2025年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 業績の方向性:売上高は増収(前年同期比+0.4%)だが、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益は減益(それぞれ△54.9%、△52.7%、△47.2%)。
  • 注目すべき変化:アスモトレーディング事業の売上減(▲12.0%)・収益悪化、及びASMO CATERING(HK)の飲食店舗不振でセグメント損失が拡大。これらが全社の利益圧迫要因。
  • 今後の見通し:通期予想の修正はなし。通期達成可能性は売上面では比較的高い(進捗良好)が、営業利益・純利益は為替・原材料高・香港事業回復次第で不確実性あり。
  • 投資家への示唆:主因は外的要因(円安による仕入高・輸送遅延・物価高)と香港外食の需要低迷。原価管理の徹底やHK飲食店舗の立て直し状況が今後の利益回復の鍵。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社アスモ
    • 主要事業分野:食肉の輸入販売(アスモトレーディング)、給食提供(アスモフードサービス)、介護サービス運営(アスモ介護サービス)、香港での外食・食品加工(ASMO CATERING (HK))など
    • 代表者:代表取締役社長 長井 尊
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年2月14日
    • 対象会計期間:2025年3月期 第3四半期累計(2024年4月1日〜2024年12月31日、連結)
  • セグメント(主要5セグメント):
    • アスモ事業:グループ管理・不動産賃貸
    • アスモトレーディング事業:食肉の輸入・販売
    • アスモフードサービス事業:高齢者施設等への給食提供
    • アスモ介護サービス事業:訪問介護・有料老人ホーム等の運営
    • ASMO CATERING (HK) 事業:香港での外食店舗運営・食品加工販売
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):15,145,175株
    • 期末自己株式数:1,680,693株
    • 期中平均株式数(四半期累計):13,464,481株
  • 今後の予定:
    • 決算説明会:無
    • IRイベント:特記なし

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(第3四半期累計:2024/4/1〜2024/12/31、単位:百万円)
    • 売上高:実績 15,532(前年同期比 +0.4%) 通期予想20,000に対する進捗率 77.7%
    • 営業利益:実績 207(前年同期比 △54.9%) 通期予想360に対する進捗率 57.6%
    • 純利益(親会社株主):実績 156(前年同期比 △47.2%) 通期予想290に対する進捗率 53.8%
  • サプライズ要因:
    • 上振れ要因:食品加工販売(香港)が好調でASMO CATERING(HK)の加工部門売上が増加。
    • 下振れ要因:円安による原料仕入価格上昇・輸入遅延による販売減(アスモトレーディング)、食材価格高騰による原価圧迫(アスモフードサービス)、香港外食部門の需要低迷(ASMO CATERING(HK)の飲食店舗)。
  • 通期への影響:会社は通期修正を行っていないが、営業利益・純利益は第4四半期で一定の回復(原価抑制や新規受託等)を見込む必要があり、為替・原材料動向や香港の回復状況が達成可否の主要ファクター。

財務指標(要点)

  • 主要数値(第3四半期末/単位:百万円)
    • 売上高(累計):15,532(前年同四半期 15,474、増減 +0.4%)
    • 営業利益(累計):207(前年 460、△54.9%)→ 営業利益率 約1.3%(2桁は低下)
    • 経常利益:236(前年 499、△52.7%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:156(前年 297、△47.2%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):11.64円(前年 22.06円、△47.2%)
  • 貸借対照表(第3四半期末、百万円)
    • 総資産:9,779(前期末 9,727、+51)
    • 純資産:6,674(前期末 6,653、+20)
    • 自己資本比率:68.0%(前期末 68.0%)(安定水準)
  • 流動性・負債
    • 流動資産合計:8,538、流動負債合計:2,812 → 流動比率(流動資産/流動負債) ≒ 303.7%(非常に良好)
    • 有利子負債:短期借入金23、リース債務11 計34(百万円)と低水準(財務リスク低い)
    • 現金及び預金残高:5,394(百万円) → 流動性は十分
  • キャッシュ・フロー:四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない。減価償却費:65,746千円(当第3四半期累計)
  • 効率性
    • 総資産回転率・売上高営業利益率の詳細推移は限定データのため–、ただし営業利益率は前年から低下(収益性悪化)。
  • セグメント別(主な数値、第3四半期累計、百万円、前年同期比)
    • アスモトレーディング:売上 3,030(▲12.0%)、セグメント利益 30(▲52.8%)
    • アスモフードサービス:売上 6,319(+7.5%)、セグメント利益 157(▲34.1%)
    • アスモ介護サービス:売上 4,155(▲2.7%)、セグメント利益 271(▲24.9%)
    • ASMO CATERING(HK):売上 2,025(+7.7%)※飲食店舗は減少、食品加工は大幅増 セグメント損失 △70(前年△42→損失拡大)
    • 合計:売上 15,533(+0.4%)、セグメント利益合計 約208(△54.8%)
  • 財務の解説:売上はほぼ横ばいだが、円安・食材高・輸送遅延など外部要因が原価を押し上げた結果、粗利・営業利益が大きく圧迫された。自己資本比率・現預金は良好で、短期的な財務リスクは低い。

