2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想との直接比較は四半期別の予想値が開示されていないため限定的だが、通期予想に対する進捗は良好(上振れ寄り)。市場(アナリスト)予想は開示資料に記載なし(–)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高:+0.9%、営業利益:+133.7%、親会社株主に帰属する中間純利益:+185.0%)
- 注目すべき変化:アスモフードサービス事業の受託増加で売上・利益が大幅改善(売上+10.1%、営業利益+69.3%)。アスモトレーディングは売上減(-8.1%)だが粗利改善等で営業利益が大幅改善(営業利益+66.4%)。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上21,000百万円、営業利益522百万円、当期純利益333百万円)に対する中間期進捗は良好(売上進捗約49.5%、営業利益進捗約61.9%、純利益進捗約64.4%)で、現時点の見通し達成は想定しやすい。ただし原材料高・為替・人手不足が下振れリスク。
- 投資家への示唆:主力の給食・介護サービスが堅調で利益率向上が確認され、財務基盤(現金・自己資本)が厚い点は評価。輸入食肉を主とするトレーディング事業は外部環境(原料高・需給)に敏感で注視が必要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社アスモ
- 主要事業分野:食肉の輸入・販売(アスモトレーディング)、高齢者施設等への給食提供(アスモフードサービス)、訪問介護・有料老人ホーム運営(アスモ介護サービス)、香港での外食・食品加工販売(ASMO CATERING (HK))等
- 代表者名:代表取締役社長 長井 尊
- 上場:東証
- コード:2654
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月14日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)=2025年4月1日~2025年9月30日
- 決算補足説明資料:作成あり
- 決算説明会:開催無し
- セグメント(報告セグメント):
- アスモ事業:グループ統制・不動産賃貸等
- アスモトレーディング事業:食肉の輸入・販売(卸売・通信販売等)
- アスモフードサービス事業:高齢者介護施設等向け給食提供(受託給食)
- アスモ介護サービス事業:訪問介護、居宅介護支援、有料老人ホーム運営
- ASMO CATERING (HK) 事業:香港での外食店舗運営・食品加工販売
- その他:台湾事業(事業撤退)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):15,145,175株
- 期末自己株式数:1,680,694株
- 中間期中平均株式数:13,464,481株
- 時価総額:–(資料未記載)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月14日
- IRイベント:決算説明会は無し、決算補足資料あり
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想は通期のみ記載のため進捗率で比較)
- 売上高:中間実績 10,372百万円/通期予想 21,000百万円 → 進捗率 49.5%
- 営業利益:中間実績 323百万円/通期予想 522百万円 → 進捗率 61.9%
- 経常利益:中間実績 334百万円/通期予想 554百万円 → 進捗率 60.3%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:中間実績 214百万円/通期予想 333百万円 → 進捗率 64.4%
- サプライズの要因:
- 主因は各事業での経費削減(販売費・一般管理費の減少)とアスモフードサービスの受託増による売上増、アスモトレーディングでは商品提案型営業や通信販売の伸長により利益確保(売上は減少したが営業利益改善)。
- 為替差損減少(前年同期の為替差損が大きかった)や助成金収入増等も寄与。
- 通期への影響:
- 中間時点の進捗は通期予想達成に向けて良好。ただし為替・原材料高・人手不足が業績下振れ要因となるため継続確認が必要。
- 決算短信内における直近の業績予想修正についての記載は断片的(上場表の注記は「無」だが本文で11/13に修正公表とあり)であり、最新の通期見通しは公表済み(ただし本資料では通期予想値に変更はない旨の表記もある)。詳細は「業績予想の修正に関するお知らせ」を参照。
財務指標
- 損益(中間期間:2025/4/1–2025/9/30、単位:百万円)
- 売上高:10,372(前年同期 10,285、前年同期比 +0.9%/+87百万円)
- 売上総利益:2,005(前年同期 1,886)
- 販売費及び一般管理費:1,681(前年同期 1,747、削減)
- 営業利益:323(前年同期 138、前年同期比 +133.7%/+185百万円)、営業利益率 約3.12%(323/10,372)
- 経常利益:334(前年同期 132、前年同期比 +153.1%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:214(前年同期 75、前年同期比 +185.0%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):15.95円(前年同期 5.60円)
- 貸借対照表(中間期末 2025/9/30、単位:百万円)
- 総資産:9,558(前期末 9,326、+232百万円)
- 純資産:6,719(前期末 6,641、+78百万円)
- 自己資本比率:70.1%(前期末 71.0%)→ 安定水準(高い)
- 現金及び現金同等物:5,465百万円(豊富。流動性は高い)
