2026年4月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は業績予想の修正なし。第1四半期の実績は「想定内だが明確な改善も限定的」と言える(水準は概ね会社想定の範囲内で、通期予想の前提に変更なし)。
- 業績の方向性:売上高は前年同期比+2.4%の1,191百万円で増収、しかし営業損失は継続(営業損失315百万円、前年同期は255百万円)。全体として「増収・損失継続(増収減益)」。
- 注目すべき変化:受取配当金や助成金等の営業外収益が大幅増(営業外収益129百万円、前年同四半期比+430.2%)で経常損失が前年より縮小(経常損失229百万円→前年296百万円)。売上総利益は39.8%減少(粗利圧迫)。
- 今後の見通し:会社は通期予想(売上5,972百万円、営業利益25百万円)を据え置き。第1四半期の進捗は売上で通期の約19.9%、半期計画に対しては約48.2%であり、通期達成は可能性あるが利益面は課題(固定費圧縮と受注回復が前提)。
- 投資家への示唆:受注・販売回復の足取りは出ているものの、粗利低下と営業損失の継続が最大の注視点。受注の安定化、量産比率の向上、固定費削減の効果、および保有有価証券など資産活用の方針を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社菊池製作所
- 主要事業分野:金属製品加工(試作品・金型製作、量産製造、ロボット・装置関連の受託開発/製造等)
- 代表者名:代表取締役社長 菊池 功
- 報告概要:
- 提出日:2025年9月12日
- 対象会計期間:2026年4月期 第1四半期累計(2025年5月1日〜2025年7月31日)
- 決算説明会:無、補足資料:無
- セグメント:
- 単一セグメント「金属製品加工事業」(開示上、セグメント別詳細は省略)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):12,337,700株
- 期中平均株式数(四半期累計):12,079,416株
- 時価総額:–(株価情報なしのため省略)
- 今後の予定:
- 決算説明会:なし(今回)
- 株主総会・IRイベント:直近公表分に特記なし(必要に応じ別途発表)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想の四半期別目標が開示されていないため、通期予想との比較を記載)
- 売上高:1,191百万円。通期予想5,972百万円に対する進捗率 19.9%(半期累計予想2,470百万円に対する進捗率 48.2%)
- 営業利益:営業損失315百万円。通期予想営業利益25百万円に対する進捗は符号が逆で解釈困難(第1四半期は損失)。
- 純利益(親会社株主に帰属):四半期純損失183百万円。通期親会社株主に帰属する当期純利益予想159百万円に対する進捗は符号逆(第1四半期は赤字)。
- サプライズの要因:
- 営業外収益(受取配当金・助成金等)が大幅増で経常損失は前年より縮小。一方、売上総利益(粗利)が大幅に減少し、販売費及び一般管理費は削減傾向だが営業損失は拡大。ロボット・装置関連の売上が計画下回り、量産移行の進展が限定的だった点が影響。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。通期黒字(営業利益25百万円、親会社株主に帰属する当期純利益159百万円)達成の可否は、(1)受注・量産化の回復、(2)固定費圧縮効果、(3)保有有価証券等の資産活用の可否に依存。第1四半期の結果だけでは判断不能だが、利益回復には引き続き注力が必要。
財務指標
- 財務諸表要点(第1四半期末:2025年7月31日、単位:百万円)
- 売上高:1,191(前年同期1,163、前年同比 +2.4%)
- 売上総利益:114(前年同期189、前年同比 -39.8%) — 粗利率悪化が顕著
- 販管費:429(前年同期444、若干減)
- 営業利益(損失):△315(前年同期△255)
- 経常利益(損失):△229(前年同期△296)— 営業外収益増で改善
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△183(前年同期△320)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):△15.17円(前年同期△26.53円、改善)
- 主要貸借対照表(第1Q末)
- 総資産:8,082百万円(前期末比 -481百万円、-5.6%)
- 純資産:5,239百万円(前期末比 -165百万円、-3.1%)
- 自己資本比率:61.5%(安定水準:61.5%)(前期 59.2%)
- 現金及び預金:1,881百万円(前期末比 -571百万円、-23.3%) — 流動性はあるが現金減少
- 投資有価証券:2,024百万円(前期末比 +135百万円)
