2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は通期予想を修正(注記あり)。中間実績は通期修正後予想に対して進捗良好(売上・営業利益ともに約5割超)。市場コンセンサスとの比較は資料に記載なし(–)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+13.8%、営業利益+3.4%、親会社株主に帰属する中間純利益+5.0%)。
- 注目すべき変化:セグメントは単一(セパレータ事業)。アルミ電解コンデンサ用セパレータが7,080百万円(+12.1%)、機能材(リチウムイオン電池/EDLC向け)が2,266百万円(+19.5%)といずれも二桁成長。
- 今後の見通し:通期は売上18,100百万円、営業利益3,100百万円(いずれも上方修正済みとの注記)。中間進捗は売上比率51.6%、営業利益比率57.5%、純利益比率59.2%で、期末に向け達成可能性は高いと想定されるが、原材料費上昇や地政学リスクなど不確定要因は存在。
- 投資家への示唆:需要はデータセンター向け等で底堅く、配当方針(中間配当40円、通期80円へ増額)は株主還元強化を示唆。高い自己資本比率と流動性は財務面の安心材料。ただし原料高・設備関連の減価償却増が利益圧迫の要因であり、通期見通しの前提確認が重要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ニッポン高度紙工業株式会社
- 主要事業分野:セパレータ事業(アルミ電解コンデンサ用セパレータ、リチウムイオン電池用セパレータ、電気二重層キャパシタ用セパレータ等)
- 代表者名:代表取締役社長 近森 俊二
- URL:https://www.kodoshi.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月30日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、2025年4月1日〜2025年9月30日)
- 決算補足説明資料作成の有無:有
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け、2025年12月2日予定)
- セグメント:
- 単一セグメント:「セパレータ事業」(記載省略扱い)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):10,698,482株
- 期末自己株式数:151,772株
- 期中平均株式数(中間期):10,540,642株
- 時価総額:–(資料記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
- 中間配当支払開始予定日:2025年12月2日
- 決算説明会:2025年12月2日(機関投資家・アナリスト向け)
- 通期業績予想の修正に関する別途通知あり(当日公表)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社が発表した通期予想に対する中間進捗)
- 売上高:中間実績 9,347 百万円、通期予想 18,100 百万円 → 進捗率 51.6%
- 営業利益:中間実績 1,784 百万円、通期予想 3,100 百万円 → 進捗率 57.5%
- 親会社株主に帰属する中間純利益:中間実績 1,243 百万円、通期予想 2,100 百万円 → 進捗率 59.2%
- サプライズの要因:
- 売上上振れ要因:アルミ電解コンデンサ用セパレータのデータセンター向け需要が堅調、機能材(電池・EDLC向け)需要の増加。
- 利益面の留意点:原材料費の増加および米子工場ライン増設に伴う減価償却費の増加が利益を圧迫する一方、売上増がそれをカバーし増益を確保。
- 通期への影響:
- 中間の進捗は良好で、会社が公表した修正通期予想の達成可能性は高いと見える。ただし原材料価格や海外リスク等の外部要因により不確実性は残る。会社は通期予想を修正済み(詳細は別途公表資料参照)。
財務指標
- 財務諸表の要点(中間期末:2025年9月30日、単位:百万円)
- 総資産:35,249(前期末 35,269)
- 純資産:24,789(前期末 23,903)
- 自己資本比率:70.3%(安定水準、前期末 67.8%)
- 流動資産合計:17,342(現金預金 4,425、売掛金 4,968、商品・製品 2,735、原材料等 4,838)
- 流動負債合計:5,756(短期借入金 400、1年内返済予定長期借入金 2,405)
- 固定負債合計:4,705(長期借入金 4,640)
- 収益性(中間期間:2025/4–9)
- 売上高:9,347 百万円(前年同期比+13.8%、+1,132 百万円)
- 売上総利益:2,839 百万円(売上総利益率 ≒30.4%)
- 営業利益:1,784 百万円(前年同期比+3.4%、+59 百万円)、営業利益率 ≒19.1%(前年中間期は約21.0%→やや低下)