- 有利子負債:短期借入金 10百万円、リース債務 23百万円(合計約33百万円)→ 極めて低い(負債負担は小さい)
- キャッシュ・フロー(中間期間)
- 営業CF:+302百万円(前年同期 -116百万円の大幅改善)
- 投資CF:+1百万円(前年同期 -59百万円)
- 財務CF:-154百万円(主に配当支払 130百万円)
- フリーCF(営業+投資):約+304百万円(プラス)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:49.5%(概ね順調。通期想定の半分弱)
- 営業利益進捗率:61.9%(想定を上回る進捗)
- 純利益進捗率:64.4%(想定を上回る進捗)
- 過去同期間との比較:前年同期より収益性が改善(営業利益・純利益が大幅増)
- 効率性:
- 売上高営業利益率は約3.1%(中間期)。前年同期は約1.35%(138/10,285)で改善。
- セグメント別(中間期、売上高/セグメント営業利益、単位:百万円)
- アスモトレーディング:売上 1,873(-8.1%)、営業利益 38(+66.4%)
- アスモフードサービス:売上 4,556(+10.1%)、営業利益 198(+69.3%)
- アスモ介護サービス:売上 2,667(-3.8%)、営業利益 211(+27.6%)
- ASMO CATERING (HK):売上 1,274(-4.6%)、営業利益 7(前年は損失55)
- 注:アスモ事業(本社等)はマイナス計上(グループ統制費用等でセグメント損失)。
- 財務の解説:
- 財務体質は非常に健全。現金預金が厚く有利子負債がほぼ無い点は流動性・安全性とも高評価。営業CFの黒字化・フリーCFプラスも好材料。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0.00円(無配)
- 期末予想:10.00円
- 年間配当予想:10.00円(通期、修正無し)
- 配当利回り:株価情報なしのため算出不可(–)
- 配当性向:通期予想EPS 24.73円に対し年間配当10.00円 → 配当性向 約40%(やや高めの水準)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自己株取得の記載なし。配当方針は継続的な株主還元を目指す旨(詳細は開示資料参照)。
セグメント別情報(要点)
- アスモトレーディング:
- 売上減少(原料高・供給制約で取扱量減)。利益は販売戦略(提案型営業)、通信販売(銘柄牛セット等)で改善。
- 売上 1,873百万円(-8.1%)、営業利益 38百万円(+66.4%)。
- アスモフードサービス:
- 新規受託施設3件増で売上・利益とも好調。人手不足・原材料高は課題だが、管理職の組織改革・経費削減で収益改善。
- 売上 4,556百万円(+10.1%)、営業利益 198百万円(+69.3%)。
- アスモ介護サービス:
- 利用者数ほぼ横ばいだが補助金活用等で処遇改善を図り営業利益は拡大。
- 売上 2,667百万円(-3.8%)、営業利益 210百万円(+27.6%)。
- ASMO CATERING (HK):
- 外食12店舗は前年並みだが回復途上。経費管理で赤字縮小、卸売・加工は顧客基盤により底堅さ。
- 売上 1,274百万円(-4.6%)、営業利益 7百万円(前年は-55百万円)。
- 戦略:受託先拡大、販売チャネル多様化(WEB・ふるさと納税・インバウンド)、人材育成と経費改善を継続。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内に明確な数値目標の開示は無し(–)。
- KPI達成状況:個別KPIの開示なし(–)。ただし受託施設数増・有料老人ホーム入居者増等は現場KPIの改善を示唆。
競合状況や市場動向
- 市場動向:原材料価格高騰、世界的インフレ、為替の変動、国内の人手不足が主要な外部要因。給食・介護分野は高齢化に伴う需要は安定的だがコストプッシュが利益を圧迫する懸念。
- 競合比較:同業他社データは本資料に無し(–)。ただし輸入食肉を扱う事業は為替・原料市況に敏感で、差別化は商品力(銘柄牛等)と販路多様化が鍵。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更無表示):売上 21,000百万円(+2.3%)、営業利益 522百万円(+75.9%)、当期純利益 333百万円(+131.7%)、EPS 24.73円
- 次期予想:未開示(–)
- 会社予想の前提条件:為替・原料市況等詳細は注記参照(資料の「連結業績予想」に記載の前提参照)
- 予想の信頼性:中間進捗は通期予想を上回る進捗(営業利益・純利益進捗が高く、現時点では保守的ではないが、外部要因に対する感度は高い)。
- リスク要因:
- 為替変動、原材料(食肉・コメ等)価格上昇
- 人手不足による稼働・提供品質の低下
- 香港事業の回復遅延や自然災害(例:台風による営業日減少)
- 競争激化による価格転嫁の困難さ
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有(税金費用の計算に関する中間特有の処理等。詳細は注記参照)
- 連結範囲の変更:無し(ただし台湾事業は事業休止・解散決議)
- 監査(レビュー):第2四半期決算短信は公認会計士または監査法人のレビュー対象外
(注)不明・未開示の項目は“–”で表記しています。本文は提供資料に基づく要約であり、投資助言や推奨を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2654 |
| 企業名 | アスモ |
| URL | http://www.asmo1.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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