- 負債合計:2,844百万円(前期末比 -315百万円、-10.0%) — 返済等で負債圧縮
- 進捗率分析(第1四半期)
- 売上高進捗(通期比):19.9%(四半期単位の線形基準25%にはやや未達)
- 営業利益進捗(通期比):通期黒字25百万円に対し第1Qは△315百万円(年度通じた回復が必須)
- 純利益進捗(通期比):通期予想159百万円に対し第1Qは△183百万円(黒字化には後半の巻き返しが必要)
- 過去同期間との比較:営業損失は前年より拡大、ただし経常損失・親会社帰属純損失は改善
- 財務安全性
- 自己資本比率:61.5%(安定水準)
- 流動負債:1,055百万円、流動資産:4,409百万円 → 流動比率は約418%(流動性高い)
- 有利子負債:短期借入金200百万円、長期借入金179百万円(1年内返済予定の長期借入金約28百万円) — 借入は限定的、タームローンは既に完済済み
- 効率性
- 売上高に対する営業利益率(第1Q):△26.5%(営業損失ベース)
- 総資産回転率等の詳細指標は記載情報不足のため省略
- セグメント別:単一セグメント(「金属製品加工事業」)のためセグメント別詳細は省略
配当
- 配当実績・予想:
- 2026年4月期(予想):中間 0.00円、期末 10.00円、年間合計 10.00円(修正無し)
- 配当利回り:–(株価情報が無いため算出不可)
- 配当性向(予想):約76%(概算)
- 根拠:会社予想の親会社株主に帰属する当期純利益159百万円に対し、年間配当総額は10円×発行済株式(自己株差引後の平均12,079,416株)=約121百万円 → 配当性向 ≒ 121/159 ≒ 76%(高水準)
- 特別配当:なし
- 株主還元方針:自社株買い等の公表はなし
セグメント別情報
- セグメント状況:単一セグメントのため、売上高1,191百万円は金属製品加工事業に帰属
- 前年同期比較:同セグメント全体で売上は微増(+2.4%)だが粗利率は低下、営業損失は拡大
- セグメント戦略:試作~量産の「一括一貫体制」を強みとし、ロボット・装置分野やホビー関連など新規分野の開拓と量産化比率の向上を図る
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:文書中は「組織統合、製販連携による稼働率向上、固定費圧縮、新規分野開拓」による収益改善を掲示。第1Qは売上回復の兆しはあるが利益面では未達で、計画達成には更なる受注増・量産化とコスト削減の継続が必要。
- KPI達成状況:明示的なKPI数値の開示なし。受注・量産移行率、稼働率、固定費低減の効果を注視。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内主要顧客(デジタルカメラ、時計、事務機器等)の開発・生産意欲は回復傾向だが、自動車関連は不透明(米国関税等)。中国経済の低迷や原材料高等の影響を受けるリスクあり。ロボット・装置分野は引き合い拡大するも量産化は限定的。
- 競合比較:同業他社比較データの提示なしのため詳細は省略。外部リスク(関税・為替・原材料価格)が業界全体に影響する点は共通。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし):売上高5,972百万円(前期比+9.5%)、営業利益25百万円、経常利益247百万円、親会社株主に帰属する当期純利益159百万円(EPS 13.2円)
- 第2四半期累計予想:売上2,470百万円(第2四半期累計で前年同期比+9.2%)、営業損失△572百万円(累計)
- 予想の前提条件:公表資料に記載の外部環境不確実性(為替・原材料・関税・中国経済等)を反映。特定の為替レート等の数値前提は資料参照。
- 予想の信頼性:会社は現時点で予想を修正しておらず、実績は想定内だが利益回復には受注・量産化の進展とコスト削減の継続が必要。
- リスク要因:為替変動、原材料・エネルギー価格高止まり、米国の関税政策、中国景気の影響、価格競争の激化、量産移行の遅れ
重要な注記
- 会計方針:変更なし
- 連結範囲の変更:なし
- 四半期財務諸表に対する監査:レビューなし(監査法人による四半期レビューは実施されていない)
- 継続企業の前提:営業損失の継続等で「重要な疑義」は説明内で言及されたが、会社は資産(上場有価証券等)活用や施策により「重要な不確実性は認められない」と判断
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3444 |
| 企業名 | 菊池製作所 |
| URL | http://www.kikuchiseisakusho.co.jp |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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