2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(通期)に対する中間の超過/不足ではなく、会社は8月4日に通期業績予想を上方修正(営業利益・経常利益・当期純利益を上方修正)。中間実績自体は会社予想の開示値との差異記載なし(「ほぼ想定内だが上振れ要因を反映して通期修正」)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高 82,793 百万円:+11.4%、営業利益 17,378 百万円:+51.4%、親会社株主に帰属する中間純利益 11,528 百万円:+41.7%)。
  • 注目すべき変化:水処理エンジニアリング事業での大型半導体向け案件やソリューション比率拡大により売上・利益が大幅に改善(セグメント営業利益は15,771 百万円:+60.9%)。一方、繰越受注残高は124,073 百万円で前年同期比9.9%減。
  • 今後の見通し:通期売上は据え置き(175,000 百万円)だが、収益改善で営業利益を34,000→36,000 百万円、当期純利益26,100→27,000 百万円に上方修正済み。中間実績で進捗は概ね半期想定に近く、達成可能性は高いと会社見解(ただし外部環境リスクは残る)。
  • 投資家への示唆:高収益のソリューション比率上昇と原価低減効果で利益率が改善。受注は増加しているものの繰越残高減少は注視ポイント。配当予想も増額(通期190円、配当性向約32%)で株主還元を強化。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:オルガノ株式会社
    • 主要事業分野:水処理エンジニアリング(プラント設計・建設、設備保有型サービス、メンテナンス等)および機能商品事業(水処理薬品、フィルタ、純水・超純水装置等)
    • 代表者名:代表取締役社長 山田 正幸
    • URL:https://www.organo.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月31日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • 水処理エンジニアリング事業:プラント建設、設備保有型サービス、各種ソリューション、メンテナンス(主力・収益柱)
    • 機能商品事業:水処理薬品、フィルタ、機能材、小型純水・超純水装置等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):46,359,700株
    • 期末自己株式数:377,149株
    • 期中平均株式数(中間期):45,971,704株
    • 時価総額:–(資料未記載)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月7日
    • 配当支払開始予定日:2025年12月1日
    • その他IRイベント:決算説明会(既開催予定)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(中間実績と通期会社予想の達成率)
    • 売上高:82,793 百万円(通期予想 175,000 百万円に対する進捗率 47.3%)
    • 営業利益:17,378 百万円(通期予想 36,000 百万円に対する進捗率 48.3%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:11,528 百万円(通期予想 27,000 百万円に対する進捗率 42.7%)
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:電子(半導体)向け大型プラント案件の売上進捗、ソリューション(高採算)比率拡大、原価低減策の効果
    • 下振れ要因:機能商品事業の売上はわずかに減少(食品分野で低採算取引の整理)。繰越受注残高は減少。
  • 通期への影響:
    • 会社は収益性改善を織り込んで通期営業利益等を上方修正(営業利益 +2,000 百万円、経常利益 +1,500 百万円、当期純利益 +900 百万円)。中間の進捗率から見て通期達成可能性は高いが、受注残高の減少や外部環境(地政学・景気)リスクは引き続き影響因子。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産:194,947 百万円(前期末 194,396 百万円、+551 百万円)
    • 純資産:128,638 百万円(前期末 121,194 百万円、+7,444 百万円)
    • 流動資産:164,298 百万円、固定資産:30,649 百万円
    • 負債合計:66,309 百万円(前期末 73,201 百万円、-6,892 百万円)
    • 現金及び現金同等物:16,530 百万円(前期末比 -220 百万円)
  • 収益性(中間期間)
    • 売上高:82,793 百万円(前年同期比 +11.4%、増加額 +8,470 百万円)
    • 営業利益:17,378 百万円(前年同期比 +51.4%、増加額 +5,898 百万円)
    • 営業利益率:21.0%(17,378/82,793、かなり高水準)
    • 経常利益:17,349 百万円(前年同期比 +45.2%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:11,528 百万円(前年同期比 +41.7%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):250.78 円(前年同期 176.97 円)
  • 進捗率分析(中間→通期予想)
    • 売上高進捗率:47.3%(通常ペースは約50%のためやや遅れだが概ね順調)
    • 営業利益進捗率:48.3%(やや良好)
    • 純利益進捗率:42.7%(やや低め、ただし通期利益修正を考慮)
    • 過去同期間(前期中間)との比較:売上・利益共に前年同期を大きく上回る伸び
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:66.0%(安定水準、目安40%以上で「安定」)
    • 負債合計 / 純資産(負債比率目安):66,309 / 128,638 ≒ 51.6%(適度)
    • 流動比率:流動資産 164,298 / 流動負債 53,571 ≒ 307%(良好)
    • 有利子負債(短期借入金13,165 + 長期借入金7,600 = 20,765 百万円)、現金16,530 百万円 → ネット有利子負債 ≒ 4,235 百万円(小幅ネット負債)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は約21.0%に改善(収益性高い。良い目安)
    • 総資産回転等の詳細は資料に記載なし(–)
  • セグメント別(中間)
    • 水処理エンジニアリング事業:売上高 70,549 百万円(+14.0%)、受注高 87,294 百万円(+8.9%)、セグメント利益 15,771 百万円(+60.9%)
    • 機能商品事業:売上高 12,243 百万円(-1.6%)、受注高 12,987 百万円(+3.2%)、セグメント利益 1,607 百万円(-4.2%)
  • 財務の解説(要点)
    • 売上・利益は主に水処理エンジニアリング事業の好採算案件の進捗とソリューション拡大で改善。
    • キャッシュフローでは営業CFが前年同期比で減少(12,665 → 7,155 百万円)したが、投資は小幅、財務CFは配当支払増と短期借入金の純減で支出超過。流動性は良好。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:中間 71 円、期末 89 円、年間 160 円
    • 2026年3月期(今回):中間配当 95 円(増額)、通期予想 年間 190 円(中間95 + 期末予想95)
    • 直近の配当予想から修正有(増額)
  • 配当性向(予想):年間配当190 円 / 1株当たり当期純利益 587.32 円 ≒ 32.4%(目安:中程度の株主還元)
  • 配当利回り:–(株価情報は資料に記載なし)
  • 株主還元方針:配当増額が示されており、配当による株主還元を強化。自社株買いは今回資料では言及なし。

