持分法投資利益増加の一因の可能性。
  • キャッシュ・フロー計算書:第1四半期累計の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない。

(注)

  • 不明項目は「–」で記載。
  • 数値は会社提出の決算短信に基づく。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4619
企業名 日本特殊塗料
URL http://www.nttoryo.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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