2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:第1四半期は会社計画に対して未達(売上は増収だが計画未達、営業利益以下は計画未達で減益)。市場予想との比較は資料に記載なし(–)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高+2.3%、営業利益△13.7%、親会社株主に帰属する四半期純利益△18.8%)。
- 注目すべき変化:夏物(殺虫剤・洗剤)不振と早期の物流費・人件費増加が粗利率低下と販管費増を招き、利益が大幅に落ち込んだ点。
- 今後の見通し:通期業績予想(通期売上1,000,000百万円等)に変更なし。第1四半期の進捗はやや遅れ(売上進捗約25.1%、営業利益進捗約23.5%、純利益進捗約23.9%)で、未達要因の解消が重要。
- 投資家への示唆:短期的には物流コスト上昇や季節要因で利益が圧迫されている点に留意。中期(中期経営計画2026)実現に向けたIT投資・人的投資は継続されるが、投資効果が利益に反映されるまでには時間的ずれがある。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社あらた
- 主要事業分野:日用品・化粧品等の卸売(小売店向けのカテゴリー戦略、専売・優先流通品の拡大等)
- 代表者:代表取締役 社長執行役員 東風谷 誠一
- コード/上場市場:2733 / 東証
- URL:https://www.arata-gr.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算説明会:無し(補足資料は作成有)
- セグメント:
- 単一セグメント(日用品・化粧品等の卸売業)であり、セグメント別開示は省略
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):36,057,424株
- 期末自己株式数:2,617,952株
- 四半期中平均株式数(累計):33,425,016株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 第2四半期累計・通期の業績予想は5月13日公表分から修正なし
- 株主総会・IRイベント等:–(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較)
- 売上高:251,192百万円(前年同期比+2.3%) → 会社計画に対して「未達」(資料明示)。通期計画に対する進捗率:約25.12%(1/4目安に対しほぼ同等だが会社は計画未達とコメント)
- 営業利益:4,065百万円(前年同期比△13.7%) → 会社計画に対して未達、進捗率:約23.53%(通期目標17,280百円に対して)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:2,792百万円(前年同期比△18.8%) → 会社計画に対して未達、進捗率:約23.87%(通期目標11,700百円に対して)
- サプライズの要因:
- 売上面:天候不順による夏物商材(殺虫剤・洗剤等)の販売不振(計画未達の主要因)。
- 収益面:粗利率の低下+物流費の早期改定によるコスト増加+人件費(社員給与・パート)の引上げと人的資本投資。さらにITによる物流生産性向上施策の導入遅れがコスト抑制の遅延を招いた。
- 通期への影響:
- 連結業績予想(第2四半期累計および通期)は修正なし。第1四半期の未達要因(季節性+物流・人件費上昇)の解消状況が通期達成の鍵。
財務指標
- 損益の要点(当第1四半期:2025/4/1–2025/6/30)
- 売上高:251,192百万円(+2.3%、前年 245,604百万円)
- 売上総利益:24,909百万円(前年 24,726百万円)
- 売上総利益率:9.92%(前年 10.06%)(若干低下=やや悪い)
- 販売費及び一般管理費:20,843百万円(前年 20,016百万円、増加=やや悪い)
- 営業利益:4,065百万円(△13.7%、前年 4,710百万円)
- 営業利益率:1.62%(前年 1.92%)(低水準)
- 経常利益:4,152百万円(△17.9%、前年 5,057百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:2,792百万円(△18.8%、前年 3,438百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):83.56円(前年 102.37円)
- 貸借対照表の要点(2025/6/30)
- 総資産:322,914百万円(前期末比+11,185百万円、増加)
- 流動資産:242,967百万円(↑9,262百万円) 主因:受取手形及び売掛金↑7,597百万円、商品(棚卸)↑2,900百万円
- 固定資産:79,946百万円(↑1,923百万円)
- 流動負債:169,166百万円(↑10,204百万円) 主因:短期借入金↑8,151百万円、支払手形及び買掛金↑1,750百万円
- 固定負債:35,871百万円(↓337百万円)
- 純資産:117,876百万円(↑1,319百万円)
- 自己資本比率:36.5%(前期末37.4% → やや低下)(目安40%以上が安定)
- キャッシュフロー
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は添付せず(作成していない)
- 減価償却費:1,199百万円(前年 1,161百万円)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