セグメント別情報

  • 水処理エンジニアリング事業
    • 受注高:87,294 百万円(+8.9%)、売上高:70,549 百万円(+14.0%)、営業利益:15,771 百万円(+60.9%)
    • 成長ドライバー:半導体(生成AI向け最先端)向け大型プラント、設備保有型サービス、メンテナンス・ソリューションの拡大
    • 見通し:高採算ソリューションの受注継続が通期の収益を支える想定
  • 機能商品事業
    • 受注高:12,987 百万円(+3.2%)、売上高:12,243 百万円(-1.6%)、営業利益:1,607 百万円(-4.2%)
    • コメント:低採算取引の整理で一部売上調整。小型純水装置などは堅調だが、販管費増(人件費・R&D)が利幅を圧迫
    • 見通し:選別の継続と商品ミックス改善が課題

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画との整合性:資料に中期計画進捗の具体的数値は限定的(詳細は別添資料参照)。今回の収益改善・高採算ソリューション拡大は中期で想定する高収益化の一環と整合。
  • KPI達成状況:主要KPI(受注高、繰越受注残、営業利益率)は受注高増加・利益率改善で好転しているが、繰越受注残は減少(-9.9%)しており受注の安定性は継続観察が必要。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:生成AI向け最先端半導体の設備投資は拡大傾向で同社の主力分野に追い風。一方、EV関連(パワー半導体等)では需要が弱含み。
  • 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に記載なし(–)。ただし、高採算ソリューション比率の拡大は競争優位性の強化に寄与。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年3月期)修正後:売上高 175,000 百万円(前回維持)、営業利益 36,000 百万円(前回34,000→修正36,000)、経常利益 36,000 百万円(前回34,500→修正36,000)、当期純利益 27,000 百万円(前回26,100→修正27,000)
    • 会社側前提:受注はソリューション案件が好調で前回比増。利益面は収益改善・原価低減効果を反映。
  • 予想の信頼性:中間実績が利益面で好調なため、修正後の通期見通しは現時点で整合的。ただし地政学・半導体投資の地域差・繰越受注残の減少など外的リスクは存在。
  • リスク要因:
    • 半導体市場(特に最先端と汎用で需給差がある)やEV市場の動向
    • 地政学的リスク・保護主義の台頭
    • 為替・原材料価格の変動(会社予想の前提は別添参照)
    • 連結範囲変更(子会社の持分法適用化による影響)

重要な注記

  • 連結範囲の重要な変更:連結子会社 PT Lautan Organo Water の一部株式を譲渡し、当該社は連結子会社から持分法適用関連会社へ変更(連結範囲に変更あり)。
  • 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:税金費用の計算で見積実効税率を用いる処理等の記載あり。
  • 第2四半期(中間期)決算短信は公認会計士/監査法人によるレビューの対象外。
  • 会計方針の変更・見積り変更:無し。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6368
企業名 オルガノ
URL http://www.organo.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 機械 – 機械

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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