- 経常利益:1,772 百万円(前年同期比+7.5%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:1,243 百万円(前年同期比+5.0%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):117.95円(前年同期 111.28円)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:51.6%(通常の上・下期配分と比べてやや前半偏重)
- 営業利益進捗率:57.5%(進捗良好)
- 純利益進捗率:59.2%(進捗良好)
- 過去同期間との比較:売上の伸びは強いが、営業利益率は若干低下(原料高・減価償却影響)
- 財務安全性
- 自己資本比率:70.3%(安定水準)
- 流動比率(概算):17,342 / 5,756 ≒ 301%(流動性良好)
- 有利子負債(概算):短期借入400 + 1年内返済分2,405 + 長期借入4,640 ≒ 7,445 百万円、負債/純資産(概算) ≒ 30%(低水準、財務レバレッジ小さい)
- 効率性
- 総資産回転率・売上高営業利益率の推移:営業利益率は前年中間比で低下している点留意(販売増が利益成長を完全には押し上げ切れていない)。
- セグメント別:単一セグメント(セパレータ事業)
- アルミ電解向け:7,080 百万円(+12.1%)
- 機能材(電池・EDLC等):2,266 百万円(+19.5%)
配当
- 中間配当:40.00円(前期中間 25.00円 → 増額)
- 期末配当(会社予想):40.00円
- 年間配当予想:80.00円(前期実績 60.00円 → 増額)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向(予想、概算):年間配当80円 / 予想EPS199.23円 ≒ 40.2%(中期的には比較的高い還元水準)
- 特別配当:無
- 株主還元方針:配当の増額を実施(直近予想修正あり)。自社株買いの記載なし。
セグメント別情報
- セグメント別状況:単一セグメント(セパレータ事業)のみで詳細注記省略
- 前年同期比較:
- アルミ電解コンデンサ用セパレータ:7,080 百万円(+12.1%)
- 機能材(Li電池・EDLC等):2,266 百万円(+19.5%)
- セグメント戦略:生成AI・デジタルインフラ向け投資拡大や車載・インフラ関連の需要取り込みが進んでいる(同社コメント)。今後も需要拡大領域に注力。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内に中期計画の数値目標の詳細は記載なし(–)。ただし、設備投資(米子工場ライン増設)など成長投資は継続。
- KPI達成状況:特筆すべきKPIの開示はなし(–)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:エレクトロニクス関連ではデータセンター等の生成AI需要が追い風。一方、米国の関税政策や地政学リスク、原材料価格上昇が不確定要因。
- 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に記載なし(–)。ただし、セパレータに特化した収益性・財務の良さ(高い自己資本比率)は相対的な強みと評価可能。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(修正後):
- 売上高:18,100 百万円(+12.9%)
- 営業利益:3,100 百万円(+26.0%)
- 経常利益:3,100 百万円(+26.8%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,100 百万円(+17.9%)
- 1株当たり当期純利益(予想EPS):199.23円
- 予想修正の有無:有(本中間短信で修正済み、詳細は別途公表資料参照)
- 会社予想の前提条件:為替・原材料等の前提は別紙参照(本資料では詳細は添付資料2に記載)
- 予想の信頼性:中間進捗は良好で達成可能性は高いが、原材料高・地政学的リスクなど外部変動要因の影響を受け得る点は留意。
- リスク要因:為替変動、原材料価格上昇、関税政策、地政学リスク、設備投資の遅延等。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の変更:無し
- 開示留意事項:本第2四半期決算短信は監査法人のレビュー対象外。
- その他:通期業績予想および配当予想は本日修正公表あり。詳細は「2026年3月期 中間期連結業績予想と実績値との差異および通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」を参照。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3891 |
| 企業名 | ニッポン高度紙工業 |
| URL | http://www.kodoshi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – パルプ・紙 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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