決算短信：コンバム（6265）

2025年12月期　第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社予想（通期）からの修正は無く、今回の第3四半期累計実績は概ね想定内（上振れ/下振れの明確な記載なし）。第3四半期までの進捗は売上高73.6%、営業利益86.7%、親会社株主に帰属する当期純利益82.9%。
• 業績の方向性：増収ほぼ横ばいの利益（増収微増・営業利益微増）。第3四半期累計は売上高1,456百万円（前年同期比＋5.6%）、営業利益239百万円（同＋2.0%）、親会社株主に帰属する四半期純利益182百万円（同△0.3%）。
• 注目すべき変化：セグメント別では「日本」売上が回復（105.7%）した一方で、日本の営業利益は前年同期比98.8%とわずかに減少、韓国の営業利益は同67.2%と大幅減。「その他（タイ等）」は営業損失→営業利益へ改善（▲10,123千円→+1,864千円）。
• 今後の見通し：通期予想（売上1,979百万円、営業利益276百万円、当期純利益220百万円）に変更なし。第3四半期時点の進捗は特に営業利益が高い（86.7%）ため、通期達成の可能性は比較的高いが、外部環境（原材料高・為替等）リスクは残る。
• 投資家への示唆：高い自己資本比率（93.5%）と潤沢な現金（約2,883百万円）により財務的安全性は高い。セグメント別では韓国の利益回復が通期達成の鍵。その他有価証券評価差額金の悪化が包括利益を押し下げている点に留意。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：コンバム株式会社
  • 主要事業分野：ロボット用吸着ハンド等の産業用ハンド・ロボット関連部品、半導体製造装置関連機器およびメンテナンス、食品機械等の自動化機器の開発・製造・販売
  • 代表者名：代表取締役社長 佐藤 穣
  • 問合せ先：専務取締役 國松孝行（TEL 03-3759-1491）
• 報告概要:
  • 提出日：2025年11月14日
  • 対象会計期間：2025年1月1日～2025年9月30日（第3四半期累計、連結・日本基準）
  • 決算説明資料作成：無、決算説明会：無
• セグメント:
  • 日本：主に国内向けの半導体製造装置、ロボットハンド等の開発・販売・メンテナンス
  • 韓国：現地での半導体関連製品、真空機器などの販売・サービス
  • その他：主にタイでの事業（現地Sier向け等）
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数（自己株含む）：1,657,000株
  • 期末自己株式数：136,348株
  • 期中平均株式数（第3四半期累計）：1,538,404株
  • 時価総額：–（記載なし）
• 今後の予定:
  • 決算発表：今回（第3Q）公表済み
  • IRイベント：決算説明会は未開催（無）
  • その他：通期業績予想の修正は無し（2025年2月14日公表の予想を維持）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（会社が公表している通期予想との第3四半期累計進捗）
  • 売上高：第3Q累計1,456,144千円、通期予想1,979,000千円に対する進捗率73.6%（通常期の進捗としてはやや早め）
  • 営業利益：第3Q累計239,419千円、通期予想276,000千円に対する進捗率86.7%（高進捗）
  • 純利益（親会社株主帰属）：第3Q累計182,356千円、通期予想220,000千円に対する進捗率82.9%
• サプライズの要因：
  • 総じて想定内で大きな上振れ/下振れはなし。包括利益は有価証券評価の悪化（△41,021千円）や為替影響により減少。
  • セグメントでは韓国の営業利益低下（67.2%）がマイナス要因、その他（タイ）が黒字転換し寄与。
• 通期への影響：
  • 会社は通期予想を据え置き。営業利益の進捗が良いため通期達成見込みは比較的高いが、原材料価格や為替、韓国での利益回復状況がリスク要因。