配当

  • 2025年3月期(予想)
    • 中間配当:0.00円(実績)
    • 期末配当(予想):10.00円
    • 年間配当予想:10.00円(前回予想からの修正なし)
  • 配当性向(目安):年間配当10円 ÷ 予想EPS21.54円 ≒ 46.4%(概算、やや高めの配当性向)
  • 特別配当:無
  • 株主還元方針:特記なし(自社株買い等は開示なし)

セグメント別情報(詳細)

  • アスモトレーディング事業
    • 売上:3,029百万円(前年 3,443百万円、▲12.0%)
    • 営業利益:30百万円(前年 63.7百万円、▲52.8%)
    • 要因:円安による仕入高上昇、輸送遅延、需給不安定。対策として輸出業者との価格交渉、WEB販売拡大等を推進予定。
  • アスモフードサービス事業
    • 売上:6,319百万円(前年 5,876百万円、+7.5%)
    • 営業利益:156.8百万円(前年 238.1百万円、▲34.1%)
    • 要因:新規受託増で売上拡大するも食材価格高騰で原価圧迫。原価管理と人的配置見直しで収益改善を図る。
  • アスモ介護サービス事業
    • 売上:4,155百万円(前年 4,270百万円、▲2.7%)
    • 営業利益:271.1百万円(前年 360.8百万円、▲24.9%)
    • 要因:物価高による経費増。利用者数・入居者数は横ばい〜微増。人材確保・定着策を強化。
  • ASMO CATERING (HK) 事業
    • 売上:2,025百万円(前年 1,881百万円、+7.7%)
    • 営業損失:△69.8百万円(前年 △42.3百万円、損失拡大)
    • 内訳:飲食店舗売上は低迷(閉店等で赤字縮小したものの採算未回復)、食品加工販売は好調(+43.4%)。
    • 方針:飲食店舗のメニュー・価格見直し、加工部門と店舗の二本柱化を目指す。
  • その他:台湾子会社は事業休止中

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:開示の中期計画に対する進捗は明示されていないが、主要KPI(営業利益率改善・海外事業立て直し)については現時点で未達の箇所がある。
  • KPI達成状況:営業利益の低下が継続しており、コスト管理・商品調達安定化が重要課題。

競合状況や市場動向

  • 競合との比較:同業他社の動向は本資料では言及なし(–)。ただし食材価格・為替の外的ショックは業界共通の課題。
  • 市場動向:円安・世界的インフレ・海運・気候・地政学リスクが商品供給と価格に影響。香港の外食市場は一部繁忙期の来客が回復せず、平日ランチ需要が弱い。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2024/4/1〜2025/3/31)予想:売上高 20,000百万円(△2.6%)、営業利益 360百万円(△40.7%)、経常利益 420百万円(△37.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益 290百万円(△38.3%)。会社は予想修正なし。
    • 会社予想の前提:為替・原材料等の外部前提は明示(詳細は添付資料参照)が、為替変動等により結果は変動し得ると明記。
  • 予想の信頼性:通期営業利益進捗は57.6%(第3Q時点)で、Q4で残り約42.4%を確保する必要。原材料価格や為替次第で変動のため「中立〜不確実性あり」と評価。
  • リスク要因:為替変動(円安)、原材料価格上昇、海運/供給遅延、香港の消費回復遅れ、地政学リスク、労務コストの上昇。

重要な注記

  • 会計方針の変更:税金費用の計算方法変更および「法人税等に関する会計基準」改正の適用があり。影響は軽微(遡及適用済/影響なし等)。
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用あり(詳細は添付注記参照)。
  • 外部監査:独立監査人の期中レビューを受け、「重要な点において不適正と認められる事項なし」。

(注意)本まとめは提供資料に基づく事実整理であり、投資助言を目的とするものではありません。数字は百万円表記、前年比は資料記載の%を使用しています。不明な項目は「–」で表記しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2654
企業名 アスモ
URL http://www.asmo1.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 小売 – 小売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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