2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想に対する四半期単体の「公表比較」は記載無し。ただし上期(第2四半期累計)および通期の業績予想は上方修正済み(営業利益・純利益は上振れ見込み)。四半期実績は売上高・営業利益とも市場期待を上回る進捗と判断されうる水準。
- 業績の方向性:増収増益(売上高38,110百万円、前年同期比+20.5%;営業利益6,953百万円、同+73.8%)。
- 注目すべき変化:電子産業(半導体向け大型プラント)を中心に水処理エンジニアリング事業が大幅に拡大し、セグメント営業利益は同89.7%増(6,110百万円)。一方で繰越受注残は122,711百万円(前年同期比△11.9%)と減少。連結範囲の重要な変更としてPT Lautan Organo Waterを連結子会社から持分法適用関連会社へ変更。
- 今後の見通し:第2四半期累計予想を修正(売上高82,000百万円、営業利益14,800百万円)。通期は売上高を据え置きつつ営業利益を34,000百万円へ上方修正(前回比+2,500百万円)。上期の工事進捗や採算改善を踏まえ達成可能性は高いと会社は判断。
- 投資家への示唆:高採算のプラント案件が利益を押し上げており、上期での進捗が良好。注視点は繰越受注残の減少と為替損失の発生(四半期で483百万円の為替差損)、および連結範囲変更の影響(LOWの持分法転換)で、今後の売上継続性と地域別リスクに注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:オルガノ株式会社
- 主要事業分野:水処理エンジニアリング事業(プラント設計・建設、保有型サービス、メンテナンス等)、機能商品事業(水処理薬品、純水装置、フィルタ等)
- 代表者名:代表取締役社長 山田 正幸
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月4日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 水処理エンジニアリング事業:プラント受注・工事、保有型サービス、メンテナンス等
- 機能商品事業:水処理薬品、純水/超純水装置、フィルタ、機能材等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:46,359,700株(自己株式含む)
- 期中平均株式数(四半期累計):45,965,994株
- 時価総額:–(資料に不記載)
- 今後の予定:
- 決算説明会資料作成:有(決算説明会は開催せず)
- 株主総会/IRイベント:–(資料に不記載)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は第2四半期・通期の修正値が公表)
- 売上高:38,110百万円(前年同期比+20.5%)。通期予想175,000百万円に対する進捗率:21.8%。
- 営業利益:6,953百万円(前年同期比+73.8%)。通期予想34,000百万円に対する進捗率:20.5%。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:3,642百万円(前年同期比+36.1%)。通期予想26,100百万円に対する進捗率:14.0%。
- 第2四半期累計(修正後)目標に対する進捗:売上 46.5%(38,110/82,000)、営業利益 47.0%(6,953/14,800)、中間純利益 37.6%(3,642/9,700)。
- サプライズの要因:
- 電子産業(半導体向け)で大型プラントの受注・工事進捗が好調。過去受注の高採算案件の売上計上。
- 機能商品事業では高粗利製品比率の上昇、低採算取引の整理による採算改善。
- 為替面では四半期で483百万円の為替差損が発生している点は下振れ要因。
- 連結範囲の変更(LOWが持分法へ移行)が純資産や非支配株主管理に影響。
- 通期への影響:
- 会社は上期・通期の営業利益・純利益を上方修正(上期:営業利益+3,300百万円、通期:営業利益+2,500百万円、当期純利益+1,900百万円)。上期の進捗が良好なため、修正後予想の達成可能性は高いと見られる。ただし繰越受注残の減少や為替変動がリスク。
財務指標(要点)
- 損益(第1四半期累計、金額は百万円)
- 売上高:38,110(前年同期比+20.5%、増額+6,491)
- 売上原価:24,980(前年同期比+14.8%)
- 売上総利益:13,130
- 販管費:6,176
- 営業利益:6,953(前年同期比+73.8%)
- 経常利益:6,471(前年同期比+48.1%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:3,642(前年同期比+36.1%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):79.25円(前年同期58.25円)
- 収益性指標
- 営業利益率:18.2%(6,953/38,110。前年同期12.7% → 改善)
- 主要貸借対照表(当第1Q/単位:百万円)
- 総資産:190,392(前期末比△4,003)
- 純資産:119,381(前期末比△1,813)
- 自己資本比率:62.7%(安定水準、目安40%以上)