財務指標

• 財務諸表の要点（連結・千円）
  • 資産合計：6,324,090千円（前期末6,360,642千円→△36,552千円）
  • 流動資産：3,747,744千円（現金及び預金 2,882,903千円、売掛金 237,882千円、在庫合計 約382,573千円）
  • 固定資産：2,576,346千円（投資有価証券 531,451千円）
  • 負債合計：368,335千円（流動負債234,890千円、固定負債133,445千円）
  • 純資産合計：5,955,755千円
• 収益性（第3四半期累計）
  • 売上高：1,456,144千円（前年同期比＋5.6%）
  • 売上総利益：758,863千円（売上総利益率 52.1%）
  • 営業利益：239,419千円（前年同期比＋2.0%、営業利益率 16.4%）
  • 経常利益：260,299千円（前年同期比＋0.2%）
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益：182,356千円（前年同期比△0.3%、純利益率 12.5%）
  • 1株当たり四半期純利益（希薄化後）：118.54円（前年同期 117.49円）
• 進捗率分析（通期予想に対する第3四半期累計の進捗）
  • 売上高進捗率：73.6%（第3Q到達で高め）
  • 営業利益進捗率：86.7%（特に順調）
  • 純利益進捗率：82.9%
  • 過去同期間との比較：売上・利益とも前年同期間よりやや改善傾向（売上＋、営業利益小幅＋）
• 財務安全性
  • 自己資本比率：93.5%（安定水準。目安40%以上に対して非常に高い）
  • 負債比率（負債合計÷純資産）：368,335千円÷5,955,755千円 ≒ 6.2%（低水準）
  • 流動比率：流動資産3,747,744千円÷流動負債234,890千円 ≒ 1595%（非常に良好）
• 効率性
  • 売上高営業利益率は約16.4%と比較的高い利益率を維持
  • 総資産回転率は記載データのみでは–（計算可能だが明示値なし）
• セグメント別（第3Q累計）
  • 日本：売上高1,202,078千円（＋5.7%）、営業利益228,711千円（98.8%）
  • 韓国：売上高303,416千円（＋3.0%）、営業利益8,843千円（67.2%）
  • その他（主にタイ）：売上高41,998千円（＋44.4%）、営業利益1,864千円（前年は営業損失10,123千円→黒字化）
• 財務の解説：
  • 流動資産増（現金・売掛金の増加）により短期支払い能力は高い。投資有価証券評価の低下がその他包括損益を悪化させている点は注視。

配当

• 配当実績と予想：
  • 2024年12月期：期末25.00円、年間合計50.00円
  • 2025年12月期：中間配当25.00円（実績）、期末予想25.00円、年間予想合計50.00円（修正無し）
• 配当利回り：–（株価情報なしのため計算不可）
• 特別配当の有無：無し
• 株主還元方針：自己株式の取得（2025/5/15に35,900株取得）を実施。今期も自己株取得あり（自己株式残高増加）。

セグメント別情報

• セグメント別状況（第3Q累計）
  • 日本：売上成長率＋5.7%だが営業利益は若干減少（98.8%）→価格・原価等の影響で利益率がやや低下
  • 韓国：売上は微増も利益大幅減（67.2%）→利益率悪化が課題（コスト・価格・販促等の要因想定）
  • その他（タイ）：売上大幅増＋黒字化（営業損失から転換）→現地販売・製品投入が奏功
• 前年同期比較：上記の通り。特に韓国の利益低下とタイでの改善が目立つ。
• セグメント戦略：ロボット向け吸着ハンドのラインナップ拡充・新素材・新形状吸着パッドの開発に注力。タイでは現地Sierと連携し導入拡大を推進。

競合状況や市場動向

• 市場動向：半導体製造装置・電子部品需要は回復の兆し。ロボット関連・自動化需要も継続的な回復基調。原材料・部材価格の高止まりが収益を圧迫するリスクは継続。
• 競合比較：同業他社との具体比較は資料に記載無し → 比較データは–。相対的には高い利益率と強い財務体質が特徴。

今後の見通し

• 業績予想：
  • 通期予想（2025年1月1日～12月31日）：売上高1,979,000千円（前期比＋7.0%）、営業利益276,000千円（△9.1%）、経常利益307,000千円（△10.2%）、親会社株主に帰属する当期純利益220,000千円（△11.2%）。1株当たり当期純利益141.48円。
  • 予想の修正：第3四半期時点で修正無し
  • 会社予想の前提条件：添付資料参照（本短信では詳細の数値前提は記載無し）→会社資料3ページを参照
• 予想の信頼性：第3四半期の営業利益進捗が高く、通期達成の見込みは比較的高いが、韓国での利益回復状況や原材料価格・為替の変動が足元の不確実要因。
• リスク要因：原材料・部品価格の上昇、為替変動、主要顧客の需要動向、海外（特に韓国）での事業環境変化、金融市場の変動等。

重要な注記

• 会計方針：2025年第1四半期から「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等を適用（影響は四半期連結財務諸表に無い）。
• 自己株式取得：2025年5月15日決議に基づき35,900株を取得（当第3四半期累計において自己株式が72,446千円増加）。
• キャッシュ・フロー計算書：第3四半期累計のキャッシュ・フロー計算書は作成していないと記載。
• その他：包括利益の悪化は主に有価証券評価差額金の減少（△41,021千円）が要因。

（注）本資料は提供された決算短信に基づく要約・整理であり、投資判断や助言を目的としたものではありません。記載のない項目や不明な数値は「–」として示しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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