2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想の修正は無し。四半期単独の会社予想や市場コンセンサスは開示されていないため、特段のサプライズは認められず(会社予想「無修正」)。
- 業績の方向性:売上高は減収(前年比△2.4%)、営業利益は増益(前年比+7.2%)と、収益性は改善しつつも売上はやや下振れ。
- 注目すべき変化:セグメント別では「アスモフードサービス事業」が新規受託4施設の寄与で売上・営業利益ともにプラス成長(売上+9.6%、営業利益+24.2%)、「アスモトレーディング事業」は価格高騰で取扱量減少により売上大幅減(△15.9%)だが、重点顧客対応で営業利益は改善(+8.2%)。
- 今後の見通し:通期業績予想(通期売上20,550百万円、営業利益340百万円)に対する第1四半期の進捗は売上25.0%、営業利益34.2%と営業利益は順調な進捗。会社は通期予想の修正無しを維持。
- 投資家への示唆:原材料・人件費高騰や地政学リスク等で売上・利益に影響する事業間で差が出ている。収益面ではコスト管理・顧客構造の改善が効いており、短期的には利益進捗は良好だが、外部環境(インフレ・為替・人手不足)に留意すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社アスモ
- 主要事業分野:食肉の輸入販売(アスモトレーディング)、高齢者施設向け給食提供(アスモフードサービス)、訪問介護・有料老人ホーム運営(アスモ介護サービス)、香港の外食・加工販売(ASMO CATERING (HK))等
- 代表者名:代表取締役社長 長井 尊
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月14日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- アスモ事業:グループ統制・管理、不動産賃貸(持株・管理系)
- アスモトレーディング事業:食肉の輸入・販売
- アスモフードサービス事業:高齢者施設等への給食提供
- アスモ介護サービス事業:訪問・居宅介護、有料老人ホーム運営
- ASMO CATERING (HK)事業:香港での外食店舗運営、食品加工販売
- その他:台湾の事業は休止中
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):15,145,175株
- 期末自己株式数:1,680,693株
- 期中平均発行済株式数(四半期累計):13,464,481株
- 時価総額:–(資料に未記載)
- 今後の予定:
- 決算説明会:無(補足資料・説明会なし)
- 株主総会:–(本短信に記載なし)
- IRイベント:無(当第1四半期は資料・説明会無し)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較/達成率)
- 売上高:第1四半期実績5,144百万円。通期予想20,550百万円に対する進捗率25.0%(達成率としては第1四半期の標準的な比率)。会社は通期予想の修正無し。
- 営業利益:第1四半期実績116百万円。通期予想340百万円に対する進捗率34.2%(通期見通しに対して良好な進捗)。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:68百万円。通期予想240百万円に対する進捗率28.3%。
- サプライズの要因:
- 営業利益が前年同期比で増加した主因は、販管費の抑制と各セグメントの利益改善(特にフードサービスの新規受託、トレーディングでの重点顧客対応による利益確保)。
- 売上減少の要因は、トレーディングでの取扱量減(世界的な価格高騰で需要が低下)や介護サービスでの事業所数減少・利用者減少等。
- 通期への影響:会社は通期見通しの修正を行っておらず、営業利益の進捗は良好。ただし原材料・人件費上昇や国際情勢・為替等の外部要因が継続すると上振れ/下振れリスクあり。
財務指標
- 財務諸表要点(単位:百万円)
- 売上高(第1Q):5,144(前年同期5,270) △2.4%
- 売上総利益:960.8(前年同期988.7) △2.8%
- 営業利益:116.5(前年同期108.6) +7.2%
- 経常利益:110.8(前年同期123.8) △10.5%
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:68.7(前年同期83.9) △18.1%
- 1株当たり四半期純利益(EPS):5.11円(前年同期6.23円)
- 主要増減(金額・%)
- 売上高:5,144百万円(前年同期比△125百万円、△2.4%)
- 営業利益:116百万円(前年同期比+7.8百万円、+7.2%)
- 経常利益:110百万円(前年同期比△13百万円、△10.5%)
- 四半期純利益:68百万円(前年同期比△15百万円、△18.1%)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期比)
- 通期売上予想(20,550百万円)に対する進捗率:25.0%(やや季節偏在が無ければ標準)
- 通期営業利益予想(340百万円)に対する進捗率:34.2%(進捗良好)
- 通期純利益予想(240百万円)に対する進捗率:28.3%
- 過去同期間との比較:営業利益率は前年同期から改善(前年OP率約2.06% → 今期約2.26%)、利益は相対的に上向き。
- 財務安全性(目安コメント併記)
- 総資産:9,285百万円(前期末9,326百万円)
- 純資産:6,575百万円(前期末6,640百万円)
- 自己資本比率:70.6%(安定水準。前期末71.0%)
