2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:経常収益は市場予想・会社計画に対して上振れの要素(前年同期比+17.9%)だが、経常利益・四半期純利益は想定より下振れ(前年同期比それぞれ△29.6%、△29.7%)。通期予想の修正は無し。
- 業績の方向性:増収減益(経常収益増、経常利益・当期純利益減少)。
- 注目すべき変化:その他経常収益(株式等売却益)の増加で収益(経常収益)が大幅増。一方、国債等債券売却損の増加や資金調達費用(預金利息増)で経常費用が増加し利益を圧迫。
- 今後の見通し:会社は通期業績予想(経常利益26,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益18,500百万円)を据え置き。第1四半期のH1見込みに対する進捗は概ね計画内(経常利益はH1予想に対し約44.9%達成)。
- 投資家への示唆:短期的には有価証券評価益や売却損益の影響で収益変動が大きい点に注意。貸出残高はほぼ横ばいで預金増加・資産規模拡大が続くが、資金調達コスト上昇が収益性を圧迫していることが主要ポイント。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社 百五銀行
- 主要事業分野:地域金融(預金・貸出)、証券・投資信託取扱、リース、クレジットカード・金融商品取引等のグループ事業
- 代表者名:取締役頭取 杉浦 雅和
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月31日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結、2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 銀行業:預金・貸出・為替・国債等の運用を含む主力事業
- リース業:グループのリース関連事業
- その他:クレジットカード業務、金融商品取引業務等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):254,119,000株
- 期末自己株式数:9,658,004株
- 期中平均株式数(四半期累計):245,157,163株
- 時価総額:–(資料に記載無し)
- 今後の予定:
- 決算説明会:補足資料は作成(決算説明会は開催無し)
- 株主総会/IRイベント:–(この短信に記載無し)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較は通期・第2四半期累計予想が併記されているため、達成率は下記参照)
- 経常収益:34,140百万円(前年比+17.9%、前期Q1 28,959百万円)。会社の通期予想との直接比較は通常通期累計で評価するが、Q1での通期に対する進捗は約19.4%(34,140 / 26,400 は比較対象が異なるため通常H1比が実務上有用)。
- 経常利益:5,117百万円(前年比△29.6%、前期Q1 7,265百万円)。通期予想26,400百万円に対する進捗は約19.4%、第2四半期(上期)予想11,400百万円に対する進捗は約44.9%。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:3,790百万円(前年比△29.7%)。通期予想18,500百万円に対する進捗は約20.5%、上期(第2四半期累計)予想8,100百万円に対する進捗は約46.8%。
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:その他経常収益が株式等売却益の増加により大幅増(その他経常収益:4,765百万円←556百万円)。
- 下振れ要因:国債等債券売却損の増加によりその他業務費用が増加(その他業務費用:10,311百万円←6,772百万円)、資金調達費用(預金利息)の上昇による費用増(資金調達費用:5,178百万円←3,379百万円)。
- 通期への影響:会社は通期予想を据え置き。第1四半期は上期見込みに対し概ね計画どおりの進捗(H1想定比:経常利益約46%程度の達成率)であり、現時点で予想修正は行っていない。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 損益(連結・第1四半期累計)
- 経常収益:34,140百万円(+17.9%、増加額 +5,181百万円)
- 資金運用収益:19,995百万円(+1,092百万円)
- うち貸出金利息:14,355百万円(+1,638百万円)
- うち有価証券利息配当金:4,716百万円(△813百万円)
- 役務取引等収益:4,695百万円(△300百万円)
- その他経常収益:4,765百万円(+4,209百万円、株式等売却益が主因)
- 経常費用:29,022百万円(+7,329百万円)
- 資金調達費用:5,178百万円(+1,799百万円、預金利息増)
- その他業務費用:10,311百万円(+3,539百万円、国債等売却損増)
- 営業経費:11,125百万円(+998百万円)
- 経常利益:5,117百万円(△29.6%、△2,148百万円)
- 四半期純利益(親会社株主帰属):3,790百万円(△29.7%、△1,602百万円)
- 貸借対照表(連結・第1Q末)
- 総資産:7,661,630百万円(前期末7,433,220百万円、増加 +228,410百万円、+3.07%)
- 純資産:446,077百万円(前期末435,449百万円、増加 +10,628百万円、+2.44%)
- 自己資本(参考):446,008百万円
- 自己資本比率:5.8%(前期末5.9%)※注:本数値は自己資本比率告示の比率ではありません。目安:5.8%(一般企業の目安40%と比べると低いが、銀行業の資本比率指標とは性格が異なるため留意)
- 主要残高:預金等 6,099,057百万円(前期末5,977,719百万円、+121,338百万円、+2.03%)、貸出金 5,038,042百万円(前期末5,052,036百万円、△13,994百万円、△0.28%)、有価証券 1,499,395百万円(前期末1,487,165百万円、+12,230百万円、+0.82%)
- 収益性(対前年同期)
- 売上高(経常収益):34,140百万円(+17.9%、+5,181百万円)