- 通期売上高予想1,000,000百万円に対する進捗:25.12%(通常の均等進捗25%にほぼ一致)
- 通期営業利益予想17,280百万円に対する進捗:23.53%(やや遅れ)
- 通期純利益予想11,700百万円に対する進捗:23.87%(やや遅れ)
- 過去同期間との比較:売上は微増だが営業利益・純利益は前年同期比で落ちており、利益面の改善が必要
- 財務安全性
- 自己資本比率:36.5%(やや低い。目安40%以上が安定)
- 負債合計:205,037百万円、純資産117,876百万円 → 負債/純資産 ≒1.74倍(やや高め)
- 流動比率(流動資産/流動負債):242,967 / 169,166 = 約1.44倍(140%超、短期支払余力は概ね良好)
- 効率性
- 総資産利益率(ROA、前期Q1ベース):四半期純利益2,792 / 総資産322,914 ≒ 0.86%(低い)
- 株主資本利益率(ROE):2,792 / 117,876 ≒ 2.37%(低い)
- セグメント別:単一セグメントのため省略
- 財務の解説:
- 売上はカテゴリー(ヘルス&ビューティー、紙製品、ペット等)が堅調だが、夏物不振・物流費増・人件費増で粗利低下および販管費増。短期借入金が増加しており流動負債が拡大している点に留意。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:中間 51.00円、期末 51.00円、年間 102.00円
- 2026年3月期(予想):中間 56.00円、期末 56.00円、年間 112.00円(予想変更なし)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため計算不可)
- 配当性向(通期予想ベース):112 ÷ 349.60 ≒ 32.0%(中程度の還元水準)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(–)
セグメント別情報
- セグメント構成:単一セグメント(日用品・化粧品等卸売)
- カテゴリー別売上(当第1四半期/百万円/前年同期比)
- ヘルス&ビューティー:77,635(+4.4%)
- 紙製品:46,971(+3.5%)
- ペット:46,938(+3.2%)
- ハウスホールド:35,322(99.6%)
- ホームケア:24,320(98.4%)
- 家庭用品:14,457(97.3%)
- その他:5,546(+3.9%)
- 合計:251,192(+2.3%)
- 業態別売上(当第1四半期/百万円/前年同期比)
- ドラッグストア:130,281(+2.0%)
- ホームセンター:34,938(96.9%)
- スーパーマーケット(SM):27,043(99.9%)
- ディスカウントストア:20,280(+9.2%)
- GMS:9,042(90.7%)
- その他(Eコマース等含む):29,606(+13.2%)
- 解説:
- ヘルス&ビューティー、紙製品、ペットが好調。一方でホームケアや家庭用品の一部(夏物)が不振。Eコマース系やディスカウント路線は堅調。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(中期経営計画2026):最終年度である2026年3月期に売上高1兆円を前倒しで達成する計画(報告文で言及)。
- 進捗状況:第1四半期は売上は増加しているが利益面での減少があり、計画達成にはIT投資による業務効率化とコスト抑制が鍵。人的資本投資は進捗中であり、離職率改善・採用には寄与しているとの記載。
- KPI達成状況:特定KPIの数値は資料に記載なし(–)。
競合状況や市場動向
- 競合比較:資料に同業他社との定量的比較は無し(–)。
- 市場動向:国内景気は緩やかな回復。インバウンド回復等に伴う化粧品需要増がヘルス&ビューティーを押上げ。一方で物価上昇による消費者の節約志向や天候変動が一部商材に影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし):売上高 1,000,000百万円(+1.4%)、営業利益 17,280百万円(+15.3%)、経常利益 18,000百万円(+15.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益 11,700百万円(+12.9%)、1株当たり当期純利益 349.60円
- 次期予想:–(資料に記載なし)
- 会社予想の前提:詳細は「添付資料P5参照」だが、資料本体では為替等の具体前提の明示はなし(–)
- 予想の信頼性:第1四半期は売上はほぼ横ばい増だが利益が落ちているため、物流費や人件費の今後の動向、IT施策の導入進捗が通期達成の重要変数。
- リスク要因:
- 天候等の季節要因による販売変動(夏物商材)
- 物流費の高止まり・運賃改定の影響
- IT導入遅延による生産性向上の遅れ
- 原材料・エネルギー価格、消費者マインドの悪化
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:無し
- 添付の四半期連結財務諸表に対する監査(レビュー):無し
- その他重要事項:決算補足説明資料は同社ウェブサイトで後日公開予定
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2733 |
| 企業名 | あらた |
| URL | http://www.arata-gr.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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