- 有利子負債:65百万円(短期借入金35百万円+リース債務29百万円、極めて小さい)→ 財務リスク低い
- 流動比率(流動資産/流動負債):約338.7%(8,117,862千円 / 2,397,626千円)(非常に高く流動性は十分)
- 効率性
- 売上高営業利益率:第1Qで約2.26%(前年同期約2.06%→改善)
- 総資産回転率:売上高(年換算ベースではないため参考値)――簡易評価では資産に対する収益性は低〜中程度
- セグメント別(第1四半期)
- アスモトレーディング:売上977百万円(△15.9%)、セグメント利益28百万円(+8.2%)
- アスモフードサービス:売上2,230百万円(+9.6%)、セグメント利益76百万円(+24.2%)
- アスモ介護サービス:売上1,311百万円(△5.5%)、セグメント利益77百万円(△17.1%)
- ASMO CATERING (HK):売上626百万円(△8.7%)、セグメント損益0百万円(前年は△16百万円→改善)
- 持株系(アスモ事業):売上1.2百万円(不変)、セグメント損失△65百万円(悪化)
- 財務の解説:現金預金は5,401百万円と潤沢。利益減少の主因は営業外の為替差損(12,192千円)や法人税負担増(第1Qで45,457千円)など。全体として自己資本・流動性ともに健全。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績)年間配当:10.00円(中間0.00、期末10.00)
- 2026年3月期(予想)年間配当:10.00円(中間0.00、期末10.00)※修正無し
- 配当性向(目安):通期予想EPS 17.82円に対し配当10.00円。配当性向は約56.1%(高め)。
- 特別配当の有無:無し。自社株買い等の記載:無し。
セグメント別情報(要点)
- アスモトレーディング事業
- 状況:世界的インフレで輸入価格上昇、需要減。売上は減少したが、重点顧客への価格・説明対応により営業利益は回復。
- 対応策:展示会・試食、WEB販売やふるさと納税など販路拡大。
- アスモフードサービス事業
- 状況:原材料・人件費上昇の中、新規受託施設が4施設増加し売上・利益ともに好調。
- 戦略:営業専門職配置で受託拡大、在庫管理徹底、人員配置の効率化で利益確保。
- アスモ介護サービス事業
- 状況:訪問介護・居宅支援事業所数・利用者数がやや減少(利用者1,950名→前年1,991名)。有料老人ホーム入居者は増加(399名→378名)。
- 戦略:採用強化、多様な人材雇用でサービス提供力向上。
- ASMO CATERING (HK)
- 状況:外食店舗の回復基調は見られるが、週末の集客はまだ本格回復せず。卸売(加工販売)は好調。
- 戦略:平日ランチ強化、メニュー強化、卸売の拡大。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:本短信に明示的な中期計画の更新は無し。通期予想は据え置きで、各セグメントの販路多様化・採用強化で計画達成を目指す方針。
- KPI達成状況:特記事項無し。セグメント別の受託数増加(フードサービス)や入居者増加(有料老人ホーム)はポジティブな示唆。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同行他社データは資料に無し(–)。ただし、食肉・給食・介護分野全体で原料費高騰と人手不足が共通の課題。
- 市場動向:インフレ・為替・地政学リスクが継続的なリスク要因。トレーディングは原材料価格高止まりで取扱量シフトが発生。外食(香港)は訪日観光の変動や消費動向の影響を受けやすい。
今後の見通し
- 業績予想(会社公表、修正無し)
- 第2四半期累計(通期前半)予想:売上10,200百万円(△0.8%)、営業利益158百万円(+14.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益108百万円(+43.3%)
- 通期予想:売上20,550百万円(+0.1%)、営業利益340百万円(+14.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益240百万円(+67.0%)
- 前提条件・修正:直近公表の予想に修正無し。為替等の前提は別添の注記参照(本文では詳細非開示)。
- 予想の信頼性:過去の予想達成傾向は本短信のみでは限定的判断。第1四半期で営業利益の進捗は良好だが、原材料・人件費など外部要因による変動余地あり。
- リスク要因:国際的な原料価格高騰、為替変動、米国の関税政策や地政学リスク、人手不足、国内外の消費動向変化。
重要な注記
- 会計方針:会計方針の変更・見積りの変更・修正再表示は無し。
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有(税金費用は見積実効税率に基づく按分方式を採用。詳細は注記参照)。
- 監査・レビュー:独立監査人による期中レビュー実施済み。期中レビューに関する特記事項は無し(重要な事項は認められない旨の結論)。
(注)
- 不明項目・未記載項目は「–」で表示しています(例:市場予想、時価総額、具体的な次回IR日程等)。
- 本要約は提供された決算短信に基づく事実整理・説明を目的とし、投資助言は行っていません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2654 |
| 企業名 | アスモ |
| URL | http://www.asmo1.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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