- 現金及び預金:20,566(前期末16,751、増加)
- 受取手形・売掛金・契約資産:66,265(前期末79,450、減少)
- 流動資産合計:160,284、流動負債:57,368 → 流動比率(流動資産/流動負債)約279%(良好)
- 長期借入金:8,600(前期末3,680、増加)
- 負債合計:71,011(前期末73,201、減少)
- 負債比率(負債/純資産):約59.5%(中程度)
- キャッシュフロー:四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記)。
- セグメント別(第1Q、百万円)
- 水処理エンジニアリング:売上32,101(+26.1%)、セグメント利益6,110(+89.7%)
- 機能商品事業:売上6,009(△2.4%)、セグメント利益843(+8.1%)
- セグメント構成比(売上):水処理84.2%、機能商品15.8%
- セグメント利益寄与:水処理87.9%、機能商品12.1%
- 財務の解説:
- 受注→売上への繰越残高は減少しているが、上期の工事進捗が良く高採算案件が寄与しているため当面は利益率改善が継続。
- 現金は増加、流動性・自己資本比率は高水準で財務の安全性は良好(自己資本比率62.7%、流動比率≈279%)。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:年間160.00円(中間71円、期末89円)
- 2026年3月期(予想):年間170.00円(中間85円、期末85円) — 直近公表予想から修正なし
- 配当性向:通期予想ベースの配当性向は資料に明示なし(純利益予想26,100百万円に対する総配当金額は資料に不明のため計算不可)→ 表示不可(–)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買いに関する記載は今回資料に無し(–)
セグメント別情報
- 水処理エンジニアリング事業:
- 第1Q売上32,101百万円(+26.1%)、営業利益6,110百万円(+89.7%)。半導体向け大型プラント(米国・欧州・台湾)や設備保有型サービス、メンテナンスが主因。
- 課題:前年同期に大型案件を受注した分野で反動減の分野もあるが、全体としては高採算案件の進捗で利益押上げ。
- 機能商品事業:
- 第1Q売上6,009百万円(△2.4%)、営業利益843百万円(+8.1%)。水処理薬品や機能材、装置が堅調。低採算食品分野取引の整理で採算改善。
- セグメント戦略:高採算プラント案件の受注・着工、ソリューション(保有型サービス・メンテナンス)強化、製品ミックス改善による利益率向上。
中長期計画との整合性
- 中期計画:資料中に明確な中期数値は記載なし(–)。ただし技術開発・知財戦略、グローバル拠点整備、人材投資等を通じた成長基盤強化を表明。
- KPI達成状況:受注高は第1Qで59,584百万円(+13.0%)と改善。ただし繰越受注残は減少(△11.9%)で中長期の案件継続性は注視事項。
競合状況や市場動向
- 市場動向:EV販売減速で一部半導体(メモリ・パワー)投資抑制がある一方、生成AI対応のサーバー需要など先端半導体は堅調。社会インフラや一般産業のメンテナンス需要も堅調。
- 競合比較:同業他社との定量比較資料は無し(–)。ただし高採算大型プラント受注とソリューション拡販が競争優位要素。
今後の見通し
- 業績予想:
- 第2四半期累計(修正後):売上82,000百万円(+10.3% YoY)、営業利益14,800百万円(+28.9% YoY)、中間純利益9,700百万円(+19.2% YoY)。
- 通期(修正後):売上175,000百万円(+7.2% YoY)、営業利益34,000百万円(+9.3% YoY)、当期純利益26,100百万円(+8.1% YoY)。営業利益・純利益は上方修正(前回比それぞれ+2,500百万円、+1,900百万円)。
- 前提条件:受注・売上の進捗、原価低減、採算改善を想定。為替や外部環境は将来予測に不確実性あり。
- 予想の信頼性:会社は上期の工事進捗と原価低減の実績を根拠に修正。過去の予想達成傾向についての明示は無し(–)。
- リスク要因:
- 為替変動(今回四半期で為替差損計上)
- 大型プロジェクトの工程遅延やコスト超過
- 繰越受注残の減少による将来売上への影響
- 地政学リスクや顧客産業(半導体)投資の変動
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の重要な変更:PT Lautan Organo Waterの株式一部譲渡により連結子会社から持分法適用関連会社へ移行(2025年4月11日)。純資産・損益・非支配株主関連の比較に影響あり。
- 四半期連結財務諸表作成に特有の会計処理:税金費用の計算に関する注記あり(見積実効税率適用の記載)。
- その他:第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6368 |
| 企業名 | オルガノ |
| URL | http://www.organo.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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