- 営業利益/経常利益:5,117百万円(△29.6%、△2,148百万円)/経常利益率:5,117/34,140=約15.0%
- 純利益:3,790百万円(△29.7%、△1,602百万円)
- EPS:15.46円(前年同期21.58円、△28.4%)
- 進捗率分析(第1四半期)
- 通期(26,400百万円)に対する経常利益進捗率:5,117 / 26,400 = 19.4%(第1四半期単独)
- 第2四半期累計(上期)見込み(11,400百万円)に対する進捗率:5,117 / 11,400 = 44.9%
- 親会社株主帰属当期純利益:通期進捗率 3,790 / 18,500 = 20.5%、上期進捗率 3,790 / 8,100 = 46.8%
- 備考:補足資料(単体)における進捗表示(経常利益5,233百万円、上期予想比46.3%等)と整合的。
- 財務安全性
- 自己資本比率:5.8%(前期5.9%)=低い(銀行固有の指標であり、一般企業の40%基準と異なる)
- 負債比率:負債合計7,215,553百万円に対し純資産446,077百万円(負債依存度が高い構造=銀行業の通常構造)
- 流動比率:銀行業特性のため通常の流動比率指標は適用困難(短期資金と預金の構成を参照)
- 効率性
- 総資産回転率等:–(短信に該当数値無し)
- 売上高営業利益率の低下(利益率圧迫の主因は売却損・預金利息増)
- セグメント別(連結)
- 銀行業:経常収益 28,645百万円、セグメント利益 5,205百万円(前期 7,352百万円、△29.2%)
- リース業:経常収益 4,257百万円、セグメント利益 212百万円(前期 204百万円、微増)
- その他:経常収益 1,237百万円、セグメント利益 383百万円
- 調整(連結消去等):△683百万円、連結経常利益 5,117百万円
- 財務の解説:
- 第1四半期は有価証券の売買関連損益が収益構造を大きく左右。貸出はほぼ横ばい、預金が増加して資産規模が拡大。だが預金金利上昇に伴う資金調達費用増と債券売却損が利益を押し下げた。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):年間21.00円(中間9.00円、期末12.00円)
- 2026年3月期(予想):年間24.00円(中間12.00円、期末12.00円)※直近の配当予想修正無し
- 配当利回り:–(株価情報無しのため算出不可)
- 配当性向:–(通期純利益予想18,500百万円に対する配当総額(概算)等から計算可能だが、ここでは–)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自己株式取得(当第1四半期に自己株式1,641千株取得、自己株式残高増加)。自社株買いを実施している旨の記載あり。
セグメント別情報
- セグメント別状況(第1四半期)
- 銀行業:経常収益 28,645百万円、セグメント利益 5,205百万円(前年比で減益、貸出金利収入増はあるが、債券売却損・資金調達費用増で圧迫)
- リース業:経常収益 4,257百万円、セグメント利益 212百万円(ほぼ横ばい)
- その他:経常収益 1,237百万円、セグメント利益 383百万円
- 前年同期比較:銀行セグメント利益が大きく減少(7,352→5,205百万円、△約29%)。
- セグメント戦略:短信では個別の戦略記載は限定的。銀行本業の収益力改善と有価証券運用の利益変動管理が鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:短信にて中期計画の進捗に関する具体的記載は無し(–)。
- KPI達成状況:公開KPIがあれば進捗は–(短信内に明示的KPIなし)。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:同業他社の業績と比較するための数値は提示無し(–)。ただし、預金金利上昇や債券市場の変動は業界横断的な課題。
- 市場動向:有価証券評価益の増減、国債等の売却損益、資金調達コスト(預金金利)の上昇が収益に大きく影響する環境。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)業績予想(会社公表):経常利益 26,400百万円(+2.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益 18,500百万円(+2.5%)。第2四半期累計(上期)予想:経常利益 11,400百万円(△11.1%)、当期純利益 8,100百万円(△11.9%)。
- 予想修正の有無:無し(今回短信時点での修正無し)
- 会社予想の前提条件:為替・原油等の明確な前提は提示無し(–)
- 予想の信頼性:第1四半期の上期に対する進捗は概ね計画どおり(経常利益の上期進捗約44.9%)と会社は説明。だが、証券売買損益や利息負担の変動で四半期ごとの振れ幅が大きい点は留意。
- リスク要因:
- 債券市況の変動による売却損益の発生リスク
- 預金コスト上昇による利ざや圧迫
- 経済情勢の悪化による貸出関係費用(与信費用)の増加
- 金融規制や資本関連指標の変化(自己資本比率関連、国の指針等)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:無し
- 監査:第1四半期に対する公認会計士又は監査法人によるレビューは無し
- その他重要事項:
- 当第1四半期に自己株式1,641千株を取得(単元未満株式の買取等含む)、自己株式が取得により1,043百万円増加。
- 四半期包括利益は前年同期の△16,705百万円から14,729百万円に改善(主に有価証券評価差額金の改善による)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8368 |
| 企業名 | 百五銀行 |
| URL | http://www.hyakugo.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 銀行 – 銀行業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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